涸沢〜奥穂高岳(上高地から、帰りはパノラマ)



- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 2,092m
- 下り
- 2,093m
コースタイム
9/18 6:00涸沢-8:10穂高岳山荘-9:30奥穂高岳山頂-13:00涸沢
9/19 6:30涸沢-10:15新村橋-13:00上高地アルペンホテル(日帰り入浴)
天候 | 9/17: 雨 9/18: 晴れ 9/19: 晴れのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り: せせらぎ号にて長野駅(15:30発)、長野駅から新幹線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・上高地〜涸沢 危険箇所なし ・涸沢〜穂高岳山荘 ザレ場・ガレ場 落石に注意さえすれば危険なところはなし。 ・穂高岳山荘〜奥穂高山頂 山荘からすぐにハシゴが2つ。しっかりしているし短いので恐怖感はなし。 岩を巻くようなところもあるので、少し高度感あり。慎重に行けば問題なし。 山頂までは岩ゴロの道。祠のある狭い山頂の向こう側が少し広くなって休憩できます。 ・涸沢〜パノラマコースで上高地 途中まで、岩の狭いトラバース道で、細かいアップダウン多数。 慎重に行けば大丈夫ですが、テント荷では、少し振られて緊張感が増し、疲れました・・・。 それが終わると、岩ゴロの下り坂。ちょっと急で脚にきました。 途中からはパノラマはなくなります・・・。でも、変化があり、荷物が軽ければ楽しいかも。 【温泉】 上高地アルペンホテルにて。¥500 朝6:00からやっていますが、午後は14:00受付終了、入浴は14:30まで。 長距離バス発車時刻直前は混み合いますが、それ以外は空いてました。 大きい荷物は、乾燥室に置かせてもらえます。でも貴重品ロッカーは有料(¥100) |
写真
感想
某コミュニティにて、「涸沢集合、ルートは自由」というイベント(オフ会?)があり、以前燕で一緒になったテント女子お二人に誘っていただき、参加することになりました。
当初3人で、かと思っていたんですが、結局ほとんどの知ったメンバーが同じ上高地出発にするということで、7人で行動することに。
<9/17>
天気予報は、3日間ともイマイチ。前週もテント泊で少々お腹いっぱい気味の私は、「もう、初日に涸沢に着かなくてもいいかな・・。奥穂には登れなくてもいいかな・・」なんて考えてました。
夜行バスでも案の定ほとんど眠れず、眠い眠いと訴え続ける私。テンションだだ下がりな中、小雨の上高地到着。
テンションは低いけれど、朝から唐揚げ定食をがっつり食べて電車組と待ち合わせて出発!
みんな、異様に足が速い。横尾までは平坦な道だとはいえ、早歩き、という感じ。
終始こんなペースでは着いて行けないな・・と感じながら、必死に短い脚を回転させて着いていき、明神到着。この頃から雨が本降りに。レインウェア上下着用で歩き出します。もう、雨と汗でずぶ濡れ。
その後も、小雨になると暑いのでレインウェアを脱ぎ、また降りだして着て・・を何度か繰り返します。
でも相変わらずみんなのスピードは落ちません。速い、速いよーぅ・・・。
その代わり、大人数なので休憩はゆっくり。その間、みんなよく食べる。いつもほとんど座り休憩をせず、行動食を食べない私には新鮮というか・・・。だけど、食べることが大切だということを今回すごく感じました。
横尾での休憩時、欲するままチョコを一袋食べてしまったら、その後の体の軽いこと!(すぐに効果は切れましたが)次回からは、量も内容も良く考えて持って行こうと心に決めたのでした。
雨もますますひどくなり、前を歩く人から遅れ気味になった頃、ようやく涸沢に到着!
あ〜〜〜、疲れた。
最近、疲れると心肺がキュッと痛いような気がします。無理し過ぎでしょうか?
雨の中、涸沢ヒュッテのテント場にテントを張ります。今回、テントは4張。みんな近くに張れました。
うち1人(1張)は、今回がテントデビューの女子。 涸沢でテントデビューするのが夢だったそうで。細いと言われる私より細くて背も小さそうな彼女が、一人で全てを担いでのテントデビューに、こんなロングコースを選ぶとは! しかもこんな雨の日に! あっぱれ(雨だけど)!
小屋組とも合流して、おでん&ビールで乾杯です。涸沢ヒュッテのおでんにありつけて至福のひと時。
その後テントに戻って各自テント内で夕食をとってからあっという間に就寝。
この日は少し眠れました。
<9/18>
翌朝、5時に奥穂へ出発と決めていたものの、4時ごろ起きてみると山にはガス・ガス・ガス・・・。完全に登る気なしです。他のメンバーにも行かないことを確認して二度寝。
が、kmkmさんの「星がきれ〜」という声に呼び戻される。もしかして晴れてるの?
半開きの目でテントから這い出すと、確かに空が晴れてきている。もしかしてこれは・・・行けちゃうのか(行きたくないけど)??
でも!ここは行っておこう! ここで行かなければ、いつまた奥穂に登る機会に恵まれるかわからないのだから。
5時出発には到底間に合わず、みんなに待ってもらい、ドタバタと支度をして出発。
今回はサブザックも買いました! 初出動! なかなかいいかも。(見た目はダサイけど)
相変わらず、みんな速い・・・。
しばらくは、ザレた感じの道を登り、しばらくして少し急な岩の多い道になるので、落石を起こさないように注意しながら歩きます。
寝不足の体にはきついですが、ピラミダルな常念やどんどん迫る涸沢カールやはるか下に見える色とりどりのテント場の景色に励まされながら登り、穂高岳山荘に到着。
ここに泊まったら、どんなにか気持ちいいだろう!というロケーション。窓から中を覗くと、ステキなストーブのある談話室?が。ステキだなぁ〜。
テント場もありますが、ここまで担いでくるのは・・・。しばらくゆっくりして、気分だけ味わいます。
ここからはいよいよハシゴと岩場です。ババーンと目の前に聳えていて一瞬たじろぎますが、行ってみればそれほどでもないです。
ハシゴも足を置く場所もしっかりしていて、下は山荘もあるので、それほどの高度感はありません。
しばらく岩ゴロの道を緩やかに登っていくと、大きな槍が目の前に!これは感動です。交代で撮影大会。
槍以外にも、あっちもこっちも絶景だらけです。さすが3000m峰。
感動の中、ビュウビュウ風に吹かれながら山頂へ。
山頂は祠のある狭い岩の上。こちらも順番で撮影大会。その向こうに少し広いところがあり、そこでゆっくり休憩しました。
だいぶゆっくりしてから下山。下りでは怖いかな?と思ったハシゴも大丈夫でした。
穂高岳山荘でも、再度ゆっくり休憩。お天気がいいので、こういう景色のいいところには、どれだけでもゆっくりしていたい気分です。
涸沢に戻って、お昼ご飯の後に、リーダーが用意してきてくれたジャンボプリンの制作にあたります。
このため、彼は1.6Lの牛乳(と4箱のプリンエルとバケツ)を担いできてくれました。
よそ見してる間に牛乳が吹きこぼれてコッヘルの底が焦げ付くというハプニングがありながら、見事バケツプリンは成功! みんなでおいしくいただきました。
その直後、イベントへの別の参加者と合流、夜までテント場にて宴会となりました。
空を見上げると、一面の星! 天の川まで見えます! 先週の木曽駒で期待して見られなかった星空。今回は雨でダメだろうと思っていた星空。こうやって自然は裏切ったりサプライズを起こして見せたりするから、一瞬たりとも目が離せない。
この日はなぜか、ほとんど一睡もできませんでした。
お酒の力を借りて・・・と、こっそりワインを小瓶に持って行ったけれど、無駄に胃がもたれただけで、全然眠れませんでした・・・。何とか山で眠れる方法を習得しなければ。
<9/19>
