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Yamareco

記録ID: 1134710
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥明神沢から前穂高岳と、間違えて間ノ沢

2017年05月03日(水) 〜 2017年05月04日(木)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
32:22
距離
16.3km
登り
2,506m
下り
2,502m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:10
休憩
1:10
合計
7:20
6:20
20
上高地バスターミナル
6:40
6:40
10
河童橋
6:50
6:50
100
岳沢登山口
8:30
9:10
140
岳沢小屋
11:30
12:00
100
前穂高岳
13:40
岳沢小屋
2日目
山行
9:10
休憩
1:00
合計
10:10
4:30
20
岳沢小屋
4:50
4:50
160
間ノ沢取りつき
7:30
7:40
260
稜線
12:00
12:00
20
間ノ沢取りつき
12:20
13:10
70
岳沢小屋
14:20
14:20
10
岳沢登山口
14:30
14:30
10
河童橋
14:40
上高地バスターミナル
天候 2日とも晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
2日夜は松本で前泊、松本4:45発の電車(運行日注意)で7時過ぎに上高地に着きました。
帰りは新島々までバス、松本まで電車で帰りました。
上高地からのバスは乗車整理券が必要になっており、14時半過ぎにバスターミナルに着きましたが、15時15分のバスは満席で、16時のバスで帰りました。
コース状況/
危険箇所等
岳沢登山口からすぐ雪道でした。岳沢小屋までは、特に危険個所はありません。
小屋より上は急斜面で、踏み外したり滑落したりすると止まれないと思います。
上高地に着きました!晴天です!
2017年05月03日 06:31撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:31
上高地に着きました!晴天です!
実は、河童橋を渡って登山に行くのは初めてです。
2017年05月03日 06:36撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:36
実は、河童橋を渡って登山に行くのは初めてです。
遊歩道にも雪が残っていました。
(5月3日は残雪のため通行止めになっていました。)
2017年05月03日 06:44撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:44
遊歩道にも雪が残っていました。
(5月3日は残雪のため通行止めになっていました。)
岳沢登山口に到着です。
2017年05月03日 06:48撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:48
岳沢登山口に到着です。
ここから登ります。
2017年05月03日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:49
ここから登ります。
すぐに雪が出てきました。
2017年05月03日 06:56撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 6:56
すぐに雪が出てきました。
当日中に前穂高岳を往復したいので、少し急ぎ目で登ります。
2017年05月03日 07:01撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 7:01
当日中に前穂高岳を往復したいので、少し急ぎ目で登ります。
2017年05月03日 07:20撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 7:20
振り向くと乗鞍岳が見えてきました。
2017年05月03日 07:30撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 7:30
振り向くと乗鞍岳が見えてきました。
ここから先は雪渓を登ります。
2017年05月03日 07:32撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 7:32
ここから先は雪渓を登ります。
アイゼンを装着します。
2017年05月03日 07:39撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 7:39
アイゼンを装着します。
奥穂〜西穂稜線方面
左から西穂高沢、間ノ沢、天狗沢だったのですが……。
2017年05月03日 07:55撮影
5/3 7:55
奥穂〜西穂稜線方面
左から西穂高沢、間ノ沢、天狗沢だったのですが……。
吊尾根を正面に見て沢を詰めていきます。
2017年05月03日 08:16撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 8:16
吊尾根を正面に見て沢を詰めていきます。
テントが見えてきました!
2017年05月03日 08:31撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 8:31
テントが見えてきました!
岳沢小屋に到着です。
2017年05月03日 08:33撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 8:33
岳沢小屋に到着です。
急いでテントを張って、奥明神沢に向かいます。
2017年05月03日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 9:06
急いでテントを張って、奥明神沢に向かいます。
振り向くと焼岳と乗鞍岳が綺麗に見えていました。
2017年05月03日 09:09撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 9:09
振り向くと焼岳と乗鞍岳が綺麗に見えていました。
まだ緩い斜度です。
2017年05月03日 09:22撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 9:22
