厳冬期霞沢岳西尾根ソロ


- GPS
- 10:46
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,300m
- 下り
- 1,335m
コースタイム
天候 | 1/6 雪 1/7 晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
毎日アルペン冬バス http://www.maitabi.jp/bus/tokusyu3.php 帰り:中ノ湯〜松本駅〜新宿 アルピコ交通バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯抜けてからのナイフリッジと岩峰の通過。 初心者がいる場合はザイル確保が望ましい。 下りは懸垂下降が安全だが、ダブルピッケルでも問題なく下れる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
今年の登り始めとして、1月6日〜7日の日程で北アルプスの霞沢岳に登ってきた。
冬期のみ登ることができる霞沢岳西尾根はバリエーションルート入門というだけあって、岩稜帯やナイフリッジもあり、また最高の天気に恵まれて素晴らしい景色を見ることができた。
まずは冬季閉鎖されている釜トンネルから歩きだす。
ここを歩くのは去年の蝶ヶ岳以来だ。
最初のころはこのトンネルが長く感じたが、慣れてきたのか今回はそんなに長く感じることはなかった。
そしてトンネルを抜けると一昨年に完成したばかりの上高地トンネルを抜ける。
このトンネルができる前は周辺は雪崩の巣だったが、トンネルができて安全に通行できるようになった。
そして少し歩くと国交省事務所の看板が見えるのでそちらへ入っていく。
少し進むと尾根に取り付く斜面が見える。
尾根に上がると、とにかくの急登をひたすら登っていく。急なところでは斜度が50度〜60度くらいありそうなくらいの急登だ。
樹林帯で展望もないし、この日はあいにくの天気で雪も降っている。
登り始めてからおよそ3時間で標高2,050m付近に着きここでテントを張ることに。
しかし!テントを張っていると「バキッ!」っとテントボールが折れてしまった!
幸いなんとかテントを張ることはできたが、強風帯でなくて助かった。金属疲労だろうか?そんなに簡単に折れるようなものではないのだが…
今回は久々のボッチ登山。テントの中で一人のんびり過ごす。電波も入るので暇せずに済んだ。
しかしつい夜更かししてしまってつい朝寝坊。
朝5時半ごろ出発する予定だったが、出発が6時を過ぎてしまった。
なので樹林帯を抜ける前に日の出を迎えてしまい、モルゲンロートに染まる穂高を見逃してしまった。。。
しかしこの日は最高の天気で、朝日に照らされる乗鞍岳が美しく輝いていた。
樹林帯を抜けると真っ青な青空に真っ白な穂高が目に飛び込んできた。
そして目の前にはこのルートの核心部である岩峰がそびえている。
事前情報では岩の難易度は大したことはないとのことだったが、今回はソロということもあり念のためピッケルを2本持ってきた。
そしてこれが大正解。2本だとスイスイ登っていける。
冬だとグローブが邪魔して岩をつかんで登るのは難しいが、ダブルピッケルだと氷化した雪にしっかりと刺さり安定して登ることができる。
アイスクライミングはまだやったことないけど、確かに楽しそうだと思った。
そして岩峰を登りきりナイフリッジを通過すると核心部を抜けることができる。
あとは気持ちのいい尾根の稜線を山頂に向けて登っていくのみ。
相変わらず風は強いが、最高の天気と最高の眺めで寒さは全く感じない。
そしてテン場を出て2時間ほどで山頂へ到着。
この日は核心部手前で下ってきた2人組パーティー以外誰とも会っておらず、テン場もそのパーティーと思われるテントと自分の2張のみだったので、山頂はまさに独り占め。
目の前には白く輝く穂高の山々がそびえ、その左手には笠ヶ岳、焼岳、そして後方には乗鞍岳。
霞沢岳は初めて登ったが、展望がよく、また冬季の北アルプスとしては珍しく1泊2日で登ることができる山で、もっと人気が出てもいい山だと思った。
でも、テン場はそんなに広くないから多くのパーティーが登ってくると場所が足りないし、静かに登るのが好きな自分としてはやっぱりたくさんの人に来られるのは困るなとも思ってしまった。
山頂での絶景を楽しみテン場へ戻ることに。
事前情報では核心部の下りは懸垂下降で降りるほうが安全で速いとあったので、30mザイルを持ってきていたが、雪の付き方は安定していてダブルピッケルであれば苦なく下れそうであったので、ザイルなしで下ることに。
登りより下りのほうが難易度は上がるが、足場はしっかりしているしピッケルを刺せば安定もし、案外すんなりと下ることができた。
下りはあっという間で、1時間ほどでテン場に戻ってきた。
当初の予定では霞沢岳登ったあと徳本峠まで行こうと思っていたが、翌日は天気が崩れる予報だったので早々に下山することにした。
ただ、こんなに天気がいいのにさっさと帰るのももったいないので、ぶらぶらと上高地を散策して帰ることにした。
こんな景色を見せられてしまうと、ますます雪山がやめられなくなってしまう。
そして登り始めとしては、最高の登山となった。
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