浅草岳（六十里登山口〜ネズモチ平登山口）

2017年07月08日(土) [日帰り]

• GPS: 07:32
• 距離: 12.2km
• 登り: 1,217m
• 下り: 1,079m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:47
• 休憩: 0:44
• 合計: 7:31

5:54 六十里越登山口
7:39 7:39 南岳
8:15 8:16 鬼が面山
8:46 8:46 北岳
9:20 9:22 狢沢カッチ
10:08 10:14 前岳
10:31 10:52 浅草岳
11:12 11:21 前岳
11:42 11:42 嘉平与ポッチ
12:50 12:55 桜曽根登山口
13:18 13:18 ネズモチ平登山口
13:25 ネズモチ平駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

関越道小出IC〜国道17号線〜国道252号線

コース状況／危険箇所等

<六十里登山口〜南岳>
傾斜はそれほどきつくない。
<南岳〜前岳>
アップダウンが繰り返される細尾根。体力を消耗する。ところどころ幅が狭い箇所があり、まさに断崖の際を歩くので慎重に。ヒメサユリに夢中になり、足場を失わないように。
<前岳〜浅草岳山頂>
山頂への取り付きまでは緩やかな木道。雪渓箇所があるがアイゼンは不要。
<前岳〜喜平与ポッチ>
木道部に続き、ガレ場あり。小さな雪渓あり。
<喜平与ボッチ〜桜ゾネ広場>
守門岳をチラ見しながらの特徴のない緩やかな下り。
<桜ゾネ広場〜ネズモチ平駐車場>
ところどころ雪解けの沢水が流れる舗装路

