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※緑丸はみなさんご存知の浅間嶺で、赤丸はバケモノ山です。
※バケモノ山の名前は今の地図には載ってませんが、
604m峰として載ってます。
【奇妙な山の調査予定】
今年の晩秋はこの奇妙な山を登って調べてみたいと思います。
この奇妙な山の名前は『バケモノ山』です。もちろん登山道な
どはありませんのでバリエーションルートです。頂上に何があ
るのかが気になります。この山の資料と古地図は『宮内敏雄著
・奥多摩・百水社・昭和19年発行(復刻版)』に載っております。
この本をバリエーションルートマニアの間では宮内本と命名し
ております。そしてこの宮内本の202頁にはバケモノ山の説明が
書かれておりますが、その説明が以下です


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バケモノ山
南秋川、上川乗から浅間尾根につき上げるタル沢の源流と、同じ
南秋川の本宿に入る手前に山ノ神沢という沢のセリにバケモノ山
がある。昔炭焼が旅人を斃してその財布を奪い、その屍骸を竃に
投じて焼いたら、それから後はその地區で炭を焼くと、必ず恨め
しそうな顔が現れたり、クドから窺くと、竃の炎が人の形になっ
て燃上がったりするので、俚人は忌んで近づかぬ山なのである。
この山(山林)を持ち或は伐ったりすると、必ず一家のうちに死人
を出すなどと俚老は謂い、一にイハイ山なぞとも呼んでいるので
ある。小河内村附近ではタタリヤマ、秩父の浦山方面でもイハイ
山とこのような場所を呼んでいるが、土地に依ってはクセ山とか
バチ山とか称し、全國的にこんな例は多いようである。
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いずれにしてもかなり薄気味悪い山ですが、
何が出てくるか楽しみな反面、少し怖いので、
今のところは行くか行かないかを考えてます

Yamaotoko7さん初めましてこんばんは。
怖いですねぇー
私はイモトと同じで○ビが大嫌いで2番目もお化けが大嫌いです。
勇気ありますね。
どちらにしても地名は昔から何か意味があるとされていますよね。
例えば「地獄谷」という名前だと火山性のガスたとえば硫化水素とかがたまっていて本当に死んでしまう危険があったりします。そういう意味で地名要注意というのが私の認識です。
もうひとつは、恐ろしい伝説を作ることで人を遠ざける目的もあって、たとえば埋蔵金が埋まっているという可能性もなきにしもあらず・・・。
金銀財宝がみつかっても決して祟りにあわないように気を付けてくださいね。
私だったら近づきませんが…
私は戦前の登山古書などで、今の地図からは消えてしまった山や沢や峠や経路の名前などを研究しております
バケモノ山は名前からして非常に不気味ですし、この山の言い伝え自体が怖ろしいので、今はバケモノ山に登るか登らないかを真剣に悩んでおります
>どちらにしても地名は昔から何か意味があるとされていますよね。
そのとおりです。例えば『鬼(オニ)』が付く山岳地名も多いですが、地名は5000年残ると言われておりますので、このオニをアイヌ語で訳すと『森・木々が茂っている・ヤブ』などという意味になります。他にも『牛(ウシ)』が付く地名をアイヌ語で訳すと『場所』と云う意味になりますので、例えば『鬼牛山』と云う山があると字面では怖ろしい雰囲気が漂いますが『木々が茂っている所』と云う意味になりますので、この法則を知っていると怖くはありません。だけどこのバケモノ山に関しては、バケモノ山は山ノ神沢のセリ(頂上)にあると書かれていますので、この沢の名前の『山ノ神沢』は山神から名前を取ったもので縁起が良いので、おそらくバケモノ山に祭ってある山神は憤怒神、または恐れられてる山神ではないかと推測します。憤怒神や恐れられてる山神とは『不動明王・愛染明王・金剛童子・アルマヤ天狗・摩利支天・阿修羅・閻魔』のどれかではないかと推測します。別の視点で見るとバケモノ山というネガティブな名前を昔の地主が付けた理由はmurrenさんがおっしゃるように人を寄せ付けてはならない理由がある場所なのかもしれません。人を寄せ付けない理由とは、自分の山林の木々がよく盗伐に遭うので、バケモノ山と名付けて人を遠ざけたのかもしれません。なので言い伝え自体がデタラメの可能性すらあるのではないかと思います。ショボ山(低山)の山岳民俗学研究は奥が深くて楽しいです
奥多摩は忌み地や忌み山結構あるみたいですね〜。
炭焼きに絡むものが多いようですが、昔は山は異界だったんでしょうね。
先日、ネットでそんなの見つけて読んだばかりだったので
興味深いです。
yamaotoko7さん初めまして(^_^)
バケモノ山、字面からして変なものが出そうでいや〜な感じだなと思っていたら、こんな言い伝えがあるんですか(。。)
本当だったらますます恐ろしい!!
なぜか私もこの不思議な名前を聞いて、恐いもの見たさというか登って確かめてみたくなりました(^_^;)
宮内さんの「奥多摩」ですが、最近近所の図書館で見つけ今日も借りてきました。ピークとか沢の名前がとても細かく書かれていて参考になりますね。
名著といわれるのも分かる気がします。
Yamaotoko7さん、こんばんは
瓜生卓造の「檜原村紀聞」にも「位牌山」の話や、似たような筋書きの伝説がいくつか書かれています。
位牌山は地元の人以外に知られぬよう、場所は秘匿されるようです。土地売買の支障になるからだそうで、知らずに位牌山をつかまされるのは他郷の人・・・
のようなことが書かれていたと記憶しています。
また檜原村紀聞を読み返したくなりました。
私もバケモノ山が気になるのですが、気安く近寄らない方が良さそうなので、留保中です。
意外とマイナスイメージの山が多いので驚きます
昔はその山に人を寄せ付けてはならない
何らかの理由があったのでしょう
このような名前を山に命名すると云う事は、
山に人を寄せ付けてはならない何らかの
理由があったのでしょう
>登って確かめてみたくなりました(^_^;)
だけど後で何かタタリがあると怖いので考えてしまいます
>宮内さんの「奥多摩」ですが、
この書物と田島勝太郎の「奥多摩」の二冊が
名著であると思います。ショボ山(低山)の
研究はおくが深くて楽しいです
瓜生卓造の『檜原村紀聞』の書物も過去に読んだ事が
ありますが、宮内本のバケモノ山に類似した位牌山の
謎などの話があって少し怖かったのを覚えております
>位牌山は地元の人以外に知られぬよう、
位牌山などは地元の人にしか解らないように、他のマイ
ナスイメージの語彙で伏せ語にしてあるケースが多いそ
うです。なので別の漢字を宛ててマイナスイメージの
山の名前を隠しているのではないかと思います
誰かのブログですが、なかなか興味をそそる内容です
http://blog.goo.ne.jp/kitsunekonkon/e/42093b9838d9b540fed3683b01e3c013
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