2018/06/10 このところ、遭難者のニュースが多く、一人の登山者として、悲しい思いです。小生は、比良山系・鈴鹿山系に登る事が多く、1000m余りの山々からなる山系で、何故、この様に遭難者が多いのか?いつも考えています。
先ず、第一に、関西と東海地域に挟まれ、電車・車で、簡単に、登山口にアクセス出来る便利さがあると思います。
第二に、この両山系の成り立ちに、原因の一つがあると思います。東方より押されて、鈴鹿山系が隆起し、次に、琵琶湖部分が沈下し、次に、比良山系とその西方の山塊が隆起し、最後に、安曇川の流れている花折断層が比良山系とその西方の山塊を、東西に分離させたと推測されます。地質学的には、比較的新しいと言える、この両山系は、未だ、風化が進んでいず、急峻な斜面・断崖で構成されていると言っても過言では無いと思います。
十分な装備も持たず、事前の下調べも不十分な状態で、入山すれば、もし、道に迷い、登山ルートから外れれば、断崖が待っていると考えるべき山系だと、急峻な山道を歩きながら、いつも自戒をしています。
比良山系で、R-161の志賀インターから、車で、北西に林道を、中谷出合下まで登り、登山口から、荒川峠に向かって、登り始め、途中で、左折して、大岩谷ルートに入り、比良岳方面に向かうと、谷の両側に、ほゞ垂直に絶壁がそそり立っています。このルートは、危険で、入口に、最近では、丸太が置いてあって、通行不能と警告されています。このルートを通られた経験のある方は、如何に、比良山系の山々が、登山者にとって、危険な場所であるか、おそらく、実感されていると思います。台風の後に、通ると、巨大な岩が、登山道や、その周辺のあちこちに落下しているのを、見る事が出来ます。
比良・鈴鹿両山系は、現在も、風化が進行中の危険な山で、十分な準備をして、登ったとしても、決して安全とは言えないと、自分自身にいつも、言い聞かせています。
youtoushaさん、こんにちわ。
鈴鹿、比良山系は都市部から近いせいで、
比較的簡単に登れる山、ポピュラーな山と言えると思います。
その反面、簡単なイメージから、十分な知識装備なしで
行けてしまうという誤解をしてしまう人も少なからずいるのでしょう。
先日、中京圏の猿投山に登りました。
朝8時過ぎからのアクセスでコースタイム往復4時間ですから、
手ごろなハイキングとしては平均的なスタートだと思います。
その反面、下山時山頂まで半分にも満たないところで、
足元も覚束無い幼児連れのハイカーが昼頃から山頂目指して
歩いているんですね。時間を切って引き返すならいいんですが、
「これならまだ行ける」みたいな会話も。。
先日の新潟親子遭難事件を知らないのか、関係ないと思っているのか、
たぶんこういう危機意識のなさ、無知が低山での事故が減らない
第一の原因なんだろうなと思ってます。
それと鈴鹿も比良もなにげに標識が十分すぎるところと、
全然不親切なところが極端なところも道迷いを偶発されやすい
原因だと思います。もう少し整備してほしいかな。
コメント、有難う御座います。少しですが、愛知県瀬戸市に住んでいた事があり、猿投山は、懐かしい名前です。
登山では、大自然と、正面から向き合う事になると思います。大自然の持つ醍醐味を味合う事も出来る反面、その大自然の持つ危険性にも、表裏一体で、直面していると云う現実を、登山者は、もっと、真摯に認識をすべきだと思います。
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