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記録ID: 1125512
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

「魂萌ゆ!残雪の北アルプス大展望」 蝶ヶ岳〜常念岳 周回

2017年05月03日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
15.1km
登り
2,046m
下り
2,037m

コースタイム

日帰り
山行
8:22
休憩
2:11
合計
10:33
5:15
10
三俣駐車場
5:25
5:29
21
三俣登山口
5:50
40
ゴジラの木
6:30
6:39
103
まめうち平
8:22
9:12
17
蝶ヶ岳
9:29
14
蝶ヶ岳・蝶槍間分岐(横尾方面)
9:43
9:52
37
蝶槍
10:29
10:30
30
2592ピーク
11:00
11:02
62
2512ピーク
12:04
12:55
38
常念岳
13:33
13:38
119
前常念
15:37
11
三俣登山口
15:48
ゴール地点
ルートはヤマプラから転用
天候
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三俣登山口駐車場 70台ほど駐車可能
※トイレあり
コース状況/
危険箇所等
・全般的に雪は緩んでいる
・2日前に上部では吹雪、下部では雨降りがあった模様
・ストックとチェーンアイゼンで歩いたが危険を感じるような場面はなかったと思う。大部分の方は前爪アイゼン、ピッケルを持っていた。

◆三俣〜蝶ヶ岳
まめうち平で多くの方がアイゼン装着
まめうち平から程なく樹林帯の急登、数回トラバースあり
トラバースの箇所ではデブリが散見されたので注意
踏み跡(ステップ)がしっかりある

◆蝶ヶ岳〜常念岳
蝶槍まではアイゼン使用せず
蝶槍から常念岳直下までは積雪あり
常念岳直下からの登りではアイゼン使用せず

◆常念岳〜三俣
前常念までは両側切れ落ちている狭い雪の稜線あるが踏み跡しっかりある
前常念からの岩場の下りではアイゼン使用せず(というか雪はない)
樹林帯から積雪あり。雪は緩んでいるのでアイゼン使用せず(というか使用しない方が楽だと思う)
樹林帯は踏み跡が多いので、印を確認しながら迷わないようにした

