11/3(木)、04:00。
某所に集合。あたりはまだ真っ暗。
今回の荷は22.5Kg。
鍋用のスープ、野菜、豚肉が、来るべき山旅をずっしりと応援してくれている。
1
11/3(木)、04:00。
某所に集合。あたりはまだ真っ暗。
今回の荷は22.5Kg。
鍋用のスープ、野菜、豚肉が、来るべき山旅をずっしりと応援してくれている。
赤城高原SA。
何かとお世話になることの多いSA。
0
赤城高原SA。
何かとお世話になることの多いSA。
朝食。
赤城高原SA、24H営業の食堂で舞茸天ぷらの蕎麦をいただく。
キノコ大好き人間にはたまらない。
本当はうどんを頼むつもりだったのだが、食券機のボタンを押し間違えた。
朝食としては炭水化物の多いうどんのほうがふさわしいのだが、ま、仕方ない。
美味しかったのでよしとする。
0
朝食。
赤城高原SA、24H営業の食堂で舞茸天ぷらの蕎麦をいただく。
キノコ大好き人間にはたまらない。
本当はうどんを頼むつもりだったのだが、食券機のボタンを押し間違えた。
朝食としては炭水化物の多いうどんのほうがふさわしいのだが、ま、仕方ない。
美味しかったのでよしとする。
05:52、土合橋駐車場に到着。
あれ?
思ったよりぜんぜん暖かいよ?
先月下旬には、「谷川初冠雪」なんてニュースが出てたのに。
駐車場は無料。未舗装でトイレ等は無し。
駐車場の奥がそのまま、白毛門の登山口になっている。
ここから白毛門まで、標高差約900mをイッキに登りあげるのだ。
0
05:52、土合橋駐車場に到着。
あれ?
思ったよりぜんぜん暖かいよ?
先月下旬には、「谷川初冠雪」なんてニュースが出てたのに。
駐車場は無料。未舗装でトイレ等は無し。
駐車場の奥がそのまま、白毛門の登山口になっている。
ここから白毛門まで、標高差約900mをイッキに登りあげるのだ。
06:20、出発。
上越の県境はいつも気まぐれで、山容をキレイに見せてくれる日がなかなかない。
"魔の山"は自らを安売りはしたりはしないんである。
ところが今日は、空は曇っているのに、山にはガスが無くキレイに見える。
こんな天気はとても珍しい。
期待に胸が膨らむ。
0
06:20、出発。
上越の県境はいつも気まぐれで、山容をキレイに見せてくれる日がなかなかない。
"魔の山"は自らを安売りはしたりはしないんである。
ところが今日は、空は曇っているのに、山にはガスが無くキレイに見える。
こんな天気はとても珍しい。
期待に胸が膨らむ。
期待に膨らんだ胸を突くような急登を登り、09:12、松ノ木沢ノ頭。
期待通り、山にガスがかかる気配はない。
荷を下ろして一本入れる。
白毛門までもう少し。
0
期待に膨らんだ胸を突くような急登を登り、09:12、松ノ木沢ノ頭。
期待通り、山にガスがかかる気配はない。
荷を下ろして一本入れる。
白毛門までもう少し。
急登の途中で出会った初老の夫婦は、朝日岳までピストンするという。
白毛門のピストンならわかるが、朝日岳とは。
コースタイムで10時間かかる行程である。
夏ならまだしも、11月に。
見たところ、無知ゆえの無茶、という感じはしない。
それなりに自信があるのだろう。
すごい夫婦もいたものだ。
そうこうするうち、10:13、白毛門山頂。
コースタイムよりやや遅いが、荷物の重さを考えれば悪くないペース。
小休止を多めにとったためだろう。
左、笠ヶ岳。
右、小烏帽子・大烏帽子。
0
急登の途中で出会った初老の夫婦は、朝日岳までピストンするという。
白毛門のピストンならわかるが、朝日岳とは。
コースタイムで10時間かかる行程である。
夏ならまだしも、11月に。