まだ緩い斜度です。
左を登って行きます。
2017年05月03日 09:48撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 9:48
左を登って行きます。
かなり登ってきました。
2017年05月03日 09:48撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 9:48
かなり登ってきました。
翌日に登る予定だった西穂高沢が見えます。
2017年05月03日 10:15撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 10:15
翌日に登る予定だった西穂高沢が見えます。
奥明神沢のコル方向との分岐です。左の前穂ダイレクトルンゼを登ります。
2017年05月03日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 10:23
奥明神沢のコル方向との分岐です。左の前穂ダイレクトルンゼを登ります。
乗鞍岳の左後ろに御嶽山も見えてきました。
2017年05月03日 10:40撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 10:40
乗鞍岳の左後ろに御嶽山も見えてきました。
明神岳の高さに近付いてきました。
2017年05月03日 10:44撮影
5/3 10:44
明神岳の高さに近付いてきました。
ほぼ雪壁登りの様な感覚です。
2017年05月03日 10:49撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 10:49
ほぼ雪壁登りの様な感覚です。
明神岳〜御嶽山〜乗鞍岳〜西穂高岳のパノラマ
右奥に白山も見えます。
2017年05月03日 10:52撮影
5/3 10:52
明神岳〜御嶽山〜乗鞍岳〜西穂高岳のパノラマ
右奥に白山も見えます。
少し斜度は緩くなりましたが、ただひたすら登ります。
2017年05月03日 11:05撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:05
少し斜度は緩くなりましたが、ただひたすら登ります。
下っていく方とすれ違いました。
2017年05月03日 11:05撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:05
下っていく方とすれ違いました。
あの上あたりが山頂でしょうか?
2017年05月03日 11:37撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:37
あの上あたりが山頂でしょうか?
遠くに富士山が見えていました。
2017年05月03日 11:39撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:39
遠くに富士山が見えていました。
今度こそ山頂でしょうか?
2017年05月03日 11:41撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:41
今度こそ山頂でしょうか?
奥穂高とジャンダルムが姿を現しました。
2017年05月03日 11:43撮影
5/3 11:43
奥穂高とジャンダルムが姿を現しました。
山頂からパノラマ
2017年05月03日 11:45撮影
5/3 11:45
山頂からパノラマ
常念岳
2017年05月03日 11:46撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:46
常念岳
表銀座の向こうに、高妻山、妙高山、火打山、新潟焼山が見えます。
2017年05月03日 11:46撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:46
表銀座の向こうに、高妻山、妙高山、火打山、新潟焼山が見えます。
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳、針ノ木岳などの後立山の山々
2017年05月03日 11:46撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:46
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳、針ノ木岳などの後立山の山々
槍ヶ岳
2017年05月03日 11:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:47
槍ヶ岳
北穂高岳
2017年05月03日 11:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:47
北穂高岳
奥穂高岳
この時期の吊尾根は相当厳しそうです。
2017年05月03日 11:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:47
奥穂高岳
この時期の吊尾根は相当厳しそうです。
西穂高岳の向こうに白山
2017年05月03日 11:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:47
西穂高岳の向こうに白山
焼岳
2017年05月03日 11:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:47
焼岳
上高地を俯瞰します。
2017年05月03日 11:48撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:48
上高地を俯瞰します。
槍・穂高連峰
2017年05月03日 11:54撮影
5/3 11:54
槍・穂高連峰
涸沢側は雪庇で、怖くて覗き込めませんでした。
2017年05月03日 11:55撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 11:55
涸沢側は雪庇で、怖くて覗き込めませんでした。
急斜面なので、かなり下の方までクライムダウンで下ります。
2017年05月03日 12:19撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 12:19
急斜面なので、かなり下の方までクライムダウンで下ります。
なんとスキーを担いで登っています。この超急斜面を滑るのでしょうか……。
