畑薙吊橋より聖岳、赤石岳、荒川岳、三伏峠
- GPS
- 38:50
- 距離
- 50.4km
- 登り
- 6,164m
- 下り
- 5,290m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:13
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:38
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:08
- 山行
- 9:09
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:44
天候 | 11日 曇り 12日 晴れ後曇り 13日 曇り 14日 晴れ後曇り 15日 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
06:00到着予定が09:00になりました。 3号車の私はまだいい方で、1,2号車は11:00到着だったとの事です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
荒川岳から三伏峠は、登山者が少ないです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
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感想
8/11
夜行バスは疲れるので敬遠してたのですが、畑薙ダムから南アルプスに入る場合、これか新幹線静鉄バスの選択しかなく、利便性を考えると夜行バスとなりました。バスは中型バス3台でしたが、キャンセルのせいか比較的空いており、運良く相席者はいませんでした。予定で、朝の6時前には到着だったのですが、東名高速の大渋滞でく9時到着に。ただ、1,2号車は11時到着だったと、後続者から聞きラッキーでした。比較的良く眠れました。
バスはダム奥の沼平ゲートまで入ってもらえ、ここから先は東海フォレスト、井川村観光協会が営業する山小屋利用者のマイクロバスだけとなり、時間短縮を考えこれを利用者する登山客がほとんです。ですから、テント泊登山客もバス利用のために一泊だけの山小屋素泊まり客が結構多くいます。
今回はそのバスに途中追い越されながら、、まずは林道を40分ほどあるき、高度感タップリの畑薙大吊り橋で対岸に渡ります。ここからは、アップダウンを繰り返しダム右岸を進みやがてウソッコ沢沿いに進みます。途中何箇所かの吊り橋を通り過ぎ尾根筋を目指す事にないます。横窪沢までは標高差はそれほどないのですが、アップダウンが結構多く、また標高が低いため気温が高いと体力を消耗します。
横窪沢小屋を後に茶臼平を目指したのですが、50分ほど登ったところで偶々携帯無線が入り、ここで天気情報を確認すると1600位より先雨の予報。その日は、再び横窪沢へ戻りテント泊としました。バスで同乗されていた多くの方は茶臼まで行かれてましたが、テント泊設営中に雨に遭遇の可能性は大でした。出発が予定通りであれば、茶臼平まで楽に行けるところでしょう。
8/12
雨は上がったものの、なかなかスッキリと太陽が観れる天気ではなかったのですが、0800位までは雲もそれほど上がらず期待をもたせてくれたのですが、残念ながら茶臼の稜線に出た時にはだいぶ雲が上がって来てしまいました。
そんな中、茶臼岳を往復すると頂上はガスの中、戻ってくるとガスが抜けて綺麗に姿を現してくれました。この日は一日中雲の動きが目まぐるしく移り変わり、聖岳も一瞬だけその姿をを眺める事が出来る程度でした。この日より同一ルートの登山客2〜3名と抜きつ抜かれつ、お会いした時は会話する事となりました。いつもながら、縦走をすると泊まる場所が同一になる事が多いのでこんな感じとなり、また来年何処他の場所で遭遇したりもします。
この日は聖平でテント泊となりましたが、広く明るい良いテント場でした。快晴ならなおさら良いのでしょが、そうなると夕方のスコールが凄まじいので、この程度の天気で夜半に少し雨が降る程度が良いのかもませんね。
それから、この日はザックのフレームが破断している事に縦走中気がつき、それをテント場到着後応急処置をしておきました。(テントポールの応急修理用の接続パイプがジャストフィット)
また、テント設営中にテントポールの接続箇所が跳ね返り、翌朝その部分を見るとポールに亀裂が入っており、テント生地を傷める恐れがあったため、翌日テント場到着後早々にこれも修理といった具合に、小さなトラブルに見舞われました。
8/13
ここからが今回縦走中の最初の3000m峰であり、ここからが南アルプス南部の核心部なので、この日からは晴れて欲しかったのですが、残念ながら前日と同様に雲がの動きが早く、朝の時点で周囲の山の頂は雲の中といった具合でした。それでも雲の動きに合わせて時々現れる太陽に一瞬期待をするのですが、それも束の間で結局この日は聖から兎にかけての南部はほとんど雲の晴れることのない一日となってしまいました。
前聖岳へ森林限界を超えるあたりより若干日差しが差し込む時間はあるものの、長続きはせず、次の雲の中に頂は隠れてしまうといった感じでした。ただ、稜線上では何度かブロッケン現象が現れていたようですが、今回は残念ながら私は現認できずでした。
残念ながら聖岳からは時たま稜線が見える程度で景色を想像するしかありませんでしたが、日本最南端の3000m峰である事から、かなりの登山客でした。
北アルプスであれば、森林限界を超え一旦稜線に出てしまえばほぼ下山路に至るまで森林帯を歩く事はないのですが、南アルプスの場合は峰を超えるたびに一旦森林帯に下る事がほとんどなため、それで滅入ってしまう方もおおいのでしょうが、樹層の変化が面白いとも言えます。そして、なによりアップダウンが多く一つ一つの山にボリュームがあります。この聖から兎への下り登りもまさにそんな感じです。
ところで、この道は今から34年前の春に西沢渡から入山し赤石小渋へと下って以来のルートであり、当時兎の避難小屋にて遭遇した深夜の地震、赤石頂上小屋で季節外れの風雪で2日間停滞を余儀なくされ、また40年前の高校の夏合宿で塩川〜三伏峠〜西沢渡と縦走した思い出深い場所でもあり、断片的ではありますが当時の事を感傷的に思い出す山行でもありました。
兎岳からは稜線伝いに大沢岳を経由する事を考えていたのですが、天候もあまり芳しくなく、また雨が降り出す前に早めにテントを張りたかった事もあり、ショートカットをして直接百間洞小屋へ下りましたが、後から大沢岳経由からの登山者に雷鳥に遭遇との話を聞き、残念無念です。
この日は一日縦走中はほぼ雲中ではありましたが、高山植物の数種類とも豊富で、特に量については山域より多いのかなとの印象を持ちましたが、比較的入山者が少ない見ないアルプス南部である事が影響しているのでしょうか。
夕方近隣のテント泊者と飲み会をしていると(15:00位か)、雲が動き出しこの日初めて聖岳の全容が姿を見せたのも束の間、再び雲に隠れてしまいました。
8/14
初日はそこそこに熟睡できたものの、2、3日目と熟睡出来ない事が悩みのタネとはいえ、決して体調不良でもなく、懸念された股関節の筋肉(大腿筋膜張筋辺り)の痛みも普段と全く変わらずであり、至って順調に来れたので一安心。日頃のワンデー登山に比べて荷は重い(水を入れて20kg程度)ものの歩行距離は6〜7割程度であるので、確かに負担は少ないのでしょう。今回は山から降りた時の筋肉痛も全くないので不思議なものです。
今日が今回の山行では一番の眺望の良い稜線歩きとなるので是非とも好天を期待しての出発となりました。朝方曇天ながらも雲の位置は高く、360度眺望が効く中、この先日差しがさしてくるか、あるいは雲のに覆われてしまうか期待と不安50%での出発となりました。
森林限界を超えると、今回の山行では初めての360度の展望に遭遇し、やがて徐々に青空も広がり出しやっと来た甲斐があったとどの登山者も思った事でしょう。
