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Yamareco

記録ID: 1103252
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 赤岳 残雪の赤岳貸切

2017年04月09日(日) 〜 2017年04月10日(月)
 - 拍手
lecielbleu その他1人
GPS
32:00
距離
17.8km
登り
1,412m
下り
1,407m

コースタイム

1日目
山行
3:05
休憩
0:25
合計
3:30
12:30
0
12:30
12:30
60
13:30
13:45
10
13:55
13:55
35
14:30
14:40
80
16:00
2日目
山行
6:45
休憩
2:25
合計
9:10
7:40
50
8:30
9:00
80
10:20
10:30
70
11:40
11:55
35
12:30
12:30
50
13:20
13:30
30
14:00
15:00
30
15:30
15:40
30
16:10
16:20
30
16:50
美濃戸口
天候 4月8日-9日で計画したところ、好天が期待できないため、1日延期。
ピンポイントでの晴れ間を狙いました
4月9日 AM:雨 PM:曇り→雨雲が残らずに夕焼けへ
4月10日 AM:晴れ PM:晴れ→午後おそくに曇り
  
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘前駐車場:500円/台
コース状況/
危険箇所等
1.赤岳登山前日(9日)の赤岳鉱泉のスタッフからの情報
  午後に歩いたガイドさん情報として、地蔵直下からに赤岳まで雪が解け、
  積雪期の登山としては終わり、雪山登山には向かない登山道に。また、
  頂上から文三郎側には、残雪があるものの、頂上直下などのリッジの間
  の雪が、大きく山梨側に切れ落ちてきているので注意が必要でした。
  この情報に合わせ、地蔵→頂上→文三郎周回計画を、文三郎ピストンに
  変更して、登ることにしました。
2.実際の路面
  (1)美濃戸口(八ヶ岳山荘)ー美濃戸山荘(北沢・南沢分岐)
  路面の雪はほぼ解けていて、やまのこ村手前〜100mほどのところに残雪、
  赤岳山荘先の橋を渡ったところから分岐まで残雪以外有りません。
  *登る人がいないので、車は1台もおらず、貸切状態でした。
  (2)美濃戸山荘ー(北沢)−赤岳鉱泉ー行者小屋
  南沢の雪面が緩んで踏み抜く危険があるので、往復とも北沢周りにしました。
  11の橋の上には、踏み跡のところのみ、残雪があります。美濃戸からしっかり
  雪があり、一部凍結個所もあるので、途中でアイゼンを履きました。
  (3)赤岳鉱泉ー文三郎道ー竜頭峰ー赤岳山頂
  行者小屋から、阿弥陀分岐まで雪面が緩み、踏み抜く可能性があります。
  文三郎道は、マムート階段は一部のポール以外露出しておらず、積雪が1m
  以上残っています。なので、直登確度がきついです。踏み抜き穴も多くあり、
  雪面が解けない早い時間帯に、ピストンしないと、ツボ足も厳しい状況です。
  中岳分岐付近は、雪面がないです。トラバースしていく区間からトラバース
  部分のみ雪面になります。最後の岩場は鎖が出てきているので、鎖に沿って。
  竜頭峰から最初左に回り(長野側)こんで、そのあと、山梨側の冬道の雪面
  を登るようになっていますが、冬道の下が、切れていて、もはや、リスクの
  方が高く、岩の間の夏道を進みます。階段直下の雪面が、直登しかなく、
  真下に向かって切れ落ちています。雪面も柔らかくザラメ状のため、これが
  ピッケルのグリップ力を弱めます。ピックを深く入れ、前爪で蹴り込んで、
  確実に登ると、階段にでて、頂上です。
  下りは、背面でかつ、アイゼンで、グリップを効かせまっすぐ3m降りて、
  そのあと、カニで左に2mの状況ですので、万が一を考えて、階段下にある
  ポールを使って、FIXロ−プを張った上で、ビレイをとりながら下りました。
  竜頭峰から下部は岩と雪のミックスで下りが核心部ですが、慎重に進めば
  問題となる雪面はありませんでした。文三郎は、シリセードするには、鉄柱
  (ポール)が出ているので、歩くしかない状況です。

