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先日の行方不明者について机上でいろいろ考えてみた。
まずエリアの確認だが、この辺りは畑地が多く私有地であることは見ればわかる。山ではエリアを沢単位で考える事が多く、今回も沢田小の東側に流れる葛原沢を起点として考えてみた。
所有する車が発見された場所は、普通車でも左に寄せれば一般車に邪魔にならない、なぜならここから数百メートルは農作業者のために車が置けるようになっているらしい、不信感はない。
地図で色を濃く出しているエリアが行動エリアとまず考える。通常、入山する際はなるべく車を意識して遠くまでは行かないものだが、朝7時に家を出て8時から作業となると、この地図エリアの全部に移動しても不思議ではない。
いきなり車の横から入山なのか、しばらく歩いてからなのか今のところ情報はないが、車の場所からなら入って高尾園方面へ移動して行くと思われる。
しかし、このエリア内で遭難はするものだろうか?
山中とは違い少し歩けば畑地や道路、あるいは街の音が聞こえる。小さな子供ならわかるのだが、何回か入山している大人なら位置を間違えてもうまく農道などに出られるに違いない。
とすると、可能性として ケガをしてしまった場合である。
この山中はヤブ化している場所も多いが、かき分けているうちに沢に転落した。ただ沢と言ってもこの地域には大きな枯れ沢は見当たらないハズ? あと堰堤が2か所あるのでここに裏から落ちた?
あるいはヤマイモ堀の穴に落ちた・あるいはヤマイモ堀の縦棒などの器具で大けがをした?
と考えるしかない。捜索にあたったのは警察消防、消防団らしいので通常山で出動する山岳救助隊や山岳会は出ていないものと思われる。
ようはこの愛鷹山の山麓は山岳でもなく、市街地でもないボーダーラインなので通常の行方不明者に近い捜索が行われたのではと思うのである。
ただ市街地に近いため携帯電話を持っていれば発信や警察による位置特定が可能だが、おそらく持っていなかったのであろう。
と考えると農道から、森林内の作業道レベルからの大声での捜索と考えるが、私は山中で大声を出しても工夫しないとほとんど届かないという事を経験している。
山中のヤブや低木では葉が声を拡散してしまい、少しの風でも数メートルで声は消える。
次は行動予測だが、ケガをして自走可能と考えた場合は一般的に沢に向かう。葛原沢の沢は比較的音を出している。また傾斜が下がる方が楽に進めるので、ケガをしたならば登らないで降りたと考える。
すると山中では険しい崖になっている事が多いが、ここにはそのような場所はあるのかどうか?あったとしたらそのあたりがまず怪しい。
さらに沢沿いには林道があるので、そこに出られたとしたら沢田小まで行けば舗装路に出られるので。出ていないという事はそこまで行きついていないのである。
つまり、机上の予測では車から高尾園方面に向かいどこかでなんらかのトラブルに遭う。そこで車までも戻ろうとして道を見失って沢方面に降りたところで再度トラブルに遭った。
まずはこのあたりから調べたらどうだろうか?
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