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昭文社の『山と高原地図』の西上州編の下仁田御嶽山という御嶽系の山の頂上にウリ子の像ありと云う記載がる。私は木曽御嶽山を信仰している者の一人であるので、今回は下仁田御嶽山に登ってウリ子(イノシシの子供)の像を見てきた。その像はかなり古いので元がどのような物であったかは不明であるが、推測を重ねるうちに二つの神像のうちの一つではないかと思った。一つは『摩利支天(まりしてん)』、もう一つは『意波羅天宮(いばらてんきゅう)』である。イノシシ単体であれば意波羅天宮で、仮にこの像の上に人物を表す物が乗っていれば摩利支天の可能性が大きい。もしかすると元は人物を表す神像が乗っていて長い年月の間に雨風に打たれて消滅してしまったとも考えられるので、今のところ摩利支天か意波羅天宮かは解らない。しかし、イノシシ像の背中を見ると何かが乗っていた跡らしき痕跡が無いという雰囲気にも取れるので、私個人の見解としては意波羅天宮ではないかと思う。その根拠として御嶽五神は『御嶽山座王大権現(木曽御嶽山)・八海山提頭羅神王(新潟県の八海山)・三笠山刀利天宮(西上州の諏訪山)・武尊山大権現(上州武尊山)・意波羅山大権現(秩父御嶽山)』であるので、摩利支天は含まれていない。したがって下仁田御嶽山のイノシシ像の名前は意波羅天宮がしっくりはまるのではないかと感じ取れる。ちなみに摩利支天はこの五神を守護する山神である。
�萍攸掌耿峪海遼猴�支天像
�飜攸掌耿峪海琉嫻藩綸卦楞�
�蕾漆療銚耿峪海離Ε蟷卅�(意波羅天宮？)
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