6月のテントは谷川連峰時計回りでぐるり一周
- GPS
- 15:18
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 2,736m
- 下り
- 2,730m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:45
天候 | 1日目 晴れのち雨&やや強風 雨は夕方に止む 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
電車で高崎→水上→土合 新幹線で上毛高原駅 バスでロープウェー駅 色々可能 個人的にはバス使う派 |
コース状況/ 危険箇所等 |
やや危なそうな雪渓 ラクダの背手前(急傾斜・登山コース外れる)、肩の小屋直下(特に天神方面)、一ノ倉〜茂倉の間下り部分(ホワイトアウト)、清水峠手前(時間帯によってややアイスバーン気味)、ジャンクション手前(急傾斜) 蛇紋岩は常にツルツルと思うこと 傾斜に張られてるトラロープは年季が入ってるので信用しないこと |
写真
感想
昨年10月に暴風雨で撤退した谷川馬蹄リベンジに挑戦
時計回りで登りに西黒尾根使用、テント泊(蓬ヒュッテ)と言う条件
ついでに最近の山行的にあった方が便利だと思ったハイドレーションを試してみる
1日目
ロープウェー駅から西黒尾根へ移動し馬蹄スタート
ハイドレでどれだけ頑張れるのか試すために休憩せずにできるだけ登ってみます。前回もそうでしたが傾斜そのものは得意ジャンルなので問題なし。
ラクダの背ちょっと手前で雪渓が登場したので登ってみました…らいつの間にかコースを外れてました 藪漕ぎ気味にルートに戻る。
※6爪アイゼンを携帯してましたが今回の雪渓は全てつぼ足で渡りました。
注意すべき場所に書いた雪渓はアイゼン使った方が良いです。
ラクダの背まで行って休憩。ハイドレ凄く相性良い事が分かりました。タイムアタック気味の登山や長時間行動時に水飲みのためにザック下ろして開けての作業を短縮できるのはとてもありがたい。ただし飛ばし過ぎに注意(2日目筋肉痛に)
ラクダから先はしばらくストックをしまい岩稜モードで登ります。このあたりまでは天気も良好で雨が降る前に無事通過。肩の小屋についたところで天気が雨模様に。でも風はそこまで強くないので馬蹄続行です。
雨具を装着してオキトマを越えて一ノ倉へ。ガスってきたせいもあり岸壁側がどんなヤバさか見えませんでした。一ノ倉に到着後はカマボコでちょっと休憩。3畳くらいでぎゅうぎゅうに詰めて最大5人位は入れそうなカマボコです。
一ノ倉から茂倉に足を進めると広めの雪渓(雪原?)があり、運悪くホワイトアウト。しかもトレースが二股に分かれてる。
2月の武尊の教訓を思い出し地図とコンパスで方向を確認しつつ進むと無事通過。
ちょうど通過したあたりでガスが晴れました。
どうやら先行者もガスに巻かれて迷い気味になり雪渓から外れたところで待機してた様です。
今回は西北西に直進するだけだったので地図コンパスで問題ありませんでしたが、ホワイトアウトの時はその場で動かないのが正解でしょう。
茂倉から武能までは単調な下りを延々と歩きます。途中トラバース気味にもなりますが注意すれば問題ないです。茂倉から先は一ノ倉までとは打って変わって笹の平原の穏やかな道になります。谷川連峰の本来の姿はこうなのかもしれません。
笹平は看板が見つからないまま通過しました。1箇所明瞭に道の方向が変わる部分があったのでそれが目印かもしれません。最後に武能の登り返しを登って到着。
武能から蓬ヒュッテまでは再び下り1本です。
1日目最大の問題はヒュッテ到着後のテント設営でした。雨と10mくらいの風の中で無理矢理テントを立てるのですが雨で濡れて風が強くてとにかく寒い。手がかじかんで中々ペグを結べず。低体温症1歩手前で危うく設営終了。
隣の6人くらいのパーティーは風でポールが折れたりなんだり苦労されてました(小屋で緊急用の大型テントを借りたようです)。
設営後あまりにも寒いのでお湯を飲みつつぬれた部分を拭いて着替え。
夕方に雨が止んだので水をくんでようやく食事、就寝。ザックがびしょ濡れで拭き作業が終わらず予定時間を大幅に超過しました。