※雑記
軽装備での登山は危険であるため、安易に軽装備でのレコをあげることに色々と意見があることは分かっているつもりです。天候や状況、本人の技量によって”危険”の基準は変わってきます。今回は実際使用した装備と感想を書いておきました。ご参考になれば幸いです。
その他周辺情報 ほりでーゆー四季
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/step1_edit.php?did=1125512
常念岳眺めなが今日の山行振り返る露天風呂は最高!
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
さすがGW...満車
すでに目的地が見えてる
3
すでに目的地が見えてる
登山口で登山届提出。指導員さんがいらっしゃいます
2
登山口で登山届提出。指導員さんがいらっしゃいます
蝶ヶ岳へ向かう
ゴゴゴゴーと勢いのある清流
3
ゴゴゴゴーと勢いのある清流
沢沿いの登山道。雪はない
1
沢沿いの登山道。雪はない
ゴジラに到着。お初にお目にかかります
3
ゴジラに到着。お初にお目にかかります
どこかの国のどこかの名所みたいに手を嚙まれてみた
2
どこかの国のどこかの名所みたいに手を嚙まれてみた
程なく雪が出てくる
2
程なく雪が出てくる
皆さんと同様まめうち平でアイゼン付ける
2
皆さんと同様まめうち平でアイゼン付ける
程なく樹林帯の急登
1
程なく樹林帯の急登
トラバースもある。踏み跡もしっかりある
2
トラバースもある。踏み跡もしっかりある
急登の斜面がさらに強烈になる
1
急登の斜面がさらに強烈になる
何度かトラバースするが...
2
何度かトラバースするが...
デブリがそこかしこに...
3
デブリがそこかしこに...
おお!常念岳
後方遠方にもやばいの見えてきてる
2
後方遠方にもやばいの見えてきてる
樹林帯を超え最後の登り(汗)
樹林帯を超え最後の登り(汗)
山頂手前でライチョウさんがお出迎え。しかも白黒2羽!
8
山頂手前でライチョウさんがお出迎え。しかも白黒2羽!
近づいても逃げない。さすが北ア人気スポットのスター。撮影慣れしていらっしゃる
8
近づいても逃げない。さすが北ア人気スポットのスター。撮影慣れしていらっしゃる
蝶ヶ岳ヒュッテ到着
3
蝶ヶ岳ヒュッテ到着
絶景のテント場
ちょっと上がって常念山脈バックにヒュッテとテン場
3
ちょっと上がって常念山脈バックにヒュッテとテン場
蝶ヶ岳登頂
火打山とか妙高山かなぁ
4
火打山とか妙高山かなぁ
富士山と南ア
御嶽山と乗鞍岳。手前は焼岳かな
5
御嶽山と乗鞍岳。手前は焼岳かな
そして...
穂高ブラザーズがドーン!
7
そして...
穂高ブラザーズがドーン!
槍ヶ岳もドーン!
7
槍ヶ岳もドーン!
穂高さん達ぃ!
来たよ〜!
4
穂高さん達ぃ!
来たよ〜!
槍様ぁ〜!
来たよ〜!
5
槍様ぁ〜!
来たよ〜!
覗くと梓川見えた
7
覗くと梓川見えた
ヒュッテ内の様子。優しいお姉さんが色々教えて下さった
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ヒュッテ内の様子。優しいお姉さんが色々教えて下さった
中は綺麗で嬉しい
1
中は綺麗で嬉しい
さてさて、とりあえず蝶槍まで行く
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さてさて、とりあえず蝶槍まで行く
絶景の楽園。幸せだねぇ
2
絶景の楽園。幸せだねぇ
涸沢カール
横尾への分岐
蝶槍到着
何度も何度も...
何度も何度も眺めてしまう...
1
何度も何度も眺めてしまう...
何となく近くに見える常念岳。しかし稜線には強烈なアップダウンが待ってる。とりあえず行ける所まで頑張ってみよう
2
何となく近くに見える常念岳。しかし稜線には強烈なアップダウンが待ってる。とりあえず行ける所まで頑張ってみよう
下って登って小ピークに到着。振返って蝶槍
1
下って登って小ピークに到着。振返って蝶槍
横尾から上がってきたハイカーさんと談笑。この後抜きつ抜かれつで常念山頂で再会
5
横尾から上がってきたハイカーさんと談笑。この後抜きつ抜かれつで常念山頂で再会
さらに下って登って小ピークに到着。常念岳への最後の登りを眺める。まだまだ遠い
2
さらに下って登って小ピークに到着。常念岳への最後の登りを眺める。まだまだ遠い
疲れるけど素晴らしい稜線歩き
2
疲れるけど素晴らしい稜線歩き
さぁ!ラストスパート。岩場が増えてくる。アイゼンは外す
1
さぁ!ラストスパート。岩場が増えてくる。アイゼンは外す
歩いてきた稜線を眺める
3
歩いてきた稜線を眺める
やりました常念岳到着!
7
やりました常念岳到着!
心萌ゆる!感無量の瞬間
9
心萌ゆる!感無量の瞬間
ありがとう!北アルプス
8
ありがとう!北アルプス
鷲羽岳 水晶岳
さらに続く大天井岳への縦走路
2
さらに続く大天井岳への縦走路
立山 剱岳
燕岳 その奥に鈴ノ木岳
2
燕岳 その奥に鈴ノ木岳
鹿島槍ヶ岳
去年登った
1
鹿島槍ヶ岳
去年登った
御嶽山 乗鞍岳
富士山 南ア
多分、火打山とか妙高山
1
多分、火打山とか妙高山
持参したビールで乾杯
3
持参したビールで乾杯
名残惜しい。もう一度最後に穂高岳
2
名残惜しい。もう一度最後に穂高岳
では、前常念目指して下山
2
では、前常念目指して下山
大迫力の雪庇。さすが常念岳
3
大迫力の雪庇。さすが常念岳
常念岳山頂を眺め返す
1
常念岳山頂を眺め返す
両側切れ落ちてる部分もあるけど、この尾根はカッコいい
3
両側切れ落ちてる部分もあるけど、この尾根はカッコいい
安曇野のみなさ〜ん!最高で〜す!
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安曇野のみなさ〜ん!最高で〜す!
常念小屋
間もなく前常念。至福の尾根歩きももうすぐ終わり
2
間もなく前常念。至福の尾根歩きももうすぐ終わり
前常念の避難小屋。何となく祠っぽいところなんですが、今晩ここに泊るというハイカーさん
3
前常念の避難小屋。何となく祠っぽいところなんですが、今晩ここに泊るというハイカーさん
危険ではないけど、大きな石の下りが延々続く
4
危険ではないけど、大きな石の下りが延々続く
暑がりの私。清流に頭ドボンはいつもやる。今回は雪に頭ズドン
6
暑がりの私。清流に頭ドボンはいつもやる。今回は雪に頭ズドン
うんざりするほど長かった岩下り。充電ケーブルが断線して充電できず。ここでスマホが死んで撮影もNG。
1
うんざりするほど長かった岩下り。充電ケーブルが断線して充電できず。ここでスマホが死んで撮影もNG。
充電ケーブル買いにきたヤ〇ダ電気。駐車場から今日歩いた蝶から常念の稜線見えた
3
充電ケーブル買いにきたヤ〇ダ電気。駐車場から今日歩いた蝶から常念の稜線見えた
餓鬼岳?
鹿島槍と五竜かなぁ。ともあれ日常的に町から見えるって...なんか羨ましい
4
鹿島槍と五竜かなぁ。ともあれ日常的に町から見えるって...なんか羨ましい

