食生活について書かれた本だろうか、
粗食という言葉も気になって読んでみることにした。
そもそも、山に触れることになったきっかけは、メタボの解消でした。
東京での数年で、食事はほぼ外食。
アルコールもタバコも欠かせない日々。
タバコを止めるのはそう難しくありませんでしたが、
食事は、なかなか難しい。
きっかけは、名古屋への転勤でした。
ある程度時間の融通が効くようになったこともあり、
外食は極端に減り、食事内容の改善が出来ました。
歩くことを多くして、先ずは筋力のリハビリ。
山へ多く行くようになって、上下動の振れ幅はまだまだ大きいものの、
体調はいい状態にあると、自画自賛しています。
10数年前に発刊された本ですが、
この本に書かれている中で印象に残ったのは、土産土法という言葉。
近年、地産地消という言葉は良く聞かれます。
地域で採れたものをその地域で消費する。おおよそそういう事でしょうか。
では、土産土法。
土産とは、その土地でその季節に1番取れるものを食べるという事。
日本でいうと、1番は水。美味しい水が飲めるところに住まれてる方が羨ましいです。
2番目は米。その後には、芋、野菜と続きます。
野菜なんかは季節のものを食べればいいというので、シンプルです。
土法とは、昔からその土地に伝わる調理法という事だとか。
ドイツにおけるハム、ソーセージ。スイスにおけるチーズ。
野菜を食べない砂漠の民族や肉しか食べない民族など、
各国の例が挙げられていますが、どの例にも共通するのは、
食材を丸ごと調理して食するという事でした。
バランスのとれた食事はその土地で違う。
納得できるような出来ないような感じですが、
美味しい水を飲んで、米食って芋食って、野菜食べるといいというのは、
今の食生活を肯定されてるようで、心惹かれました。
あと、買い物の優先順位というところ。
調味料、水・石鹸、加工品、素材の順でこだわれというもので、
米、野菜、魚などの素材の優先順位は低くていいのだとか。
考えても見ませんでしたが、
味噌や醤油などの調味料。
大量生産のため十分に熟成されずに作られている、
味噌風調味料や醤油風調味料も多いのだとか。
みりん風というのも売ってますよね。
昔自家製で作っていたようなものも、手間も掛かるしなかなか難しい。
となると、きちんと作られているものを選んでいかないといけないのかもしれません。
春の夜長。
なかなかためになった本でした。
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