2017年05月03日 12:24撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 12:24
なんとスキーを担いで登っています。この超急斜面を滑るのでしょうか……。
正面は絶景なのですが、後ろ向きなので殆どに時間は雪面を見ています。雪は適度に締まっていてアイゼンが良く刺さり、下りやすかったです。
2017年05月03日 12:37撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 12:37
正面は絶景なのですが、後ろ向きなので殆どに時間は雪面を見ています。雪は適度に締まっていてアイゼンが良く刺さり、下りやすかったです。
岳沢小屋を見下ろします。
2017年05月03日 13:06撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 13:06
岳沢小屋を見下ろします。
かなり下りてきました。
2017年05月03日 13:23撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 13:23
かなり下りてきました。
鯉のぼりが飾ってありました。
2017年05月03日 13:34撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 13:34
鯉のぼりが飾ってありました。
連休なので、テント村が出現しています。
2017年05月03日 17:43撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/3 17:43
連休なので、テント村が出現しています。
さて、問題の2日目です。
2017年05月04日 04:32撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 4:32
さて、問題の2日目です。
天狗沢、西穂高沢方面に出かけられる方々もいるようです。
この時点で沢の位置関係を1つずれて認識しており、右の方々は天狗沢の1つ南の沢(間ノ沢)を登られるのだと勘違いしていました。左下遠く見見える方々は私が西穂高沢だと勘違いしていた沢(本当は間ノ沢)を越えて進んでおり、どこに登られるのだろう?雪上訓練かな?程度に思っていました……。
2017年05月04日 04:42撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 4:42
天狗沢、西穂高沢方面に出かけられる方々もいるようです。
この時点で沢の位置関係を1つずれて認識しており、右の方々は天狗沢の1つ南の沢(間ノ沢)を登られるのだと勘違いしていました。左下遠く見見える方々は私が西穂高沢だと勘違いしていた沢(本当は間ノ沢)を越えて進んでおり、どこに登られるのだろう?雪上訓練かな?程度に思っていました……。
霞沢岳と乗鞍岳が見えます。
2017年05月04日 04:42撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 4:42
霞沢岳と乗鞍岳が見えます。
さて、登ります!
メジャーだと聞いていたのにやけに人が少ないですが、まだ連休2日目なので西穂高沢に登る人は少ないのかな?と思っていました。
2017年05月04日 04:51撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 4:51
さて、登ります!
メジャーだと聞いていたのにやけに人が少ないですが、まだ連休2日目なので西穂高沢に登る人は少ないのかな?と思っていました。
乗鞍岳に日が当たってきました。
2017年05月04日 04:59撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 4:59
乗鞍岳に日が当たってきました。
昨日登った奥明神沢が見えます。
2017年05月04日 05:00撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 5:00
昨日登った奥明神沢が見えます。
霞沢岳に日が当たってきました。
2017年05月04日 05:07撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 5:07
霞沢岳に日が当たってきました。
もの凄い急斜面です。でも、朝は体力もあるし、登れてしまうのです……。
2017年05月04日 05:43撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 5:43
もの凄い急斜面です。でも、朝は体力もあるし、登れてしまうのです……。
少し登ってきました。
2017年05月04日 05:44撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 5:44
少し登ってきました。
どこかで右に分岐して西穂高岳直下に登れると調べていたので、右を見ますが、それらしい道はありません?
2017年05月04日 06:09撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 6:09
どこかで右に分岐して西穂高岳直下に登れると調べていたので、右を見ますが、それらしい道はありません?
日が出てきました。
2017年05月04日 06:30撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 6:30
日が出てきました。
右側の斜面を登ろうとしましたが、あまりにも急斜面なので断念……。
2017年05月04日 06:35撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 6:35
右側の斜面を登ろうとしましたが、あまりにも急斜面なので断念……。
際どいクライムダウンとトラバースで何とか大きな谷に戻ります。この辺りで同じ谷に登山者が1人もいないことを不審に思うべきだったのですが……。
2017年05月04日 06:35撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 6:35
際どいクライムダウンとトラバースで何とか大きな谷に戻ります。この辺りで同じ谷に登山者が1人もいないことを不審に思うべきだったのですが……。
イワヒバリが現れました。
2017年05月04日 06:38撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 6:38
イワヒバリが現れました。