感想

GWが始まった。「混むけどやっぱりどこか絶景探訪したい」などと考えたりする。「そうだ北アルプスへ行こう(JR東海CMから)」ということで色々と物色開始。とはいえ雪山始めたばかりの初心者。比較的安全に登れそうな山候補として蝶ヶ岳、常念岳、燕岳があがった。

今回は至近距離で槍穂とかを眺めたいので、残念ながら北アの女王燕岳は却下。検討の結果、三俣から蝶ヶ岳に登って可能そうなら常念岳まで縦走。ダメなら蝶ヶ岳ヒュッテでまったりと寛ぐことにする。

AM1:00頃、三俣登山口駐車場到着。なんと空車スペースは残り数台分だった。さすがGW危なかった。前泊予定で来たのだが、今回もまた安定の不眠状態。しかも予想よりも寒くてトイレに3回も行った。




◆蝶ヶ岳への道

早朝から多くのハイカーさんが出発する。どちらかというと常念岳を目指す方が多いかな。そして巨大ザックを背負った熟練っぽいハイカーの姿も多い。「やっぱり北アルプスはちょっと雰囲気違うな」いつもの通り北アでは何となく気後れするヘタレ。

程なく雪が出てくるが、まめうち平まではノーアイゼン。まめうち平を超えてしばらくすると樹林帯の急登がスタート。雪は程よい感じで緩んでいる。しかも踏み跡も多いので、ツボ足でも登っていけそうだ。

蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきた頃、思いがけずライチョウさんのお出迎えを受けた。しかも白黒2羽。夏の鹿島槍以来久々の遭遇だったが、北アのライチョウさんは写真慣れしているのだろうか?近づいても逃げようとしない。それどころかヒュッテまで先導してくれるかのようだ。「もしかして、蝶ヶ岳ヒュッテの客引き?連れていかれたら法外な料金請求されたりして...」とくだらない妄想が浮かぶ


