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2011年11月21日 02:42道具レビュー(精密機器)全体に公開

山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)

さて、今回は山ラジオについて。


山行に、とくにテント泊の場合、ラジオを持って行く人ってそれなりにいる?と思うのだが。
皆様、どんなラジオをお持ちに?

私も、山行ではラジオを持って行く。
なんといっても、天気予報が気になるし。
ニュースも聴きたいし、音楽なんかも聴けると夜も寂しくないしね。
テント泊、小屋泊に限らず、泊まり山行ではラジオを持って行くのだ。
日帰りで持って行く時もある。

だからと言って、しょっちゅう聴いているわけではなく、情報得るためや、テント泊での自炊中や、テントの中でちょっと暇な時に聴く程度。
なんかあった時の非常装備でもあるし。


で、これまでどんなラジオを持って行ってたかというと、
都合、写真の3種類を持って行っていた。(もちろん、一度に全部じゃないよ)

真ん中のは言わずもがな、ソニーの「山ラジオ」。
名前の通り、登山に特化したラジオであり、今更説明の必要はあるまい。

で、両サイドのラジオだが、これを見てわかる人はそれなりのマニアか?

一番最初に持って行ってたのは、左のラジオ。
ソニーのICR-4800。

なにやら目盛がいっぱいついているが、これって短波とAMのラジオなのだ。
余談ではあるが、専門的には短波放送もAMなので、正確には短波と中波のAMラジオ、となる。

じつは、これがまた「30年もの」のラジオなのだ。

発売されたのが1981年。
私が中学1年の時、お小遣いを貯めて買ったラジオ。
別に、当時は登山用に買ったわけでもなく、単なる趣味である。

当時、すでにアマチュア無線をやっており、その延長上BCLなるものもやっていた。
今時、BCLなんて言葉わかる人いるんだろうか?(わかる人は私の年齢以上の人だな)
Broadcasting Listening つまり、「ラジオを聴く」ことを目的とする、言ってみればオタクというかとっても在宅な趣味である。
まあ、アマチュア無線もそうだが。

子供の頃から電気関係、電子工作が好きというこれまた在宅な趣味を持っていたのもあって、
こんな趣味も持ち合わせていたのだ。
(で、今の職業もハードウェアエンジニアなんだよね。)


ちと話がそれた。
とまぁ、そんなわけで、当初はこの30年もののラジオを山行のお供にしてたのだ。
写真をご覧いただいてわかるように、それなりに大きいし、それなりに重量はあるのだが、
30年たってもまったく問題なく使え、受信感度も良好。
短波だと、海外、とくにアジアの放送局から妖しげなアジアンミュージックが聴こえて来たり、なかなか重宝してた。

ただ、欠点はFMが聴けないのだな。
やっぱ、音楽聴くならFMだし、番組もバラエティ感が高いしね。


で、FMも聴けて、やっぱり小型軽量で山に持って行くのに便利なラジオが欲しいということで、
ソニーの山ラジオICF-R100MTを購入したのだ。
さすが最新のラジオ、小さいわ軽いわ、選曲も山エリアを設定すればボタン一発で出来るわ、こりゃ便利。
早速、山行のお供に使用した。

ところが、である。

AM(中波)の受信感度が悪いのだ。
FM聴くのも、イヤホンコードがアンテナを兼用してるんで、伸ばさないと良く受信出来ない。


良く考えてみたら、それもそのはずなのである。
本来、職業がらこんなことは最初からわかっていたはずなんだが。。。いや、わからなければならないんだが。。。

ここからちと専門的な話。
最新のラジオ、マイコンが入って、一部デジタル化され、小型軽量、便利にはなったが。
ラジオの本来の性能、受信感度はそんなものでは決まらない。まぁ、助けにはなるけどね。

何が一番大事か。
アンテナ、である。

AM(中波)ラジオの場合、中に「バーアンテナ」というものが入っている。
ラジオを開けると、中に黒い金属っぽい棒に銅線がグルグル巻きにされている物体があるが、それである。

電波が入る入り口はアンテナであり、これがしっかりしてないと周りの電気回路がいくら最新だろうと高性能だろうと、すべてがタコになるのだよ。
逆に言うと、アンテナがそれなりのものであれば、回路なんてショボくても受信感度はバリ3である。
電池がなくても聴こえるラジオが作れるくらいだ。

AM(中波)でそれなりにしっかりしたアンテナとなると、それなりの大きさが必要になってくる。
山ラジオの場合、小型化を優先するあまり、アンテナが犠牲になっているのだ。
それを回路で補おうとしているのだが、ここもデジタル化しちゃってるので今ひとつ。

やっぱりね、ラジオはアナログに勝るものはないんだよなぁ。。。多少大きくても。


てことで、結局、山行にはまたICR-4800を持って行くことになったのだが、
やっぱりFMが聴けないのは寂しい。。。

単なるAM/FMラジオなら、そこらへんのホームセンターで1000円くらいで売ってるラジオでも十分感度が良く、それでOKなのだが、
そこはオタクな私、それじゃつまらん。

それでどうしたかというと、ヤフオクを漁りだしたのである。
昔のラジオを。
あるのだよ、昔にはいいラジオが。

で、ゲットしたのが右のラジオ、ソニーのICF-SW20。
1989年発売なので、こちらは20年もの。

短波、中波、FMの3バンドが聴けて、ほぼ純アナログラジオ。
大きさもICR-4800よりちょい小型で、それなりのバーアンテナも内蔵。
FMはロッドアンテナなので、これまた受信感度良好。(短波もロッドアンテナね)
あえて言えば、スピーカーがICR-4800よりちょっと劣ってるようで、音が今ひとつって感じだが、十分な音質である。

山ラジオのように、一発選曲は出来ないが、事前に行くエリアの放送局の周波数を調べておけばすむだけ。
というか、北アルプスくらいの山となると電波状態が非常に良く、選曲ダイヤルまわすとそこら中の放送が聴こえて来る。
白馬では、私の地元のFM石川や、北陸放送が聴こえたくらい。

ちなみに、電波状態が良くなるのは、夜から早朝にかけて。
夏だと、真昼に突然、FMでとんでもなく遠くの放送局が聴こえる時もある。
(専門的なんで、理由は省く)



ところで、結局すべてソニー製なのだが、これは単なる偶然。
というか、小型ラジオはやっぱり昔からソニーなのね。
元祖、トランジスターラジオの会社だもの。

もちろん、ナショナル(現パナソニック)製もいいものがいっぱいあったが、ナショナルは中型から大型のラジオに素晴らしいモノがあった。
クーガーやプロシードのシリーズね。

一方のソニーでそのクラスといえば、スカイセンサーだなぁ。
ウォークマンにならんで、ソニーの一大ヒット商品だと思うが。




なんだか、最後は思い切り山とは関係のない話になってしまったが。。。
というか、最初からほとんど山とは関係ないような。。。(^^;)
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コメント

RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
こんばんは。

懐かしいですね。
時代物の携帯受信機ですね。

昔、山で使ったラジオはサブ・ミニチュア菅式で低圧のA電池と高圧のB電池が必要でした。

連続5時間位聴けましたかね。
気象通報だけ聴いてました。

50年以上昔の話です。ainakaren
2011/11/21 3:00
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
オタク万歳!!

ヤフオクのその分野は、確かにレトロで魅力的ですね。
子供時代に欲しかったラジオ・・・
ゲットしようかな。
2011/11/21 8:21
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
coral_reefさんこんにちは
最近、ナショナルクーガーをかみさんの実家から発掘してから、家ではテレビよりラジオ聞いている方が多いです。ちゃんとしたアンテナのでかいラジオは、音がいいですね。
山のラジオは一番右のやつみたいなのを、やはり80年代終わり頃仲間が持っていて、冬の雪穴のなかで朝から晩まで聞いていました。これ懐かしいです。
小さいのはやっぱりよく聞こえないこともありましたね。でも、午後四時の気象通報は必ず天気図描くのに聞いていました。最近は一泊やそこらなんで、天気図描く事もあまりなくなりましたが、稜線の焚き火でFMのバロックなんか聞いていると泣けて来ますね。
ヤマレコ博物館にラジオ館新設の予感・・・。(学芸員)
http://www.yamareco.com/modules/xsns/?cid=40
2011/11/21 8:41
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
ainakarenさん、こんちには!

サブ・ミニチュア管ですか!!!
シブ過ぎますね!
さすがにその時代のものは扱った事ありませんsweat01
(オーディオのA級アンプ作るためのチューブは持ってますが。。)
大先輩でいらっしゃいますね。

プロフの写真のQSLカードの数々も素晴らしい!
超OMさんのものばかりじゃないですか!
2011/11/21 12:41
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
kimidoriさん、こんにちは!

そうなんですよ。
子供の頃、高嶺の花だったブツが数千円で。。
ラジオの他には、ラジカセやカメラも魅力いっぱいですよ!

完全に山から外れますが、ラジカセではパイオニアのランナウェイもゲットしてます。(笑)
2011/11/21 12:43
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
yoneyamaさん、こんにちは!

クーガーは今でも人気ですよねぇ。
あの時代のラジオはゴテゴテとしていて、オタク心をくすぐります。(笑)
ラジオを聴いてるんだぁって実感出来ますね。

天気図、以前は書けましたが、もうかけないかも。。。
ラジオ天気図の用紙もあまり見なくなりましたね。

そのコミュ、知ってますよ!
2011/11/21 12:49
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
coral_reefさん、こんばんは。

触発されて引っ張り出してみたらナショナルとPanasonicでした。
写真も載せようと思ったけど、日記のコメに挿入するのがどうしても上手くいかないので、いずれ博物館に

・pepper O25
 AMと短波の3バンド。高層気象で使ったことが数回?
・AREA100 
 TV・FM・AMの3バンド
 ※デザイン的には真ん中のモノに似ている。
いずれも20〜30年以上のもの
2011/11/21 21:43
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
fireboltさん、どもども!

pepperですかぁ。
カタログはピンクレディーでしたよねぇ。
当時としてはスリムでカッコイイラジオでしたね!

でも、025はわからないです。
写真アップ、待ってます!
2011/11/22 0:58
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
coral_reefさん、はじめまして。

"BCL"というキーワードに反応しました。
私も小学校高学年〜高校にかけてやってましたよ。日本語放送専門でしたけど。
当時の愛機はクーガー2200(名機だ)。

で、今はテント山行にはヤフオクで手に入れたICF-SW20を持っていきます。
ラジオ聞くのはそのとき位しかないのですが。。。

日本語短波放送が聞けるかなと思って短波ラジオを手に入れたのですが、
もうBBCもラジオ・オーストラリアも日本語放送は無くなってしまったんですね。。。悲しい。

というわけでテント山行ではもっぱら地元FM局を聴いているだけ。
でも短波ラジオってなんかワクワクしますよね!
2011/11/23 12:31
RE: 山ラジオ(30年ものシリーズ その3?)
kontaさん、こんにちは!

クーガー2200!!!
めっちゃ名機ですね!
私も欲しいんですが、未だにゲット出来ず。。。
アナログの目盛とツマミがゴテゴテ、たまらんです!!!

日本語放送、なくなりましたねぇ。
昔はKYOIっていう、24時間USAヒットチャートぶっ続けって放送がありましたが。
今もあれば山の夜も退屈しないんですけどね!
2011/11/23 17:55
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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