和名倉山〜飛龍山（川又〜ヒルメシ尾根〜のめこい湯）

2017年11月03日(金) 〜 2017年11月04日(土)

• GPS: 32:00
• 距離: 31.9km
• 登り: 2,643m
• 下り: 2,682m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:44
• 休憩: 0:19
• 合計: 7:03

9:52 川又バス停
14:26 14:39 桃源郷
16:22 16:22 川又分岐
16:40 16:46 水場 (和名倉山)
16:55 二瀬分岐(二瀬・山頂・仙波方面)

2日目

• 山行: 9:11
• 休憩: 0:58
• 合計: 10:09

6:40 二瀬分岐(二瀬・山頂・仙波方面)
6:58 7:08 和名倉山
7:26 7:26 二瀬分岐(二瀬・山頂・仙波方面)
7:46 7:46 八百平
8:38 8:46 東仙波
9:02 9:02 西仙波
9:49 9:49 山ノ神土
10:04 10:04 将監峠
10:07 10:20 将監小屋
12:03 12:03 大ダル
12:20 12:25 禿岩
12:41 12:44 飛龍山
13:06 13:16 禿岩
13:18 13:18 飛龍権現神社(祠)
13:49 13:49 前飛龍
14:35 14:42 熊倉山（火打岩）
15:10 15:12 サオラ峠(サヲウラ峠)
15:12 15:12 山王沢乗越
16:32 16:32 丹波バス停
16:49 丹波山温泉のめこい湯

天候

初日：晴れ
2日：晴れ→曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

■行き
08:15 西武秩父駅 08:35
09:35 川又

■帰り
18:22 丹波山温泉
19:14 奥多摩駅 19:28の電車で最寄駅まで

コース状況／危険箇所等

ヒルメシ尾根はバリエーションルートとなります。
詳しいルートの内容は下記レコを参考にさせて頂きました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-194517.html

●ヒルメシ尾根
【川又〜桃源郷】
・川又バス停から道路対岸に渡り下り階段から橋を渡る。
　橋は老朽化しており通行は自己責任。いつ壊れてもおかしくない状態
・橋を渡ってすぐ尾根に取り付いてしまったが、沢沿いの踏み跡を辿っていくのが恐らく正解。
・踏み跡は明瞭な部分と落ち葉で急に見えなくなる部分の落差が大きい。
　またリボンなど目印を注意深く追っていっても、ルートを外してしまいがちで足場も悪い。1173mのピークまで広い斜面の急登で道迷い要素が続く。
・1173m以降しばらくは傾斜がゆるみなだらかな斜面歩きが続いた後、1669mへジグザグの急登を超え、1735mコルへ到達する。ルートは比較的迷いづらい区間と言える。
・1735mコル先を登り返した後から桃源郷まで水平な斜面のトラバースが続く。踏み跡、リボン類もあり概ねルートは明瞭。

【桃源郷−川又分岐】
・桃源郷から先、斜面のトラバースは谷あいの地形を通過する形となり、さらに足場が細くなり、落ち葉や倒木で不明瞭となる。特に谷筋の前後の踏み跡は頻繁に見失いがちで、目測より高度を下げ過ぎると斜面を登り返す必要が出てしまい、ルート復帰や微調整が蓄積し、通過に時間がかかった。足場が悪く危険も一部あり気な斜度のある崖を通過するが、何よりルートミスによる時間ロスの削減が気にすべき点といった印象でした。

●和名倉山付近
【川又分岐−水場−二瀬分岐】
・川又分岐からはこれまでの道に比べればだいぶ明瞭となる。
　水場へは二瀬分岐手前をリボンを目印に沢方面へ下っていく。
・水場から二瀬分岐へ戻り、日が暮れそうなため付近の平場でビバーク。