【蝶ヶ岳のライチョウさん】







◆槍穂高の真向いさん 蝶ヶ岳山頂

そして蝶ヶ岳初登頂。まだ数回しか北アルプスを歩いていないのだけれど、”稜線上がれば槍・穂高ドドーン”は何度経験しても感動する。昨日に比べると、少し雲が多いようだが展望はバッチリ。白い雪の残ったアルプスの峰々が息を飲むほど美しい。遠方には南アと富士山、中ア、八ヶ岳、そして御嶽山と乗鞍岳。高山こそのいつものメンバーとご対面だ。

山頂でのんびり過ごした後、ヒュッテ内を覗いてみた。山小屋のお姉さんに常念岳までの状況を聞いてみると「〇〇と〇〇の2か所ほど注意が必要な箇所がある」とのこと。とりあえず蝶槍まで行ってみて考ることにする。

出発前にエナジー補充していると、一人のハイカーさんが話しかけてきた。「先ほど山頂直下でお会いしましたよね」先ほどすれ違ったハイカーさんのようだ。彼の話では「昨日三俣から蝶ヶ岳に登って1泊した。帰ろうと思って下りかけたけど、思い直してもう一泊する。特にすることもないので、山でも眺めながらのんびりしようかな」との事。いやはや何とも優雅な御身分。私はというと一日で2座縦走して名古屋まで帰宅するという慌ただしさ...


【蝶ヶ岳山頂】







◆常念岳への縦走

蝶槍まではノーアイゼン。蝶槍に着くと常念岳から来たというハイカーさんと出会う。とても親切で気さくな方で、常念岳までの縦走路そして三俣までの下山道の状況を詳しく教えてくれた。どうやら登山道自体には危険はなさそうだ。蝶槍から望む常念岳は何故だか近くに感じた。しか〜し、そこに至るまでのアップダウンがもの凄い。ざっと見ても大きなピークが2つありそうだ。行こう行くまいかと悩んでいても時間が過ぎるだけ。何とか決意を固めて、遥か下の鞍部へ向かって歩を進める。

ここまでの雪質同様ほどよい緩み具合。軽快に下りていくことができた。この状況なら何とか常念岳までは行けそうだ...あとは時間と体力との闘い。最悪、蝶ヶ岳ヒュッテか常念小屋に宿泊することも想定していた。危険の感覚は人によっても違うので、その後もすれ違うハイカーさんに何度か登山道の状況を確認して進む。

登り返して一つ目のピークに到着。ここでもハイカーさんと出会う。その後抜きつ抜かれつでご一緒するのだが、この後の常念岳山頂にて彼のちょっと変わった山行計画を聞く。彼は横尾で前泊し今朝方登って来たらしい。できれば常念小屋に荷物をデポして大天井岳までピストン。明日は横尾まで戻って涸沢カールをピストンしたいとの事。なかなかチャレンジングな日程だ。にもかかわらず、「涸沢カールという有名な所があるらしく、そこに行ってみたくて...」という超初心者のようなセリフ。反面、ツェルト泊という熟練ライトハイカーのようなコンパクトさ。爽やかハンサムさんなのだが、なんとも不思議な方だった。

2つのピークを超えると、最後にそびえるは常念岳への登り。まるで深い信仰心を持つ殉教者の道のような感覚になる。下りてきたハイカーさんの話を参考にしてここからアイゼンを外した。岩に行く手を妨げながらも目印頼りに登る。両手を使うようなシーンもあるが危険という程ではい。ただ常念の山頂に立つことを思い描きながら黙々と登り続ける。途中同じくピークハントを目指すハイカーさんと時折励まし合ったり愚痴ったりもした。

再び出てきた雪の斜面を登り切ると数名のハイカーさんが談笑している。私「あれ?もしかしてここ山頂ですか?」 談笑中のハイカーさん達「そうですよ」 思いがけずの常念岳初登頂となった。



◆北アルプスの大展望地 常念岳山頂

念願叶った常念岳山頂。前回は常念小屋までしかこなかった(大天井岳縦走を優先した)。やはりここから眺める北アルプスは最高だった。まさにこれこそが大絶景である。NO1北ア展望地と思っている大天井岳も良かったけど、これはまことに甲乙つけがたい(まぁお隣同士だしね)。常念山脈や槍穂の稜線もいいが、立山&後立山連邦の山なども見えるとやっぱりテンションも上がる。

