富士山〜空いていたはずの御殿場口は…
- GPS
- 13:07
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 2,359m
- 下り
- 1,506m
コースタイム
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 13:08
天候 | 晴時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
間違って下山道やブル道に入り込まないよう注意 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
7回目の富士山は先日の宝永山で下調べしておいた御殿場口から。お友達が吉田口から登る予定で、運が良ければ頂上で会えるかも。ロングを覚悟して3時からスタート。上の駐車場は満車だった。このガチなルートを歩く人も結構いるんだなと感心するけど、あとから今日は富士山駅伝の日と知った。
満月は早々に沈んでしまい、真っ暗な砂地をヘッデンで歩く。御殿場の夜景がとても綺麗。
満天の星に山小屋の光を灯した富士山のシルエットは、まるで星屑の海にそびえる要塞のよう。
ずるずる滑る砂地を踏みしめて、単調な暗闇を歩く。時折ライトが光り、すれ違う人が宇宙人みたいだ。
夜が明ける頃、自衛隊の隊員さんがたくさん登って来て、どんどん抜いて行く。最初は訓練かしらと思ってたけど、駅伝のスタッフさんたちだった。
間違えてブル道に入りそうになったり、標高2000メートルの標識に絶望しながら、宝永山の分岐まで。ほんとこの景色はクセになる。伊豆諸島につながる火山のライン。噴火の歴史なんかをリアルに想像して、ずっと見ていたくなるけど。
さあここからが未知のルート。山頂はなかなか近づかない。高山病か寝不足か。すごい眠気が襲ってくる。隊員さんも砂に転がって寝ているからたぶん、みんな同じなんだろう。
小一時間仮眠したら少し頭がスッキリした。ペースを上げてこれは11時には頂上に着けるかなと思ったら、駅伝のトップが登って来た。その後、続々と登るランナーとありえない勢いで駆け降り、突進してくるランナー。
彼らはなんのために走るのか?あたしだって、何のために、こんな無心に登るのか?達成感か勝負か自己満足か?
ランナーが通るたび、傍に避けて声援を送る。声援が自分にも返ってくる。そんな風に頻繁に立ち止まりながら、ようやく頂上に着いたら、思いがけなくお友達が待っていてくれた。ほんとびっくり感動。
お友達の誘いもあって、久しぶり、快晴の剣ヶ峰からお鉢周り。結局、一緒に降りようということになり、吉田口から下山という計画変更となった。
吉田口は驚くほどの人々でごった返していた。さらに多国籍。もう夕方なのにこれから登る人たちもたくさんいる。降りて来た人の憔悴感と、これから登る小綺麗な人たちは一目で見分けがつく。
計13時間。長かった。御殿場口に戻って見上げる清々しい富士山にありがとう。噂通りの鬼畜なルート。また来てしまいそうな予感がする。
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