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先日の谷川岳の山行で、あれだけ暑い夏の割に、山小屋のご主人曰く、もう秋色が始まっていて、例年より1週間ほどは早いとのことでした。秋田、山形からこられた方も、今年は春から1〜2週間は季節が早いとのこと

しかも今年は、「観測史上初」や「観測史上最高」の気温や雨量の夏になりましたね。「梅雨明け」の早さも際立っていました。
たとえば、気温を表すには「観測史上初」「観測史上最高」という言葉を使うそうですが、東京の気象庁のHPでは観測がはじまった1875年から毎日の気温が載っているそうです。
ところが、晴れとか曇りとかの天気は、1960年以前は整理できてないそうで、HPには載っていません。だから、たとえば9月に20日連続で晴れた場合、それが「観測史上初」かどうか分からない。そういう場合には「1961年以降、統計史上初」と言うそうです。観測データはあるけど、整理できておらず、「調べられる範囲で」というのが「統計史上」だそうです。膨大な資料はあるけれでも、昔のものはまだ整理出来ていないそうです

台風の場合は、1951年以降の「統計史上」を使うそうです。1950年以前の台風については、ハッキリした基準がなかった時代が長かったので、今と同じ基準で扱える1951年以降の整理された「統計」となるそうです。
「観測史上初」・・・文字通り『その地点で』観測史上「初」
「統計史上初」・・・観測記録を人が集計・整理して記録として残っている
ものの中で「初」という意味
だそうです。
この「観測」もせいぜい150年ほどの話なので、人間の歴史、有史とあわせてみてもほんの一部のものだし、有史以前を含めれば過去の「気象」がどんなものだったかなどは、発掘した地層や、南極などの氷の層からの「推定」しかない。
「異常気象」ということもよく聞きます。「地球の温暖化」の影響というのも本当のこととは思いますが、この「異常」に対して私たちの知っている「日常」は、歴史の上では、ほんの瞬間の「日常」なんじゃないかと思ったりもします。「異常」も毎年続くのならば、もう「日常」なのかもしれませんね

最近コンビニで買った「マンガおもしろいほどよくわかる古事記」を読んだのですが、つくづく「私達の知っている知識というものが限られたものでしかないのかな」と思いました

【写真】
先日、歩いた生駒山系のハイキング路です。台風24号


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