赤石岳〜荒川三山 夏のソロ縦走


- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,765m
- 下り
- 2,758m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:30
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:30
天候 | 1日目:小雨のち晴、2日目:晴、3日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありませんでした。長い長い樹林帯歩きで心が折れる心配あり |
その他周辺情報 | 下山後は白樺荘の温泉を利用 |
写真
装備
備考 | 避難小屋用にシュラフを持って行きましたが、マットを忘れました。腰が痛くなります |
---|
感想
■Day0
週末の天気予報が見る度に快方に向かっているので、温めていた南アルプス南部のソロ山行へ向かうため、月曜の休みを申請して退社。自宅で3h睡眠。
■Day1
AM0:30起床。1時過ぎに久しぶりのクルマで東名用賀インターへ。新静岡インターから70km、山道が長過ぎてなかなか着きません。畑薙第一ダム駐車場に6時前着。椹島行きバスの1便が7:30か、まだバス停に並ぶのもなと思っていると、椹島方面から送迎バスの臨時便が来て、急いでバス停へ向かいます。ギリギリ乗車できて6:45頃出発、椹島7:50着。
8時に出発して、いきなり急登が始まります。その後もずーっと急登&急登。シャリバテ、足攣り、水分不足にならないよう、1時間間隔の休憩毎にとにかく無理やり食べて飲みます。足攣り防止にはマグネシウム入りスポーツようかん&ポカリスエット粉末を溶かしたドリンク、シャリバテ防止にはおにぎり&ミックスナッツが良かったかな。赤石小屋ではカップヌードルで塩分補給と汗で冷えた体を温めます。既に宿泊者が食堂を使ってるということで食堂は入らせてもらえず、玄関内なら食べてもいいとのこと。ありがたい。足攣りそうなので、ここに泊ってしまおうかとも思いましたが、きっと後悔するので、予定通り赤石岳避難小屋を目指します。富士見平からはまさかの下降で精神的に凹み、森林限界を超えてからは視界に稜線が入ってもなかなか近づかず。沢沿いの道付近で水を汲みます。水場マークは見つけられませんでしたが、登山道のすぐ脇を流れてるのでカンタンに汲めました。ある程度登ってからだと流れが細くて難しいかもしれません。なお、避難小屋に水場はありませんが、天水を沸かしたお湯は頂けたので食事用に使う分は結果的に要りませんでした(時期によっては必ずしもお湯はいただけないかもしれません)。稜線に出て赤石岳ピークへの最後の登りを意地で登ります。
小屋到着は16時を過ぎてしまい、小屋のオヤジさんに遅くなりましたと伝えましたが、特に怒られたりはせず。2日目は聖平小屋、3日目は茶臼小屋経由で畑薙大吊り橋へ向かう予定だと伝えると、もし辛くて3日目に聖岳登山口へ下降したときのお守りとして、送迎バス乗車のための小屋泊領収書を持っておきなよとオヤジさん。噂通り優しくて気さくな方でした。その後シュラフを広げる場所が隣同士になったソロのブロガー君とすぐに仲良くなり談笑。他にもグループやソロの違いに関わらず、どなたとも気さくに話して打ち解け合う感じで、オヤジさんの持つ雰囲気が目当てでこの小さな小屋に集まってるんだろうなと思う。
その後、夕飯&ビールを済ませ、6時が近づくと大勢で近くの赤石岳ピークへ夕陽を見に。この日はとっても焼けました。オヤジさんの話しだと、これまでずっとガスガスでこんなに晴れたのは久しぶりなんだとか。
■Day2
ご来光に期待して4:30起床。山頂直下なので小屋前で日の出を待ちます。東の空に雲がかかってあまり焼けませんでしたが、北岳より近くて大きく見える富士山の存在感はハンパなく、雲海とご来光を楽しめました。
小屋に戻ると、続々と皆さん出発されていきます。オヤジさんはその度に小屋の前で見送り、皆さん口々にまた来ますと言っていました。この日悩んだあげくコースを荒川三山にすることにしたことをオヤジさんに言うと、今度は聖岳の方からまた来てよと言われ、ぼくもまた来ますと伝えました。仲良くなったブロガー君も今夜は千枚小屋に泊るということで、後でまた会おうと伝え、出発します。
右手にずっと富士山を見ながら、小赤石岳を超えて、荒川小屋への道は広々とした気持ちの良い道。300mくらい下降して、荒川中岳へ向けて400mの登り返し。何度かすれ違うソロの人と立ち止まって談笑。なんだかこの山域全体がいい雰囲気。標高差がハードで山慣れした健脚な人が集まる→人少ない→人に会うと話したくなるからかしら。
中岳への登りはお花畑の中を登ります、特に危険な場所はなし。悪沢岳への登りは手足を使う岩稜エリア。先月の沢登りの感覚でスムーズに登れた気がします。
その後は丸山、千枚岳を経由して千枚小屋へ。小屋前の水場で頭を濯ぎました、超気持ちいい! 小屋は新しくとてもキレイでしたが、シュラフ持参の素泊まりは一番奥の素泊まり棟の百枚小屋へ。最初は1人でしたが、お好み焼き屋さんを営むご夫妻、昨日仲良くなったブロガー君、もう1人の合計5人。ここでもご夫妻と仲良くなり話したり飲んだり。ご夫妻は翌日赤石岳避難小屋で山登れ!酒飲め!Tシャツを買うのが今回の山行の目的だとか。
■Day3
この日は下山のみだけど、千枚岳へ登りご来光を撮影することに。小屋前からもご来光&富士山は見れますが、千枚岳まで登ると空が広くて気持ちいい日の出が見れます。空身で登れば20分ほど。
3時過ぎに出発したご夫妻と別れ、この日はゆっくり下山するブロガー君とも別れ、再びソロ状態。途中駒鳥池に立ち寄り苔に覆われた池でまったり。その後は10:30のバスを目指してひたすら樹林帯を下ります。椹島手前で岩稜を登り返すウソだろという区間がありますが、それを越えて吊り橋を渡り、フィナーレ。6:00出発で9:30着はなかなか巻けました。この日は10:30発のバスが増便で2台出ました。
当初計画したルートは聖岳経由で3日間ハードに歩き通すコースでしたが、初日の疲労が激しく一般的なルートにチェンジしたことで、北岳のときのような達成感はなく、一度は今回は敗退だなと考えてましたが、色んな人と仲良くさせてもらって、ソロ山行としてはなかなか良かったんじゃないかと感じてます。ハードに歩くことばかりでもね。
帰りは白樺荘で温泉、静岡県に来ているという理由から突然海鮮丼が食べたくなってしまいました。温泉併設の食堂にはなく、新東名に乗るまでに探すも海鮮丼を食べられそうな所はなく、海鮮丼を求めてそのままJR清水駅へ。15時はどこもやっていなくて、渋々と海鮮居酒屋チェーンで海鮮丼を注文。ネタが小さくて酢飯でもなく、これじゃない状態。最後に悲しい思いをしましたが、赤石岳〜荒川三山はお会いした方々のおかげで楽しい山行になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート

いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する