本当の絶景を知らぬリア充若者カップルが、ドライブがてらにちょっと展望台に立ち寄り「すご〜い☆まさに絶景だね♡」などと語り合う姿。否、否、否!そんなものなど”絶景”とは言わぬ!「若者よ、登山靴を履け、ザックを背負え、そして山頂を目指せ」と私は言いたい(要らぬ世話だとおもうけど)。

それほど広いとは言えない山頂には続々と人が登ってきた。絶景とともに山座同定したり、ここまでの行程などを語り合う。皆で和気あいあいと話し込んでしまい、誰も下山する者がいない為、人が溜まる一方となってしまった。「しかし、まだ雪も残るような寒い時期、こんな山頂にこんなに人が居るなんて...皆さん物好きですよね」と言うと、居合わせた皆さんの顔に笑顔が浮かんだ。

いつまでも居座っていたい山頂だが、下山も余裕を持たせたいところなので先を急ぐことにする。後は前常念までの尾根歩きと、前常念直下の岩ゾーンが心配だった。ところが、心配していた前常念の尾根歩きは本当に最高だった。両側が切れ落ちているような箇所もあったが踏み跡はしっかりしており安心。何より写真でみるような景観に興奮した。そしてまた、よもやの”中年性涙腺崩壊症候群”発病。押さえきれない沸き立つ感動...昨年10月の双六岳以来である。どうやら「こんな素晴らしい場所に立つことができている...全ての峰々に感謝です」という感情で発病するらしい。幸いにして周囲に人はいなかったので、先回のような弁解もせず、涙は流れるままにしておく(おお、何だかちょっとかっこいいフレーズだぞ)。残念ながら鼻水もね。


【常念岳山頂(途中で電池切れ)】







◆苦難の下山道

前常念の避難小屋に一人のハイカーさんがいた。とても気さくな方でしばし談笑。どうやら(崩壊しかけたように見える)この避難小屋に今晩宿泊するそうだ。暇な時間を持て余してるのだろうか、周囲に雪の階段なんかも作成していた。「どうぞどうぞ中も見てくださいよ」と言われたのでちょっと覗いてみるが、真っ暗でなんだか洞窟みたい。「近くに常念小屋やテン場もあるのに、なかなか酔狂もとい趣深い方だな」と密かに思う。

その後の延々と続く岩場下りには結構萎えた。もともと苦手意識があるのだが、ペースも遅くなって今日一番苦労した箇所かもしれない。とはいえ、危険という程ではなく、アイゼンも外しただ黙々と下った。

岩場が終わらば樹林帯。雪の緩み具合が丁度良かったので、転げ落ちるようにして駆け下った。少々踏み跡が多すぎるので、コース外れないように目印に注意すれば、結構時短できたのではないだろうか。しかしこの終盤でアクシデント発生。雪が終わりかけた頃、凍結部分に気づかず豪快に尻もち。しかも尻着した箇所が悪く、木の根の出っ張った所。激痛がキュートなお尻を襲う「うぐごわぁいぎぃぎぐぅうごおぉ」言葉にならないうめき声が、静かな森に響き渡る。”事件は下山にある” 軽快な下山道で調子に乗る、もうすぐ終了と油断する、実は体は疲れている、まさに登山事故発生原因てんこ盛りでした。痛いお尻をさすりながら最後は反省の中年ハイカー(涙目)であった。




◆エピローグ

帰りは『ほりでーゆー四季の郷』で汗を流した。露天風呂から常念岳を眺めながら、充実した今日の山行を振返ったりする。「街から常念山脈をいつでも眺めることができるなんて素敵だなぁ」などとちょっと安曇野を羨ましく思った。いつか少しの期間でもいいからこの地に住んでみたい...
















