【山小屋泊】 上高地入り 一泊二日 奥穂高・前穂高登頂
- GPS
- 32:10
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 1,944m
- 下り
- 1,942m
コースタイム
06:00 上高地バスターミナル
│
06:07 河童橋
│
06:50 明神館
│
06:57 明神池
│
07:50 徳沢園
│
08:45 横尾山荘
│
09:45 本谷橋
│
11:15 涸沢ヒュッテ
│
(昼食)
│
11:50 涸沢ヒュッテ
│
12:00 涸沢小屋
│
12:50 ザイデングラート下
│
14:00 穂高岳山荘
■30日
06:00 穂高岳山荘
│
06:35 奥穂高岳山頂
│
08:15 紀美子平
│
08:45 前穂高岳山頂
│
09:30 紀美子平
│
10:30 岳沢パノラマ
│
11:35 岳沢小屋
│
(昼食)
│
12:00 岳沢小屋
│
13:15 天然クーラー付近
│
13:45 前穂高岳登山口
│
14:00 河童橋
天候 | 29日 ... 快晴→だんだん雲り→ガスで真っ白→快晴 30日 ... 快晴 ※穂高岳の天気(tenki.jp) http://tenki.jp/mountain/famous100/point-162.html |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
23:00 新宿 → 05:15 上高地バスターミナル (さわやか信州号,¥6000) ■帰り 16:30 上高地 → 21:00 新宿 (さわやか信州号,¥6000) ※サンシャインツアー http://www.sunshinetour.co.jp/alps/ 30分前集合なので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地アルペンホテルの外来入浴は14:00までの受け付けです。 (14:30から清掃が入る) |
写真
感想
新宿より23時発のさわやか信州号に乗り、上高地を目指す。前日確認したところ残席十分とのことだったが、次の日予約する段階ではあと五席とのことだった。予報の天気が改善したので、駆け込みで増えたのかもしれない。
2回の休憩を間に挟み、上高地のバスセンターに到着したのは翌日の5時15分だった。
■上高地をゆく
身支度を整え簡単な朝食をとって6時に出発。地図によると、涸沢の手前までは登りも少ないとのことで、松林の中をのんびり進む。
途中明神池へ寄り道。周囲の林の中に幾つか池があって、水面が鏡のように周りの景色を反射し、あたかも谷の中に木々が生い茂っているような錯覚を覚える。分岐までおよそ15分で帰って来られた。
道なりに進み、徳澤小屋に到着。キジバトが小屋の前で餌をねだっている。餌づけ、ダメ、絶対‼
その後も川沿いと林の中を交互に進み、横尾に到着。ここが槍ヶ岳方面との分岐になっている。今回は涸沢を目指すので吊り橋を渡る。
ここからやや傾斜が出てくるが、まだそれ程でもない。吊り橋を渡って対岸は良い休憩場所になっていて、ここで沢の水で顔を洗ってリフレッシュ。だんだんと坂が急になってくるが、北岳の教訓を生かし、ノロノロからマイペース作成作戦を採る。
■涸沢から山荘へ
一時間強で涸沢ヒュッテに到着。こんなに綺麗な山小屋初めて見た!それだけ登山客が多いのだろう。屋根の上がデッキになっていて、そこでお昼ご飯食べたり、雪渓をバックに写真を撮ってもらったりする。
ここから先はルートが2つに分かれている。涸沢の真ん中を進むルートと、涸沢小屋を通過してそのまま上へ進むルートだ。一つ目のルートは一部雪渓の上を進まないと行けないため、怖気付いて二つ目のルートを選択。このルートは石が階段状に並べてあり、とても登りやすかった。
長いカールを横切ると、ザイデングラートの取り付きに到着する。奥穂高山荘迄のルートで唯一危険なのはここだが、注意深く進めば問題無かった。ただ、あの辺で終わり?と思わせるコブが何個もあるので、何回もがっかりした。
