ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 141895
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
屋久島

屋久島縦走(楠川→白谷雲水峡→太鼓岩→縄文杉→宮之浦岳→永田岳→永田)

2010年10月25日(月) 〜 2010年10月28日(木)
 - 拍手
warai その他1人
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
74:17
距離
44.7km
登り
3,643m
下り
3,639m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

10/25
楠川歩道入口12:36
白谷雲水峡入口15:47
白谷山荘17:19

10/26
白谷山荘8:20
9:06太鼓岩9:20
楠川分れ10:20
大株歩道入口11:59
縄文杉13:51
高塚小屋14:13
新高塚小屋15:16

10/27
新高塚小屋7:23
焼野三叉路9:41
宮之浦岳10:07
永田岳12:18
鹿之沢小屋13:47

10/28
鹿之沢小屋6:08
姥ヶ岩屋8:04
岳の辻9:22
永田歩道入口13:31
横川渓谷13:59
永田の浜14:53
天候 10/25晴れのち雨
10/26晴れのち曇り
10/27雨
10/28曇り
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 飛行機
往路:楠川バス停
復路:永田バス停
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは空港に有り。

楠川歩道、永田歩道はピンクのテープを目印に進みます。登山道から外れた道でも、普通に歩けてしまう獣道などが多すぎるため、テープを見落とすと簡単に迷ってしまいます。テープを見失ったらすぐに引き返した方がいいでしょう。

白谷山荘は水が流れる音が響くので、耳栓があった方が楽に眠れます。

新高塚小屋の水場の水は煮沸した方がいいでしょう。お腹に来ます。

鹿之沢小屋にはネズミが出ます。枕元に置いてあったスニッカーズが跡形なく消えていました。
縦走スタート
アスファルト道が終わって土の道
アスファルト道が終わって土の道
楠川歩道はかなりの傾斜
楠川歩道はかなりの傾斜
荷物が多いとこういったポイントでも一苦労
荷物が多いとこういったポイントでも一苦労
大きな岩の上を乗り越えていきます
大きな岩の上を乗り越えていきます
山荘前最後の渡渉
山荘前最後の渡渉
くぐり杉
白谷山荘水場
白谷山荘
綺麗な苔です
太鼓岩から見る宮之浦岳
太鼓岩から見る宮之浦岳
太鼓岩から洋上のアルプス
1
太鼓岩から洋上のアルプス
辻の岩屋
楠川分れからはトロッコ道を歩きます
楠川分れからはトロッコ道を歩きます
トロッコ道途中にトイレが
トロッコ道途中にトイレが
大株歩道入口からはなかなかの山道
大株歩道入口からはなかなかの山道
ウィルソン株
縄文杉は大きすぎです
縄文杉は大きすぎです
高塚小屋
霧の中を進んでいきます
霧の中を進んでいきます
新高塚小屋
低木のトンネル
稜線の道には水が溜まって非常に歩きにくかったです
稜線の道には水が溜まって非常に歩きにくかったです
永田岳の岩
永田岳から鹿之沢小屋へ下る道はひどかったです
永田岳から鹿之沢小屋へ下る道はひどかったです
ちょっとした岩道
ちょっとした岩道
ようやく見えた鹿之沢小屋
ようやく見えた鹿之沢小屋
鹿之沢小屋を出て永田方面へ進み、沢沿いの景色がよかったです
鹿之沢小屋を出て永田方面へ進み、沢沿いの景色がよかったです
渡渉ポイントその1
渡渉ポイントその1
渡渉ポイントその2
渡渉ポイントその2
少し開けました
道は思っていたほど悪くありません
道は思っていたほど悪くありません
くぐります
姥ヶ岩屋
木の太さや大きさではあまり驚かなくなってきました
木の太さや大きさではあまり驚かなくなってきました
登りもたまに
木がすごいです
しんどい下り
立派な苔です
かなりの傾斜
シダが見え始めたらもうすぐです
シダが見え始めたらもうすぐです
永田歩道入口へようやく到達
永田歩道入口へようやく到達
横川渓谷
永田から見る永田岳
永田から見る永田岳
永田の浜から口永良部島
永田の浜から口永良部島

感想

屋久島は魅力がたくさんある。その中でもユニークだなあと思うのは島なのに高い山が連なっていること。海を見てその足で標高2000m近くの最高所まで行けてしまう。これを体感せずにはいられません。コースは海→山頂→海と島の山らしく。

10/25
天気予報をひっくり返し見事な晴れ。夏と言っていいくらい暑かったです。起毛加工しているアンダーウェアを着ていましたが、明らかに場違いな装備でした。

楠川歩道入口へ向けてアスファルトの上り坂を進んでいくと、地元の人に声をかけられました。地元のお医者さんが宮之浦岳へ行って行方不明のようでした。獣道に気をつけてと厳しく注意され、気が引き締まりました。事実、楠川歩道を喋りながら歩いていると、テープを見逃して獣道を進んでしまい、いとも簡単に迷ってしまいました。屋久島の洗礼を早速浴びてしまったようです。

迷う箇所もありましたが、急登をなんとかやり過ごして、白谷雲水峡の入口へ到着。はっきりしない天気が続いていたものの、少し進んだところで雨が降ってきてレインウェア着用となりました。ゴアテックスといえどもさすがにこのレイヤリングと屋久島の気候では蒸れ蒸れです。だんだん暗くなっていく中を進んで、ヘッドランプをぎりぎり使わなくてもいいタイミングで白谷山荘へ到着。アンダーウェアを乾かし、替えと交換しました。予備のアンダーウェアはやっぱり必要ですね。

