記録ID: 1454199
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積雪期ピークハント／縦走
白山
願教寺山 〜石徹白登山口から銚子ヶ峰経由で周回〜
2018年05月05日(土) [日帰り]
福井県
岐阜県
kennken
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,122m
- 下り
- 1,107m
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標高グラフを拡大コースタイム
【コースタイム】
07：30 石徹白登山口（956m）
07：40 石徹白の杉
08：45 おたけり坂
08：50 雨やどりの岩屋
09：15 神鳩ノ宮避難小屋
09：50 母御石
10：10 銚子ヶ峰山頂（1810m）
10：30 標木『つなぎぶしの檜』
11：00 標高1615mピーク
12：00 願教寺山山頂 12：50
14：30 笠羽橋
15：00 石徹白登山口
沿面距離：12.8km 累積標高差：1136m
【登り時間：02：40（銚子ヶ峰）まで】
【縦走時間：01：50（願教寺山）まで】
【下り時間：02：10（願教寺山）から】
【昼食時間：00：50】
07：30 石徹白登山口（956m）
07：40 石徹白の杉
08：45 おたけり坂
08：50 雨やどりの岩屋
09：15 神鳩ノ宮避難小屋
09：50 母御石
10：10 銚子ヶ峰山頂（1810m）
10：30 標木『つなぎぶしの檜』
11：00 標高1615mピーク
12：00 願教寺山山頂 12：50
14：30 笠羽橋
15：00 石徹白登山口
沿面距離：12.8km 累積標高差：1136m
【登り時間：02：40（銚子ヶ峰）まで】
【縦走時間：01：50（願教寺山）まで】
【下り時間：02：10（願教寺山）から】
【昼食時間：00：50】
| 天候 | 【嶺北（福井）の当日天気】 天 気：晴れ 最高気温：23.3℃ 最低気温：10.0℃ 露点温度：0.3℃ 湿 度：23％ 風 向：西 風 速：4m/s 現地気圧：1014.8hPa 海面気圧：1016.8hPa 降水量：0.0mm 積雪深：--- 日の出：4:59 日の入り：18:45 【当日気候】 北陸から北日本の日本海地域に寒気が流れ込んでいると 北アルプスなど高地では雷・突風・急な降雪に注意 午後から回復し中腹上部でも晴れる予報。 午前の寒気が気になるので昼頃に山頂に着く予定で朝7時に登り始める 実際には稜線部では風強く寒いが展望良好。青空の登山日和でした。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
《住処：発：東海北陸自動車道経由：石徹白登山口まで2時間》 【アクセス】 東海北陸自動車道の白鳥ICから国道156線に入り北上する。越美南線北の駅を過ぎて前谷地内から 石徹白方面の県道314号線に入る。桧峠を超えて石徹白町地内の127号線のT字交差点を右折して127号線を北上する。 白山中居神社前T字交差点を左折。林道（大杉線）に入り石徹白川左岸を約7�辧�15分程度）で行き止まりとなる。 ※ゴールデンウィークという事もあり、下山時には石徹白の大杉を見に観光者の方が次々に来られている。白山中居神社までの林道ですれ違い注意です。 【路面状況】 白山中居神社からの大杉林道はかなり落石ありますが安全に通行できます 今年度の大杉林道通行解除は4月28日でした。 ●白山周辺の通行状況 http://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/roadinf.html 【駐車場】 石徹白登山口 広い駐車場があり10数台の駐車可能 ここから登山口があり。東屋あり、トイレと水場があり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 石徹白登山口にあり 【ト イ レ】 石徹白登山口にあり 【水場・洗い場】 石徹白登山口にあり 【登 山 道】 ●石徹白登山口〜銚子ヶ峰 登山口から整備された苔むした石段430段を15分ほど急登して、石徹白の大杉に着く。