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コメント

憧れの稜線
ggさん、こんにちは

蝶ヶ岳〜常念岳ループお疲れ様でした。
なんと憧れの北アルプス、
稜線を上りきったとき一気に視界に殴りこんでくる
穂高や槍はチャレンジ魂をくすぐられそうです。

私には眩しすぎてサングラスが必要な世界だ。
サンオイルもたっぷり塗らなくっちゃ。
まさに王道のハイキング、ゴジラにもあってみたい。
2017/5/8 14:19
Re: 憧れの稜線
higurasiさん コメありがとうございます

この間お話しした通り
”稜線に登りつめたら槍穂がドドーン”
は何度味わってもいいものですよ〜
是非チャレンジしてみてください

でも
残念ながらこのルートにはヤブはありませんよ
人のヤブは山頂にありましたけど
2017/5/8 19:56
参考になりました
いつもながらスゴイですね…日帰り周回ですか…
私も来週あたり、まさにこのコースを歩きます。
日帰りなんて絶対にムリだから一泊です
蝶からピストンする大滝山に行きたい…大滝山って信州百山なんですよ…私はまだ未踏なので…蝶のテン場は大好きなんだけど、まだ空いてるし小屋泊まりにしちゃおうと思ってます。
どんどん軟弱になっていく…

登山道の状態がたいへんよくわかりました
参考になりました…こんな天気だったらいいなぁ…。
2017/5/8 17:36
Re: 参考になりました
akakiriusagiさん コメありがとうございます

大滝山ですかぁ!
あちらの縦走路も面白そうですね
そういえば島々から来られた方に常念山頂でお会いしましたよ
ロマンある縦走路ですよね
いつの日か歩いてみたい...できれば餓鬼岳、唐沢岳まで

akakiriusagiさんの参考になるなんて嬉しい限りです
でも私の拙いレコだけでなく他の方のも参考にしてくださいね
(「参考になりました」などと言われると急に不安になるヘタレ
2017/5/8 20:02
雷鳥の客引き!!
ggさん。こんにちは。
雷鳥の客引き。良かったですね。
(羨ましい〜。特に真っ白見てみたい。)
回数が少ないせいでもありますが、いまだに雷鳥さんとは
あったことが無いです。
多少のぼったくりにあっても、見てみたいです。
どこかの山小屋、調教してくれないかな。

しかし、常念はどこから登っても大変そうですね。
ちょうど2年前のGWに一ノ沢ピストンした時に、
偽ピークで心が折れたのを思い出しました。
2017/5/8 17:37
Re: 雷鳥の客引き!!
kei-jiharaさん こんにちは

ライチョウの客引き二人組...
あまりのキュートさにうっかりハマってしまうところでした

冗談はさておき、
今回のライチョウさんは「餌付けされているのか」と疑うくらい人慣れしてましたね
昨年の鹿島槍で遭遇した団体行動中のライチョウさんも撮影会状態でした
サービス精神旺盛の北アのライチョウさん...
kei-jiharaさんも きっと近々会えると思いますよ

そいうえば
私も昨年一ノ沢から常念登りました(正確には乗越まで)
三俣より一ノ沢の方が私は好きですね
途中アルプスの天然水飲み放題でしたので
2017/5/8 20:12
alps
こんにちは。
なんと、珍しく一般ルートを歩かれたんですね
藪の野獣も休息のひと時、癒しの時間ですね
なんてことのない、激しく厳しいルートじゃないですか
GWは、トータルで相当激しい山行の連続、さすがです。

雪のアルプス、いいですよね。
私は人の多い山が苦手で、ほとんど行ったことがないんです
ggさんは、どんな山行スタイルにもすぐに順応されてしまいますね。
見習いたいものです
2017/5/8 18:35
Re: alps
totokさん コメありがとうございます
そして先日はありがとうございました
(お別れの挨拶できなかったのでコチラで

「珍しく一般ルート」って...
ご存知の通り私は一般道専門ハイカーですよ!
ヤブ歩きは巻込み事故みたいなものです

それに「野獣」はやめてくださいよぉ
私も勝手な二つ名を皆さんに付けてますが
これはあまりにもかけ離れてます...
そう『ヤブの(迷える)子羊』がいいところでしょう

