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でも手前の様にマニアだとかなり頻繁に付け替えます
なにせ力任せに灌木を薙いだり枝を打ったりしてますと、やわな造りの目釘が抜けたり、雨の中濡れたまま使ったりすると、柄の木材が劣化してきます。それに好みや手に合わない柄も付け替えます。最近は便利なもので、ネット通販で簡単に柄の材料が手に入るので助かっています。金物屋ではかなりマニアな店以外では売っていないので、以前は苦労いたしました。
柄の付け替えで一番困難な作業は、中子(刃の付け根の柄に差し込む細い部分)の目釘穴に合わせて、柄の木材に下穴を開ける作業です。少しでもずれると釘が入らなかったり、刃と柄の角度が狂ったりします。角度がずれると、バランスの悪い使いづらい道具になってしまいます。
で、偶然思いついた方法。古い目釘穴を鉄線で埋めてしまうやり方。
写真�。灰潺蠹汗�を入れて金床の上で叩き潰す。ベビーサンダーで磨けばどこに入れたか分からなくなります。万が一新しい穴を上から開けても強度は十分。
写真�▲�ツラ(金輪)と一緒に柄に叩き込む。下穴は開けておく必要が無いので、入れてから角度の調整が出来て便利。
写真�２�めて４ミリの穴を中子と柄もろとも貫通させて４ミリ鉄線を入れる。金床で叩き締めて完成。
日本刀の中子を見ると、目釘穴がいっぱい開け直してあったり、銘を切ってあるところを切り張りしたりで無残なものが見られますが、それだけ直して使われたんだなと思います。中子とは関係ないですが、切っ先を２〜３寸も折っ欠いてしまい、無理やり研ぎなおしているものを見たときは感動しました。
今回成功した方法では骨董品の鉈も現役にリニューアル出来そうです。物欲と煩悩はふくらむばかり。トンカントンカン
これはずいぶん柄が長いように見えますが、もともと短かったのを付け替えたのでしょうか。柄が長いと良い事というのもあるんでしょうね。
もとは刃渡りの1.2倍くらいの柄が付いていました。切れ味は良かったのですが、長さが足りない感触でしたので、いつか付け替えようと思っていました。
去年、エビ鉈と呼ばれるものを半年くらい振り回して、短い刃と長めの柄のバランスのよさに味をしめました。ちょうどエビ鉈の柄だけの部品をネット通販で手に入れましたので、同じ比率に付け替えてみた訳です。
刃物の切れるポイントは、握りの中心から刃の先端までの距離の、約３分の１あたりにあります。テニスラケットのスウィートスポットみたいなものです。
長ーい刃渡りの鉈も、一番使う部分は先端３分の１。短い刃渡りでも、柄を伸ばす事で同じ距離をかせげます。少ない鉄の量で仕事できることになり、省エネ低予算省資源かななんて思います。
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