大杉は国の特別天然記念物の指定を受けており、推定樹齢1800年、周囲14m、樹高25mで、大人が12人手をつないでやっと一回りできることから、別名十二抱えの杉とも呼ばれているとのこと。木全体が白っぽく見えることから、白杉とも呼ばれているが、幾種ものヤドリギが宿っていて、その樹齢を感じさせられる。また、白山開祖の泰澄大師のお手植の伝説もあり、白山の神域をあらわす境界の木ともいわれているとのこと。この大杉を右に見て進む。登山道は倉石谷と母御石谷を分ける尾根に急登を登っていく。 ブナ主体の混在林で道は広くよく踏まれている。所々に登山口からの距離の表示がある。やがておたけり坂の表示があり、急登が始まる。急登を登り切るころに雨宿りの岩がある。雨宿りの岩を過ぎるると道も緩やかとなる。ブナなどの大きな木の少なくなり灌木が多くなる。 やがて神鳩ノ宮避難小屋が現れる。ログハウスの立派な小屋で、貯水槽、トイレもある。 小屋の前の広場から南側の急な斜面を下ったところには水場がある。小屋の裏手に回ってみれば、目指す銚子ヶ峰への稜線が望まれる。神鳩ノ宮にお参りし、銚子ヶ峰へ向かう。しばらく暗い溝状の樹間の中を行き、やがて笹が出てくると視界が開ける。尾根は左に回り込み、前方に母御石（ははごいし）、右手奥に別山の大岩壁が望まれる。西に願教寺山から野伏ヶ岳への稜線が見渡せる。ササ道を行くが登山道を一歩外れれば猛烈な笹薮である。避難小屋から30分程で母御石に着く。母御石から東方遠くには、御岳山、乗鞍岳の展望が広がる。なだらかな丘歩きになり、銚子ヶ蜂と別山が並んで見えるようになると、すぐに立派な標柱の建つ山頂に着く。 360度の展望は素晴らしいが白山主峰は見えない。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰と稜線が続きその先に別山に通ずる。 ●銚子ヶ峰〜願教寺山 銚子ヶ峰山頂より一ノ峰への登山口を下る。登山道脇の倒れていた『つなぎぶしの檜』の標木近くから西へ笹藪を越えて尾根伝いになだらかに下る。 5月5日時点でが願教寺山手前の1673mまでに4か所の笹藪漕ぎ箇所あり。願教寺山は山頂は雪は残るが山頂までは完全に笹藪。稜線伝いにルートをとる。登り途中では背丈を越える藪に四苦八苦。危険個所は笹藪漕部でしょうか。願教寺山頂からの展望も良い。一番の展望は三ノ峰です。 ●願教寺山〜石徹白登山口 今回の山行で一番の楽しさと苦労。ルーファイの妙味あり。笠羽谷側からではなくよも太郎山側の沢に出るルートをとり願教寺山南東斜面を下り一気に400m下ります。1615mピークから流れる沢との合流点標高1140mまでは水量も多くなく渡渉も容易なので下りやすい沢沿いを快調に下る。笠羽橋で石徹白川に合流する大沢の右岸の下りは崖あり雪面あり倒木あり、進むのにかなり苦労あり。大沢で水量・水流共に多く渡渉難しく笠羽橋手前で何とか渡渉できた。半崩れた笠羽橋を渡り石徹白川左岸に取り付き安心。獣道に近い林道を下って行くと母御石橋に出て歩き易い林道となり石徹白登山口に着く。 【雪 質】 登山口2km手前、標高1300m付近より登山道に雪が出てきます。神鳩ノ宮避難小屋を越えて頂稜部にでるとどっしり雪。アイゼン装着し母御石手前の斜面を登る。雪は5月の締雪。踏み抜きはない。 今回の積雪状況を鑑みて壺足で山行可能ですが、安全に登るためには積雪登攀用具は必要。 軽アイゼン・チェーンスパイクでも代用できると思いますが刃付きアイゼンが有効。 【他の登山者】 男性ソロ者：3名（神鳩ノ宮避難小屋までの途中の登りで出会う） 女性ソロ者：1名（神鳩ノ宮避難小屋過ぎで下山される山女さんとすれ違う） 男女ペア：2組 (1組目は雪山装備持参されず、おたけりの坂手前で下山を決断されたお二人。その素早い決断は見習うに値する) （2組目は願教寺山からピストン復路でお会いする。非常に助かりました。有意義な情報に感謝。） 男女Party：1組(母御石手前で出会う。アイゼン(積雪時の登攀用具)装着されていない。見ている当方が危なさを強く感じた。) 男性Party：1組(三ノ峰避難小屋から朝一の銚子ヶ峰に来られた。) ■装備 ●山カメラ 今までRICOH：CX4を山カメラとして使用していた。発売から8年経っても立派に作動していたのですが、メモリー・充電バッテリーの開閉口の部品が消耗し閉じなくなった、残念。 新しいカメラでどれがイイか考えていたのですが、結局Amazonで同じCX4を14,800円で購入。