アルプスは確かに綺麗ですけど人は多いですね
私は”寂しがり屋のソロハイカー”ですからOKですけど
totokさんは静かな山(というか野生の楽園?)がお好みですものね〜
2017/5/8 20:28
恐れ入りました。
goldengateさん こんばんは。

この時期に周回ですか!
かつ、UL仕様で行くチャレンジャーなところ素敵デス。
それに雷鳥にも出会えるなんて、運までいいじゃないですか。
昨年私も逆回りで周回しましたが、天気がイマイチだったので
今年はリベンジしようと思っていました。
ただ、まだ雪で行けないのかな?なんて思っていましたが
案外行けるんですね!トレランシューズでも大丈夫なのかな?

雪解けと共に本格的なアルプスの時期が楽しみです。

改めまして、お疲れ様でした。
2017/5/8 20:47
Re: 恐れ入りました。
rupmoさん こんにちは

以前からの念願だった周回コース行ってきました
しかもまだ残雪期だったので景色も最高でしたよ

”UL仕様”というには背負う荷物は多すぎでしたけど
まぁ足回りは軽めの装備でした

今回はできる限り直近のヤマレコ情報を調べて決行しました
蝶ヶ岳まで行ければとりあえずOK
危険ならすぐ諦めて安曇野観光&温泉くらいに思うようにしてました

道中での情報収集のおかげさまで
常念岳まで行くことが叶ったことはラッキーだったと思います
なにせ数日前は稜線吹雪だったらしいですから

そういえば、
良い悪いは別として
トレランシューズで三俣から常念岳に登ってきた若者2人組がいましたね

いよいよアルプスシーズン!
私もワクワクが止まりませーん
2017/5/8 21:00
う、羨ましい!
その雷鳥ちゃん…なんてかわいい。
めちゃくちゃ早くないですか?休憩時間込みでそのトータル時間はすごいです!
自分は昨年蝶ヶ岳で雨だったのでまた行きたいなぁ。
今度は燕岳から蝶ヶ岳まで歩いてみたいです。時間とタイミングが最大の問題ですが。
それにしても羨ましいレコです、いいなぁいいなぁ(笑)
2017/5/9 6:13
Re: う、羨ましい!
kajugumiさん コメありがとうございます

白黒2羽のライチョウさん
蝶ヶ岳山頂間近でのエスコートは嬉しかったです

燕岳〜蝶ヶ岳ですか
至福の稜線歩きですね

今回常念岳で島々から登ってきた方に会いましたよ
そういえば燕岳〜大天井岳縦走の時にも
島々から餓鬼岳・唐沢岳まで歩くという青年に会いましたね
時間があれば”常念山脈全山踏破”というのはロマンあっていいかも
2017/5/9 7:46
あれ、日帰りだったヾ(o´∀`o)ノ
goldengateさん こんばんは!

蝶−常念に行かれたと伺ったので泊まりでと思っていましたが
日帰りだったんですね(笑)。
あの概念図を見ると確かに日帰りで十分だとは思いますが
折角の北アルプス、、、、、、、もったいないおばけがでちゃいますよ〜(≧人≦)

次の北アルプスは槍?、、、奥穂辺りでしょうか???
goldengateさんの健脚っぷりならきっと日帰りのはず(笑)
レコ、、、、楽しみにしてますね〜∩(´∀`)∩
2017/5/11 3:42
Re: あれ、日帰りだったヾ(o´∀`o)ノ
akanetouchanさん コメありがとうございます

そう日帰り弾丸山行なんですよ...
そして本当に大変なのは
ハイク自体ではなく前後(特に後)の長時間ドライブ
まぁ少々事情もあってOneDayハイカーなわけですが
北アになってくると少々辛い

