栂海新道 感動の朝日と霧と雨と泥（3泊4日、テント＆小屋泊）

2017年08月11日(金) 〜 2017年08月14日(月)

• GPS: 80:00
• 距離: 45.3km
• 登り: 3,364m
• 下り: 4,786m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:57
• 休憩: 0:41
• 合計: 3:38

12:02 蓮華温泉
12:15 12:56 仙気ノ湯
14:26 14:26 天狗ノ庭
15:40 白馬大池山荘

2日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 2:10
• 合計: 9:32

3:13 白馬大池山荘
3:58 3:58 船越ノ頭
4:46 4:46 小蓮華山
5:28 5:28 三国境
6:56 9:06 雪倉岳避難小屋
9:36 9:36 雪倉岳
12:08 12:08 朝日岳
12:40 12:40 水谷のコル
12:45 朝日小屋

3日目

• 山行: 9:01
• 休憩: 1:20
• 合計: 10:21

4:25 朝日小屋
4:30 4:30 水谷のコル
5:06 5:26 朝日岳
5:47 5:47 吹上のコル
6:02 6:02 照葉ノ池
6:45 6:45 アヤメ平
7:38 7:38 黒岩平
8:21 8:21 黒岩山
9:23 9:23 サワガニ山
10:02 10:02 北又の水場
10:37 10:37 犬ヶ岳
10:46 11:46 栂海山荘
12:46 12:46 黄蓮の水場
12:59 12:59 菊石山
13:26 13:26 下駒ヶ岳
14:46 白鳥山避難小屋

4日目

• 山行: 3:42
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:42

4:20 白鳥山避難小屋
5:11 5:11 シキワリの水場
5:49 5:49 坂田峠
6:21 6:21 尻高山
6:56 6:56 二本松峠
7:54 7:54 親不知 栂海新道登山口
7:56 7:56 親不知観光ホテル
8:02 海抜0ｍ

(1日目)霧→雨
(2日目)霧→雨
(3日目)晴→霧→雨
(4日目)雨→曇

天候

霧と雨が中心

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

（登山口まで）平岩駅に駐車。バスにて蓮華温泉へ。
（下山後）電車乗り継ぎ。親不知駅→糸魚川駅→平岩駅

コース状況／危険箇所等

三国境〜雪倉岳避難小屋の区間にあった2か所の雪渓はアイゼンを使うほどではないですが、雨でツルツルしており短い距離とはいえノーアイゼンだと怖かったのでチェーンアイゼンがあれば良かったです。
栂海新道は泥道だらけで精神的に辛かったです。またアップダウンも多く、下りとは言え、噂通りタフなコースでした。

その他周辺情報

バス、電車とも本数がかなり少ないので事前に調べる必要があります。

写真

8/11 10:35

平岩駅周辺はコンビニ等はないので、必要なものは事前に購入しておく必要アリです。

8/11 11:03

バスに乗るとなんと入浴券とドリンク券がもらえました！
お得ですがよく見ると使用可能な日付が限定的でした。

8/11 12:24

というわけで登山前に入浴しましたw
ガスに覆われて景色がないのが残念だったのでまたいつか来たいと思います。

8/11 12:56

入浴で約1時間ロスしてからの出発。

8/11 14:26

天狗ノ庭についてもまだガスが立ち込めていました。

8/11 15:40

白馬大池山荘に着くとたくさんのテントが張ってあり、スペースがあるか不安になりました。昨年もそうでしたが山の日は混みますね。

8/11 16:25

なんとか場所を確保。一見ロケーションが良さそうですが結構な傾斜地だったので寝にくかったです。

8/11 16:26

ガスが消えて一瞬青空が見えたものの、この後は寝るまで雨が降り続きました。

8/12 3:13

二日目の朝。
目が覚めると雨がやんでいることに気づき、予定より早いAM3時過ぎに出発することに。

8/12 3:58

4時頃ではまだ暗いままです。雨は降ってませんが霧でヘッデンの光が反射して歩きづらいです。

8/12 4:46

小蓮華山まで来ましたが相変わらず霧。
山頂で居合わせた方に写真を撮ってもらいました。

8/12 4:56

白馬大池から三国境の稜線はこの天気でも良さそうな雰囲気がわかりました。いつか晴れた時にまた歩きたいと思います。

8/12 5:28

三国境に到着。白馬岳まで行くつもりでしたが、白馬岳に泊まった方から数時間後に雷予報が出ているということを聞き断念しました。昨年と今年で針ノ木岳〜親不知までを繋げるという目標が途絶えることになり悲しかったですが、安全には変えられませんから仕方ありませんね。

