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Yamareco

記録ID: 1372922
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積雪期ピークハント/縦走
丹沢

塔ノ岳中退(厳冬期の書策新道)

2018年02月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:18
距離
6.5km
登り
883m
下り
871m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:44
休憩
0:32
合計
6:16
8:53
6
13:31
13:57
9
14:06
14:07
50
15:05
15:09
0
15:09
ゴール地点
降雪直後の丹沢に行きたい!って思ってましたが、ちょうど2日の朝に積雪があったので、3日に丹沢に行くことにしました。でも、普通の登山道じゃあ今ひとつ面白くないし…ってことで、以前から気になっていた書策(カイサク)新道に行ってみることにしました。

厳冬期は何と言ってもルートファインディングか核心です!ルートを外さなければ、それ程難しいところはないのですが、一旦ルートを外すとルートに戻るには、急なルンゼや雪壁を登ったりトラバースすることになり、いきなり難易度が跳ね上がり、プチアルパンクライミングになります…。(>_<) やはりルートを外さないことが肝心ですね。。

この日は、源次郎尾根から分かれた少し先の崩壊箇所の巻きと、セドの沢から分かれて表尾根に出る最後の尾根でルートを外してしまいました…。
特に後者では、ルートが大きく右に曲がるところに気付かず、急な尾根を直登してしまい…本来のルートに戻るには急なルンゼのトラバース、雪壁登りで…。行けそうなラインを見極めて、ちょっと痺れるプチアルパンクライミングでした…(^^;) この日一番の核心でしたね。。

表尾根に出る手前では、傾斜が落ちた分雪が深くなり、ベタベタの重い雪も相まって、短いながらもなかなかハードなラッセルでした…。

やっとの思いで表尾根に出ると、尾根はガスガス、ルートを外したタイムロスで時間もそこそこ…。計画では塔ノ岳を登って大倉尾根から源次郎尾根を下る予定でしたが…展望も期待できないし、テンションも⤵だったので、そのまま日和って塔ノ岳はパス、政次郎尾根からの下山にしました。

下山するにつれてガスは晴れていき、日も差すお天気…なんじゃこりゃー!まー、山の上だけガスガスってよくあることですけどね…(^^;)

厳冬期の書策新道は、静かで、尾根登りも沢歩きも楽しめて、バリエーションに富む良いルートでした。ルートを外すとプチアルパンクライミングも楽しめますよ!(^^;)

厳冬期もなかなかオススメです。(^^)
でも、ルートファインディングにはくれぐれもご注意を!(^^;)b
天候 晴れ後時々曇り、稜線上はガスガス
過去天気図(気象庁) 2018年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
戸沢は積雪5cmくらい。2WD&スタッドレスで行けました。

書策新道は、廃道になって久しいので崩壊箇所や道が不明瞭な箇所が多数ありました。

無雪期でもルートがわかりにくいそうですが、この時期は踏み跡や導標が雪に埋もれてしまっていてわかりにくいことこの上ありません!高いルートファインディング能力が問われます。赤布は比較的多いので、見失わないように追うと良いと思います。また、念のためにGPSの持参を推奨します。

崩壊箇所の通過もあるので、アイゼンは12本歯でダブルバイルが良いと思います。バリエーションルート、雪山に慣れた方ならロープは不要ですが、ルートを外した場合に備えて、持参すると安心です。

膝下〜深いところでは膝上くらいのラッセルでしたが、雪が重いので以外にこたえます。ワカンまでは不要と思います。

その後のお天気、気温などで刻々と状況は変化しますのでご参考までにということで。
戸沢の駐車場は2台のみ。2WD、スタッドレスでドキドキしながら来ましたが、もう一台はやっぱり4WDでした。(^^;)
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戸沢の駐車場は2台のみ。2WD、スタッドレスでドキドキしながら来ましたが、もう一台はやっぱり4WDでした。(^^;)
今日は丹沢は晴れの予報、戸沢から見る空も綺麗な青空です!
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今日は丹沢は晴れの予報、戸沢から見る空も綺麗な青空です!
天神尾根の登山口から水無川本谷に分かれて進みます。ここからはやはりノートレースですね。
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天神尾根の登山口から水無川本谷に分かれて進みます。ここからはやはりノートレースですね。
水無川の河原を堰堤脇から源次郎尾根に上がります。尾根上は立派な道がありました。
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水無川の河原を堰堤脇から源次郎尾根に上がります。尾根上は立派な道がありました。
源次郎尾根と書策新道の分岐です。右は書策新道、左の急な尾根が源次郎尾根。
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源次郎尾根と書策新道の分岐です。右は書策新道、左の急な尾根が源次郎尾根。
源次郎尾根、こう見るとかなり急です。登りには使いたくないですね…。(^^;)
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源次郎尾根、こう見るとかなり急です。登りには使いたくないですね…。(^^;)
こちらは書策新道、立派な登山道です。
こちらは書策新道、立派な登山道です。
廃道とは言えまだまだ立派な道跡があり、鹿さん達にも絶好の道のようです。しばし、鹿さんのトレースを辿ります。
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廃道とは言えまだまだ立派な道跡があり、鹿さん達にも絶好の道のようです。しばし、鹿さんのトレースを辿ります。
雪景色の丹沢の尾根、谷に青空が映えます♪谷はセドの沢右股かな。
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雪景色の丹沢の尾根、谷に青空が映えます♪谷はセドの沢右股かな。
崩壊箇所の巻きでルートを外し、急斜面をプチアルパインクライミングで戻ったら立派な道が…(^^;) 30分超のタイムロス…。
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崩壊箇所の巻きでルートを外し、急斜面をプチアルパインクライミングで戻ったら立派な道が…(^^;) 30分超のタイムロス…。
頼りない橋がありましたが、怖いので左斜面をトラバースしました。
頼りない橋がありましたが、怖いので左斜面をトラバースしました。
水無川本谷の大きな滝が見えます。Fいくつなんでしょうかねー。
水無川本谷の大きな滝が見えます。Fいくつなんでしょうかねー。
大きな崩壊箇所にフィックスロープが。急斜面で岩も露出していて一瞬どうしようかと思いましたが、行ってみるとそんなに難しくなく一安心。
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大きな崩壊箇所にフィックスロープが。急斜面で岩も露出していて一瞬どうしようかと思いましたが、行ってみるとそんなに難しくなく一安心。
通過してから振り返るとこんな感じ。
通過してから振り返るとこんな感じ。
フィックスロープで本谷の川原に降り立ちます。左に見える橋がありますが、何だか頼りないですね…。
フィックスロープで本谷の川原に降り立ちます。左に見える橋がありますが、何だか頼りないですね…。
本谷には大きなツララができています。丹沢でもやっぱり結構寒いんですね。
本谷には大きなツララができています。丹沢でもやっぱり結構寒いんですね。
本谷を見上げると青空が♪
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本谷を見上げると青空が♪
厳冬期の水無川本谷。厳冬期とは言え、本谷はそこそこの水量です。
厳冬期の水無川本谷。厳冬期とは言え、本谷はそこそこの水量です。
1197mの道標のところで本谷を渡り、本谷と別れて尾根に進みます。本谷よさらば〜。
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1197mの道標のところで本谷を渡り、本谷と別れて尾根に進みます。本谷よさらば〜。
この急斜面を登ります。いい傾斜してますねー。(^^;)
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この急斜面を登ります。いい傾斜してますねー。(^^;)
ペットボトルの目印、ここから尾根に取り付きます。
ペットボトルの目印、ここから尾根に取り付きます。
アイゼンがよく効くのでガレガレの無雪期より登りやすいかも。。
アイゼンがよく効くのでガレガレの無雪期より登りやすいかも。。
ひたすら尾根を登ります。新緑の季節に登ったら気持ち良さそうな尾根ですね。(^^)