10/26
この日も見事に晴れました。アンダーウェアと薄手のフリース1枚で行動できました。葉っぱが濡れていましたので、ザックカバーはつけっぱなしでした。

白谷山荘から少し進むとそこはもう見事な苔の道でした。これぞ屋久島みたいな感じの道を気持ちよく進んで、太鼓岩へ登る分岐。もちろん登りました。景色は最高でした。洋上のアルプスを一望に収めることができました。

楠川分れまでは長い下り。早速ヤクシカに遭遇しました。トロッコ道に入ってからは急に歩きやすくなりました。木漏れ日の中を歩くのは気持ちよかったです。時たまチラチラ見えるのは翁岳。

大株歩道に入ってからは山道。この日は遅めの出発だったので、日帰りで縄文杉を目指した方々の帰路とぶつかったせいか、たくさんの方とスレ違いました。ガイドさんらしき人にこの日の目的地を聞かれました。日帰りで縄文杉を目指して日没を迎えないようにチェックが入るのでしょうね。

そのせいか縄文杉へ到着したときは誰もおらず、独占することができました。小屋泊まりの人は午後過ぎに縄文杉に着くようにするといいかもしれません。天気もこの頃にはガスっぽくなっており、縄文杉らしい縄文杉を見ることができました。その後は新高塚小屋まで1時間強ほど幻想的な道を歩いて行きました。

新高塚小屋はさすがに人気とあってたくさんの人がいました。遅くなってさらに団体さんが到着して、スペースを詰めざるを得ませんでした。

10/27
いよいよ宮之浦岳へ登る日だというのに前日夜から雨が続いており、朝から雨でした。入山前の天気予報ではこの日が一番晴れになりそうだったのに、山の天気はなかなかうまくいかないものです。

テンションが上がらない中、雨具を着て出発。やがて森林限界を超えるものの、その道は水たまりがたくさんあり、非常に歩きにくかったです。一度すべって転んで、左手の指を切って出血してしまい、右手親指は突き指してしまいました。強風の中を応急処置するのは大変でした。

雨の中を進むだけでしたので、比較的早いペースで焼野三叉路へ到着。ここでザックをデポして身軽になって宮之浦岳山頂を目指しました。山頂にある巨石のところで進む方向を間違えましたが、ようやく屋久島の最高地点に到着しました。視界は全くなく残念でした。

焼野三叉路に戻ると永田岳へ単独へ行った方とすれ違いました。永田岳からの下りで誤った方角へ行ってしまい大変だったそうです。この視界では間違ったことにもなかなか気が付かないまま進んでしまいそうでした。分からなくなったらすぐに引き返すのは大事です。

気を引き締めつつも永田岳へ至る道でどう進んでよいか分からず、引き返したり、また進んだりと大変でした。水場のマークがある鞍部のところだったのですが、道を見つけるのに大変苦労しました。

強風の中、なんとか永田岳へ登頂。最後の登りはロープでした。岩が滑りやすくなっており、大変でした。

これで山場は終わったのかと思いきや、永田岳から鹿之沢小屋へ向かう道があまり歩かれていないのかひどかったです。左右から草が張り出しており、自分の足の着地点が見えなくなる上に、その草が濡れて滑りやすくなっていると、これまで体験したことがないような道でした。さすが屋久島といったところでした。ロープがあったり、大きな岩場を越えて行ったりと、慎重に下ってようやく鹿之沢小屋へ到着。

小屋では濡れた靴下や、ぐっしょりしている登山靴をなんとか乾かそうと努力しておりました。小屋のトイレは少し離れたところにあり、夜行くと帰るのが本当に大変でした。

10/28
前の日の突き指が夜から痛み出し、どうしたものかと考えておりました。この日も雨が強く降っているような天気なら、花山歩道を使っていち早く下山することを考えておりましたが、奇跡的にも雨はなく曇りとなりました。この天気ならなんとか当初の予定通り永田歩道を行けそうな気がしました。

雨具を着て、ヘッドランプをつけて出発。気にしていた2ヶ所の渡渉ポイントでも問題なく渡れました。この沢近くの道が本当に綺麗で印象に強く残っております。道は思ったよりもひどくなく、水たまりの多い森林限界を越えた稜線を歩くよりははるかに歩きやすかったです。

永田歩道ではピンクのテープを見落とさないように、声を出して確認しながら進んで行きました。最近整備されたばかりのようでしたので、助かりました。それでもテープを見失ったり、進んでいたつもりが引き返したりと、いとも簡単に迷えるようなすごい道でした。明らかにそのまま尾根を下っていけるほどしっかりした道があるのに、途中で脇にそれるのが正解ルートだったりと、本当に油断ができません。一箇所倒木があって、どう進んでよいか分からず、考えましたが、木を大幅に迂回してなんとかテープを見つけることができました。この道は単独行ではない方がいいでしょう。たくさんの目で道を発見したほうがより安全でしょう。

7時間近くほぼ下り道でようやく登山口が見えた時はうれしかったです。本当に長かったです。その後、永田の浜まで歩いて、口永良部島を見たところで縦走は終わりました。


3日目の天気こそは残念でしたが、ひと通り屋久島を歩けて、非常に満足の行く縦走でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3740人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら