後立山連峰縦走(五竜岳〜鹿島槍ヶ岳)


- GPS
- 52:06
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 3,073m
- 下り
- 2,717m
コースタイム
6:30八方第三駐車場〜6:40八方駅7:30(ゴンドラ&リフト)8:00八方池山荘8:03〜8:56八方池〜10:33唐松頂上山荘11:36〜13:56五竜山荘(テント泊)
9月24日
7:05五竜山荘〜8:00五竜岳山頂8:30〜9:50北尾根ノ頭〜10:10口ノ沢のコル〜11:05キレット小屋12:05〜13:16吊尾根分岐〜
13:28鹿島槍ヶ岳北峰13:33〜13:40吊尾根分岐13:50〜14:18鹿島槍ヶ岳南峰14:35〜15:47冷池山荘テン場(テント泊)
9月25日
6:55冷池山荘テン場〜7:02冷池山荘7:15〜7:24冷乗越〜8:10高千穂平8:18〜9:25西俣出合9:45〜10:35大谷原
天候 | 23日曇り時々晴れ(夕方一時吹雪) 24日快晴 25日快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
八方駅から八方池山荘(ゴンドラ&リフト)片道¥1400-+荷物料¥400- 大谷原から簗場駅(タクシー)¥2680- 簗場駅から白馬駅(JR大糸線)¥230- 白馬駅から八方第三駐車場(タクシー)¥1000- |
写真
感想
4年前の初登山で鹿島槍ヶ岳へ。翌年、白馬三山を縦走し、その頃から「いつか白馬から鹿島槍まで後立山連峰を繋げたいね!」と話していました。
今回は八方尾根〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜赤岩尾根〜大谷原登山口まで2泊3日のテント泊山行を計画。
7時30分始発のゴンドラ+リフト2本で八方池山荘へ。予想に反してガスで眺望が得られません。時々青空と不帰ノ嶮、白馬三山が顔を出しますがすぐにガスの中へ。唐松岳での天気回復を期待して八方尾根を登ります。
八方池山荘から2時間30分で唐松頂上山荘に到着。残念ながらガスが濃く、風も強くなり唐松岳登頂は次回、不帰ノ嶮越え時に期待して五竜山荘へ向かいます。牛首の岩稜帯は岩が濡れていて滑りやすく慎重に下りました。五竜山荘まであと30分程のところで強風とともに雪が降りだし、急いで山荘へ向かいました。五竜山荘テン場はすでに沢山のテントが張ってあり、吹雪の中、残り少ないスペースに何とか設営できました。テントに潜り込み一息ついた頃には辺り一面真っ白になっていました。
翌朝、周りの物音で5時前に目が覚めました。テントの内側は凍りつきキラキラ光っていました。かなり冷え込んだようです。しかしテントから出てみると昨日とはうって変わって快晴&無風の最高のお天気!五竜岳も朝日に照らされ輝いていました。急いで朝食を済ませ荷物をザックに詰め込み、7時5分五竜岳に向けて出発。いきなりの急登で心臓バクバクです。約1時間で五竜山頂です。360度の大パノラマで近くに鹿島槍・立山・剣岳・唐松・白馬、遠くに槍&穂高・富士山・北岳まではっきり見えます。30分ほど景色を満喫して鹿島槍に向かいます。五竜からのザレた急下りは足元が滑りやすく注意が必要です。その後は岩場の登り下りの連続でかなり時間と体力を消耗します。危険箇所にはしっかりとした鎖や梯子が設置されていますが三点確保で慎重に進みます。五竜岳から2時間35分でキレット小屋に到着。小屋前のベンチで立山・剣岳を間近に望みながら昼食&コーラで大休止。2年前に登った立山三山や剣岳へ続く別山尾根の記憶がよみがえります。ゆっくり1時間休憩し、いよいよ鹿島槍へ向かいます。登り始めからほぼ垂直な岩場を鎖や梯子を頼りによじ登ります。核心部のキレットを越えて北側斜面に回り込み真上を見上げると鹿島槍の象徴、吊尾根のきれいなアーチが見られました。バテバテになりながらもキレット小屋から1時間10分で吊尾根分岐に到着。ザックをデポして前回は登ることができなかった鹿島槍北峰へ。昨日・今日と歩んできた縦走路がはっきり見えます。真下を覗くとキレット小屋の屋根が小さく見えました。吊尾根分岐に戻り、南峰へ。今日最後の岩場の急登を登り切ると鹿島槍南峰です。途中信州側から湧いていた雲もいつの間にか消えて、360℃の大パノラマです。前回の山頂はガスで眺望ゼロでしたので念願が叶いました。ゆっくり景色を満喫し今夜の宿泊地、冷池山荘テン場に向かいます。これまでとはうって変わって気持ちの良い稜線を下ります。途中、前回の北岳に続いてブロッケン現象を見る事が出来ました。二日目の幕営地、冷池山荘テン場には15:47到着。この日もテン場は沢山のテントで埋め尽くされていました。ここのテン場、眺望は最高!なんですが、トイレ&水場無し、山荘まで約10分、けっこうな高低差を歩かないといけません。もう少し山荘に近いと最高のテン場なんですが・・・
3日目の朝も雲ひとつ無い最高のお天気!モルゲンロートで鹿島槍も真っ赤に染まりました。下山は、前回の爺ヶ岳〜種池山荘〜柏原新道〜扇沢まで下っているので、今回は赤岩尾根〜西俣出合〜大谷原へ。冷池山荘で大谷原から簗場駅までのタクシーを予約してもらおうと受付のお姉さんに相談したところ、西俣出会付近に携帯電話の電波の届く中継ポイントが出来たとの事。そちらから連絡した方がタイムロスが少なく便利との事でしたので、そうする事に。赤岩尾根分岐からすぐ、赤茶けたもろい岩場に鎖や梯子が架けてあり、慎重に下ります。噂通りの急登で一気に高度を下げます。冷乗越から約2時間、激下りで膝がガクガクしだした頃、西俣出会の堰堤下トンネルを通り抜けました。一休みした後に山荘のお姉さんに教えてもらった携帯の中継ポイントを探したものの見つかりません。仕方なく大谷原方面に下って行くと数百メートル先に中継ポイントを発見!無事タクシーの予約をして林道を30分程下って行くと最終地点の大谷原に到着。と同時に一台のタクシーが!数組の登山者がタクシー待ちをしていたので、まさかと思いましたが「◯◯さぁん!」と私の名前を呼んでいます。車内で運転手さんに聞いたら「中継ポイントから予約すると到着時間に合わせられる」んだそうです。簗場駅まで送ってもらい(\2,680-)JR大糸線で白馬駅へ(一人\230-)。駅前からまたタクシーで車を駐めている第三駐車場まで(\1,000-)。車窓から見えた白馬三山、メチャクチャ綺麗でした!マイカーに乗り換えてお気に入りの「倉下の湯」で3日間の汚れを洗い流し帰路へ。
1日目、予想外の吹雪でどうなることか・・・ と思いましたが、2・3日目は最高のお天気!念願だった後立山連峰の縦走路と大展望を満喫でき、一生忘れないであろう登山になりました。是非、来年は不帰ノ嶮へ!!
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