  
その他周辺情報 1.登山届ポスト 八ヶ岳山荘前と赤岳山荘前の2か所、あとはネット
2.下山後の温泉 道の駅こぶちざわ 延命の湯 @820円
  外湯の温度が高いので、鹿の湯、モミの湯よりこちらを選ぶ傾向にあります
大雨も止み、青空の美濃戸です。ここから雪があります
大雨も止み、青空の美濃戸です。ここから雪があります
北沢を進むと大同心に迎えられます
北沢を進むと大同心に迎えられます
赤岳鉱泉へ。なんと今宵の宿泊は2名のみの貸し切り
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赤岳鉱泉へ。なんと今宵の宿泊は2名のみの貸し切り
今朝の雨はどこへ、夕陽です
今朝の雨はどこへ、夕陽です
ステーキではなかった。ホッケです。でもうまい。やっぱ赤岳鉱泉最高
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ステーキではなかった。ホッケです。でもうまい。やっぱ赤岳鉱泉最高
朝の中山乗越へ向かいます
2017年04月10日 08:17撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 8:17
朝の中山乗越へ向かいます
朝日が眩しい。快晴です。
朝日が眩しい。快晴です。
中山乗越へ来ました
2017年04月10日 08:17撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 8:17
中山乗越へ来ました
大同心もくっきりです
2017年04月10日 08:17撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
1
4/10 8:17
大同心もくっきりです
行者小屋です。テントは1張もありません
2017年04月10日 08:31撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 8:31
行者小屋です。テントは1張もありません
中山分岐の標識も結構埋もれています
2017年04月10日 08:44撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 8:44
中山分岐の標識も結構埋もれています
太陽の周りに白い虹が
2017年04月10日 08:46撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 8:46
太陽の周りに白い虹が
文三郎の階段を上がっていきます。真ん中のポール以外は全て埋まっていました
2017年04月10日 09:19撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 9:19
文三郎の階段を上がっていきます。真ん中のポール以外は全て埋まっていました
阿弥陀岳が全容を見せます
2017年04月10日 09:19撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 9:19
阿弥陀岳が全容を見せます
横岳の岩峰群もくっきり見えます
2017年04月10日 09:23撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 9:23
横岳の岩峰群もくっきり見えます
いわゆる登山道だけ雪が付いています(1mくらいの積雪)
2017年04月10日 09:47撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 9:47
いわゆる登山道だけ雪が付いています(1mくらいの積雪)
だから、結構急登になります
2017年04月10日 09:59撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 9:59
だから、結構急登になります
快晴無風、眺めは最高
2017年04月10日 10:25撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 10:25
快晴無風、眺めは最高
中山分岐には雪が溶けてありません。北アルプスもくっきり
2017年04月10日 10:30撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
2
4/10 10:30
中山分岐には雪が溶けてありません。北アルプスもくっきり
キレット分岐辺りは、しっかり雪があります
2017年04月10日 10:39撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 10:39
キレット分岐辺りは、しっかり雪があります
登山道のところだけ雪があります
2017年04月10日 10:39撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 10:39
登山道のところだけ雪があります
鎖も出てきて、岩と雪のミックスです
2017年04月10日 10:48撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 10:48
鎖も出てきて、岩と雪のミックスです
山側の雪面が凍って硬く、ピッケルのスピツッエは刺さりにくいです
2017年04月10日 10:49撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 10:49
山側の雪面が凍って硬く、ピッケルのスピツッエは刺さりにくいです
竜頭峰が見えてきました
2017年04月10日 10:55撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 10:55
竜頭峰が見えてきました
登山道の雪面は締まっていますので、アイゼンの方はききます
2017年04月10日 11:00撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 11:00
登山道の雪面は締まっていますので、アイゼンの方はききます
竜頭峰です
2017年04月10日 11:02撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 11:02
竜頭峰です
頂上を長野側から回り込んで、山梨側に出ます
2017年04月10日 11:03撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 11:03
頂上を長野側から回り込んで、山梨側に出ます
切れた斜面を、アイゼンで蹴りあげて最後、階段下を登ります。冬道は崩れているので、夏の岩場の間を抜けます。それでも階段下は、雪面を登るしかありませんが、怖いです。
2017年04月10日 11:05撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 11:05
切れた斜面を、アイゼンで蹴りあげて最後、階段下を登ります。冬道は崩れているので、夏の岩場の間を抜けます。それでも階段下は、雪面を登るしかありませんが、怖いです。
振り返ると富士山が
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振り返ると富士山が
階段を上がって、南峰頂上到着です
2017年04月10日 11:24撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 11:24
階段を上がって、南峰頂上到着です
南峰と北峰をつなぐ、リッジが、崩れていて、渉には、かなりのバランスが入ります。ガイドさんが言っていた危険地帯です
2017年04月10日 11:20撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 11:20
南峰と北峰をつなぐ、リッジが、崩れていて、渉には、かなりのバランスが入ります。ガイドさんが言っていた危険地帯です
南にとどまり、写真を撮ります
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南にとどまり、写真を撮ります
下りは、文三郎を戻ることに決めましたが、降りれるのか。確認します。背面ならいけます
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下りは、文三郎を戻ることに決めましたが、降りれるのか。確認します。背面ならいけます
念のためFIXロープを張り、滑落防止対策して下ります
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念のためFIXロープを張り、滑落防止対策して下ります
キレット分岐から下ると、中岳、阿弥陀が綺麗に見えます
2017年04月10日 12:36撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
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4/10 12:36
キレット分岐から下ると、中岳、阿弥陀が綺麗に見えます
文三郎の最後の急斜面に戻ってきました
2017年04月10日 13:01撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 13:01
文三郎の最後の急斜面に戻ってきました
阿弥陀分岐です
2017年04月10日 13:17撮影 by  NIKON D610, NIKON CORPORATION
4/10 13:17
阿弥陀分岐です
赤岳鉱泉で、カレーをいただき、デポした道具をピックアップして帰ります
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赤岳鉱泉で、カレーをいただき、デポした道具をピックアップして帰ります
北沢の橋には平均台のように雪が残っています
北沢の橋には平均台のように雪が残っています
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 バラクラバ 毛帽子 着替え ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル ビーコン スコップ ゾンデ 行動食 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 筆記用具 常備薬 保険証 携帯 サングラス タオル ポール ヘルメット
共同装備
調理用食材 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ファーストエイドキット ツェルト ロープ(9mmX20m)

感想

積雪期最終登山を狙って赤岳へ。赤岳山頂の様子を共有しますね。だーれもいない貸切の山域でした。雨のため、1日ずらしたこともあり、前日(土曜日泊)の赤岳鉱泉宿泊は25名だったのに、この日(日曜日泊)は、山小屋も我々のみの貸切、というより、北沢ですら誰にも会わず、翌日の赤岳登頂でも、わずかに1名、行者から下で2名と、まあ、2日間で3名しか登山者が山にいなかった贅沢な登山で、静かな山が満喫できました。赤岳鉱泉でガイドさんのお話を伺った通り、今期の積雪期の登山は終了、登山道も雪がなくなるところが、多くなって残雪期に入り、南沢、地蔵尾根、文三郎とかなり、歩きにくいコンディション。我々も残念ながら、安全な歩行が可能そうな文三郎ピストンにルート変更しました。それでも、赤岳へは山頂直下の階段下で山梨側に切れ落ちた斜面を登ります。この道は下山時にはかなりの恐怖感を誘うため、念のためFIXロープを張り下降しました。(確保に使った支柱はしっかり埋め込まれていて、8mm程度のロープが20m1本あれば、10mの長さで、プルージックやスリング利用しながら、ピッケルのピックを斜面に刺しながら安心して降下できます)。しかし、不肖私、FIXとアンザイレンに注意がいき、ポケットに入れたはずの、I-
Phoneを落してしまいました。それでも、快晴無風の赤岳山頂は、残雪の富士山から、北アルプスまで360°の展望で、やはり赤岳は気持ちよかった、来てよかったなあ。

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