土合橋より白毛門in天神平out 雪がある内に谷川馬蹄


- GPS
- 40:36
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,725m
- 下り
- 2,134m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:00
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:30
天候 | 二日とも晴れ 滅茶苦茶暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
谷川ロープウェイ〜上毛高原1250円 ロープウェイ片道1230円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪 約1250〜1300メートル以上 全体的に腐ってる 今回12爪アイゼン使用した区間 松の木沢の頭の先〜笠ヶ岳直下 JCTピーク〜清水峠手前送電線 七つ小屋山の清水峠側手前斜面〜山頂直下 茂倉の北側斜面約1750m以上〜一ノ倉 肩の小屋〜天神平 できればピッケル使って歩きたい区間 松の木の沢頭〜白毛門 JCTピーク〜3つめの小ピーク辺り(北側斜面トラバース区間) 茂倉の北側直下登り 肩の小屋〜熊穴沢小屋の斜面までの下り ※馬蹄縦走時は携帯トイレ持参を(白毛門の登り臭いぞ!) |
写真
感想
3月末に都合がつかずに行けてなかった谷川岳にようやく行けるタイミングになったので「どうせなら馬蹄やんべ」と清水峠一泊の反時計回り縦走。
1日目 晴れ 暑い
水上まで電車、バスに乗り換えて谷川ロープウェイ駅到着。トイレ準備を済ませて土合橋より白毛門を目指します。
始めから気温が高く汗だくだくの急登。大きなうろの木(大クロベ)の上辺りから雪道が見え始め、更に上部の急傾斜からは全面的に残雪。とりあえずチェンスパで挑んでみるも、つぼ足とさほど変わらず。松の木沢の頭の先で12爪とピッケルに換装し白毛門直下の急傾斜を登ります。ステップが崩れやすいのが怖い。
白毛門から笠ヶ岳の登り返しまではのんびりした雪道。ここから先はダブルストックで速度を上げる。笠ヶ岳の登り返しが結構きつい。白毛門に比べるとトレースは少ないですが問題なし。直下は雪が無いのでつぼ足に換えて登ると昼ご飯タイム。
笠ヶ岳〜朝日岳は小ピークの連続ですが滑落しそうなポイントは少ないのでつぼ足ダブルストック。
ただし、ここから先は踏み跡少なく踏みぬき地雷原。斜面のそばを攻める場面もあり、踏み抜いちゃってもいいさ!の心意気で稜線側を維持しないと雪庇が怖い。
踏みぬき多発で想定よりもややタイムオーバーしつつ朝日岳へ。
朝日岳〜JCTピークまではのんびりルートで問題なし。問題はJCTピークからの下り。このルート、無積雪期でも直下の北側斜面のトラバースが嫌らしい。雪積もったらヤバいだろうなと思ってましたが、ヤバかったです。
トレース自体が少なく、滑落したらそのまま数十メートルは滑り落ちるトラバースが連続。腐り雪なのでキックでステップ作っても崩れやすい。というか崩れた。
12爪&ダブルストックで進みましたが、ピッケルにすべきだったと後悔。第3小ピーク(勝手に命名)まで進めば楽になるのでそれまで丁寧な足取りで我慢大会。
第3小ピークから先は広い斜面の下りで多少滑っても軽いけがで済むレベルなのでザクザクと足を運べます。第2小ピーク、第1小ピークの送電線を越えると今宵のテント場の清水峠避難小屋に到着しテント設営。
水場に行くための水平道は雪に埋もれてるのか見つからず、どうにもなりませんので融雪で対応。2日目も暑いので多めに水を作らなければなりません。
汚染されて無さそうな雪を掘り集めて融雪、いつものコーヒータイムと夕食食べて一日目終了。
清水峠避難小屋は同じく白毛門から馬蹄中の先客が一人いましたが、話してもJCTピーク直下が核心部という認識で一致しました。
2日目 晴れ 暑い
1日目の融雪に時間とられたので予定より50分ほど寝坊してからの出発。
