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◎写真の赤い四角枠が戸倉三山のオリゾコナイ沢
宮内本の戸倉三山の簡略地図を見ていると北海道や青森県の地名をほうふつとさせるオリゾコナイ沢という名前の沢が現れた。古代の関東のアイヌ語系地名は約5000年残ると言われている。例えば東京の日暮里はアイヌ語のニンポリ(木の丘)という意味で、日暮里のように昔から大勢の人々が住んでいた場所の地名はニンポリから語形が変化してニッポリになり、さらに『日暮里』という語呂が良い漢字へ変換されているが、オリゾコナイ沢の存在する場所は大昔から人を寄せ付けないような僻地である。このような場所の地名は語形変化もせず漢字にも変換されずに、数千年前からの発音のままであると考えられる。オリゾコナイ沢をアイヌ語で解読すると、『オリ(崖地)+ゾコ(滝を持つ)+ナイ(沢)』となる。意訳すると『崖滝沢』または『壁滝ノ窪』などとなる。ちなみにオリゾコナイ沢には滝が多いとの事である。いずれにしても現代までこのような地名が残っているのも摩訶不思議である。
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