翌朝もいいお天気!眠れなくてボーっとした気分も吹っ飛んでいきます。
都合で先に帰った人あり、昨日の3人が合流・・・で、最終日は全部で9人で歩きます。
帰りには、上高地までパノラマコースを使います。
これが意外と、テント荷では大変で・・・。細い岩のトラバースあり、段差のきついところあり、アップダウン多数、で、寝不足の身には堪えます。
でも、やっぱりみんなの足は速い。先頭の人はスキップしてるんじゃないか?と思ってしまうくらい・・・。
途中まではその名の通り、パノラマが広がっていますが、ぜぃぜぃの私には楽しむ余裕もなく・・。
トラバースの道が終わると、今度は岩ゴロの急な下り。脚に来ますって。ほんとに。
前日までですでに私は筋肉痛。これだけ脚が痛くなるということは、それだけ筋肉が落ちていて関節に負担をかけているということ。
可及的速やかな筋力アップが必要。そして、サポートタイツの力を借りることも少し考え始めました。
少し道が穏やかになってきて、林道に出ると、しばらくして新村橋が見えてきました。
橋を渡って少し行けば徳沢。ソフトクリームを食べてしばし休憩。
その後、バスの時間が迫っている人たちと別れて(というかついていけなかった・・)、明神では神社へお参りするというkmkmさんと別れて、しばし単独行。のんびり上高地の景色を見ながら歩きます。
・・・・しかし、長い。本当に長い。長いよ〜〜。
だらだら歩いて、上高地アルペンホテルまで。ここで温泉。
出てくると雨が。そして、バスターミナルに着くと、土砂崩れでバスが遅れてるとのことで、先ほど別れたチームと合流。
なんだかんだ色々ありつつ(究極のカレーパンとおやきを食べつつ)、私のバスは時間通りに来たので、無事帰宅しました。
今回、久々の大人数での山行となりました。
いつもは単独か少人数が多くて、大人数は苦手なのですが、今回は何だかとても心地よかったのです。
真剣に山と向き合い、純粋に山を愛する、自立した登山者のみんなと歩いた今回、私にとってはとてもいい刺激になり、山に対する姿勢を再認識する機会になったような気がします。
帰ってきたら、何だか妙に体が軽くすっきりしていました。
今までためていた”悪いもの”が、全部出て行ったような・・・。
また、山や仲間からパワーをもらいました。
ありがとう! いろいろぜんぶ!
山日記アップしました
http://ukigumoyamanikki.blog114.fc2.com/blog-entry-13.html
いいですね、仲間とテント山行!
ただ眠れないのは辛いですねぇ。
枕を快適なものを使うのはどうでしょう?
あとは、普段からシュラフで寝てみるとかw
そうそう、白馬鑓温泉のテント場で
エマージェンシーブランケットを
グランドシートに使ってみました!
見事1泊で破れましたよー。
やっぱりタイベックが必要ですw
さぁ、紅葉ですね〜
良い山行を!
眠れないの、本当に何とかしないといけないですよね。
枕、ちょっと考えてみます。
実は今まで使ってなかったんです。(着替えの袋は滑るし、なくてもいいんじゃないとか思っていて)
でも、あると結構違うんじゃないかと思ってきていたところです。
普段シュラフで寝るのもいいかもしれませんね。
眠れない原因も探れるかもしれないし。
慣れて眠れるようになればしめたものだし。
テント山行、行かれたのですね。しかも白馬鑓温泉!いいなぁ。
エマージェンシーブランケット、破れましたか!
私もこの間、底じゃないんですが、テントの壁の下の方に擦れた跡があり、少〜し穴が開いてまして・・・。
原因は不明ですが、もう少し丁寧に扱わねばと思いました。
タイベック、紹介した薄い方じゃない、普通の方のがいいと思います!
紅葉シーズンですね!
ワクワクします。
お互い秋山楽しみましょう!
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