七つ小屋山までの登りは山頂東側の斜面が雪面です。アイゼン&キックで問題なし。山頂直下から先は雪が無いのでつぼ足。谷川岳の朝焼けを見ながら歩ける贅沢なルートです。
山頂から下り斜面は所々雪がありますが端の笹藪の境目を歩く感じで行けます。蓬ヒュッテを越えて武能までつぼ足。蓬ヒュッテの水場は道が通れそうだったので汲めるかもしれません(水の有無は確認せず)。
武能から先の急な下りに雪が溜まってますが、笹藪の境目を丁寧に下りる感じで下ります。アイゼン付けた方が楽だったかも。
コル部からの茂倉への登り返しに入りますが傾斜が急ですがやはりつぼ足。急傾斜を登った先の頭の辺りで息を入れます。
ここから茂倉山頂までがタフでした。始めの小ピークまではつぼ足で進めましたが第2小ピーク手前で12爪装着。
1週間くらい前のトレースとおぼしき凹みしかなく不明瞭な道を進む。
1週間くらい前なら通れたであろうスノーブリッジに乗ったら崩壊。雪面がクラックで分断されたり。素直に夏道行った方がよさそう。
第2小ピークを越えて最後の登り、という場面でストックが1本ポッキリと折れる。アイゼンの雪を落とそうと軽く叩いただけなんですがね。
仕方ないのでストック&ピッケル体制で進む。が、3歩進むと1歩は踏み抜く斜面を登る。ピッケルは根元まで埋まるので初期制動用。
ちなみにT字ストック派なのですが、腐り雪だと石突き側を持って、T字の持ち手をぶん回すとピッケルのように使えることを発見(ピッケルのピックより太いから腐り雪を良く捕らえる)。踏みぬき脱出でピッケルよりも役立ちました。
想定タイムを大きく超えて、ほうほうの体で茂倉到着し一ノ倉へ進む。ここから先、肩の小屋まではアイゼン無くても何とかなる感じ。一ノ倉で大休止。融雪水と身体の相性が悪かったのが、はたまた熱中症だったのか、気持ち悪くなり長めの休憩。
体調が良くなったのでオキトマへ進む。谷川は相性悪く過去2回は雨とガスで一の倉沢の絶壁を見れませんでした。今回初めて拝めましたが足がすくむ。気持ち沢側から離れて進む。見た目にダルい登り返しを登ると奥の院、オキの耳、トマの耳。ここら辺まで来ると人も多くなります。
トマで休憩後、天神平へ下ります。肩の小屋からちょっと斜面を覗いてみると全面的に雪なのでアイゼン装着。
熊穴沢の避難小屋までジャッジャッジャッと腐り雪を下るわけですが、中々の傾斜なので、いつステップ崩れても良いようピッケルは常にスタンバイ。ピッケル用意せずめちゃ早で下る人は怖くないんでしょうか… などと考えつつ、のんびりステップ刻んで熊穴沢小屋へ。途中2-3回ほどアイゼン泣かせの岩場を歩く。
小屋で休憩しながら、モンベルのツォロミーは12爪アイゼンとすこぶる相性悪いことに悩む。つま先が幅広のためか、アイゼンの前カバーにうまく靴がはまらず緩くなってしまうことに気付きました(アイゼンはモンベルのテープで締める万能タイプを使用)。
アイゼンの長さを雪山用のスポルティバに合わせてるとは言え、同じサイズなのに外れやすいのが納得いかない。
小屋から天神平までトラバース気味の細い道が続きますがまあまあ問題なし(枝でアイゼンをとられる)。道中1箇所、ロープがある岩場の登りがあります。アイゼン付けて登っても良いでしょうが念のため外して登る。
一度下って一山斜面を越えると天神平のスキー場。端の方をザクザクと下ってロープウェイに到着して今回の馬蹄終了。
残雪期とは言え雪の馬蹄は無積雪期よりもかなりタフでした。
核心部は無積雪と同様ですが、白毛門側から登れば白毛門直下とJCTピークの下り、茂倉の登りが問題に。谷川岳側からだとそれぞれの逆が問題になるルートだと思われました。
あと異常高温による踏みぬき多発、融雪水と身体の相性。融雪が必要な山では携帯の浄水器か消毒剤が必要だと改めて体感。気になって以前調べたことはあったのですが。
今回も色々得るものが多い山行でしたが、無事下山できておつかれちゃんでした。
とりあえず新しいT字ストック2本モンベルでゲットしないと。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する