五竜岳〜餓鬼谷〜唐松岳
- GPS
- 29:46
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,379m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:49
天候 | 5月3日 晴れ 5月4日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜山荘から黒部側に落ちる餓鬼谷右俣を1865m二俣まで滑降し、唐松岳南西尾根を登り返しました。 遠見尾根は全てスキーで行けましたが、下りがあるのでスキーアイゼンを外さなければならないのが面倒。 五竜山荘1泊2食で9800円。一階食堂でdocomoの電波が入る。毛布があれば違うのに最初布団の冷たさが気になった(今シーズン初使用?)。1L150円のお湯をペットボトルにつめて湯たんぽ代わりに使った。当日BCは自分と、外人さんパーティだけでした。 五竜山荘から山頂往復は概ね黒部側をトラバース。数mほどの岩場あり。 五竜山荘から8時に餓鬼谷へドロップイン。西側の谷なので、この時間だと雪面はかなり硬く、ジャンプターンを繰り返し標高を下げます。標高2000〜2050m付近は等高線が密になっており滝がありそうな地形ですが雪にうまっていました。 デブリはかなりありましたが板を外さずに通過できました。お昼近くになると、雪崩の轟音があちこちで聞こえます。唐松岳南西尾根登高中、餓鬼谷左岸の岩壁上から餓鬼谷に雪崩が降り注ぐ様子を目撃しました。 唐松岳南西尾根は概ね、シール登高出来ますが、途中急斜面と最後頂上付近は雪が少なくシートラーゲンしました。 唐松山荘からの下山、スキーだと夏道のトラバースだと思っていたのですが小尾根を乗り越す地点でスラフが発生し、それが誘発して小規模な(size1の)雪崩となってしまいました。この時間は雪が緩んでいますので尾根通しが正解でした。 |
写真
装備
個人装備 |
雪崩エアバッグ
アイゼン ピッケル ウィペット*2 |
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感想
五竜岳の山スキーの記録をヤマレコで探していたらyamamoriさん、takeda1968さんのAACH北大山岳部山の会の記録に当たった。八方尾根から入山し黒部側の餓鬼谷左俣を滑降し、標高1920mで餓鬼谷右俣(左俣右沢に相当)を登高、五竜登頂後、遠見尾根で下山するというものです。同ルートは2000年の京大山岳部の後立山連続滑降の記録にも出てきます。今回は帰りの登り返しのない逆ルート(遠見尾根in、八方尾根out)の計画で入山しました。スキーアルピニズム研究会の「山スキー百山」に五竜岳山頂からの餓鬼谷右俣滑降ルートが簡単に紹介されています。五竜岳山頂をアイゼンで往復したあと、当初は五竜山荘から白岳北2450mまで板を担ぎ、左俣右沢を滑降する予定としていました。しかし現地判断で五竜山荘からの餓鬼谷右俣滑降も可能と考えて、直接ドロップインすることにしました。標高1865m二俣からは「山スキー百山」では左俣を登路としていますが、地形と時期を考えると左手(右岸)尾根の雪庇崩壊が気になります。そこでブロック雪崩のリスクを避け南西尾根(餓鬼尾根)を使って唐松岳を目指すことにしました。
1日目は、HAKUBA47スキー場ゲレンデトップからスタート。こちらはスキーヤー、ボーダーばかりで登山者ゼロ。登山届の投函箱もテレキャビン駅にあったらしく、登山届出せず五竜山荘の宿帳記載で代用。当日はヤマテンの天候急変予報に従って早々に行動を切り上げ五竜山荘泊、その後も曇りでしたが雷雨のかけらもなく、ヤマテンの予報を知らなかった方達は無事山頂を往復していたよう。はじめ山荘の布団が冷たいのが気になったが、部屋が満室となり夜は快適に眠ることができた。
2日目、前日は高曇りだったが星空がみえて快晴の予感、山荘の弁当を食べて、ご来光を拝むべく未明にアイゼンで出発。ルートは概ね黒部側雪上を巻いているが尾根に上がるところで数mほどの岩場になる。ここはホールド豊富で支障ない感じ。最後雪壁状を登り五竜岳山頂で日の出を待機。山頂は同室者を含め3名。うっすらモルゲンロートを撮影。山頂直下の雪壁下降は雪が緩すぎず硬すぎずで横向き下降可能。
山荘で餓鬼谷に陽があたり始める8時まで待機しスキーでドロップイン。やはりまだ早すぎたのか、日射面も日陰も変わらず硬いクラスト斜面。ジャンプターンの連続でこなしゴルジュ突入、気になっていた標高2000m急斜面。滝がありそうな所は雪に埋まっていた。ゴルジュ出口からしばらく滑るとデブリーランド。雪が柔らかくスキーを脱がずになんとか行けた。1865m二俣は広い雪原。観察すると何とかスキーで唐松岳南西尾根に上がることができそう。時折雪庇の段差に苦労し、一部スキー板を担いで唐松南西尾根をたどる。最後は瓦礫を踏んで唐松岳頂上へ。人が大勢いた。頂上から山荘まで雪がなくシートラで、唐松山荘からスキーでトラバースルートに突入。しかしここでスラフが発生し人が埋まらない程度の雪崩を誘発してしまった。以降は慎重に斜面に刺激を与えないように急斜面は行動し尾根に乗ってからはトレースに従い右手を巻きながら滑降。やはり雪がなくなり板をもっての移動を交えながらゴンドラトップで山行終了。八方尾根スキー場からHakuba47スキー場へタクシーで戻る。2300円だった。
このエリアは雪が多く様々なルートが考えらるのですね。勉強になります。ありがとうございました。
さっそくコメントありがとうございます。
山頂から滑れば、すごいスケールなのでしょうが
ちょとへたれてしまいました。
雪倉・朝日あたりも一度行ってみたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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