愛宕山〜地蔵山 - 中尾根途中撤退〜米買道〜ツツジ尾根〜愛宕神社〜地蔵山〜表参道


- GPS
- 11:11
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,575m
- 下り
- 1,544m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:10
天候 | 晴れ/曇り/小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■中尾根ルート 米買道との出合までは積雪量が豊富なものの、前日までのトレースがあり、普通に通行できました。 それ以降は難易度が高そうなコース取りをしたせいもあって、苦労しました。 途中からトレースらしきものに出合い、それに沿って進んだものの、積雪量が増したのに加え、雪の重みで垂れ下がった枝に対処するのに疲れ、途中で引き返す事にしました。 行程を書き止めていたメモをどこかで落としたのに気付き、それを探しに戻るという理由込みでの判断ですが、それがなくても引き返したような気がします。 このルートを通る事自体が初めてだったし、これだけ雪深い日に歩く人がほとんどいないようなルートを選択をしてしまったのは、明らかなミスでした。 ■米買道 この日に通った区間はアップダウンがあまりなく、トラバース道が大半だったような印象。 谷を通過する際、沢に倒木があり、通行しにくくなっていました。 個人的には、その沢の数メートル手前ぐらいが積雪の影響もあり、嫌な感じでした。 ■ツツジ尾根ルート 今回は荒神峠から表参道との出合まで歩いています。 歩く人が多いせいか、道はしっかりと踏み固められて、通行に問題なし。 登山道から見える風景から判断する限り、中尾根ルートと積雪量はそんなに変わらなさそう。 大雪の翌日の早朝とかだと、また状況は違っていそう。 ■表参道 無雪期よりも逆に歩きやすいぐらいの状態でした。 水尾別れから少し進んだ辺りからは、登山道の踏み固められた範囲が限られており、すれ違いの際に気を使うかなという感じ。 ■愛宕神社 雪がいっぱい。 広場から鳥居までの階段は普通の斜面と化していました。 ■地蔵山 少ない所でも50cmぐらいは積もっていそうで、多い所だと80cmかそれ以上はありそうな印象。 雪のない時期の進みやすい登山道の印象とは一変し、障害物に行く手を阻まれ、思ったように前に進む事ができず、とても疲れる山行になりました。 以上、6本爪の軽アイゼンを着用しての山行で感じた事をまとめています。 適切な装備で挑めば、また違うはず。 |
その他周辺情報 | 保津峡駅、愛宕神社、清滝にトイレがあります。 |
写真
ここではスルーしたはず。
もう少し進んだ辺りで、登山の行程を記録したメモを紛失しているのに気付き、落ち込んでしまいました。
ここまでにメモはなし。
最も可能性の高そうなのがこの辺りで、粘って探しましたが、結局は見つからず。
きっぱりと諦めるためにかどうか分からないけど、P366まで戻ってみました。
トレースを残していた方が戻って来られ、この辺りを周遊していたとの事でした。
この装備でトレースなしの竜ヶ岳に行くのは無茶なので、地蔵山を目指す事にしました。
少し下った位置から見ています。
この辺りが最も積雪量が多いように感じました。
アセビの低木の上にトレースが付いていて、ズボッと足がはまりまくりでした。
時間がないので、この後は写真を控えて、山頂へ。
かなりの空腹状態だったので、社務所前の休憩所で食事休憩。
飲み物が足りなくなりそうだったので、自販機で購入。
その音が聞こえたのか、神社の方が声をかけてくれました。
早く下山すべき時刻でしたからね。
感想
前の週ほどではなさそうだけど、積雪の中を歩こうという事で、愛宕山へ出かけて来ました。