でも
akanetouchan さんだって
私以上に遠征日帰り山行されてるじゃないですか〜
お互い”もったいないおばけ”に付かれないよう気をつけなければ

今年は槍とか奥穂とか是非行きたいですね〜
裏銀座や立山、後立山の峰々も行きたいし
南アも未だ未踏...きりがないな
2017/5/11 8:32
goldengateさん、こんにちは。
変化ある道と、次々開ける名峰の眺め、
雷鳥との出会いなど、お写真どれも
素晴らしく、楽しませていただきました。

そして、いつもながら、小説を読んでるかのごとく
引き込まれる文章。こんな感想が書ける
感性と筆力を僕も持ちたいものです。

タイトルの引用は、桐野さんですよね。
美しき「リアルワールド」が広がる
「冒険の国」
多くの方との、ささやかだけど
暖かいやりとりは、「ハピネス」を
感じました。
2017/5/11 13:13
Re: goldengateさん、こんにちは。
komakiさん コメありがとうございます

日帰りハイクといえども
まぁ色々と出来事はあるものですよねぇ
日記代わりにレコ作成して 備忘録にしている次第なのですが、
なんか拙文を褒めていただき恐縮です

あと表題なのですが...
実は桐野夏生さんから引用したわけではなかったのですが
多分どこか頭に残っていたのだと思います
普段は色々なところから引用というかパクってますけど

komakiさんは桐野さんの作品がお好きなのでしょうか?
それこそコメに作品名を多数引用されてますね
私も過去に読んだ記憶あるのですが何だっかなぁ

先日の御池岳のレコ拝見しました
賑やかで楽しい様子が伝わってきますね
私もhigurasiさんやtotokさんを通じて、
参加させていただこうとお願いしていたのですが所用でNGでした。
komakiさんともお会いしたかったですが残念

また機会ございましたら宜しくお願いします
2017/5/11 16:51
雪の北アルプス
goldengateさん,こんにちは。

蝶〜常念の周回,お疲れさまでした。
雪の北アルプス,きれいですよね。
雪山はきれいなんで,やみつきになりますよね。

ゴジラは前にボクが見たときにくらべて,
歯が増えてるようです
2017/5/13 13:21
Re: 雪の北アルプス
hushiyamaさん コメありがとうございます

今シーズンから雪山始めたのですが
その美しさは筆舌に尽くしがたいですね
それもアルプスともなると...
hushiyamaさんもよくご存じの通りですよね

来シーズンはもう少し雪山装備を充実させて
危険がない程度にステップアップできたらと思います

とりあえず
これから夏山シーズン開幕ですので
また新たな峰々にチャレンジですかね

それにしても
ゴジラの歯増えてましたか!
多くのハイカーに愛されてるのですね〜
2017/5/13 14:53
蝶ヶ岳・常念岳!
お疲れ様です!GWは常念山脈へ行かれてたんですね!
わたしも憧れている蝶ヶ岳と常念岳・・・これを日帰りで周回するとかすごすぎますね!
しかし蝶ヶ岳からの北アルプスの眺望かっこいいですね〜!
いろんな雑誌とかで見ててもやっぱりここでテン泊してみたいなぁと思いました(*´▽`*)

あとライチョウさんのかわいらしいこと。しかも黒白セットなんてラッキーですよね!
良い山行になったと思いますよ〜!わたしもそんな北ア縦走してみたいです!

今年は北ア縦走頑張ってみたいと思います(^^)/
2017/5/15 19:55
Re: 蝶ヶ岳・常念岳!
matako0530さん コメありがとうございます

蝶ヶ岳と常念岳は槍穂が近いので大迫力ですよ!
チャンスありましたら是非

私もテン泊でのんびりできたらいいのですが...
まぁ諸事情もありまして現状は難しいです
そしてワンデイハイクの距離がどんどん伸びていってしまいました
なんだかせっかちな山行になっているのが少々悩みです

北アでライチョウさん遭遇
レアキャラゲットみたいな感じでやっぱり嬉しいもんです
可愛いですしね
2017/5/15 21:50
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