3月企画山行の下見(赤岳鉱泉泊で硫黄岳)
- GPS
- 24:59
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,298m
- 下り
- 1,293m
コースタイム
- 山行
- 2:21
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:24
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 6:58
天候 | 28日:快晴 29日:昼前まで快晴、午後から薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口までの道路に積雪あり(スタッドレス必須) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト 美濃戸口の八ヶ岳山荘前にあります。 ●美濃戸口〜美濃戸〜北沢〜赤岳鉱泉 チェーンスパイク&ストックで歩きました。 美濃戸口スタート地点から路面に雪がありました。ここのところの冷え込みと降雪で凍結はしていませんでしたが、北沢の堰堤広場までは除雪された林道が続くため、緩んで冷え込む状態が発生すれば凍結箇所が散見される状態になるでしょう。 凍結転倒以外に特に危険個所はありません。 途中数か所で林道からのショートカットが出来るところがあります。 堰堤広場からは北沢沿いの雪道歩きで、ゆるゆる標高を稼いでいくとやがて目の前に大同心を突き出した横岳側壁が見え始めて、それが大きく見えてくれば、やがて赤岳鉱泉の名物アイスキャンディーが眼前に聳えてお迎えしてくれます。 ●赤岳鉱泉〜赤岩ノ頭〜硫黄岳 赤岩ノ頭までは樹林帯の登りで雪がたっぷりついて、ルートも良く踏まれて明瞭、歩きやすいです。徐々に樹林帯が疎らになって、大きなシグザグで雪面を登っていくと、最後に雪面急登を経て、一気に前方視界の拓けた赤岩ノ頭分岐に登り上げます。 前方の視界とともに吹き付ける風も強く冷たくなるので、ここで防風対策装備にしてください。ここから硫黄岳山頂までは始終の吹きっ晒しで雪が薄くて固い状態になるので、ちゃんと耐風姿勢をとれる爪のあるアイゼンとピッケルが必須となります。 ゆるゆると岩稜帯を登ると、やがて只っ広い硫黄岳山頂部に出ます。 硫黄岳山頂も吹きっ晒しで雪が付かないため、よぼど条件が良い状態でなければのんびり休憩とはいかない場所です。視界が良ければ、近くは南八ヶ岳、北八ヶ岳の峰々、その向こうに南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの白い壁、浅間山から草津・志賀の山々、谷川から武尊・奥日光の山々、奥秩父の山々、と錚々たる名峰を楽しむことが出来ます。 |
その他周辺情報 | ●赤岳鉱泉 美味しい食事で人気の山小屋で、冬は小屋横に巨大な人工氷壁”アイスキャンディー”が出現し、アイスクライミング練習する人を眺めながらの一杯を楽しむことが出来ます。今回はちょうどアイスキャンディーフェスティバルを開催していて、小屋もテントサイトも大賑わいでした。 ●もみの湯(日帰り利用500円) http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html 美濃戸口から車で10分ほど。露天風呂・サウナも備えた温泉施設。休憩室兼食堂も併設してます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
わかん
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感想
好天に恵まれた土日に赤岳鉱泉ソロテント泊で硫黄岳に登ってきました。
コースタイム的には美濃戸口からでも充分に日帰りできる範囲なんですが、今回は3月に予定している所属山岳会の企画山行の下見ということで、予定と同じ2日間で同じルートで歩いてきました。
初日は美濃戸口から赤岳鉱泉に入山するだけ。昼から入山しても全然余裕なので、午前中は八ヶ岳のお向かいにある富士見パノラマスキー場でゲレンデスキーを堪能して、午後1時過ぎに美濃戸口をスタート。ここのところの冷え込みと降雪で最初から雪道しかも緩んでいないから氷結していない。長い林道歩きと北沢沿いのゆるゆる雪道散歩ルートなので、チェーンスパイクが最適。
赤岳鉱泉に到着すると、まずは巨大なアイスキャンディーのお出迎え。そしてこの土日はアイスキャンディーフェスティバル開催でアイスキャンディー周辺も小屋も、そしてテン場も人がいっぱい。遅い到着だったので、整地済テントサイトは皆無。仕方なく、外トイレの向かい側斜面の森の中の平坦地を持参のスコップで掘って整地し、何とか設営完了。早速ビールと温めたレトルトおでんで晩飯前のお疲れさんタイム。
