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当家付近では、横浜市と大和市との境界として流れているところに、相模鉄道本線の橋梁がかかっていますが、一昨年頃から橋の架け替え工事が始まっています。老朽化に伴う架け替え程度のことかと思いきや、河川の線形を緩やかにする切り替え工事が主で、それに伴って鉄道の橋梁を新設する大工事とのことです。
現地の歴史を今昔マップon the webで遡ると、鉄道の橋梁がかかった当時の境川は自然に蛇行しており、農地区画整理や宅地開発に合わせて昭和30年代に上流(北)側、昭和40年代に下流(南)側の河川の線形を緩やかにする改修工事が行われた結果、鉄道の橋梁付近だけ蛇行の痕跡がとり残された格好で現在に至るようです。
工事前後を合成した地図(神奈川県ホームページ)によると、
・現在、河道が東側に出っ張っている箇所の西側に新たな河道を作って、線形を緩やかに
・鉄道橋梁は、西側の現在の盛り土部分に新設(写真は2024/6/3私が撮影)
・鹿島橋(生活道路の橋)は少し西にずらして架替
という内容で、2023年着工から2029年完成までの大工事のようです。
現場を通りがかる素人目線で気になるのは、昭和30年代の上流側の改修工事と、昭和40年代の下流側の改修工事では、河床勾配の設計を各区間ごと勝手にやっちまったのではないか?と疑いたくなるくらい河床の高さに段差があり、この取り残された蛇行痕跡区間がそこそこ急流であることです。地図で二次元的に見れば、蛇行する線形が緩やかな形になるのは結構なことだけど、短絡する分さらに急流になるわけで、新しい流れがぶつかることになる「瀬谷6丁目」と書かれた付近の住宅の人たちに新たな不安が湧くだろうなぁ、と心配するところです。
境川は中流から河口にかけて、ほぼ全面的に蛇行を解消する河川改修工事を済ませてきましたが、同じように今昔マップで鉄道橋との関係を調べてみると
・鉄道橋がかかったのは改修工事後
・改修工事の際、鉄道橋に影響しないよう河道を設計
のいずれかのパターンで済んでおり、今回の相模鉄道本線と交わる橋だけが唯一鉄道橋の架け替えを伴う大工事のようです。
近くを通りがかったり、相模鉄道本線の瀬谷〜大和間を乗車される際は、工事の進捗をチラ見してみてください。
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