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私は「登拝祭」に参加して今年で4年目になります。夏季の暑さ対策の一つとして日光男体山のナイトハイクを始めたのですが夜間であっても登り始めてすぐ汗をかくことになります。頂上に着いて汗が引くと急に寒くなり、風が吹いていると更に体感温度は下がります。御来光を待つ間、特に日の出前が特に寒く防寒着がないと凍えます。
何度登ってもきつい山ですが、天候に恵まれると山頂では満天の星、東の空が明るくなると雲海から登る御来光、日が昇ると男体山の影が眼下の中禅寺湖の絶景とともに戦場ヶ原から背後の山々を越え雲までその影を映し素晴らしい眺望で目を楽しませてくれます。
これは、2年前に山頂で不思議な女性に出会った話です。その夜の山頂は強めの風が吹いていました。奥宮に参拝して、御来光を待つため岩陰で着替えを済ませ仮眠の準備をしている時でした。「天にそそり立つように突き立てられた大剣があると聞いたのですが、知りませんか?」と女の人に声を掛けられました。周辺を見渡しましたが大剣が見当たりません。よくよく見たら風除けにしていた岩が剣の台でした。腐食か落雷が原因で鉄製の大剣は根元30cm位から折れて無くなっていました。残された剣の残骸にはペンダントやらお札などいろいろな物がお供えされていました。下山後に分かったことですが鉄製の大剣(長さ3m幅15cm)は、明治時代に奉納されたものらしく山頂の厳しい気象条件に100年以上耐えてきましたが2012年6月に腐食で折れてしまったとのことです。現在は、ステンレス製の立派な大剣に取り替えられています。
その女性は単独行のようですが靴はスニーカー、膝下までのズボン、Tシャツにネルのシャツ、キャスケット帽を被り、ショルダーバックを肩から下げただけの軽装でした。年齢は不詳ですが20代後半から30代前半ではないかと思われる小柄な女性でした。私が寒くないのかと聞くと寒いと言うのでツエルトを貸し与え、包まって防寒するように岩陰に誘って座らせました。明るくなってきて御来光を待つ間にこの不思議な女性にいろいろ話を聞いてみました。
彼女は宇都宮で働いていたが退社したので出身地の北海道に帰る前に日光に観光にきたのだという。先週は、日光駅からいろは坂を歩いて二荒山神社に着いて登拝祭のことを宮司に聞いて山頂に登ってきたのだという。ヘッドランプは持ってなく携帯電話の明りで登ってきたという。しかもゴミを拾いながらと言ってコンビニ袋に拾い集めたゴミを見せてくれた。しかも途中5回位道を間違えながら2時間40分位で山頂に着いたという。時間的に腑に落ちないところもありますが彼女の健脚ぶりには驚かせられました。御来光を観終わり、朝食を分けてあげて一緒に下山しました。
彼女の健脚は本物で坂道を駆け下りるので走らないように何度も注意した程です。彼女は、途中でゴミが目に付くと言うのでゴミなんか落ちてないと私が言うと視力が2.0でよくゴミが見えるのだと言う。声高にケラケラと良く笑う彼女との下山は楽しくあっと言う間に神社に着いた感じでした。今年は思い出に残る登山になったとお礼を言ったら、思い出を穢してすみませんときりかえされましたが本当はゴミ拾いしながら下山したかったのだと気付き、お節介が過ぎたと反省しました。
最後に血液型を聞いたら彼女やはりBでした。B型は嫌いじゃありません。うちのカミさんもBです。
おはようございます
とても興味深々で読ませてもらいました
私も勘違いといわれればそれまでですが
ふしぎ?なことは
2度ほど…
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