富士山/須走口往復
- GPS
- 25:25
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,917m
- 下り
- 1,918m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:39
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 9:47
28日 2:30富士山ホテル(3360m)-4:00(3620m)5:00-5:33吉田口山頂(3712m)6:30-7:07剣が峰(3776m)7:47-8:33吉田口山頂(3712m)-8:50九合(3580m)-9:22八合(3360m)-9:53本七合(3140m)-10:22七合(2920m)-11:35砂払い五合(2250m)-12:12須走口五合(1980m)
天候 | 27日 曇り時々雨 28日 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂では馬の背近辺、須走口下山道全般で急なザレ場があり、転倒注意。7合目からの砂走りは砂の下に岩が隠れている場合がありバランスが悪いと転倒する。 帰りに道志みち沿いにある紅椿の湯に寄って帰りました。 |
写真
感想
富士山というと、混雑していて、ゴミが落ちていて、荒野のようで、単調、ミーハー。というイメージで行く気は無かったのだけれども、いつか行かねばならん、という気もしていた。別に山登りに標高を求めている訳じゃ無い筈だけども、山登りにおいて標高は重要なファクターの一つである事は間違いなく、それの日本一であるので無視は出来ない・・・けども優先度は低いかな・・・
と思っていたところ、仲間内から富士山に行きたい、というリクエストがあったので、「えー、面倒臭い。誰か手配してくれれば行くけど。」と思って暫く放って置いたが、お任せにしておくと超普通に超混雑する吉田口から登り始め、超窮屈な山小屋で超寝不足になり超御来光渋滞に巻き込まれ超ストレスとなりそうだったので自分で計画を考えてみた(自分勝手だ)。
自分の希望を並べると、1.混雑の少ないところが良い。2.宝永山火口へ行きたい。3.大砂走りをしたい。4.海が見える登山、5.可能なら登山口と下山口は別、6.マイカー使用。
それを元に立てた計画Ver1.0は、「御殿場口まで車で行き、シャトルバスで御殿場口→水ヶ塚→富士宮口へ移動。富士宮口から宝永山へ登り御殿場ルートへトラバースして7合目辺りで一泊。その後山頂へ行きお鉢巡りをして御殿場口へ降り大砂走りをして下山。」というもの。
しかし、1週間前に山小屋の予約を入れようとしたら、「一杯です」「営業終了しました」という返答ばかりで、ようやく取れたのが吉田口八合目の富士山ホテル・・・。仕方ない、計画変更だ。
計画Ver2.0:「御殿場駅まで車で行き、御殿場南駐車場に停める(2日で3000円)。須走口までバスで移動し八合目で一泊。翌日山頂へ行きお鉢巡りをして御殿場口側へ降りる。余裕があれば宝永山に寄り、大砂走りで御殿場口に下りる。御殿場口からはバスで御殿場駅へ移動。」
さて、当日となりいざ富士山へ!埼玉を車で出て御殿場駅の駐車場へ・・・入ろうとしたら「本日自衛隊演習のため使えません」とのこと。また計画変更だ。
計画Ver3.0:「須走口臨時駐車場へ車で行き須走口から登る。八合目で1泊。翌日山頂へ行きお鉢巡り。須走口を降り砂走りで下山。宝永山は断念。」・・・Ver1.0が跡形も無いです。ははは・・・
登山口に付くといきなり「富士山といえば金剛棒。必要でしょ、買ってけー」、と軽快な口上で商魂丸出しの売店のあんちゃんに閉口。まあ超有名観光地だから当然だけども、金剛棒あまり欲しくない。「店前のベンチは何か買ってくれないと使っちゃ駄目」、まあ店主の理屈は解る。うーん、普段山へ行く時にはそういった人間社会の色々から解き放たれたい、という願望もあるのだけれど、ここはその反対だ。それに「観光客」という枠に押し込められていくような感覚が好きじゃない。ここではその「枠」が狭すぎやしないか?・・・つべこべ考えずに「観光客」として期待されるように振舞えば皆ハッピーなんだろうけどね・・・と今日は捻くれ者だ。
