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ところで檜枝岐や南会津があるあの辺り、皆さんはなんと呼んでいますでしょうか? 福島の地域区分でいうと、県内を浜通り・中通り・会津という風に3つに分けるのが一般的だと思います。檜枝岐の周辺も広域概念としては会津で間違いはないと思うのですが、ただ単に会津地方というと会津若松市周辺の盆地をイメージするのが一般的なような感じがします。そこで若松より西側に広がる山岳地帯を特に区切って表現する場合、「奥会津」とか「会津高原」なんて呼ばれ方をされることがあります。このふたつはだいたい同じエリアを指していると思われがちなのですが、実は微妙に違いがあります。具体的にはなにが違うのでしょうか?
手元にあるパンフレットを参照してみましょう。只見川電源流域振興協議会発行の『奥会津の旅』によると、奥会津は柳井津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、南会津町、檜枝岐村の7町村が属しているようです。
一方、南会津地方広域市町村圏組合発行の『会津高原観光案内マップ』によると、会津高原は下郷町、只見町、南会津町、檜枝岐村の4町村が該当するようです。一覧にしてみると次の3つにわけることができます。
・「奥会津」かつ「会津高原」であるエリア
只見町、南会津町、檜枝岐村
・「奥会津」であるが「会津高原」でないエリア
柳井津町、三島町、金山町、昭和村
・「会津高原」であるが「奥会津」でないエリア
下郷町
では、「奥会津」や「会津高原」といった言葉は、具体的に現地でどのような使われているのでしょうか?
「奥会津」の名を冠する施設としては
・奥会津ビジターセンター(柳井津町)
・道の駅 奥会津かねやま(金山町)
・奥会津 昭和の森キャンプ場(昭和村)
・奥会津ただみの森キャンプ場(只見町)
・合同会社ねっか奥会津蒸留所(只見町)
・奥会津博物館(南会津町)
などがあります。
一方で「会津高原」の名がつく施設は
・会津高原尾瀬口駅
・会津高原温泉 夢の湯
・会津高原国際人財センター
・会津高原たかつえスキー場
・会津高原だいくらスキー場
・会津高原 星の郷ホテル
といったものがありますが、じつはこれらはすべて南会津町内に存在します。同じ「会津高原」に含まれるはずの只見町では上記のように「奥会津」の方が一般的なようですし檜枝岐村や下郷町(※)には、そもそも「会津高原」の名を冠した施設自体が見当たりません。これはいったい、どういうことなのでしょう? その謎を解く鍵が、実は「会津高原」関連施設の筆頭に上げた会津高原尾瀬口駅にあったりします。……と言ったところで次回に続きます。
(※)9/9追記
下郷町には「会津高原みなみ農園」という観光農園があるようです。
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