鬼ヶ面山手前のヒメサユリはつぼみのものもあるがほぼ終わり。鬼ヶ面山〜北岳のヒメサユリは満開。前岳と浅草岳の間にもちらほら。

その他周辺情報

寿和温泉 \700

写真

7/8 5:58

夜を徹して六十里登山口に5時半に到着。既に20台近く駐車してありました。中には田子倉只見沢との周回を計画して自転車をデポする人もいました。

7/8 5:59

登山口は駐車場から少し下ったところにあります。ここからスタート。

7/8 6:08

序盤はこのような普通の登り

7/8 6:15

やがて巻き道になり、しばらく水平に巻いていきます。

7/8 6:28

その後再び登りに変わり

7/8 6:51

50分ほどでマイクロ中継局に到着。ここから南岳まではそれほど傾斜がきつくありません。

7/8 6:53

タニウツギ。この季節はいろいろな山に咲いているんですね。

7/8 6:56

ふと後ろを振り返ると雲海が！この雲が上がってこないうちに山頂に着きたいものです。

7/8 6:59

樹木のトンネルのような平坦な道を抜けると

7/8 7:07

ここから再び上昇していきます。

7/8 7:08

ギンリョウソウ。最近よく見かけます。

7/8 7:11

そして振り返ると雲海。

7/8 7:33

開けたところに出ました。

7/8 7:34

田子倉湖が見えます。

7/8 7:35

雲も少なくなってきました。

7/8 7:39

登りに息をはずませながら、道端を見ると、アカモノとゴゼンタチバナのコンビ

7/8 7:38

これを登ると

7/8 7:39

どーんと浅草岳が目に入ってきました。

7/8 7:39

鬼ヶ面山方面は険しそうです。

7/8 7:40

振り返るとナナカマド越しに越後2山

7/8 7:40

浅草岳の右側には雲海も見えます。

7/8 7:42

ハナニガナ。この頃見かけるようになってきました。

7/8 7:45

南岳に到着です。縦走コースが尾根伝いに見えます。

7/8 7:45

浅草岳はまだはるか先

7/8 7:46

まずは鬼ヶ面山に向けて出発します。

7/8 7:48

すると早くもヒメサユリ。少しピークを過ぎたようです。

7/8 7:48

越後2山ももう少し見えるようになってきました。

7/8 7:49

こんな切り立ったところも通ります。何年かすると戸隠山のようになるかも。

7/8 7:50

鬼ヶ面の垂直の崖

7/8 7:51

一歩一歩進んでいきます。

7/8 7:52

ウラジロヨウラク？

7/8 7:55

下を見ると身がすくみます。

7/8 7:57

前を向いて進みます。

7/8 8:05

ソロのヒメサユリ。群生しているところは先行者が座り込んで見ていたので写真が撮れませんでした。

7/8 8:05

こうして見ると浅草岳はヘラクレスのような筋骨隆々の山に見えます。

7/8 8:06

ここは2つ咲いていました。

7/8 8:07

ヒメサユリに負けじと咲いていたのがゴゼンタチバナ。こちらの方が圧倒的に数が多い。

7/8 8:08

ヒメサユリも負けじと咲いています。

7/8 8:09

小さくとんぼが写っていますが、山頂まで辺りはとんぼだらけでした。

7/8 8:11

またまたウラジロヨウラク

7/8 8:11

鬼ヶ面山山頂に近づくにつれヒメサユリが増えてきました。

7/8 8:16

どうやら前方が山頂のようです。

7/8 8:21

ここにも

7/8 8:22

そしてここにも

7/8 8:22

ヒメサユリ祭りです。

7/8 8:23

鬼ヶ面山山頂に到着です。

7/8 8:24

浅草岳を見るもそんなに近くになった気がしません。

7/8 8:30

鬼ヶ面山を過ぎるとこんなにヒメサユリが！鬼ヶ面山の手前は枯れたものが多かったのですが、こちらはまだ満開です。

7/8 8:33

続いて北岳に向かいます。

7/8 8:34

どうですか、この咲きよう。鬼ヶ面山で折り返すのはもったいないです。

7/8 8:38

北岳に向けて進みます。

7/8 8:40

先行者が写っていますが、ぎりぎりの尾根筋を進んでいるようです。

7/8 8:44

ヒメサユリと大きな岩

7/8 8:46

北岳を登ります。

7/8 8:51

せっかくなので山頂に行ってみます。

7/8 8:53

北岳山頂には標識らしきものは見当たりませんでした。

7/8 8:58

北岳までは調子が良かったのですが、浅草岳までのこの稜線を見て、くらくらとしてきました。まだまだ結構アップダウンがあります。

7/8 9:08

あちらに見えるのは守門岳でしょうか？

7/8 9:11

一瞬ひるみましたが進むしかありません。

7/8 9:14

人を近づけない迫力があります。

7/8 9:21

苦しさのあまりふと足元を見るとミネウスユキソウが咲いていました。

7/8 9:26

何とかムジナ沢カッチまで来ました。

7/8 9:27

歩いてきた尾根筋。こんなところよく歩いてきたなと思います。左後方には会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、右後方には越後3山が見えています。

7/8 9:27

越後3山をアップ

7/8 9:27

会津駒ヶ岳と燧ヶ岳をアップ

7/8 9:33

これを越えれば、いよいよ前岳へのアプローチです。この頃には暑さと睡眠不足でへろへろになってきました。

7/8 9:34

ヒメサユリ五重奏

7/8 9:43

ミヤマカラマツソウ

7/8 9:44

ニッコウキスゲ

7/8 9:48

歩いてきた尾根筋

7/8 9:56

もう少しだ、頑張れ！

7/8 9:57

後は前岳に向けて登るのみ。この頃には日陰に来ては息をつくため立ち止まる始末。2Lの水も残り少なくなり、エスケープを考え始めました。

7/8 10:00

田子倉湖が見えます。雲はすっかりなくなり、日差しが容赦なく照りつけます。

7/8 10:09

ヒメサユリは途切れることがありません。

7/8 10:16

止まり止まりながら何とか前岳をクリア

7/8 10:18

桜曽根への分岐まで来ました。

7/8 10:19

ここまで来ると浅草岳の山頂が目に入ります。山頂までは何とか歩けそう。

7/8 10:20

まずは雪渓を渡ります。雪を採取し、帽子の中に入れて、頭を冷やしました。これで少し元気が出ました。

7/8 10:26

木道を渡ります。

7/8 10:30

山頂まではもうすぐ。雪のおかげで山頂には行けそうです。

7/8 10:31

これは？ワタスゲ？

7/8 10:33

ここにもヒメサユリがありました。ネズモチ平の方から来たと思しき登山者の方々が歓声を上げていました。

7/8 10:35

後は山頂に向けて一登りのみ。

7/8 10:36

どうやら山頂のようです。

7/8 10:37

苦闘の末、浅草岳山頂に到着。ここまでハードな登山になるとは思ってもみませんでした。

7/8 10:38

山頂からやや霞んでいますが、色々な山が見えました。まずは北方に飯豊連山。

7/8 10:38

越後2山

7/8 10:39

燧ヶ岳と会津駒ヶ岳。とんぼが写り込んでいますね。

7/8 10:39

そして眼下に田子倉湖

7/8 10:40

那須の方でしょうか？

7/8 10:41

もう一度山頂標を

7/8 10:41

歩いてきた稜線を見ながら再び登り返せるか思案。または中崎尾根を下りるのがよいか？

7/8 10:41

それともムジナ沢に下りればタクシーを拾えるか？はたまた最も短時間で下りれるネズモチ平に下りるべきか？雪渓が目に入り、再び雪を頭に載せたくなり、中崎尾根下り案は却下に。

7/8 11:06

雪渓に向かって歩くと守門岳が目に入りました。明日登れるかな、何だか自信がなくなってきました。

7/8 11:08

木道のそばにもヒメサユリ

7/8 11:08

本当に上品な花です。

7/8 11:14

雪渓で再び雪を採取して、頭を冷やして、どうすべきか考えることに。

7/8 11:28

頭が冷やされてすっきりして、何だか六十里まで帰れそうな気もしたが、飲み水もないし、さらに気温が上昇しそうなので、エスケープすることに決定。問題はどこに下りて、六十里までどうやって帰るか。分岐点で登山者と話をしたら、「あんなに車が停めてあるから誰か乗せていってくれるのでは？」との言葉に背中を押され、緩やかな桜曽根経由で最も近いネズモチ平に下りることにしました。

7/8 11:28

しばらく木道を進みます。

7/8 11:30

こちらも小雪渓を渡ります（振り返って）。

7/8 11:32

木道が続きます。

7/8 11:35

鬼ヶ面の尾根よ、さようなら。リベンジはあるのかな？

7/8 11:43

右側がスパッと切れたところを通過し、まずは先端の嘉平与ボッチを目指します。

7/8 11:46

ヒメサユリはここで見納め

7/8 11:47

嘉平与ボッチに到着

7/8 11:50

このコースは開けたところで守門岳が見えます。

7/8 11:55

後は下るだけ。桜曽根はあまり特徴のない緩やかな下りでした。

7/8 12:08

マイヅルソウ

7/8 12:40

木の階段も出てきました。

7/8 12:52

ネズモチ平の駐車場が見えました。

7/8 12:56

浅草の鐘。鳴らしている人もいました。

7/8 12:58

桜ゾネ広場に到着

7/8 13:03

ここからは車道歩きです。

7/8 13:16

殉職者慰霊碑。遭難者救出のために尊い命を捧げた方々。

7/8 13:25

撫曽根からの下りとはここで合流。

7/8 13:31

ネズモチ平の駐車場に到着しました。ここで事情を話し、六十里まで乗せていってくれないかとお願いしたところ、2番目にお願いした方が逆方向にもかかわらず、乗せていってくださることになりました。本当に感謝です。

撮影機器：

RICOH WG-4 GPS リコー

装備

個人装備

長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 靴 ザック 昼ご飯 行動食 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 ストック カメラ 飲料

感想

やまぼうし

梅雨の合間の貴重な晴れ間に、この季節しか見ることができないヒメサユリを見るために浅草岳に登りました。ヒメサユリはアップダウンの激しい六十里コースが通る鬼ヶ面山附近に群生しているとの情報をキャッチ。往復9時間の歩きを覚悟して登山に臨みました。ヒメサユリは鬼ヶ面山の手前ではピークを過ぎていましたが、鬼ヶ面山から北岳にかけての崖っぷちの登山道ではピークを迎えていました。北岳までは調子はよかったのですが、それ以降は思った以上の暑さと睡眠不足にやられてしまい、前岳への登りでしばらく日陰に座り込み動けなくなりました。休み休み何とか前岳に達し、雪渓の雪で頭を冷やしながら、どうにか山頂まで達することができました。水の残りも乏しくなり、この体調と暑さではアップダウンの激しい六十里コースの復路には耐えられないと判断し、緩やかに下るネズモチ平コースに変更しました。問題はどうやって六十里登山口に帰るのか？ネズモチ平の登山口でダメもとでお願いしてみると、心優しい地元のソロの登山者が回り道をして、六十里登山口まで送り届けて下さいました。一時はどうなるかと思いましたが、心優しい登山者の方のお陰で事なきをえました。感謝です。