南アルプス南部では、百間平〜赤石〜荒川三山が一番眺望の良い場所であり、そこでの天気が今回の山行で一番だったことは恵まれてました。そして、そこを通りすぎて荒川から高山裏へ下る頃になると再び雲におおわれだし、翌日そして翌々日と雨が降りづづけ登山者を悩ませた事を考えれば、私はラッキーだったのでしょう。
悪沢岳へのピストンも考えたのですが、天候不良且つサブザックも持ち合わせてなかったため今回のは中岳避難小屋まで行ったももの断念。ここで分岐まで戻ってくると、偶然にも昨年熊野平〜三伏峠小屋〜鳥倉林道まで共にした登山者にバッタリ。今年は昨年のリベンジで再び黒戸尾根から光を目指しているとの事でした。こういった事は結構山ではありますね。皆さん行くところ、そして時期が一緒なので。
荒川前岳からの下山ルートはかつて、高校合宿の際に登りで苦労し数名がバテた場所でもあり、三伏峠から荒川小屋までの縦走は結構大変だったのですが、今は登山装備が良くなったためでしょうか、多くの方がそれほど労せず歩いているのには感心してしまいます。(私も比較的労せず登ってます。)
今夜は高山裏避難小屋のテント場で予定通りだったのですが、テントはそれほど混んでないにも関わらず指定番号制度のため、薄暗いジメジメした場所となってしまいました。空いているのですから、多少の融通を聞いてもらいたいものです。(混雑率50%程度)
8/15
朝方小雨は降るものの伊那山地側は薄っすらと日が差し込み、昨日と同様にやがて天気は良きなってくるのではと隣接のテント泊者(悪沢岳を目指す)と会話しながらの出発となりました。
ところが、悪い方に外れてしまいました。30分位でパラパラと降り出したところで雨具を装着することに。追い抜いたパーティに「雨具を着たら、不要になる事が良くあるのでそれを期待してください」と声を掛けながら着用したのですが、一向に止む気配はなく、かえって雨は増すばかりの様相になり、稜線にでてからは風も強まり、早く小河内岳、そして烏帽子岳、三伏峠小屋へと気持ちが早まるのですが、足元が滑るので極力気持ちを抑え慎重にと思っていましが、タイムは大分速かったですね。
天気が良ければ、荒川三山、塩見を眺めながらの素晴らしい稜線歩きのはずが、残念なが風雨の中の苦行となってしまいました。
小河内岳避難小屋は絶好のビューポイントとして知られている場所で、この時期は管理人が常駐との事。立ち寄って見ると、多くても宿泊客は10名にもならないとの事、場所時に中途半端な場所だからでしょう。是非今度泊まって見たいものです。
さて、風雨の苦行の中にもいい事はあるもので、小河内避難小屋を出発10分程下った場所で登山道を歩行する雷鳥のつがいに遭遇。1mの至近距離まで接近したところで滑空して逃げて行きましたが。残念ながら子供は見られませんでしがラッキーでした。
三伏峠小屋にて時間調整をしての出発のつもりだったのですが、長時間休憩すると下るのが億劫になると思い、バス時刻2時間半程前に出発。(昨年はここを1時間40分で下っており、大分下で待つ事を承知して出発。)
降りだしても雨脚は一向に弱まる気配なく、しだいに靴の中が浸水しだし、ザックもタップリと水を吸い込み、シャツも発汗と雨の浸透でビショビショ状態となり出し最悪の状態に。この状態で稜線を歩き続けいていたら大変だっと思いながら、ようやくと鳥倉林道へ到着となりました。
ganbarukenさん、こんばんは。
沼平ゲートから横窪沢小屋まで並走させてもらってた者です。
横窪沢小屋で泊まるよ、とおっしゃってたので、その後うまくいったのか気になってたのですが、上々の歩きだったようですね。お互い天気はう〜ん、な感じでしたが、まあこればかりは天任せ
いずれにせよ、スバラシイ大縦走、お疲れサマでした
最終日15日はひどい雨でしたが、それ以外はなんとか持ちこたえてくれました。
今年の長雨を考えれば、まずまずの天気と考えるしかないです。
また、どこかでお会いできるといいですね。
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