8/12 5:29

というわけで朝日小屋方面へと向かいます。

8/12 6:10

雪倉岳まで向かう途中で雷鳥発見。何度見ても会うと嬉しい。

8/12 6:12

また違う雷鳥と遭遇。やはり写真を撮っちゃいます。

8/12 6:18

雪渓その1。距離は短いですがツルツルして怖かったです。

8/12 6:23

シナノキンバイですかね？（花は全然詳しくないので違うかもしれません）
いっぱい咲いてました。

8/12 6:24

ハクサンイチゲかな？（これも違うかもしれません）
こいつもいっぱい咲いてました。

8/12 6:26

綺麗な花畑でした。お盆にこれだけ咲いていてラッキーでした。

8/12 6:35

雪渓その2。これで雪渓歩きはお終いだったので良かったです。チェーンアイゼンがあると安心だったなと反省。

8/12 6:55

雨が強くなってきたところで雪倉岳避難小屋に到着。
稜線に避難小屋があるって本当に助かります。

8/12 9:04

週末は管理人さんがいらっしゃるようで、中も綺麗でした。続々と人が来ましたが長時間休憩される方は少なかったです。自分は雷が通り過ぎるまで2時間も休憩させていただきました。感謝です。

8/12 9:15

雨が止んだところで再び歩きます。先行された方がいっぱい見えます。
ところがこの直後、歩き始めて20分もしないくらいでまた雨が降ってきました…。

8/12 9:29

雪倉岳山頂が見えました。200名山とのことですが今回のルートを通るまで知りませんでした。家に帰ってから晴れた日の写真を見ましたがこの付近も素晴らしい稜線のようですね。

8/12 9:36

雪倉岳山頂は標識もさっぱりしていてメジャー感がありません。
でも静かな稜線歩きを楽しめるという意味ではこれで良いのかもしれませんね。

8/12 9:41

雨が弱まったりを繰り返していました。通過後、少しだけ稜線歩きが続きます。

8/12 10:52

稜線歩きが終わると雰囲気がガラっと変わります。木道は自然保護のために必要だし、雰囲気もいいけど、歩き方が悪いのか滑りまくるので嫌いです。特に濡れていると最悪で何度かこけそうになりました。

8/12 11:04

朝日岳への直登ルートと朝日小屋への水平道との分岐点。自分は直登ルートを選択。序盤から滝のようになった急登の登山道で選択をミスったと後悔しました。

8/12 12:08

なんとか頂上に到着するもやはり景色は見えず。残念。

8/12 12:22

朝日小屋までの道は苦手な木道がありしかも下りですからテンションも下がります。

8/12 12:46

なんとか小屋に到着。でもまだ昼なのでそんなに人はいませんでした。

8/12 13:06

ささっとテント設営。テント場は広くてゆったりした雰囲気で良かったです。晴れてたらもっと良かったですが。

8/12 15:59

朝日小屋のスタッフさんは優しくて親切な人が多くて良かったです。小屋前でシャッターを押してもらいました。

8/12 16:42

普段は小屋で食事は食べませんが、朝日小屋は食事が有名なのでいただきました。食事は基本的に要予約で、予約なしでは食べられないことのほうが多いようです。

8/12 17:23

食事後にます寿しを販売していました。くるみ寿司というのもあ
りました。17時半を過ぎても続々と登山者が到着していました。

8/12 18:14

10数張とお盆とは思えないテン場。この天気で小屋泊に変更した方が多かったのかもしれません、小屋は人で賑わっていました。

8/13 4:38

三日目の朝。
昨日までとは違い景色が見えます。小屋の向こうに見えるのはイブリ山でしょうか？

8/13 5:04

山頂付近まで来るともうご来光が出ていそうな雰囲気。やばい、急がなきゃ。

8/13 5:06

到着すると山頂標識の向こうから朝日が昇っていました。
ちょっと遅れましたがなんとか間に合いました。

8/13 5:06

朝日岳から見る朝日。
なんのひねりもないけどそれでいいんです。

8/13 5:09

この日はついに白馬岳がばっちり見えました。近くにいたのにね。お久しぶりです。

8/13 5:09

大好きな剱岳も見えます。お久しぶりです。

8/13 5:09

いやー、めっちゃ嬉しい。

8/13 5:13

朝日に照らされた朝日岳の山頂標識の横で写真を撮ってもらいました。嬉しすぎて2人の方に計6枚くらい構図を変えて撮ってもらいましたw

8/13 5:26

山頂からの眺めを楽しんだ後、ついに栂海新道へと歩みを進めます。

8/13 5:27

よっしゃー、やる気が出てきたぞ。

8/13 5:37

あれ？山頂を出発して10分もすると下のほうから少しガスが昇ってきました。

8/13 5:47

20分ほどで栂海新道と蓮華温泉の分岐に到着。

8/13 5:49

振り返ると朝日岳は真っ白な霧で包まれていました。たったの20分でこうも景色が変わるとは…。自分はラッキーでしたが、これから到着する人は景色が見れたのかな？見れてるといいのですが。

