北岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,680m
- 下り
- 1,688m
天候 | 31日晴、1日晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
31日:11:20広河原-15:00白根御池小屋 1日:4:20白根御池小屋-4:40二俣-7:30北岳-10:30白根御池小屋-13:35広河原 |
写真
感想
7月31日から8月1日、一泊で日本第2の高峰、北岳に登ってきました。
31日、新宿から中央線に乗り込み甲府へ。
甲府からバスに揺られて山道を2時間。
北岳の登山口広河原に到着。
登山届けを出した後、11:20登山開始。
吊り橋を渡ったり、
沢の脇を通ったり、
木道を歩いたり、
していると、15時、本日の目的地白根御池小屋に到着。
ここにはソフトクリームが売っていて、
バニラ、巨峰(売り切れ)、白桃
とそりゃ500円払っても買っちゃうよなー、
的なラインナップが用意されていました。
白桃を購入。
うまし。
2000メートルの場所でソフトクリームが食べられるなんて感動。
この白根御池小屋は2006年に建て替えられたばかりの山小屋で、
(雪崩や火災で何回か建て替えられている)
めちゃくちゃきれいです。
館内も禁煙。
そして、特筆すべきはトイレでした。
【白根御池小屋のトイレ】★★★
洋式、水洗、トイレットペーパー完備、臭くない、トイレのドアが壊れていない、トイレのドアの鍵が壊れていない、便器にウンコが付いていない、ハエがいない、などなど
んなトイレ普通だろう、
と思われるでしょうが、山のトイレというのは本当に由々しき問題であり、
現在バイオトイレなど、バクテリアで汚物を分解して匂いを防ぐというような試みもされていますが、
特に水が確保できないような山小屋(主人にもよりますが)のトイレというのは、
汲み取り式が主なので、便器が汚れる、ハエが大量発生する、酷いところはアンモニアが目にしみるくらい悪臭を放つものもあり、
若い登山者が増えそうな気配の昨今、特に山ガール達にとっては、ほんっとうに、生命を左右するほどの問題(大げさ)なのです!!
実際、自宅以外の便座に直座りができないほどの潔癖温泉Gメンは、北岳登頂後立ち寄った肩の小屋のトイレ(汲み取り式)は使えそうにないと、1時間半我慢して、白根御池小屋のトイレを利用していました。
温泉Gメン曰く、白根御池小屋のトイレは三つ星だそうです。
おでたちはこれをトイレシュランと名付け、立ち寄るトイレそれぞれに★を付けていくことにしました。
テントを設営した後、夕食
トルティーヤを焼いたが、ぺらっぺらのチタンのナベではうまく焼けずぼそぼそに。
そのぼそぼそトルティーヤに前日作って凍らせておいたサルサソースをかけ、スーパーで買ったササミの薫製を割いてまぜ、マッシュルームなんかも和えて食べた。
食後、次の日の朝に食べるチキンカレーの仕込みをして、
登頂ルートのおさらいをした後、三つ星トイレで用を済ませたおでは
就寝した。
8月1日
2時半起床。
予定では4時には出発するつもりでしたが、
だらだらカレーやらお茶やら飲んでたら出発が4時20分になりました。
テントや大きい荷物はテント場に置いて、サブザックを背負って北岳に挑戦。
荷物軽っ!まるで背負ってないみたいだぜ!
なんて調子に乗りながら、まずはほぼ水平の道を二俣という地点へ向けて歩き始めました。
20分後、二俣に到着。
ここには発電機を装備した移動式簡易トイレがありました。
【二俣のトイレ】★半
扉を開けると電気がつきます。
和式のトイレだが人が入ってくるとセンサーが感知して、便壺(って言うのかな?)との間にある蓋がスライドして用を足せるようになっている。
ちょっとわかりにくいと思うんですが、和式のトイレに立つと、こんにちわーって感じで板がスライドして便壺と対面するって感じでしょうか。
バイオトイレなのでとてつもなく臭くはない。
ペーパー切れ、便器にウンコが付いていた。
山に入ったら便秘気味になってしまうおでにとっては本当に不思議なんですが、ウンコはいいよ、やって。しょうがないもん、ウンコ我慢したら身体に悪いし。
でもさ、何でそこにウンコ付くわけ?ってところにウンコが付いてたりするんですよ。
ここのトイレは、和式のトイレの部分の前隠しみたいな内側にウンコ付いてたんですよ。
後ろ向きで反対にしないと付かないよ!って所にウンコ付いてるんですよ。
登っている途中、海外の方もちらほら見かけたので、その辺りの人たちの仕業だと思いたいのですが・・・。
ウンコウンコ失礼しました。
気を取り直して、朝5時、二俣から雪渓の横を歩くコースを歩くことに。
途中、モルゲンロートに染まる北岳と月を激写。
雪渓の右側をずんずん歩いて行くと、大きな一枚岩が見えてきました。
どう考えてもその先に普通の登山道があるとは思えない。
おかしい、ひとまず引き返す。
先に行った温泉Gメンが斥候しかり中州のような場所に登山道の印を発見。
背面には傾斜30度くらい(体感的にはもっと)の雪渓が拡がり、ここ踏み外したら真っ逆さまに落ちてくんだろなー、的な恐怖でいっぱいいっぱいになりながら上を目指す。
そして、とうとう、この時が来てしまった。
雪渓上の道がとうとう現れてしまった〜!!
アイゼン、念のため持ってきました。
でも雪渓歩くの10歩。
付ける必要ない。
とてつもなく緊張しながら一歩踏み出す。
ふー、大丈夫。
一歩一歩踏みしめながら、最後の一歩を見ると
え!アイスバーンになってんじゃん!てゅるってゅるっじゃん!!
ここで滑ったら雪渓を滑り落ちてくことになっちゃうじゃーん!!
・・・でもなぁ、温泉Gメンの姿見えないからここ越えて先に行ったんだよなぁ・・・。
落ちてないよなぁ。
落ちたの見てないしなぁ。
誰かが行けたんなら、おでも行けるよなぁ。
ここで引き返したら北岳登れないしなぁ・・・。
えいっ!南無三!!なるようになれ!
コノヤロー!!
といわんばかりに左足を一歩アイスバーンに踏み出し、右足を岩場に着地。
雪渓横断成功!!
心臓ばくばくしながら先を目指す。
途中、北岳の岩壁(北岳バットレス)を登る人たちを遠目に見ることができた。
真ん中あたりに人が二人いるのが見えますか。
この後稜線までいくつもの木の梯子を登り、八本歯のコルに到着。
ここも足場はしっかりしてるけど、手がかりもなく、目下にはるか下の景色しか見えないので、恐怖心いっぱいになりがら登りました。
背後には富士山が・・・。
そして登り始めて3時間。7時半に北岳登頂に成功〜。
写真を撮った後、北岳肩の小屋へ。
【北岳肩の小屋のトイレ】半
小屋のおじちゃんが掃除をした直後に利用できたので、
便器にウンコはついてませんでしたが、臭い、きつし・・・。
温泉Gメンは1時間半我慢すれば三つ星トイレが使えるからと、肩の小屋のトイレはパス。
帰り道は、来た道を引き返す勇気も度量もないので、違うルートで帰ることに。
コースタイム通り、10時半に白根御池小屋に戻ることができて、昼休憩の後、広河原のバス停までずんずんと歩きました。
13時40分のバスにどうにか乗ることができ、19時半、無事部屋に戻りました。
前回の谷川岳と比べると、さほど疲れることもなく、段々と勘を取り戻しているような気がします。
今年はあと3回は登るぞ。
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