山行記録: 唐松岳

記録ID: 1217909

全員に公開

ハイキング

白馬・鹿島槍・五竜

唐松岳

2017年08月06日(日) ～ 2017年08月07日(月)

富山県長野県

yamako2013

体力度

日帰りが可能

体力度について

GPS: 25:09
距離: 10.2km
登り: 859m
下り: 850m

アクセスを調べる my出発地登録

標高グラフを拡大

歩くペース

ゆっくり

1.2～1.3

ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目

山行: 3:31
休憩: 0:42
合計: 4:13

距離 5.1km 登り 812m 下り 18m

9:00

41分

八方池山荘

9:41

9:48

9分

第2ケルン

9:57

9:58

11分

八方ケルン

10:09

10:19

61分

第三ケルン

11:20

11:41

25分

扇雪渓

12:06

12:09

64分

丸山

13:13

唐松岳頂上山荘

2日目

山行: 3:06
休憩: 0:29
合計: 3:35

距離 5.1km 登り 22m 下り 831m

6:33

44分

唐松岳頂上山荘

7:17

7:26

16分

丸山

7:42

7:43

68分

扇雪渓

8:51

9:00

5分

八方池

9:05

9:06

10分

第三ケルン

9:16

9:17

8分

八方ケルン

9:25

9:33

35分

第2ケルン

10:08

八方池山荘

第1日目　　　標高差　910m　歩行距離　6km　5時間
　9:00　八方池山荘　　　　　　1830m
　11:20　扇雪渓
　13:20　唐松岳頂上山荘　　　　2620m
　14:00　唐松岳　　　　　　　　2696m　

第2日目　　　標高差840m　歩行距離5km　3時間40分
　6:30　唐松岳頂上山荘
　8:50　八方池
　10:10　八方山荘

天候	うす曇り
過去天気図（気象庁）	2017年08月の天気図
アクセス	利用交通機関：バスケーブルカー（ロープウェイ／リフト）白馬八方ゴンドラアダム八方駅アクセスを調べる my出発地登録

感想

yamako2013

8月最初の週末に2泊3日のパックツアーで北アルプス唐松岳に登って来た。
唐松岳は普通は日帰り行程であるが、今回はお花と山岳風景を眺めながらのゆっくり旅である。帰ってから一言で言えば、お値段以上の素晴らしい旅であった。お天気に文句は言うまい。雨に合わなかっただけでも幸せだ。

まず、関西からバスで白馬へ行き、岩岳スキー場近くのホテルに前泊した。
翌日、白馬八方尾根スキー場ゴンドラアダムやリフトを、合わせて3本乗り継ぎ、終点八方池山荘前から歩き始める。

もしかしたら、のろうろ台風5号の影響で雨が降るかもしれないと予想していたが、ゴンドラ乗り場では晴れて暑かった。標高が上がるにつれ空気がひんやりとして来て足元にはもう高山植物が咲いていた。地面に触れそうなほど低空走行のリフトに乗って、おかしいな？と支柱を見たら、冬のスキーシーズンの半分までリフトが下げられていた。なるほどである。

地元の山案内人の方と共に登る。蛇紋岩という濡れたら滑りやすい石の段を踏み外さないようしっかり登る。道の脇にはちょうどの季節とあって高山植物が咲き誇っていた。シモツケソウの濃いピンクが鮮やかである。薄紫のハクザンシャジンが可愛らしい。ウツボグサ・タカネマツムシソウの紫やアキノキリンソウの黄色が目を引く。頭を上げると霧の晴れ間に行く手の尾根道や白馬岳に続く稜線が時折くっきり見える。

標高2060mの八方池までは普通のハイカーが大勢登ってきていた。しかし雲がかかって白馬三山は見えない。道は次第に狭くなり向かって左側は鋭く切れ落ちた崖になっている。その分スリル満点であるが空気は薄く呼吸は苦しい。
グループから遅れがちなので扇雪渓で昼食休憩後、案内人さんのすぐ後ろに付けてもらいやっとの思いで頂上山荘に到着した。

唐松山荘は東の八方池方向から登山道を登ってきて、小さなピークを左へ巻いて西の黒部方向を眺める位置に建っている。山荘前の空き地で黒部方向に向くと、目の下はキャンプ場でテントが点在していた。左手の道の先には五竜岳に通じる牛首と呼ばれるピークである。リュックをおろして右手の唐松岳を目指す。残念なことに持参のGPSの記録が途切れてしまった。山頂の三角点を映した写真で2:00に頂上に立ったことがわかった。頂上へと向かう稜線は花崗岩のジャリ道で斜面にコマクサが点々と濃いピンクの花を咲かせていた。頂上からは不帰の峰や雪渓が見えた。白馬岳方向は雲に隠れてわからない。しかし、草の緑と石の白と雪の白のコントラストが鮮やかである。晴れていたら頭の上には青い空が広がり稜線がどこまでも繋がっていたのだろうと想像してみるが贅沢は言うまい。雨が降らなくて良かった。

山小屋では食事は交代制で、二人で布団一枚に寝るほど混みあっていた。来週のお盆のころはもっと混むそうだ。いったいどうやって寝るのだろう。

翌朝は日の出を見に4時起きしたが、あいにく雲に隠れて見えない。宿に戻り朝食を済ませて、6時30分には下山開始である。
下りはラクチンと予想していたが夜露に濡れて滑りやすく、また朝早いにもかかわらずハイカーが登ってきてすれ違うのもやっとの思いであった。八方池では不帰のⅡ峰猫の耳をしっかりと見た。

過ぎてしまえば唐松岳に登ったのが夢のようである。