【二瀬分岐−和名倉山】
・森の中からいったんカラマツやスズタケの藪地帯のある空が抜ける見晴らしのよいところを抜け山頂へ向かって再び森の中へ。踏み跡、目印は明瞭。

●和名倉山〜山ノ神土
・東仙波〜西仙波までは稜線歩きが主体。樹林帯と開放的な稜線歩き。
・山ノ神土手前、胸ぐらいまでの笹薮がうるさい区間あり。通過には支障ないレベル。
・山ノ神土以降は奥秩父主脈ルートに合流し、道は明瞭で整備されたルートとなる。

●将監小屋〜禿岩〜飛龍山〜巻道〜飛竜権現〜禿岩
・将監小屋からいったんきつい急斜面の登りのあとずっと水平なルート。禿岩手前は急登となる。
・禿岩看板でザックをデポして、そのまま飛龍山まで尾根伝いへリボンを目印に。
　飛龍山山頂の先の三角点から右斜面へ下っていき巻道へ合流、飛竜権現から再び禿岩へ戻ってザック回収。

●禿岩〜前飛竜〜熊倉山〜ザオラ峠〜丹波〜のめこい湯
・前飛竜の先、ミサカ尾根の下りが急、ザオラ峠より先もジグザグの斜面が長く続く。

その他周辺情報

のめこい湯
http://www.nomekoiyu.com/
露天風呂が現在工事中で300円で利用可。

写真

11/3 8:18

3連休の西武秩父駅はハイカーや観光客で大盛況。
久しぶりの秩父、やっぱ和むなぁ(^^)