8/13 7:00

この写真はしばらく後に撮ったものですが、栂海新道に入るとすぐに泥道と遭遇。これが今回の栂海新道の代表的な景色でした。全部で百か所以上。何百か所くらいあったかも？とにかく泥道だらけ。回避不可のところも多く足首まで埋まることも多々あり。最終的には諦めてズボズボ浸かりながら歩きました。

8/13 6:45

アヤメ平は全くアヤメなし。

8/13 7:34

黒岩平は沢水が豊富でした。反対から来た健脚お兄さんの話によるとここで熊を見たそうです。怖かったので水を汲んだらささっと次に進みました。

8/13 8:21

黒岩山。白岩山に改名したろうかと思うくらい真っ白でした。

8/13 8:25

黒岩山以降はアップダウンが多くて下山しているのか登っているのかわからなくなるくらいでした。

8/13 9:19

何度も登って萎えてきたところでサワガニ山がうっすら見えました。（登ったあとでこの写真がサワガニ山だとわかりました）

8/13 9:23

サワガニ山に到着すると少し景色が見え、これからまた晴れるのかなと期待が膨らみます。

8/13 9:47

先が見えると見えるでこの登り下りに気分が萎えます…。

8/13 10:31

犬ヶ岳付近になるとまた霧が濃くなってきました。

8/13 10:37

真っ白なワンちゃんです。黒岩山〜犬ヶ岳間はコースタイムで3時間40分あるのに標高が70mしか変わらず萎えます。

8/13 10:46

栂海山荘に到着。10時台とあって誰もいませんでした。外のベンチで食事休憩を取ろうかと思ったところ、雨が降ってきたので中にもベンチがあったのでしばし休憩させてもらうことに。

8/13 11:00

朝日小屋で買ったマス寿司。お酢が食欲を促進させてくれます、山のゴハンにぴったりでした。

8/13 11:53

1時間も休憩したら逆に疲れてきたので、雨は降っていますが出発。登りは肉体的に疲れますが、下りは滑って精神的に疲れます。

8/13 12:46

黄連の水場分岐。自分は汲んでいませんが、小屋で一緒になった方によると水量豊富とのことです。

8/13 12:59

菊石山はとくに見所もないので写真を取ったら次に進みます。

8/13 13:16

菊石山と下駒ヶ岳の間は急登が何箇所もあり心が折れかけました。

8/13 13:26

下駒ヶ岳もなにもないので通過します。

8/13 13:55

下駒ヶ岳〜白鳥山もアップダウンが続きます。歩くのが嫌になってきました。

8/13 14:20

白鳥小屋の手前にある水場の案内看板。急な道ですが5分もせずに水場があります。水量はぼちぼちありました。

8/13 14:37

最後のひと踏ん張り。

8/13 14:46

ついに白鳥小屋到着。クタクタです。
まだ誰も宿泊者はいませんでした。

8/13 14:50

宿泊者は最終的には9人になりました。1Fと2Fがあるのでこの人数なら十分なスペースがありますが、これ以上増えると狭いかなという印象でした。食事時に色々とお話をして楽しみました。

8/14 5:11

4日目の朝。この日も雨でした。
暗いうちに出たので一気にシキ割の水場へ。水量は十分でした。最終水場となります。

8/14 5:43

激下りです。ぬかるんでいてズルズル滑ります。

8/14 5:48

坂田峠。道路を見るともうすぐゴールかと思いますが、ゴールはしばらく先となります。

8/14 6:22

尻高山。あっさり通過します。

8/14 6:45

二本松峠。あっさり通過します。

8/14 7:09

入道山。もちろんあっさり通過です。

8/14 7:49

3度目の道路が見えるとゴールはもうすぐそこです。
雨も止んでくれました。

8/14 7:54

栂海新道登山口に到着です。
でも栂海新道を歩く方はここがゴールでないことはお分かりですよね。

8/14 7:57

あと70m下ります。

8/14 8:01

真のゴールが見えました。
波が強いです。そして赤くて汚いしw

8/14 8:07

とにかく靴を脱ぐ。

8/14 8:10

ついにゴール！

8/14 8:15

やっぱ波強いし、汚いなーw
でもめっちゃ嬉しいです！

8/14 8:36

あ…、よく考えたらまだ歩かなければいけませんでしたw
一般的には親不知観光ホテルで風呂に入って親不知駅まで送迎してもらうと思いますが、朝早いので仕方なく歩くことに。

