大峰山（和佐又山〜大普賢岳〜八経ヶ岳〜天川川合）

2017年05月28日(日) 〜 2017年05月30日(火)

• GPS: 33:12
• 距離: 31.6km
• 登り: 2,643m
• 下り: 2,749m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:10
• 休憩: 0:27
• 合計: 2:37

13:45 和佐又山登山口
15:05 15:20 和佐又山ヒュッテ
15:50 16:02 和佐又山
16:22 和佐又ヒュッテ

2日目

• 山行: 8:48
• 休憩: 1:16
• 合計: 10:04

5:36 和佐又ヒュッテ
6:01 6:01 和佐又のコル
7:04 7:08 日本岳コル
8:11 8:24 大普賢岳
9:59 10:08 七曜岳
10:59 11:02 行者還岳
11:25 11:54 行者還小屋
12:58 12:58 一ノ垰
13:26 13:38 奥駈道出合
14:29 14:33 聖宝ノ宿跡
15:28 15:30 弥山小屋
15:35 15:35 弥山
15:40 弥山小屋

3日目

• 山行: 5:03
• 休憩: 0:38
• 合計: 5:41

6:30 弥山小屋
6:59 7:09 八経ヶ岳
7:26 7:34 明星ヶ岳
8:10 8:13 日裏山
9:19 9:19 高崎横手
9:52 10:09 栃尾辻
12:04 12:04 川合登山口
12:11 天川川合バス停

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

行き）〈近鉄吉野線〉⇒大和上市駅→和佐又山登山口（＊タクシー）
　　 　 ＊バス（奈良交通）は日に午前1便のみ
帰り）天川川合→下市口駅（奈良交通バス）、⇒〈近鉄吉野線〉

コース状況／危険箇所等

〈和佐又口からの沢沿いコース〉
コース中に不明朗な所はあり、赤テープなどの表示に注意が必要。
〈和佐又山から大普賢岳〉
大普賢岳から七曜岳にかけて、岩場の鎖場、鉄バシゴが連続する。
コース後半の行者還岳からは穏やかな尾根道となり、弥山直前は急登となる。
〈弥山から天川川合〉
全体に歩きやすい下り道だが、1箇所、崩落で滑りやすい危険箇所がある。上方に迂回すればよい。