※蓬ヒュッテはトイレが無く携帯トイレを使用します。馬蹄縦走は用を足せる施設が皆無に近く(肩の小屋と蓬ヒュッテのみ)、小はともかく大は携帯トイレを持参してワイルドにいたし、持ち帰りが基本となります。女性には厳しいルートかもしれません。
2日目
就寝時間が遅かった分計画的に寝坊して5時のスタート(雪渓の存在を考えると結果オーライかな)。
七つ小屋までてくてく歩き、山頂で反時計回り周回のハイカーに雪渓の忠告を受けました。はてさて、清水峠への下りで雪渓に遭遇。
忠告通り固めでしたが、ストックの石突きが刺さるところから、経験的にアイゼン無しでいけると判断。トレース部分にキックステップを効かせればなんとかなりました。明け方は霜が降りたり薄氷が貼る程度にはまだまだ寒いようでした。そりゃ雪もそれなりの固さになりますね。
雪渓を越えるとペンション風の電線監視ハウスとその物置小屋のような清水峠の避難小屋に到着。ここの避難小屋は割と整ってて二段ベッドになってました。
避難小屋で休憩後、2日目の壁であるジャンクション越えに入ります。小ピークの登り返し、急傾斜、雪渓といやらしさ全開で、かなり体力を使いつつようやく通過。
ジャンクション手前で笠ヶ岳のカマボコに泊まってるパーティーメンバーに下山方面について伝言を託されました。mailerdaemonにならないよう頑張るとしますか。
ジャンクションから朝日岳は特に書くこともない木道ののどかな歩き。
朝日から笠ヶ岳にかけては地形図で見る以上に小ピークが多くある印象でした(疲れてるせいか?)。急傾斜の下りからの小ピークを越えて笠ヶ岳へ。笠のカマボコは1日目に雨を避けて泊まってたパーティーがいるくらいで、そこそこ人数が入れるようでした。伝言相手は既に立ったようで無人。mailerdaemonの危機迫る。
笠から白毛門は最低コルから笠方面への登りがやばいですが、下りなのでそれなりに通過。朝日〜笠に比べると楽な登り返しです。
白毛門に到着すると笠のカマボコに泊まったと話すパーティー発見。確認するとメール送信先でした。無事既読になり任務完了。下山時間を踏まえ先を急ぎます。
白毛門から土合橋までは一様な傾斜が続きます。ただし、松の木沢の頭から白毛門までは石が多く、ハイカーも多いので落石に要注意。落石、しないさせない許さない。の精神で注意深く歩きます。
また、途中岩場で鎖とトラロープが出てくる場面もあります。トラロープは年季が入っており結び付けてる場所も木の枝なので、信用しない方が良いと思います。岩場に付けてるロープはまず信用しない派。
松の木沢の頭を越え地形図の1154地点のそばになると東側の滝の音と木陰が出迎えるようになります。下り一辺倒の中で唯一登り返すこの場所を越えると1154地点で一休憩。登りの場合は大きなうろの気を越えた先の広場が目印です。
1154地点を越えると大きなうろの木が見えます。5人くらいは雨宿りできそうな、絵本に出てきそうなこの木何の木気になる木。
ここを越えると特に見るべきものもなく、下り下っていくと土合駅やロープウェー駅が見えてきます。
足もそろそろプルプル気味ですが気合いを入れて土合橋へ無事下山。疲れた足取りでここからロープウェー駅までは15分弱。谷川ベースプラザの青い文字が見えて無事馬蹄一周の終了です。
今回も登山と言うより苦行でしたが色々収穫できました。
ハイドレ→苦行登山ほど役立つマゾ向け道具
ペグ→テントのひもにあった穴あきでそろえた方が良い(穴あきは事前にひもを通して準備できるので使い勝手良い)
モンベルテント→チャックかみすぎ問題今回も発生
※モンベルの商品全般に共通してる問題なのですが、チャックがチャックの雨よけカバーにかむケースが余りにも多い(今回は…今回も危うくテントから出られなくなりました)。雨よけカバーが不必要に幅広なのが最大の原因でこれを改善すべきだと思うのですが、私の使い方が悪いだけでしょうか?
さて、目指せ月1テント泊も登頂はさておき半分消化。6月が一番の難関と思ってましたが、今回無事クリアできて12月までいけそうな気がしてきました。
というわけで今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。
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