11/3 8:19

あ、ここ今度来るときは入りたい。

11/3 9:52

バスで川又まで。
バリエーションルートで行く念願の和名倉山目指して、ではーレッツゴー！

11/3 9:53

バス停対岸の階段を下りて

11/3 9:55

問題の橋を渡っていくのですが、

11/3 10:01

いつ壊れてもおかしくない、自己責任橋。
慎重にそお〜っと無事通過。ある意味核心部・・

11/3 10:33

いきなりルートミスって尾根へ取り付いてしまった。
尾根途中から斜面を強引にトラバースしルート復帰。

11/3 10:46

奥秩父らしき苔むした世界

11/3 10:59

目印を頼りに、広い尾根や斜面を通過しつつ、

11/3 11:03

落ち葉で踏み跡が不明瞭がち。
のっけから急斜面が続く。

11/3 11:05

やじろべえと言われる場所

11/3 11:25

急登＆落ち葉に足をとられながら

11/3 11:41

1173m付近。やっと斜面がゆるんだ。

11/3 11:43

この先は

11/3 11:45

しばらく紅葉を見ながら

11/3 11:45

比較的快適な水平移動^^

11/3 12:02

紅葉が濃ゆいです

11/3 12:03

静かな尾根歩きを満喫

11/3 12:05

苔むした岩

11/3 12:11

時おり見える目印

11/3 12:31

ヒルメシ尾根で見かけた唯一の花

11/3 13:22

西武秩父駅で買ったおむすび　うまし

11/3 13:41

急登を超えしばらく水平移動

11/3 13:43

空も見えてきた

11/3 13:47

1735コル到着

11/3 14:16

残置されたワイヤー

11/3 14:17

東大の道標

11/3 14:21

甲武信ヶ岳方面　展望が一瞬開けた

11/3 14:26

桃源郷へ到着

11/3 14:27

有名なノコギリの歯

11/3 14:27

空き瓶など昔の残置物

11/3 14:28

桃源郷は
ヒルメシ尾根では割りと珍しい平らな場所
きっと昔の人の憩いの場だったのだろう

11/3 14:29

桃源郷に水溜りがあるので近づくと

11/3 14:32

わずかに湧き水のような・・
でも、飲料水としては厳しい水量

11/3 14:33

しばしこの空間でいろいろ想像を巡らせたあと、

11/3 15:04

さらに直進すると、だんだん細くなる斜面

11/3 15:08

踏み跡も不明瞭に

11/3 15:11

朽ちかけた昔の道標

11/3 15:28

途中通過する沢では水を確保できそう

11/3 15:34

沢の前後は高度を上げ過ぎてしまい通過に難儀・・

11/3 15:45

ご覧のように踏み跡もあるようでない感じ

11/3 15:54

高度を下げ過ぎてしまった場合は斜面を這い上がったり

11/3 16:19

予定の時間からだいぶ遅れてしまったが、

11/3 16:22

無事、なんとか川又分岐へ出たぁ。ふぅ。。。

11/3 16:35

とりあえず日が暮れる前に水の確保へ

11/3 16:46

山頂直下の水場まで。
ここでたくさん水を補給。最高に美味しかった^^

11/3 16:55

二瀬分岐へ到着。

11/3 17:17

今日は山頂は諦め、ここらの平場でテント設営しビバーク。

11/3 17:54

晩飯におでんで体あったまりました。
この夜、前半何度か獣の足音で目が覚めたが、
気にしてもしょうがいないので開き直ってその後は爆睡。

11/4 6:39

翌朝、夜明けまでじっくり待ってテント撤収。

11/4 6:47

藪地帯を抜け

11/4 6:50

樹林帯から

11/4 6:57

倒木と苔むした世界から

11/4 6:58

和名倉山

11/4 6:59

到着〜！！

11/4 6:59

展望は一切ない

11/4 6:59

樹林帯で覆われた味わい深い山頂

11/4 7:04

やっと来れて感激もひとしおです^^

11/4 7:03

結構前に買った和名倉Tを着て
山への思いは割と前から…（w

11/4 7:44

またいつか再訪を胸に山頂を後にします

11/4 7:46

ハ百平　ここは幕営適地

11/4 7:53

朝日が差し込む

11/4 8:13

稜線へ、やっと空が抜けた！

11/4 8:13

うーん、なんとも開放的^^

11/4 8:25

紅葉したカラマツをこんな間近で^^

11/4 8:26

気持ちのよい稜線歩き

11/4 8:29

飛龍、雲取山方面

11/4 8:30

冬枯れの木々

11/4 8:38

東仙波到着〜

11/4 8:38

行く先　色づく稜線

11/4 8:53

昨日の樹林帯山行とは対照的

11/4 8:53

雁坂峠方面

11/4 9:02

西仙波

11/4 9:28

西御殿岩の山腹を巻いて行く

11/4 9:30

おー富士山も(^^)

