日本三大急登の黒戸尾根を歩く「甲斐駒ヶ岳」(日本百名山)[竹宇駒ヶ岳神社からピストン]
- GPS
- 09:55
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 2,481m
- 下り
- 2,484m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:43
天候 | 晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●竹宇駒ヶ岳神社兼登山用の市営の無料駐車場を利用(駐車スペースは70台) ●綺麗なトイレ有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山道整備度:3(良5・4・3・2・1悪)階段や木道、鎖等の整備度 ★体力難易度 :5(難5・4・3・2・1易)歩行距離、累積標高差、急登等 ★技術難易度 :3(難5・4・3・2・1易)鎖場、アイゼン等の頻度や時間等 ★登山道の眺望:2〜3(良5・4・3・2・1悪) ★山頂の眺望 :5(良5・4・3・2・1悪) 【すれ違った登山者の数:約30人(うちトレラン10人弱)】 ◆竹宇駒ヶ岳神社〜刀利天狗 ・駐車場から竹宇駒ヶ岳神社までは、林道を5分ほど歩く。 ・竹宇駒ヶ岳神社のすぐ南側にある吊橋で右岸側に渡る(吊橋の定員は5名)。 ・吊橋から笹ノ平分岐までは、ジグザグの九十九折が多く、登山道は程良い勾配で歩きやすい。 ・笹ノ平分岐から笹ノ平と呼ばれるクマザサに覆われた平坦な稜線を進み、その後、前屏風ノ頭まで苔に覆われた八丁登りとなる。 ・前屏風ノ頭以降、痩せ尾根の刃渡りとなるが、高原地図で「〇危」表記という印象は全くなく、どこが危険箇所なのか分からなかった。 ・刀利天狗の直下は、木製の梯子や鎖場となる。設備はシッカリしているので、特段難しい箇所は無く、危険性も少ない。 ◆刀利天狗〜七丈小屋 ・刀利天狗からしばらくは、黒戸山の北側をトラバースする道が続き、なかなか標高が上がらない。 ・その後、5合目小屋跡まで標高差100m弱の下りとなり、小屋跡から岩場を一気に登り返す。 ・5合目小屋跡から七丈小屋までは、梯子と鎖の連続となる。足場も有り、設備も良いので難易度は高くないが、数が多いので、油断しないように慎重に進んだほうが良いだろう。 ◆七丈小屋〜山頂 ・8丈小屋から8合目御来迎場までは、岩場が少なく比較的歩きやすい。 ・8合目御来迎場から山頂までは、岩場の急登が多く鎖場もある。滑落するような危険性のあるルートは無いが、2本剣岩の直下は、若干難易度が高くなるので、下りは慎重に歩きたい。また、結構な急登の岩場が続き、高高度で空気も薄くなっているため、体力的には一番厳しく感じる区間となる。 ・山頂のすぐ手前には、駒ヶ岳神社奥社があり、奥社から鳳凰三山や北岳方面を一望できる。 ◆甲斐駒ヶ岳山頂 ・山頂は、石の祠があり、一等三角点が設置されている。また、山頂は広く360度見渡せるピークで、周囲には大岩が点在しているので、その上に登って休んでいる人が多かった。 ・甲斐駒ヶ岳は、黒戸尾根に比べ北沢峠から短時間で登れるため、道中の静けさに反して、山頂の人の多さに驚いた。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
この週末は、梅雨明けしたような暑さ。
「高い山で涼みたーい!」
ということで、南アルプス北端の百名山である「甲斐駒ヶ岳」に行くことにしました。
甲斐駒ヶ岳は、北沢峠からの登山ルートが一般的ですが、本日中に新潟に戻る必要があるので、今回は、黒戸尾根コースをピストンします。
黒戸尾根コースは、標高差2200m、累積標高も2500m程度となるハードなコース。
そのため、一般には、七丈小屋に宿泊して1泊2日で登られる人が多いようです。
中にはトレランの方も見られますが、レコを見る限り、登山者の日帰りも多いので、単独なら支障はないだろう考え、朝4時前に出発することにしました。
出発の準備をしていると、私同様、日帰りを目論む他登山者の方が5〜6名ほど先に出発されました。
吊橋以降は、久しぶりに真っ暗闇のナイトハイクでしたが、先行者のヘッドライトが、上方斜面に見え隠れするので、道迷いの心配はありません。
しかし、寝起きということもあって、序盤は調子が上がらずに足が重く感じました。
その後、眺望のない蒸し暑い樹林帯の登山道に飽きてきた頃、刺激的な梯子や鎖場が出現。
難易度は高くありませんが、全身を使いながら登っているうちに、徐々に本調子に戻り、最後まで概ね500m/h程度のペースで登ることができました。
山頂に到着したのは9時前。
まだ早い時間帯なのに、段々と雲が湧き始め、タイミング的には滑りこみセーフといった感じ。
仙丈ヶ岳をはじめ、3000m級の峰々が連なる北岳や間ノ岳の南アルプスを見渡すことができました。
巨岩が点在する山頂で、程良く涼しい風を感じながら、大岩の上で仰向けになって、のんびりと広い空を眺めて休憩です。
「これよ〜、これ!」と、
所期の目的を果たすことができ、至福の時間を過ごすことができました。
下山は、時間に余裕があるので、二本剣の岩によじ登って遊んだり、花を眺めながら長い長い下山路をひたすら歩いて下りました。
さて、今回も前日に登る山を決めてしまい、南アを日帰り登山と勿体ない行程にしてしまいました。
次回は、ゆったりとした日程で、富士山を眺めながら南アルプスの稜線を歩いてみたいですね〜
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