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2017年01月04日 19:06読書全体に公開

スコセッシ「沈黙」への期待/正月の読書/B級映画の日々

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」(河出文庫)
2011年に文庫になっていて、帯には「トト姉ちゃん放送中!花森安治のもとで開花した不滅の料理エッセイ」とあった。シャンソン歌手の石井好子さんのこのエッセイは1960年代に「暮らしの手帖」に連載されたもの、その後単行本化されて手にした記憶がある。若き日のパリでの修業時代、仲間を集めて料理をふるまう、大胆でストレートであけっぴろげな石井さん、紹介される料理も石井さんその人もとても好きだ。
あらためて読みなおし、そのうち幾つかを作ってみようと思った。バターをたっぷり使ったオムレツとか、タマネギをとことん炒めたグラティニ(オニオングラタンスープ)とか、イタリア風のニョッキとか。
古き良きフランスの下町の匂いがして、若き日の石井女史の明るい笑い声がキッチンに響いてる。50年代フランスに留学していた様々な日本人は、元気だったんだなあ。久しぶりに読みなおして、またまた面白かった。
 スペインからポルトガルを旅するくだり、石井さんはファドが聞きたくて、世界的なファドシンガーのアマリア・ロドリゲスの姉妹が経営するリスボン料理店に向かう。哀しいファド、私も聞きたくなってyoutubeで探しだした。
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湯川豊「本のなかの旅」(中公文庫)
生涯に旅を重ねた18人の作家や学者たちの代表作を元「文學界」編集長の湯川さんが紹介してくれる。18人とは、
宮本常一/内田百痢織屮襦璽后Ε船礇肇Εぅ鵝慎氾跳魄譟審高健/ル・クレジオ/金子光晴/今西錦司/ヘミングウエイ/柳田國男/田部重治/イザベラ・バード/中島敦/大岡昇平/アーネスト・サトウ/笹森儀助/菅江真澄/スティブンスン
日本人の旅を語るとき、定番になった人たちとは別に、笹森や菅江そしてバードやサトウといったあまりなじみのなかった人たちの著作を引用しながら、彼らが江戸末期から明治にかけてなぜ旅にでたのか、そこでどんな日本人に出会ったのか、わずかな紙数でほぼ完璧に紹介する湯川さんの手腕はなかなか手練の技。この方も凄い人だと思う。一つ一つが程良い長さで、紹介されるエピソードも際立っている。
「忘れられた日本人」「パタゴニア」「わが山旅50年」「日本奥地紀行」
なかなか読むチャンスがない本だが、きっと原典にあたりたくなるはず。良い本。
内田百里痢岼に捨鷦屐廚琉貶犬鯑匹鵑任い董⇔鷦屬領垢暴个燭なった。駅弁、しばらく食べていない。
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「巨匠スコセッシ“沈黙”に挑む〜よみがえる遠藤周作の世界〜」…NHKの2時間ドキュメンタリー。
1月2日21時からで、ご覧になられた方も多いはず。2017/01/21から全国ロードショーとなる『沈黙―サイレンス―』のメイキング画像と監督、俳優インタビュー。そしてキリシタン弾圧と棄教を扱った遠藤周作の原作「沈黙」の解説と解釈。スコセッシの子どもの頃の思い出がとてもいい。番組としてもまとまったいい出来上がりで、勿論映画館に行きたくなる…か、ちょっと怖いか。胸が苦しくなりそうで、混雑が収まった頃にひっそりと見てみたい。
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<B級映画の日々>
年末年始にレンタルDVDで視た映画を幾つか。ちょっと古いですが。
「オデッセイ(火星の人)」…赤い火星の砂漠が印象的。マッド・デイモン好演だが、このストーリーは本のほうが合う。この作品の魅力は火星に取り残された男のSNS的な文章もまじったモノローグだったと思う。相変わらず中国の扱いはひどい。
「インターステラー」…こちらにもマット・デイモンがでてた。重力場・時間移動・宇宙飛行・砂嵐・地球の破滅とアインシュタインの世界。ハードSFマニアにはきっとうけるだろう。全体が暗い。あの立方体が重なった4次元の世界のイメージはどこからきたのだろうか。
「ジュラシック・ワールド」…第一作に遠く及ばない。
「スラムドッグ・ミリオネアー」…インドのムンバイの貧民街の様子が原色でリアル。クイズミリオネアはもう日本でもやっていないけど司会者の個性は似ているのか。多くの賞をとった名画で楽しめるけど、コンセプトはやや古い感じ。最後のダンスシーンはちょっと意外で、これはインド映画へのオマージュだとか。
「深夜食堂」…いい話だなあ。マンガとTVでやって最後に映画化とのこと。初耳でした。三部まであるなんて。小林薫がいいし、多部未華子もいい。谷村美月とか個性的な若い女優さんが好きだったと、改めて自分の好みを知る。人情話が好きな人にちょうどいいサイズ。小林が作る卵焼きを多部美華子も作る。とろろご飯とかカレーライスとか。でもナポリタンとタコさんウインナーはもう注文する人いないのでは。
「人生の約束」…この映画に触れてある年賀状をもらったので視聴。残念ながら、脚本の拙さが目立つ。トータルとして失敗作かな。ただ、ロケ地が富山県旧新湊市。富山湾と立山連峰の絵、内川に繋がれた漁船、庄川を渡る路面電車、曳山祭りの美しい映像と新湊の方言。なんともいえません。ここは私の生まれ故郷なので。
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