だいぶ気温、湿度が下がってクライミングに良い季節になってきました。この時期、僕がいつも悩まされていたのが、指皮の裂けです。
トレーニングしていると、第一関節のちょうど節の部分がピシッと切れて出血し、しばらく痛みに耐えるかあるいはもう諦めて易しい課題に移るかというのが日常でした。
たまたま友人にその話をしたら、「そんなことは起こらない」と言われたので、指を見せてもらったら、節の部分というより指先の腹が硬くなっていました。確かにプロクライマーの動画でも、指皮のダメージで1番大きいのは、「第一関節の腹」の部分です。
このことから、僕がホールドを掴む時に力を入れているポイントは第一関節の節だったという説が生まれました。そこに力がかかるということは、「第二関節主導のホールディング」を行っていたということです。
クライミングをして数年経ちますが、こんな癖がついていたなんて思いもよりませんでした。しかし思い返せば、フルクリンプは全然持ててる気がしなくて、使うのは大体ハーフクリンプまでです。これも癖のせいなんでしょう。
第二関節に故障が起こりやすい原因もおそらくこれで、諸悪の根源がわかった気がしました。
「第一関節主導」に切り替えるべく、いくつかトレーニングを始めました。自然にできているとまではいきませんが、感覚は掴めてきていて、かなりポジティブな改善があると思います。
まず、すべてのホールドが持ちやすくなりました。カチだけでなく、スローパー、ピンチ、あらゆる形状でです。第一関節を使うということは、当然付け根側の第二関節も関与して来るので、当然と言えば当然ですね。
そして、話の始まりだった指皮の裂けもなくなりました。代わりにちゃんと腹がすり減っています。
意識し始めてひと月程ですが、大きな変化を感じていて、継続すればいい方向に進めそうです。
課題としては、あまり使ってなかった部位なのでパワーが下がったこと(ホールディングの改善で総合的には保持力が上がる場面があります)と、疲れてきた時、デッドやランジの時では、第二関節から入ってしまうことがあります。
真冬はオフにするつもりなので、オフの間に身体に完全に覚えさせたいです。
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