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そして歩きながら、色々考えてしまった。
⚫︎地形的には台地
なのに、
この辺りは地下の岩盤が
地表に出た様なところだ。
⚫︎古墳時代の古墳跡があって、
かつては数十古墳があったようだが、
壊されたり埋もれたりで
所在がわからなくなっている。
⚫︎山の上には
かつて神社があって、
主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)の
第一子だそう。
⚫︎戦国時代に城を作りたくなり、
もともと山上にあった神社を
山から移転し、山の上に城を。
⚫︎城をつくった人は諸説あるけど、
織田信長の父親が攻め落とし廃城。
⚫︎城のすぐ北には
木曽川が流れていたのに、
川が離れてもっと南に木曽川が移動し、
今は池に。
⚫︎山自体はもっと東まであったのに、
真ん中あたりを削られ、今の形に。
⚫︎昭和初期には、
戦争で空襲に遭う。
⚫︎今では整備され、
きれいな公園になる。
⚫︎昨年、山の上にあった
おたふくのお面が壊され、
後に、心ある人に修復される。
⚫︎修復方法は「金継ぎ」。
割れ欠けした陶磁器を漆(うるし)で繕い、
金粉や銀粉などの装飾を施す。
室町時代にお茶の世界で始まった技法。
⚫︎でも、今回の金継ぎは
樹脂を使った現代的な方法で見事修復。
これだけ聞いただけでも、
過去や現代を行ったり来たり。
僕の頭の中は目まぐるしく
タイムスリップしたのだ。
街中にポツンとある、歴史のある低山。
きっと山自身から人間をみたら
「なんじゃあ」
って感じなんだろうな。
そんなことを想いながら、
登ってみたら、
無心で辺りの景色を眺めていた。
あぁ主客未分の状態。
純粋経験。
そうして今に、自分に、引き戻されたのだ。
過去に本当に何があったのか、
それが事実かどうかなんて、
本当にその時代に生きていた人でないと
わからないんだろうな。
何を感じ、何を想ったかなんて
想像でしかない。
それに実は違いましたなんてことは、
ヨクアルコト。
昔むかしは水銀は薬、今は毒。
下山の後、
三井池で僕の姿に逃げ惑う鴨を、
見入ってしまうのだ。
「僕は君たちを襲ったりしないし、
食べたりはしないよ」
と。伝わるはずもない、か。
鴨南蛮そばは大好物だけど。
あ、今に引き戻された。
あぁ、いつか、
骨を折ってしまった友人を
連れて、来よう。
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