稜線は目の前です!
2017年05月04日 07:11撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:11
稜線は目の前です!
右に登れそうですが、同じ轍は踏むまいと思って、写真の方向には進まずに忠実にコルを目指しました。
2017年05月04日 07:29撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:29
右に登れそうですが、同じ轍は踏むまいと思って、写真の方向には進まずに忠実にコルを目指しました。
稜線に出るとトレースがあって一安心
しかし左側を見ると……。
独標〜西穂高岳ってこんなに厳しいところなの!?
(本当は奥穂〜西穂稜線に出たのですが、本人はまだ気が付いていません。)
2017年05月04日 07:31撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
1
5/4 7:31
稜線に出るとトレースがあって一安心
しかし左側を見ると……。
独標〜西穂高岳ってこんなに厳しいところなの!?
(本当は奥穂〜西穂稜線に出たのですが、本人はまだ気が付いていません。)
西穂高岳は右にあるはずと思って少し登ってみると、この岩の感じはどう見ても奥穂〜西穂稜線にある逆層スラブです。どこかで分岐を間違えて、北寄りに出てしまったのかもしれないと思いました。
2017年05月04日 07:34撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:34
西穂高岳は右にあるはずと思って少し登ってみると、この岩の感じはどう見ても奥穂〜西穂稜線にある逆層スラブです。どこかで分岐を間違えて、北寄りに出てしまったのかもしれないと思いました。
南側を見ると、あのピークが西穂高岳のようにも見えます。稜線を少し歩けば西穂高岳に行けるのでは?と思ってトレースを見てみると、はっきり言って無理……。登山届は岳沢から西穂高岳で出しているので飛騨側に滑落すると永久に見つからないだろうし、少し戻って分岐を探そうと考えました。
2017年05月04日 07:34撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:34
南側を見ると、あのピークが西穂高岳のようにも見えます。稜線を少し歩けば西穂高岳に行けるのでは?と思ってトレースを見てみると、はっきり言って無理……。登山届は岳沢から西穂高岳で出しているので飛騨側に滑落すると永久に見つからないだろうし、少し戻って分岐を探そうと考えました。
急斜面をひたすらクライムダウンで下ります。東向き斜面で雪が緩んでいるので、アイゼンを2~3回蹴りこまないと足場にならず、非常に消耗しました。
2017年05月04日 07:52撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:52
急斜面をひたすらクライムダウンで下ります。東向き斜面で雪が緩んでいるので、アイゼンを2~3回蹴りこまないと足場にならず、非常に消耗しました。
下を見通せるところまで来ても、それらしい分岐はありません。ここで、ようやくそもそも登る沢を間違えていたことに気が付きました……。
2017年05月04日 07:52撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 7:52
下を見通せるところまで来ても、それらしい分岐はありません。ここで、ようやくそもそも登る沢を間違えていたことに気が付きました……。
稜線から4時間休み休み下り、生きてテントに戻ることができました。
2017年05月04日 12:15撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 12:15
稜線から4時間休み休み下り、生きてテントに戻ることができました。
疲労困憊ですが、テントを撤収して上高地に下ります。
2017年05月04日 13:07撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 13:07
疲労困憊ですが、テントを撤収して上高地に下ります。
岳沢をひたすら下っていきます。
2017年05月04日 13:08撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 13:08
岳沢をひたすら下っていきます。
正面に霞沢岳が見えます。
2017年05月04日 13:17撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 13:17
正面に霞沢岳が見えます。
雪渓の終点です。上高地がかなり近くなってきました。
2017年05月04日 13:28撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 13:28
雪渓の終点です。上高地がかなり近くなってきました。
しばらく雪の登山道を下ります。
2017年05月04日 13:32撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 13:32
しばらく雪の登山道を下ります。
雪がなくなりました。
2017年05月04日 14:07撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 14:07
雪がなくなりました。
登山口に着きました。
2017年05月04日 14:19撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 14:19
登山口に着きました。
さっきまで見下ろしていた霞沢岳を見上げます。
2017年05月04日 14:20撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 14:20
さっきまで見下ろしていた霞沢岳を見上げます。
上高地にも鯉のぼりです。
2017年05月04日 14:29撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 14:29
上高地にも鯉のぼりです。
河童橋から吊尾根方面
大いに反省点が残る山行でしたが、取り敢えず無事に戻ってこれたので良しとしましょう。
2017年05月04日 14:30撮影 by  Canon EOS Kiss Digital X, Canon
5/4 14:30
河童橋から吊尾根方面
大いに反省点が残る山行でしたが、取り敢えず無事に戻ってこれたので良しとしましょう。