また、ヨロシクCX4。 ●トレッキングポール やってしまった！！ 下山時に笠羽橋前の渡渉でうっかり積雪用に使っていたBlack DiamondのTrekkingPaulを1本流してしまいました。 【銚子ヶ峰（ちょうしがみね）1810mについて】 ●概要 岐阜県郡上市と高山市にまたがる、標高1,810 mの山。両白山地に属し、続ぎふ百山に選定されている。 九頭竜川水系の石徹白川の源流部に位置し、山域は白山国立公園内にある。郡上市の最高峰であり、旧白鳥町の北西端に位置する。約500万-80万年前に活動していた「九頭竜火山列」（烏帽子岳、鷲ヶ岳、大日ヶ岳、銚子ヶ峰、願教寺山、経ヶ岳、取立山、大日山などの火山の東西配列）を構成する一つであり、安山岩質の溶岩からなる。山頂の3.1 km南には、国の特別天然記念物に指定されている樹齢約1,800年の石徹白大杉がある。832年（天長9年）に美濃から白山へ登拝する為の美濃禅定道が開設され、その登路上にある。三つの禅定道のうち太平洋側の登拝者が美濃禅定道を利用し、古文書で「登り千人下り千人」との記載があり白山信仰が盛んだった当時賑わっていた。山頂の南南東0.5 kmには泰澄の母ゆかりの 「母御石（ははごいし）」があり、現在神鳩ノ宮避難小屋がある位置には登拝者のための「神鳩の宿」と呼ばれる宿泊施設があった。山頂部はクマザサに覆われていてナナカマドなどが点在し、山腹にはブナやミズナラなどの落葉広葉樹林が多い。山頂には点名「銚子峰」の三等三角点と展望図の石柱が設置され、周辺の両白山地、北アルプス、御嶽山などを望める。 【願教寺山（がんきょうじやま）標高1691m】 白山から南に延びる山稜上にあり、福井県大野市と岐阜県白鳥町の境を占めている。願教寺山から小白山（おしろやま）にかけては、非対称な地形を示し、福井側には暗い崩壊壁があり、岐阜側には穏やかな山地が高原状に広がる。 願教寺山の西には、幅ガ平と呼ばれているブナ原生林の台地があり、その西端には周囲400mの刈込池が静かに横たわっている。晴れた日には白山三ノ峰が水面に映り、深山ならではの光景が現れる。 今のところ願教寺山へは登山道はなく、無雪期であれば、密生したネマガリダケを分けての難行を強いられる。また願教寺谷からの遡行は、崩壊壁からの落石が多く危険である。残雪の時期の、よも太郎山からの尾根が、やや容易なルートといえるだろう。所要4時間。低いササに覆われている頂上からの眺めは、格別である。 ●登山口 石徹白大杉 古くから美濃禅定道が白山の登拝者に利用されていた。美濃馬場の長滝白山神社を起点とし、白山中居神社と石徹白大杉を経由していた。石徹白大杉から銚子ヶ峰へ至るルートは、現在の登山道と一致している。 ●登山ルート 石徹白大杉の下の登山口からの白山に至る美濃禅定道のルートにある。その登山口は郡上市により、休憩所・駐車場・トイレ が整備されている。石徹白大杉と神鳩ノ宮避難小屋の間には女人禁制の白山に登ろうとした泰澄の母を神様がしかったと伝え られる「おたけり坂」があり、その坂の上部に泰澄が差した杖が根付いたと伝えられる「カムロ杉」と泰澄の母が雨宿りした と伝えられる岩屋がある。石徹白大杉付近には「熊清水」と呼ばれる湧水がある。その登山道の経路は以下である。 残雪期に野伏ヶ岳や大日ヶ岳から稜線を経て山スキーを利用して登られることもある。 美濃禅定道（白山南縦走路）登山口 - 石徹白大杉 - おたけり坂 - 神鳩ノ宮避難小屋 - 母御石 - 銚子ヶ峰 - 一ノ峰 - ニノ峰 - 三ノ峰避難小屋 - 三ノ峰 - 別山 - 南竜山荘 - 室堂 - 白山 ●登山道の植物 登山道の下部はタムシバ、ブナ、ミズナラなど落葉広葉樹林である。登山道ではアカモノ、オオバキスミレ、ゴゼンタチバナ 、コバイケイソウ、ショウジョウバカマ、サンカヨウ、ツバメオモト、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリなどの花が見られる 上部の稜線ではクサザサの笹原にナナカマドなどが点在する。石徹白大杉のすぐ北側の登山道には、外来植物侵入防止のための除去マットが敷かれている ●周辺の山小屋 付近には有人の山小屋及びキャンプ指定地はなく、指定地以外での野営は禁じられている。要所には以下の避難小屋が設置 されていて、無人解放されている。最寄りの山小屋は三光工務店により新しく建替えられたログハウス風の神鳩ノ宮避難小屋 である。小屋の近くに神鳩ノ宮の祠があり、東に70 m程下ると水場がある。豪雪地帯のため厳冬期には雪に埋もれて利用できない場合がある。 ●源流の河川 石徹白川 （九頭竜川の支流） - 山頂の南南西2.5 kmには、大滝がある。山頂の南南東4.3 kmの支流である 初河谷（はっこたに）には、八反滝（はったんだき・落差30 m）があり遊歩道が整備されている。 山頂の約600 m西の笠羽谷の源流部に湿原があり、ミズバショウなどの小群落がある。 別山谷の支流 （庄川水系の尾上郷川） |
