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長沢樹「消失グラデーション」(角川文庫)
綾辻行人「歴代受賞作の中でも三本の指にはいる逸品」
北村薫「誤りなく組み上げられた建築である。感心した」
馳星周「間違いなく、わた.しが読んだ中で最高の傑作である」
2011年横溝正史ミステリー大賞受賞である。2011年9月に単行本がでて、2014年2月25日に角川文庫初版となった。ミステリーファンじゃないけど、撰者3人はいずれも何冊か読んだことのある大家。ちょっと期待して電車の中で読みだした。
やや暗めで激しめの青春ライトノベル風のスタート。高校バスケ部の人間模様があって、それぞれに謎の伏線があり、事件が起こるまで結構長いのだが、まずまず読める。主人公群の一人が校舎屋上から落ちるのだが、その遺体がみつからない。遺体の消失である。消失はいろいろなニュアンスを持ってこのあとも続く。だが、この本の本当の驚愕は…
びっくりした。本当に唖然とした。ミステリーファンじゃないし、「うぶ」だったのだ…最後あの数十ページ、職場の昼休みに読むのを止めた。これは家に帰って、こたつとみかんを用意して読まねばと。
*ミステリーファンならきっともう読まれていると思う。もしかしたら辛口印象かも。でも私のようなうぶな読者なら間違いなく面白い。ラノベ嫌いの私でも違和感なく読めた。
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