さて、雨なので合羽を着ていざスタート。雨合羽装着での登山は久しぶりだ。結構本降りだ。須走口は七合目までは樹林帯の中を歩く。
七合目太陽館の手前で雲の上に出た!いやあ太陽と青空はテンションがアップするなあ。眼下には白い雲海が広がっています。上を見ると目の前に次の山小屋の見晴館が見えます。その上に何軒か小屋が見えるのでその辺りが今日泊まる山小屋だろう。
・・・しかし近くのように見えた山小屋に全く辿り着かない!景色がだだっ広いため距離感が掴めないのだが、確かに地図を見ると結構な距離があったのである。何とか17:30に八合目富士山ホテルに到着。
富士山ホテルでは晩飯にハンバーグカレーが出た。量が今一つかも。晩の内に翌朝のお弁当も貰っておく。これでいつ出発しても良い。小屋の寝所は1畳2人程度。寝袋と毛布1枚が与えられる。男女は特に分けない。寝床が2段になっており上段へは梯子で登る。寝床の長さは伸長170cm以上の人には辛くなってくるだろう。靴やザックは置くスペースは無く枕の上の壁のフックに吊り下げておく。不満は数多いが富士山の山小屋のイメージからすると、そんなに悪い気はしなかった。寝具は気持ち良い状態で、従業員の態度も良かったと思う。最上階の上の段だったせいか、暑かった。外は5℃程度なのに。
高山病については、深呼吸推奨、水を取り血液の粘度を下げる、オーバーペースにならない、といった点を注意しました。リタイアは出ませんでしたが、4人全員が頭痛を感じました。
山小屋では眠れなかった、あるいは少ししか眠れなかった者が多かった。自分の経験から言うと、山小屋ではなかなか寝付けないもので、寝たフリをしつつ夜明けを待ち、たまに1時間くらいずつ何回か意識が飛ぶ程度、というのが当たり前になってきているんですが、皆さんそんなものでしょうか?
さて午前1時を過ぎると徐々に外がうるさくなってきます。ツアーガイドが拡声器で何か指示を出す声が聞こえます。既に登山者が行列となって来ているようです。2時に準備をして外に出て見るとやはり渋滞しています。メンバーが揃うのを待ち、トイレで用を済ませたところで出発します。ここで2時半。
ヘッドランプを点け登り始めます。前日の疲労で脚が上がらず高度のせいで息がすぐに上がるため、ノロノロとしか登れません。加えてズルズル滑る足場・・・「こちらは下山道です!個人は普通こちらは登りません!」ツアーコンダクターの人が言っているように下山道を登っているようです。登山道に比べ下山道は幅が広いため団体でも行動し易いようです。いくつもの団体が登ってきています。
4時頃に休憩に入ったところで空を見ると、下側に雲海が見え、上側にも雲の層があるようでした。山頂方向を見るとガスっているようでした。上に行くとガスに突入するような感じなので、結局ここ3620m地点で御来光を待つことにしました。しかし日の出の時刻まで粘っても御来光は雲に阻まれ見れませんでした。残念。
その後再び山頂を目指して歩きます。30分程で山頂到着。頭痛がする以外はとりあえず皆平気なようです。火口を覗いたり金剛棒に焼印を押したりした後、お鉢巡りを開始します。山頂での天気は雨が降ったり、青空が見えたりと目まぐるしく変化します。剣が峰写真渋滞は40分掛かりました。
砂走りは少し慣れるとするする降りれて楽しいです。衝撃が無いので膝にも優しい、と思うのですが、他のメンバーは膝がきついと言ってます。休み休みでしたが1時間で650m程降りていていいペースです。
山頂から3時間半程で五合目に到着。こんなに速く下れた事が無いのですが道が良いせいかあっけなく降りてしまいました。
富士山は細かい事がどうでもよくなるようなスケールの大きい山でした。客層も普通の山とは全く違っていて、山登りとは縁の無いような人も沢山来ています。
天気の良いときにまた登ってみたいです。
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