| その他周辺情報 | 【日帰り温泉いついて】 立ち寄り湯:石徹白峠山温泉 【満天の湯】 住所:岐阜県郡上市白鳥町石徹白峠山 (ウイングヒルズ白鳥リゾート敷地内) 電話:0575-86-3487 料金:満天の湯（本館） 大人800円(入湯税込) 小人（3歳〜小学生）400円（JAFカード提示で10％off） 営業:10時〜21時(平日10時〜20時)・年中無休 https://winghills.net/bath/ 【その他情報】 ●郡上観光どっと混む｜郡上市観光連盟公式サイト http://www.gujokankou.com/ ●白鳥観光協会 http://shirotori.gujo.to/ ●石徹白公式HP 『石徹白人』 http://www.itoshiro.net/ ●石徹白ニュース http://itoshironews.blog62.fc2.com/ ●石徹白の山河マップ http://www.itoshiro.net/nature/index.html |
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母御石（1748m）への登り。白山登山口より4km票木は雪の下
部子山：へこさん(1464.3m）銀杏峯：げなんぽ(1440.7m)
南東に石徹白の峰々。丸山(1786m)・初河山(1613m)・芦倉山(1716.8m)から大日ヶ岳(1709m)山塊
感想
二十四節気の立夏にしてこどもの日。端午の節句。
残雪期限定の峰で春山にふさわしい山行は・・・・
ここ最近少し遠のいていた石徹白の峰へ。
石徹白登山口から周回し銚子ヶ峰を経由し願教寺山。そして積雪状況によってはよも太郎山(1581m)日岸山(1669m)への計画立案。
深田久弥の『日本百名山』88山の荒島岳の章に願教寺山の名が出てくる
私にとって気になるお山の一つです
登山口の石階段を登ると石徹白の大杉が出迎えてくれる。樹齢1800年の大杉に霊験灼かさを感じ自然と脱帽し首を垂れる。
新緑のブナ林をくぐり抜け神鳩ノ宮避難小屋に着いた。その新緑に春の息吹を感じる。銚子ヶ峰への主稜線からは雪道。雪と新緑で斑模様の峰々と青い空に春山を感じるが、強く冷たい風を受けて耳に広がる痛みに冬の余韻を残している。銚子ヶ峰山頂は今回で3回目。3回とも素晴らしい景観が眼前に広がる。山座同定を楽しみたいが目的の山頂ではないので先を急ぐ。
本年2月上旬の福井豪雪があったとしても3月・4月の好天で融解がすすんだのだろう。（小生の経験上、平野部で積雪が多い年でも山間部の雪はあまり変わらない）笠羽湿原から野伏ヶ岳へ続く尾根に向かうが事前の情報収集より雪が少ない。願教寺山までも4か所、笹藪漕ぎがあり簡単には進めない。アイゼンの刃が笹に取られていつも以上に漕ぎにくい。額に汗しながら藪漕ぎも春山らしいと笑顔になる。最後に藪山願教寺山を詰めて山頂に至る。
気分爽快。ただ一人の山頂で優雅に珈琲を入れる。大好物の山座同定で独り笑みがこぼれる。ちょっと気を緩めると地図が風で飛ばされそうになる。よも太郎山・日岸山への計画も立案していたが、願教寺山から見た尾根頂稜部は雪付少な藪露出が多い。今日は藪漕ぎはお腹いっぱいなので願教寺山から笠羽橋へ下る。
山頂からの眺めを頭の中で反芻しながら下山。また登ってみたいルートが出てくる。上小池から三ノ峰へ登ってカサバノ谷を時計回りに二ノ峰・一ノ峰を縦走し願教寺山から幅ノ平・刈込池に下る周回山行を考えながら登山口に戻ってきた。
好天にも恵まれ、青空と残雪と藪漕ぎと新緑の春山山行でした。
ありがとうございました。石徹白の峰々さん
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