一時間で登り切り、14時に奥穂高山荘に到着。しかし厚いガスのため何にも見えない。雨男の悪夢再びか、俺は砂漠地帯とかに行くべきなんじゃないのか、などと思っていたら、日没直前に一瞬だけ雲が晴れ、素晴らしい夕陽を見ることができた。明日に向けて幸先良い。
晩御飯は鮭のムニエルと煮物などだった。3000mを越える山の上で、こんなに豪華な食事ができるとは思わなかった。
私の部屋の方々は皆早々に就寝し、20時には明かりが消された。こんなに早く寝るのは初めてだか、昼の疲れもありすぐに眠りに落ちた。
■奥穂高を目指す
30日。
夜中に何度か目が覚め、窓から星に埋め尽くされた夜空を目にした。テント泊した人に下山後話を聞いたが、天の川が迫ってくるようで非常に美しかったとのことだった。
4時半に起床し、外に出て日の出を待つ。下のほうに涸沢ヒュッテの灯りが見える。5時20分頃日が登り、山荘と穂高の岩壁が赤く染まったのを見てから、食堂で朝食を食べた。
6時に奥穂高へ向けて出発。いきなり梯子を幾つも登ってゆく。急な斜面だか高度感はそれ程無く、10分弱で通常の登山道に戻った。歩きやすいが浮石も多い。
6時40分、奥穂高岳山頂に到着。雲ひとつない快晴の下、右手にジャンダルムや西穂高岳、左手に前穂高岳、その間にはっきりと上高地が見える。ジャンダルム山頂には登山者の姿が確認できたが、あの急峻な斜面のどこにルートが有るのか想像もつかない。
■前穂高へ
前穂高へ向かって尾根沿いの道を進む。ルートを通じて右側は崖に面しており、気が抜けない時間が続く。前穂高への分岐となる紀美子平にザックを置き、前穂高へのルートである岩壁をよじ登っていく。確かにこれはザックを背負ったままだとかなりつらい。
紀美子平から30分程で前穂高岳山頂に到着。天候に恵まれ、昨日歩いた徳沢や横尾まではっきりと見える。下を歩いた時にはわからなかった池が見え、日光を反射してきらきらと輝いている。
■重太郎新道を下る
分岐まで戻って重太郎新道を下っていく。途中レスキューのヘリが救助活動しているのに出くわす。この山では一瞬の油断が命取りになる、ということを改めて肝に銘じる。
急な下り道をかれこれ2時間歩き続け、足がぷるぷるしだした頃に岳沢に出た。越えてすぐのところに岳沢小屋がある。ちょうど正午だったので、昨日穂高岳山荘で頼んだお弁当で昼食にする。朴葉寿司は初めて食べた。なかなか美味。
■岳沢に迷い込む
ここから2時間強で河童橋に出るということで油断していたが、道に迷って思わぬタイムロス。出てすぐに岳沢を再度横断するが、その辺りで道を間違ったらしく、岳沢の岩がゴロゴロした真中を1時間以上歩く羽目に。岳沢の一番下まで到達し、さてどうしたものかと思っていたところ、左岸から人の話し声が。30mほど先を林道がずっと並走していたようで、天然クーラーの下辺りでやっと元のルートに戻ることができた。超不安だったので、今度からは迷ったと思ったらすぐ戻るようにしたい。
そこから先はゆるやかな下りが林の間に続いており、難なく登山口に到達することができた。
上高地アルペンホテルで入浴しようと入口まで行くと、14時で受け付け終了の表記が!フロントの方に無理を言って、30分までに必ず上がるからとの約束で入れてもらえた。フロントの人ありがとう!みなさん、上高地アルペンホテルをよろしくお願いします!
全体を通して、よく手が入った山だと感じた。上高地はかなり奥まで河原が重機で整備されており、涸沢ヒュッテや野営場もとてもきれいだった。ヘリコプターがあるからか、奥穂高山荘の食事も充実していて、休んでいる間はほんとにここが3000mを超える山の上なのかと訝るほどだ。
しかし一旦尾根を進んでいくと、そこは剣のように鋭い尾根が延々と続いている。浮き石をふんで滑落する人も多数。リスクを認識した上で美しい自然をじっくりと堪能したい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する