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ひたすら尾根を登ります。新緑の季節に登ったら気持ち良さそうな尾根ですね。(^^)
大分高度も上がり、秦野の街がよく見えます。わかりにくいですが、真鶴半島も見えましたよ。
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大分高度も上がり、秦野の街がよく見えます。わかりにくいですが、真鶴半島も見えましたよ。
この辺りは鹿の巣窟らしく、大量の新鮮な足跡が…( ̄◇ ̄;)
この辺りは鹿の巣窟らしく、大量の新鮮な足跡が…( ̄◇ ̄;)
こんなプチ崩壊箇所がたくさんあります。
こんなプチ崩壊箇所がたくさんあります。
セドの沢左股に出ました。
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セドの沢左股に出ました。
しばらく詰めるとこんな注意書きが…。ふむふむ、左斜面を進むんですね。
しばらく詰めるとこんな注意書きが…。ふむふむ、左斜面を進むんですね。
え、道のない普通の急斜面なんですけど…( ̄◇ ̄;) 仕方ないので突っ込みましたw
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え、道のない普通の急斜面なんですけど…( ̄◇ ̄;) 仕方ないので突っ込みましたw
その先には綺麗な白竜の滝が待っていました。(^^)
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その先には綺麗な白竜の滝が待っていました。(^^)
セドの沢の先はロープが張ってあり、沢と分かれて赤布から尾根に取り付きます。
セドの沢の先はロープが張ってあり、沢と分かれて赤布から尾根に取り付きます。
傾斜の強い尾根を登りますが…本来、右に折れて右の尾根に入るところを直登し過ぎてルートを外してしまったようです…。(>_<)
傾斜の強い尾根を登りますが…本来、右に折れて右の尾根に入るところを直登し過ぎてルートを外してしまったようです…。(>_<)
ルートの尾根に戻るには急なルンゼのトラバースと雪壁登り…。ラインを見極めて...ちょっぴり痺れるプチアルパインクライミング、この日一番の核心でした!(>_<)
ルートの尾根に戻るには急なルンゼのトラバースと雪壁登り…。ラインを見極めて...ちょっぴり痺れるプチアルパインクライミング、この日一番の核心でした!(>_<)
雪壁と尾根を登ると赤布とこんなに明瞭なルートが…(^^;) 1時間くらいロスっちゃいました…。
雪壁と尾根を登ると赤布とこんなに明瞭なルートが…(^^;) 1時間くらいロスっちゃいました…。
漸く表尾根が見えました!人の声も聞こえます。ホッと一息。
漸く表尾根が見えました!人の声も聞こえます。ホッと一息。
しかし…そう易々とはコンプリートさせてくれません…。傾斜が落ちた分、雪深くなり、膝上から太もものラッセル地獄です。(>_<)
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しかし…そう易々とはコンプリートさせてくれません…。傾斜が落ちた分、雪深くなり、膝上から太もものラッセル地獄です。(>_<)
さらに湿ったベタベタの雪で…アイゼンに巨大雪玉攻撃まで!
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さらに湿ったベタベタの雪で…アイゼンに巨大雪玉攻撃まで!
道が窪み状になっている所は吹き溜まりで一層雪深くなり...湿った重い深雪のラッセルは痺れます。。。
道が窪み状になっている所は吹き溜まりで一層雪深くなり...湿った重い深雪のラッセルは痺れます。。。
苦闘の跡です…。
苦闘の跡です…。
漸く表尾根の一般登山道に合流しました!書策小屋跡地はなぜか雪がないです。
漸く表尾根の一般登山道に合流しました!書策小屋跡地はなぜか雪がないです。
今日は晴れの予報だったのに、表尾根はガスガスで人もいなくて寂しい感じです。。。塔ノ岳はパスして政次郎尾根を下山することにしました。
今日は晴れの予報だったのに、表尾根はガスガスで人もいなくて寂しい感じです。。。塔ノ岳はパスして政次郎尾根を下山することにしました。
表尾根から書策新道の尾根を望みます。ガスガス...w
表尾根から書策新道の尾根を望みます。ガスガス...w
表尾根にも雪庇もどきができていましたよ。
表尾根にも雪庇もどきができていましたよ。
ここから政次郎尾根を一気に下ります。
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ここから政次郎尾根を一気に下ります。
高度が下がるとガスも切れてきて、秦野の街も再び姿を現しました。
高度が下がるとガスも切れてきて、秦野の街も再び姿を現しました。
なんだか晴れてきましたよw なんじゃこりゃー!
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なんだか晴れてきましたよw なんじゃこりゃー!
やっと無事戸沢の駐車場に戻りました。下界は晴れてても山の上はガスガス、意地悪ですねぇー。(>_<)
何はともあれ無事帰還お疲れさまでした!(^^)
やっと無事戸沢の駐車場に戻りました。下界は晴れてても山の上はガスガス、意地悪ですねぇー。(>_<)
何はともあれ無事帰還お疲れさまでした!(^^)
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ハイキング 丹沢 [日帰り]
丹沢
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
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