1月3日にも来て、お札をいただいたのですが、古いお札を持参し忘れていたので、それの返却という事もあり、他の山ではなく、こちらを目的地としました。
当初の予定では、中尾根コース〜表参道〜愛宕神社〜地蔵の辻〜サカサマ峠〜芦見谷〜三角点〜竜ヶ岳にピストン〜月輪寺〜清滝・・・を考えていました。
各地点での積雪量、時刻や疲労度などで、変更や短縮をしようという感じ。
行ってみないと分からない部分が多いですしね。
以下、いつも以上に長文です。
保津峡の駅に着いてみると、既に雪が舞っているし、駅周辺にも積雪が見られ、この日の大変さがにわかに想像できるようでした。
中尾根ルートの入口で軽アイゼンを装着し、登山開始。
初めてのルートで不安もありましたが、前日までのトレースがあり、次第に積雪量が増えて来るものの、特に困難もなく、米買道との出合に到着。
ただ、思っていた以上に雪が積もっており、この先が心配でした。
近くの沢の方に行くと、大岩があり、それをチェック。
ヤマレコMAPのみんなの足跡はその辺りからあるようでしたが、出合付近から登り始め、尾根芯を意識して登ってみました。
全くトレースもなく、無駄に疲れただけかも知れませんが、この辺りはまだ楽しさもありました。
進み続けると、ネットに出合い、ここで進路に迷いました。
そのままネットの左側を登るか、右に行くか。
迷った結果、そのまま登り続けました。
ネット沿いに木が生えていたりで、必ずしもネットの近くを歩いていられる訳ではなく、障害物が少なそうな所を選んで進みますが、所々でザックが引っかかったりして、思うように前に進むのが困難な場面もありました。
ネットを通過後も同じような感じでしたが、しばらくするとトレースを発見。
でも、何だか細くて、獣道かなと最初は思い、スルーしました。
もう一度、トレースに出合った際にそれを辿ったりもしましたが、この辺りの記憶があいまいです。
登山の行程を記録していたメモをなくしているのに気付いたり、イノシシが走り抜けて行ったり、積雪量が多い中を進むのが困難になったりで、精神的にも肉体的にも疲れが増していました。
結局、9時半頃に前方の進みにくさが満開になったように感じられたので、引き返す事を決意。
なくしたメモを探しながら下る事にしました。
正直な話、あの道のりをまた歩くのかとうんざりするような気分でしたが、メモには過去2回分の記録も記入してあったので、取り戻したい思いが強かったのです。
で、苦労しつつ下りながらメモを探しましたが、見つからないままに米買道に到着。
米買道との出合で記入したのが最後の記憶で、ポケットから落ちるのは考えにくく、この辺りにあるかなと念入りに見て周ったものの、見つからず。
念のためにP366まで戻ったりしましたが、あるはずもなく・・・
何とか気を取り直すように努め、米買道を荒神峠方面に進み始めました。
途中の谷を通過する際、高所恐怖症の身には嫌な所があり、雪で少し足を滑らせ、少しヒヤリとしましたが、左で岩をつかんでいられた事もあり、何事もなく通過しました。
その後は快調に進み、荒神峠に到着。
疲れていたので、ここでパン休憩としました。
荒神峠からの再出発後は、軽アイゼンが何度かずれて装着し直したりしたものの、道は踏み固められていたので、中尾根ルートとは違い、進むのに困難はありませんでした。
ただ、中尾根で溜め込んだ疲労もあってか、あまりペースは上がらず。
表参道に合流後、水尾分かれに到着し、あまりに暑いので余分に来ていた服を脱ぎました。
ケーブル跡にも寄らず、トレースがないであろう脇道にも入らず、そのまま表参道で神社を目指します。
表参道では、踏み固められた範囲が十分でなく、すれ違う際に気を使いました。
それ以外は普段よりも進みやすいぐらいで、大雪で一変した景色を楽しみながら神社の境内に到着。
灯籠に積もった雪を見て嬉しくなったり、普通の斜面と化した階段を登ったりで、本殿に到着。
古いお札を納め、休憩所で昼食です。
この間に予定を組み直し、再出発です。