そうこうしていると日も落ちて冷え込みも厳しくなってきたので、換気に気をつけながらテント内で晩飯にそのまま移行。ソーセージと野菜をカレースープで煮込んで、それをつまみに焼酎お湯割りをチビチビやり、最後の〆は煮込みラーメンで。
残ったスープは翌日朝食用にとっておいて、午後8時に就寝。
冬用シュラフとダウンベスト&ダウンジャケット、ダウンパンツ、象足、の万全装備だったので、テント内は夜中にマイナス6度になってたけど、寒さを感じることなく快適に眠ることができました。
2日目朝。前日の残りスープに餅とラーメンを投入した朝食を食べ、明るくなった7時過ぎにテントをそのままにして12爪アイゼン&ピッケル装備で出発(いちおうワカンも担いで)。2日目の予定はまず企画山行と同じく硫黄岳に登り、時間が余るので、赤岩の頭から峰の松目方面へ行ってみようとの計画。
この日も前日に負けないぐらいの快晴。登り途中で降りてきた人に山頂の様子を聞くと、展望は最高だけど風がかなり強いとのこと。団体も大勢登るルートを次々パスさせていただき、アッサリ赤岩の頭に出て、ここで強風対応装備を整え、風は強いが最高の展望と固く締まった薄い雪面をザクザクとアイゼンの歯を咬ませて気持ち良く登高して、硫黄岳山頂部に到着。
硫黄岳は八ヶ岳のちょうどど真ん中で、遮るもののない360度の大展望↓
風も強いけど想定ほどでもなく、広い山頂部をぐるっと回って四囲の展望を存分に楽しんで、赤岩の頭分岐へ。時間的には余裕もあるので、前から行ってみたかった峰ノ松目方面を目指そうと、赤岩の頭を越えて10mほど稜線を進むとそこで踏み跡は終了していて、行くためにはラッセル必須。出だしは稜線下りとなるので、ちょっと進んでみようかと足を5歩ほど進ませると、固く締まった雪面だと思っていたところがモナカ状雪面状態で、表面を踏み抜いて、ズブズブとさらさら雪に太ももまで嵌る始末。さて、どうしたものか!? もう少し進んでみるかと何とか足を抜いて、次の足を踏み込むと、これまた表面を踏み抜いて太ももまでズブズブ... 表面のパックされた雪面の下は乾いたサラサラ雪で、踏んで土台になる感じじゃないぐらいのさらさら乾燥雪、こりゃたまらんわ、で、あっさり赤岳鉱泉への下山を選択して、そそくさと撤退、根性ないわなぁ(^_^;)
赤岳鉱泉に戻って、あとはテント撤収して帰るだけ、時間はタップリあるので、昼前だけど小屋でビールを買って、アイスキャンディーでアイスクライミングに挑戦する人のがんばる姿を肴に暖かな日差しのベンチで至福のひとときを過ごし、その後はテント撤収(テントもフライも内側が氷結して真っ白)して、下山前に小屋にもう一度寄って、3月にオジャマするために確認しておきたい点などを小屋スタッフに聞いて(個室の見学、アイスキャンディー利用条件なそ)、これで今回の目的のいろいろな下見は終了。
午前中の快晴から、少しづつ雲がかかり始めた中、北沢ルートをゆるゆると歩いて美濃戸口に帰着となりました。
ここのところ、ラッセルするようなところばかりに行っていたため、普通に踏み跡があって、簡単に歩けるルートのありがたさを再実感し、また久々の雪中ソロテント泊で、ソロ山行力をたまに鍛えておかないといけないことも再確認。
kazさん下見山行お疲れ様でした。事前チェックしに行くとは、なんときめ細やかな対応!頭が下がります。さらに時間を見てAMスキーからの登山開始とは、余すことなくエンジョイしていらっしゃる。
それにしても八ヶ岳は人気ありますね〜アクセスも良く風は強いけど結構天気が良い率高いからですね。本番も同じくらいの青空の中歩けるとイイっすね!
週末の鹿俣山はラッセルになりそうですが、よろしくお願いします。
八ヶ岳は晴天率高いし、上越の雪と違ってサラサラ乾雪なので、軽いのは良いけど踏み抜いてはまってしまうとサラサラ底なし沼な感じで、ラッセルやりにくい雪質だなと実感しましたよ。週末の鹿俣山はもう少し水分のある雪だろうし、ラッセル要員がたくさん揃ってるから余裕でしょうね(*^_^*) よろしくお願いします。
このところ山岳会に入ってしっかり頑張ってますねぇ
事前の下見、ご苦労様です。
前の週とかの雪訓練は、私も15年くらい前にやらされてたんで懐かしいけど、
患ってしまった今はもう無理ですわ
ちなみに強風対策は、私はいつも赤岩の頭に出る直前の
樹林帯を抜けるぎりぎりのポイントでしています。
稜線に出てからでは風が強すぎて・・・ということがよくあるので、
装備を飛ばされたり、必要以上に体を冷やさないように、
早めに対策するように気をつけてます
ていうか、風が強くて途中で戻ってくる人が多いときに登ることが多いから
そうせざるを得ない、というのが実情かも
おぉぉっ、ハコさん、コメントありがとう (^o^)/
前はソロで気ままに歩いてきたけど、今はいろいろ勉強・訓練で、これまでに無かった経験の幅を拡げることを頑張っているところやね〜(^^)
ハコさんも療養から復帰して、また同期山行に行くぞいね !(^^)!
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