その他周辺情報

アフター温泉として下市温泉ゴンタの湯が便利（天川川合からのバスで途中下車）

写真

5/28 13:41

スタート点の和佐又山登山口

5/28 14:11

林道から沢筋の道に入る

5/28 14:32

ブナ林の道を行く

5/28 14:33

苔むした所も

5/28 16:21

和佐又山ヒュッテ前は草原のキャンプ地

5/28 15:50

ヒュッテから30分で和佐又山頂上に

5/28 15:50

頂上から見る大普賢岳

5/28 15:52

そして八経ヶ岳も望める

5/29 6:01

2日目、ヒュッテから少し登って和佐又のコルに

5/29 6:35

ヒメシャラにヤマツツジとシロヤシオ

5/29 6:42

笙ノ窟尾根に、ここはもう奥駈道

5/29 6:43

八経ヶ岳から仏生ヶ岳が見える

5/29 6:48

朝日窟の行場

5/29 6:52

これは笙ノ窟の行場

5/29 7:00

鎖場を登って

5/29 7:06

日本岳のコルに

5/29 7:20

石の鼻

5/29 7:19

石の鼻からの展望、日本岳、右下に和佐又山、向こうに大台ケ原山が望める

5/29 7:19

奥駈道の稜線の先に仏生ヶ岳などが見える

5/29 7:41

梯子階段を登って

5/29 8:12

大普賢岳山頂に

5/29 8:13

大普賢岳から山上ヶ岳から稲村ヶ岳の稜線

5/29 8:35

水太覗から水太谷を見下ろす

5/29 8:36

大普賢岳を振り返る

5/29 8:38

シャクネゲが鮮やか

5/29 8:43

見事なシャクナゲ

5/29 8:58

シャクナゲの花回廊

5/29 9:15

国見岳を巻いて

5/29 9:28

岩と木が一体に

5/29 9:29

稚児泊

5/29 9:34

大普賢岳から小普賢岳、日本岳、そして右端の和佐又山、ファミリー揃い組

5/29 9:45

七ツ池

5/29 10:00

七曜岳にて

5/29 10:00

七曜岳から弥山と八経ヶ岳

5/29 10:32

ブナの森を行く

5/29 11:10

行者還岳分岐から尾根を外れ行者還岳に向かう

5/29 11:00

行者還岳山頂

5/29 11:52

行者還避難小屋前で昼食に

5/29 12:11

バイケイソウを掻き分けて

5/29 12:19

ヒメレンゲ

5/29 12:21

ヤマシャクヤク

5/29 12:27

シロヤシオと弥山・八経ヶ岳

5/29 12:30

満開のシロヤシオ

5/29 12:58

一ノ多和（一ノ垰）

5/29 13:04

気持ちのよい草原の道を行く

5/29 13:26

奥駈道出合

5/29 14:02

弁天の森

5/29 14:33

聖宝の宿跡、理源大師像

5/29 15:27

弥山小屋前

5/29 15:35

弥山山頂、天河弁財天社奥宮

5/29 15:35

目の前に八経ヶ岳、左奥は仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳、右に明星ヶ岳

5/29 15:39

弥山小屋

5/30 4:36

3日目の日の出前、弥山小屋裏から

5/30 4:49

そしてご来光

5/30 4:51

クッキリとしたご来光

5/30 5:32

大普賢岳ファミリーのシルエットが印象的

5/30 6:41

八経ヶ岳に登って行く

5/30 6:44

道脇にサンカヨウ

5/30 7:00

八経ヶ岳山頂

5/30 7:05

弥山を見る

5/30 7:05

頂上一帯

5/30 7:08

北西側、これから下山ルートの尾根が見える、右のトンガリは頂仙岳

5/30 7:22

弥山辻、明星ヶ岳に向かう

5/30 7:26

南側、仏生ヶ岳と釈迦ヶ岳

5/30 7:27

南東側に大展望が広がる

5/30 7:32

明星ヶ岳山頂、向こうは八経ヶ岳

5/30 8:01

トウヒの若い芽

5/30 8:11

日裏山

5/30 8:11

日裏山から、弥山と八経ヶ岳

5/30 8:32

高崎横手の出合

5/30 9:22

ブナ林が続く

5/30 9:51

栃尾辻、ここで最後の休憩

5/30 12:04

川合登山口に着く

5/30 12:07

旅の終りは天の川の吊橋

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M10 オリンパス

感想

kesera182

関東エリア外の今年最初の山行として、昨年秋の大台ケ原山に続く近畿の名山、大峰山を目指すことにした。
大峯奥駈道という修験の道が世界遺産になり、山岳縦走路としての魅力を増してはいるが、交通の便や宿を考えると山行プランは限られる。今回、和佐又山と弥山の2つの寝食付山小屋を結んで奥駈道を歩き、最高峰の八経ヶ岳から交通の便のよい天川川合に下るコースをとった。

【和佐又山】
和佐又山ヒュッテまで林道が通じているが、登山口バス停でタクシーを降り、林道途中から沢沿いの道を歩く。途中は岩ゴロ、倒木、苔、そしてブナ林など、なかなか変化のある道歩きとなる。
ヒュッテに着き、荷を置いてから和佐又山に登る。登り口にオオヤマレンゲのシカ害防止フェンスがあり、頂上からは大普賢岳や弥山、八経ヶ岳が展望できる。
ヒュッテは多人数が収容できるが、この日の宿泊は計3名。お風呂があって、朝食は前日に準備されるので早朝立ちもOKだ。

【大普賢岳から弥山】
2日目は奥駈道を弥山まで歩く長丁場。
笙ノ窟尾根への急登を登ってまずは行場の窟めぐり。鉄ハシゴが連続する所にある岩屋の行場、やはり想像を絶するところだ。
縦走路の多くは樹林帯にあるが、随所に展望ポイントがある。石の鼻、大普賢岳、七曜岳など。遠くはかすんで絶好の日和とはいえないが、大台ケ原山や奥駈道の稜線から奥深い南近畿の山並が眺められる。
大普賢岳は見て楽しい山だ。小普賢岳、日本岳から和佐又山を従えたファミリーの姿は絶景といってよい。
そして大普賢岳から七曜岳にかけて、今が盛りのシャクナゲが大きな魅力だ。登山道脇に咲き誇り、シャクナゲ回廊と呼ぶに相応しい姿をみせる。

行者還岳を過ぎると山の様子は一変し、高原状のどかな尾根歩きとなる。随所にあるシロヤシオがシーズンを迎えたいそう美しい。
ブナの森やバイケイソウの大群落などもありこの長丁場を飽きさせない。
弥山に近づくと登山者の数が多くなり、いつもの山歩きの雰囲気になる。
弥山は台地状で、山頂は立派な弁財天社の奥宮で山頂らしくはないが、その手前からは八経ヶ岳から南側奥駈道が展望できる。
弥山小屋は施設の管理が行き届いていて気持ちよく過ごせる。

【弥山から天川川合】
3日目の朝はご来光から。小屋裏の登山道沿いがビューポイントだ。大普賢ファミリーと太陽が一つの画面に入るのがよい。
八経ヶ岳への登りはオオヤマレンゲの群生地で、ここもフェンスで保護されている。これからのシーズンの大賑わいが想像できる。
八経ヶ岳から明星ヶ岳をハシゴするが、近畿最高峰の八経ヶ岳はもちろんのこと、明星ヶ岳からも大いに展望が楽しめる。

このあと弥山辻に戻り、天川川合まで長い下りを行く。この下りコースは日裏山などで弥山などが望める他は展望はあまり期待できない。
山道途中にブナとシラビソなどの針葉樹の森が交互にあらわれるのが興味深いところだが、全体に単調な道になる。そして少し飽きがきた頃に川合登山口に着く。
そのあと下今市温泉で汗を流し、3日間の山旅を終えた。
花と展望の大峯奥駈道、大いに満足できる山歩きになった。