11/4 9:32

ここらへんで笹薮が足元を覆います。
胸ぐらい。通行に支障なし。

11/4 9:49

山ノ神土

11/4 9:51

奥秩父主脈に出た
道は打って変わって歩きやすくなる

11/4 9:58

寝転びたくなるようなのどかな広場

11/4 10:12

将監小屋到着ー
トイレが驚くほど綺麗

11/4 10:10

小屋の目の前には美味しい水

11/4 10:35

小屋を出てきつい急坂を登ると

11/4 10:42

水平歩道へ

11/4 11:06

谷筋には橋がかかっています

11/4 11:47

前方に飛龍山

11/4 11:49

下の方は赤く色づく

11/4 11:56

苔と

11/4 12:04

水場かな？

11/4 12:20

水平歩道を歩き続けること約二時間、
やっと禿岩分岐到着
ここでザックをデポ

11/4 12:31

シャクナゲの尾根を登り

11/4 12:39

樹林帯の稜線を歩くと

11/4 12:41

飛龍山へ着きました〜！

11/4 12:45

山頂標識の先に三角点

11/4 12:49

帰りは巻道から

11/4 12:53

雲取手前の山並み

11/4 13:09

禿岩へ戻り、絶景の展望地へ！

11/4 13:11

紅葉にスポットライト

11/4 13:18

飛竜権現付近に幕営後

11/4 13:49

前飛竜から

11/4 13:50

この先のミサカ尾根

11/4 14:03

急坂が続きます

11/4 14:30

🍁

11/4 14:35

熊倉山で小休止

11/4 15:02

天気が怪しくなってきた。

11/4 15:10

ザオラ峠到着〜

11/4 15:21

雨が降ってきたけど
樹林帯なので濡れずに済みました

11/4 15:59

赤

11/4 16:02

黄色

11/4 16:13

丹波村が見えてきた

11/4 16:17

久しぶりに花見た

11/4 16:19

鹿柵を閉めて登山口へ

11/4 16:48

そしてずっと来たかった念願の

11/4 16:56

のめこい湯とタバスキーご対面(^^)
念願の和名倉山〜飛竜縦走、お疲れ様でした‼

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

shitroen

奥秩父の秘峰と呼ばれた和名倉山、いつか来たいと思って早2年。ようやく叶いました。
和名倉山へはテント泊でじっくり登ってみたいという思いから、バリエーションのヒルメシ尾根経由で行ってみましたが、なかなかきつかったです。

落葉で踏み跡はかき消され方向を見失いやすかったり、地形図上では水平そうな移動が多く感じるものの、実際は倒木や足場の状況で蛇行する自分がいたりして、細かなルートミスやルート復帰のための斜面上り下りに体力をジリジリ奪われたりと、バリエーションルートならではのドキドキ感がありました。
初日は結局山頂手前の誰もいない森の中でビバーク。日が暮れるとテント周辺を通過する獣の足音に、もしこれが熊だったらとか想像するとなかなか眠れず…
こういう体験は初めてなので初めはビビりましたが、結局途中で開き直ったら普通に爆睡できました(笑
でもそうして登った和名倉山山頂はやはり格別なものがありましたです^^

2日目の飛龍山までの縦走も、初日の疲労があり険しい道のりでしたが、初日の鬱蒼とした樹林帯から解放されて、清々しい稜線歩きなど変化に富んだ山行となり充実の二日間となりました。

コメント

roadman71

初めまして
同じ川又バス停で降りた者です。和名倉山は二瀬尾根、ヒルメシ尾根、ナシ尾根、仁田小屋尾根、仙波尾根、八百尾根と主だったルートを歩いてるのに、和名倉山Ｔシャツの存在を知らず、羨望の気持ちで準備する姿を拝見してました....和名倉山は良い山ですので、是非また来てください

shitroen

Re: 初めまして
roadman71さん こんにちは
和名倉山 ほぼ全ルート歩かれていますね
羨ましい限りです。
ヒルメシ尾根はとても静かで登り甲斐のあるルートでした。今後も別のルートで訪れてみたいと思う山です(^^)
Tシャツはネット限定のようですが、埼玉山岳連盟で販売されているものを購入しました。お気に召されるようでしたらぜひ^ ^
http://miyagaku.sakura.ne.jp/12Tsyatuhanbai.pdf

roadman71

Re[2]: 初めまして
ご返事有難うございます。実はご紹介いただいたサイトを探しあてたのですが、日時がけっこう前だったため、もう買えないかと思っていました。打診してみます。

ところで日本のオリエンテーリングの第一人者の柳下さんが先日ほぼ同じルートで熊３頭に遭遇しているのをツイッターで拝見しました。この辺り歩かれました？

https://twitter.com/Yamahitsuji777/status/923909853982027777

roadman71

Re[3]: 初めまして
こちらのツイートもお付けしておきます

https://twitter.com/Yamahitsuji777/status/920611685907312640

https://twitter.com/Yamahitsuji777/status/920613069952184320

shitroen

Re[4]: 初めまして
roadman71さん こんにちは

私はほんの少しずれた尾根から登りましたが、
限りなく近いところを通ってますね。
鹿の気配は鳴き声等で感じたものの、
熊の気配や姿はありませんでした。
私、ラッキーだったようですね…😓
情報ありがとうございます