白馬岳主稜


- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,746m
- 下り
- 1,746m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪がだいぶ緩んでいたので、先行者の踏み跡でも踏み抜くことがあった。 特に、シュルンドを乗り越すブリッジは注意が必要だった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
ディッセンダー
ハンマーバイル
ナイフブレード
|
---|---|
備考 | 子供用ヒップそり |
感想
約2か月ぶりの山行。
3月4月は忙しく、残業時間は少なくとも2か月で210時間を超える状況。
トレーニング不足の中、とりあえず前から行ってみたかった主稜をターゲットにしました。
一応行ったトレーニングは次の通り。
山行の2週間前に5kmランニング(途中で休む体たらく)、1週間前に1時間ほど近所の里山をトレラン、5日前に5kmランニング(22分位で走りきれました。)4日前にバーベル使ってスクワットとランジスクワット。
日常生活の中では、普段の自転車通勤片道5kmに加え、料理の合間に懸垂や腕立てしたり、歯を磨きながら自重スクワットやカーフレイズ、パワーボールをしたりして、すき間時間を利用しました。
5月1,2,3日は仕事で残業。
3日の夜中に高速を走り、2時前に白馬村に着くも、ガス欠寸前!
翌朝、7時開店のスタンドでガソリンを入れて猿倉へ。
結局、出発は7時40分ごろ。
急ぎ目でペースを上げる。
主稜が見えて、主稜に続くと思われる尾根に乗って進む。
歩いていくと、左手にテント村が見える・・・白馬尻?なんか変だぞ?
ピークに着いた!と思ったら、そこは主稜の尾根から白馬尻沢を越してもう一つ手前の尾根でした。
正面は断崖で降りられないので、右手に進み雪がつながっている急斜面をシュルンドに気を付けながら沢に降り、主稜の尾根に登り返しました。
主稜は踏み跡が多く、ひたすら進みます。
時間も遅いし、とても暑い!当然、雪はグサグサでした。
1パーティーを追い越し、ひたすら進みます。
木登りをして越えたりするところもありましたが、一番気を使ったのはシュルンドの通過。
単独なので、大きいシュルンドに落ちたら最悪の事態もありそうです。
暖かくなり、雪も緩んでいたので、先行者の踏み跡を信じることはできません。
大股でブリッジを使わず越すことが多かったです。
また、ナイフリッジの通過も気を使います。
トレースがあるのですが、雪が緩んできたのか、20歩に1回ぐらい、雪を踏み抜いて脚が大きく沈みました。
バランスを崩して滑落すると致命的なので、少し時間はかかりますが、1、2歩ごとにピッケルのシャフトを深く刺して進みます。
頂上に近づくにつれて、急な雪壁も出てきました。
慎重に、ここもシャフトをピック近くまで深く刺して手がかりにして進みます。
2峰の下あたりでハーネス等を付けて登攀用意。また、ここからダブルアックス。
少し行くと、先行パーティーに追いつきました。ここで幕営するとのことです。
頂上直下の雪壁は、近づくと意外と寝ていて、難しくなさそうなので、ロープは出しませんでした。
ただ、それなりに急で雪がグサグサなので、やはりシャフトを深く刺して安定した手がかりにしました。
上の方は、少し雪が締まっているところがあったので、ピックを打ち込んだり、ダガーポジションで進んだりしました。
乗越して進むと頂上!
まだ1時過ぎ。ちょっと急ぎすぎました。
また、写真を撮ってくださった関西のパーティーの方々、ありがとうございました。
今回は、日ごろの寝不足解消のために、小屋泊まり。
水分と行動食の残りを食べ、昼寝しました。小屋は水が出ないので、飲み水はタンクから、手洗いは紙ナプキンで。
2日目は、ゆっくり起きて出発。
雷鳥を合計5羽は見ました!
中には縄張り争いをしている者も。
オスとメスのペアが、別のメス1匹をゲゲゲゲ鳴きながら尾羽を立てて威嚇して追い回していました。
大雪渓は、簡易スコップ(スノークロー)をそり代わりにできないか試しつつ下降。
しかし、上部は急すぎて試せず、下部は雪が緩んで進まず。
結局、急斜面で、スリングを手綱代わりにし、同時にピッケルで制動をかけながら使用するというスタイルに落ち着きました。
帰りは、猿倉の登山指導所で地元の方と少しおしゃべり。
今年は、雪が多めだけれども、こまめに雪が降ったので、雪庇はあまり発達していないとのことでした。
埼玉への帰宅は、事故渋滞に阻まれて6時間ぐらいかかりました。
主稜を登るより時間がかかるとは!
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