食事休憩後、まずは三角点へ向かいました。
当初の予定では、地蔵の辻からサカサマ峠方面へ行く事になっていましたが、そういう状態では全くなかったと判断しました。
三角点に着いた時には晴れていて、美しい景色を堪能できました。
その後、竜ヶ岳への分岐に着き、トレースがあったので進んでみましたが、これは竜ヶ岳へ向かっておらず、付近を周遊しているトレースでした。
なので、竜ヶ岳へ進むのも断念しましたが、その周遊トレースを少し辿っている間に素晴らしい景色を見られたし、これはこれで良し。
最後に残されたのは地蔵山という事で、そちらへ向かいました。
普段なら、大した距離ではないのだけど、この日は雪で思うように進まず、地蔵山への分岐までが遠い。
まだかまだかと思っていると、スキー場跡の案内看板を見落としたのか、知らない間に地蔵山へのルートに入ってしまっていました。
かなりの積雪なのに加え、その雪の重みで木が垂れ下がり、行く手を上下から阻まれる感じで、何度もザックを肩から下ろし、障害物を通過すると担ぎ直すという繰り返し。
普段と違い、道が蛇行しているのもあり、歩けども歩けども、なかなか前へ進まず、本当に辿り着くのか不安でした。
地蔵山の手前のP917へ向かっている途中で、2人の単独行の方に会い、お互いにこんな中をよくぞ歩いているなという感じで、目に見えない連帯感みたいなものを感じました。
何度か挫折しそうになりましたが、この2人に会った事で少なからず力をもらったような気がします。
中尾根を途中撤退したというのもあっただろうし、地蔵山に辿り着きたかったのです。
何とか根気を維持し、まずはP917に到着。
ここでもうまいタイミングで晴れてくれて、青空に映える霧氷が美しかったです。
登って来た甲斐がありました。
15時を引き返す頃合と考えていましたが、何とかそれぐらいには地蔵山の山頂に到着できそうなので、景色に見入るのも程々にして、先へ。
この先もそれなりに進みにくかったけど、もう少しなので、とにかくやる気をかき集めて歩を進め続けていると、急に山頂に到着しました。
真っ白な雪に覆われても地味さは変わらず、地蔵山の山頂らしくて、これはこれで満足なのです。
ピークハンターさんのプレートの前まで来て、喜びをじんわりと噛みしめつつ、きっちりと写真に収め、ようやく少し安堵できました。
少しだけ休んだ後、下山。
こんな所を登って来たのかと改めて思いながら、所々で写真を取ったり、何度も足を雪の中に埋め込み、P917に到着し、さらに先へ。
あの進みづらい道をまた進むのかと思うと気が重いけど、すでに切り抜けて来た道でもあるので、往路のような不安感はなく、無事に下山する事に心を集中させました。
何だかんだで地蔵山とP917を見渡す所まで戻って来て、改めて長い道のりだったなと感慨に耽りかけますが、早く下山しないといけない時刻になってしまっています。
しかし、思うようにスピードは上がらないし、お腹が空腹を訴えておりました。
何とか社務所前まで戻り、ここで食事にしました。
もぐもぐ食べて、ごくごく飲んで、エネルギーの補給を完了。
遅くなってしまったので、表参道で下山です。
途中までは快調に進みましたが、階段ゾーンはランプを点灯させながらの下りになり、ゆっくりの移動を余儀なくされました。
我慢の歩行を続け、何とか二の鳥居に到着し、ここでアイゼンとスパッツを外し、下山完了です。
清滝のバス停まで意外と軽やかに進み、この日のゴール地点に到着しました。
以上、長々と振り返ってみました。
楽しさも味わったけど、それ以上に苦しい山行でした。
反省すべき点など、色々と感じた事はありますが、まずは無事に下山できた事を感謝です。
この冬の間にまだ雪山へ赴く機会はありそうだけど、次回は軽めのルートを選ぶようにしよう。
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