8/14 8:39

トンネル怖い。

8/14 8:43

普通の道も怖い。

8/14 8:47

でもおかげで親不知の切り立った景色も見ることができました。

8/14 8:48

さっきまでいたゴール地点を眺めてニヤニヤしちゃいます。

8/14 9:03

それにしても凄いところに高速道路が走ってますね。

8/14 9:12

親不知ICまで来ると歩道があるので安心です。

8/14 9:32

親不知駅に到着。3kmくらいあったかな？ゆっくり歩いて1時間でした。

8/14 9:41

もう歩かなくていいなんて幸せ。

8/14 9:58

糸魚川駅で30分ほど待ちます。ベンチがあるので休めました。

8/14 10:18

大糸線に乗り換え。

8/14 11:10

平岩駅に帰ってきました。自分におつかれさまと言いたいです。
まあこの後、6時間の運転が待っていますが…。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

感想

gtx

昨年の夏休みの山行で、白馬岳〜針ノ木岳を計画した時に、あと休みが3日あれば北上ルートで後立山を歩き通して栂海新道で日本海まで繋げられるのになと憧れました。
なので2回に分けて歩こうと思い、今年は白馬岳〜栂海新道を計画しました。

結果としては、天候の事情で三国境〜白馬岳を歩くことを断念した為、目標の達成はできず残念でした。
ですが、今回のような悪条件の中、栂海新道を歩き日本海まで行くことができて頑張ったなという達成感があるのでそういう面では満足しています。

また朝日岳で見た景色が良かったのでそこで救われていますが、残念ながら今回のルートの景色がほとんど見れていない為、また歩きたいと思う気持ちはありますが、栂海新道のアップダウンとぐちゃぐちゃの泥道に関しては余程情熱が沸いてこないと歩きたくはないです。
なので再訪するとしたら、蓮華温泉経由で同ルートを辿り朝日岳から蓮華温泉に戻る周回コースかなと思います。
もし栂海新道をまた歩くとしたら、今度は登りで歩きたいので、小屋泊でかつ軽量装備ならまあ考えられなくもないですが、やっぱり今は情熱がないので歩きたくないですね。

コメント

sari-paA

お疲れ様です
お疲れ様です、天気悪かったので大変でしたね。

私は20年ほど前、全く同じコース、歩きました。白馬岳から三国境、繋げることができなかったといっても、そんなの、全然気にすることないですよ。私は最初から、人の多い白馬はパスするつもりで行ったのですから。
私の場合、９月で天気は良かったです。花は終わってましたが…。白鳥山からゴールまでは普通の低山歩きですよね、だけどアルプスから歩き通した、という充実感、何とも言えないものがありました。

あと１週間後、いや１か月後、また行きたいと思われるんじゃないでしょうか!!

gtx

Re: お疲れ様です
sari-papaさん

コメントありがとうございます。
天気が良い時に行かれたとあって羨ましい限りです。
やはりsari-papaさんも充実感があったのですね、そういう山行は毎回あるわけではないのでそういう意味では魅力のあるコースと言えますね。

確かにいつも大変だったコースを歩いたあと嫌になってもしばらくすると、またいつか歩いてもみようかなという気になりますが、栂海新道に関しては怪しそうです。
でもヤマレコにアップされている記録を見ていて、他の山には登りたい気になってきました。

来週の五竜〜鹿島槍、素晴らしい山行になると良いですね、お気をつけて。

k-hamajazz

おつかれさまでした
私も同じ頃、大池から朝日小屋に向かい、栂海をあきらめました。蓮華にエスケープしたのですが、同じくドロドロで、下山後、暫くはテンション下がりっぱなしでしたが、あのコンディションの中、日本海にたどり着いた方がいたのは、感動です。おつかれさまでした

gtx

Re: おつかれさまでした
k-hamajazzさん
コメントありがとうございます。
蓮華温泉方面もドロドロだったんですね、お疲れさまでした。
栂海新道はやはり海がゴールという特別なコースで達成感はありますのでk-hamajazzもいつか機会があればまたチャレンジしてみてください！