感想

岳沢にベースキャンプを作って前穂&西穂は、昨年のGWに計画していたのですが、忙しかったり雪が少なかったりで実行できず、今年は登りたいと思っていました。
幸いにも雪は多く天気も良く、2日は山に充てられそうです。
ただ、友人との予定が合わず残雪期アルプスとしては初めて1人で行くことにしました。

初日は順調に岳沢まで登り、テントを張って奥明神沢からダイレクトルンゼ経由で前穂高岳を目指しました。
急斜面でしたが荷物も軽いし日陰で雪も腐っていないので、案外早くに山頂に着けました。
山頂はほぼ無風で晴れ、遠くは霞んでいましたが木曽山脈、赤石山脈と富士山、八ヶ岳、妙高・火打、後立山、立山・剱、槍・穂高、白山、乗鞍、御嶽山まで見えて絶景でした!

問題の2日目、本来なら西穂高沢から西穂高岳を目指すつもりが、間違えて手前の間ノ沢に登ってしまいました。
当時は右に西穂高岳があると思い込んでいたので、途中で右の急斜面を登ってしまい、進退窮まりそうになって腐りかけの雪の急斜面を滑ったら死ぬなと思いながらクライムダウンで下りたりしながら、何とか稜線に到達。
人が少ないのが気になるけど、明瞭な踏み後もあるし右側の西穂高岳に登ろうと少し進んで見上げると、岩が覆い被さるように積みあがっているのが見えました。
これが噂に聞く逆層スラブ?しかし、西穂高岳の手前にこんなところはあったかな?と思って振り向くと、西穂高岳のように見える尖峰が見えます。
あれ?どこかで分岐を間違えて北寄りに登ってしまったか?少し稜線を進めば行けるかな?とも思いましたが、よくよく見ると飛騨側のとんでもないところにトレースが付いています。
1人でこれを突破できる可能性はあまり高くないし、見えないところにもっと大変なところがあるかもしれない、しかも登山届は岳沢から往復で出しているので、飛騨側に滑落すると行方不明のまま見るからないのでは?と色々考えて、取り敢えず来た道を暫く戻り、分岐を探すことにしました。
(この時はまだ西穂登頂をあきらめていませんでした。)
下るといっても、もの凄い急斜面で、日向なので雪が腐り始めており、アイゼンを2~3回蹴りこまないと足場ができません。
1歩でも踏み外して滑落したら恐らく生きて帰れないので、体力的にも疲れますが、精神的にかなり堪えました。

下を見ると、正しく西穂高沢に向かったと思われる団体さんがこちらを見ているように見えて、きっと「変な沢を登っている変な人がいる」と思われているのだと思っていました。
何人かはかなり長い間見守ってくださって、今考えるとそのうちの1人は前日に前穂高岳の山頂で会った人だったのかもしれません。
一度、何か声が聞こえましたが、流石に内容までは聞き取れませんでした。

下っている途中でどこからともなくヘリコプターが近づいてきて、ここで手を振ったら救助されるのかな、早く楽になりたいとも思いましたが、いやまだ体力も食料も水もあるし午前中だし、ヘリコプターのお世話になるわけにはいかない!と思って黙々と下っていると、2~3分して吊尾根の方に去っていきました。
通報されたかな?とも思いましたが、単に見回りだったのだと思います。
正直、手を振らなかったことに少し後悔しました。

ピッケルを打ち込む腕が痺れてくると腕を変えていたのですが、いよいよ両腕が痺れてきて、滑り降りたらいっそ楽に下りられるのかな?とよぎりました。
すると、家族の顔が浮かんできて、仕事も中途半端なまま放り出せないし、ゆっくりでも1歩1歩進んでいればいつかは下りきれると開き直って下ることにしました。

かなり下っても南側に見えた尖峰の向こうに行けそうな分岐は現れず、ようやくそもそも詰める沢を間違っていたことに気が付きました。
日が高く登って左右の断崖から雪が少しずつ雪崩れてきていて、早く通過しないと危ないのですが、体力も限界に近く、1歩1歩下りざるを得ませんでした。
大きな雪崩が起きなかったのは幸運だったと思います。

少し斜度が緩むと急に空腹になったので行動食をたくさん食べると、力が出てきました。
体力が限界だったのではなく、単にエネルギー切れだったようです。
考えてみれば出発前にラーメンを食べてから7時間以上、ほとんど飲まず食わずでした。
稜線で冷静にエネルギー補給しておけば、もう少し早く安全に下りられたのかもしれません。

4時間以上クライムダウンで下って、ようやく安全な所までたどり着き、生きて帰ってきたと実感できました。
(まだ上高地まで下りなければなりませんが。)
山で死にたくないと思ったのは初めてでした……。

道を間違えた大きな原因は、残雪期のバリエーションルートなのに、山と高原地図しか持っていなかったことだと思います。
縮尺が荒いので、何番目の谷が目的の沢なのか非常に分かりにくく、縮尺の細かい地形図を持っていくべきでした。
(下山途中でよく見ると岳沢小屋からもっと南に進んでいなければならないと分かったのですが……。)
また、普段はGPSで現在地を地図上にプロットできるスマートフォンの山と高原地図アプリを使っているのですが、この時に限って紙の地図を持っているのでアプリの地図を買っていませんでした。
もっと早い段階で道間違いに気がつけば、怖い思いもせず、西穂高岳に登れていたのではないかと思います。

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アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

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