見たところ、無知ゆえの無茶、という感じはしない。
それなりに自信があるのだろう。
すごい夫婦もいたものだ。
そうこうするうち、10:13、白毛門山頂。
コースタイムよりやや遅いが、荷物の重さを考えれば悪くないペース。
小休止を多めにとったためだろう。
左、笠ヶ岳。
右、小烏帽子・大烏帽子。
振り返って谷川岳。
精緻な彫刻作品のような、東面大岩壁。
ピークは左から、トマノ耳、オキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳。
明日辿る予定の縦走路である。
今からワクワクしてくる。
0
振り返って谷川岳。
精緻な彫刻作品のような、東面大岩壁。
ピークは左から、トマノ耳、オキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳。
明日辿る予定の縦走路である。
今からワクワクしてくる。
笠ヶ岳。
いよいよ樹林が無くなり、あたりは笹原に。
笹原を分かつ登山道をのんびり歩いていく。
今日はもう、白毛門のような急登はないはず。
あとは景色を楽しみながら歩けばよい。
0
笠ヶ岳。
いよいよ樹林が無くなり、あたりは笹原に。
笹原を分かつ登山道をのんびり歩いていく。
今日はもう、白毛門のような急登はないはず。
あとは景色を楽しみながら歩けばよい。
振り返る。
左の遠景にみえる山塊は、上州武尊。
右の最奥にかすかに見えるのは、赤城山。
どこにいても、赤城が見えるとほっと安心する。
赤城のふもとに住む者の習性である。
0
振り返る。
左の遠景にみえる山塊は、上州武尊。
右の最奥にかすかに見えるのは、赤城山。
どこにいても、赤城が見えるとほっと安心する。
赤城のふもとに住む者の習性である。
11:41、笠ヶ岳山頂。
奥に谷川岳が見える。
ちょうどお昼を食べる頃合いなのだが、ここではやや風が強い。
少し先に進み、笠ヶ岳の避難小屋で昼食を取ることにする。
0
11:41、笠ヶ岳山頂。
奥に谷川岳が見える。
ちょうどお昼を食べる頃合いなのだが、ここではやや風が強い。
少し先に進み、笠ヶ岳の避難小屋で昼食を取ることにする。
笠ヶ岳山頂から。
小烏帽子、大烏帽子、朝日岳、ジャンクションピーク。
険しい尾根を延々と歩く。
こんなにすばらしいルートが、県内にあるのだ。
県民は誇りに思って良いはずだ。
0
笠ヶ岳山頂から。
小烏帽子、大烏帽子、朝日岳、ジャンクションピーク。
険しい尾根を延々と歩く。
こんなにすばらしいルートが、県内にあるのだ。
県民は誇りに思って良いはずだ。
来た道を振り返る。
谷川本峰を背景に、後続の仲間が登ってくるのが見える。
これぞ縦走。これぞ登山の醍醐味。
0
来た道を振り返る。
谷川本峰を背景に、後続の仲間が登ってくるのが見える。
これぞ縦走。これぞ登山の醍醐味。
山頂からわずかに下って笠ヶ岳避難小屋。
カマボコ型の小屋。
中に入り、朝コンビニで買っておいたオニギリ2個で、昼食とする。
0
山頂からわずかに下って笠ヶ岳避難小屋。
カマボコ型の小屋。
中に入り、朝コンビニで買っておいたオニギリ2個で、昼食とする。
13:12、朝日岳山頂。
朝日岳というのは、日本のそこかしこで見かける山名である。
大抵は、「○○の東にある山だから」といった理由らしい。
東→日の出る方角→朝日、という連想。
この単純明快さが清々しい。
0
13:12、朝日岳山頂。
朝日岳というのは、日本のそこかしこで見かける山名である。
大抵は、「○○の東にある山だから」といった理由らしい。
東→日の出る方角→朝日、という連想。
この単純明快さが清々しい。
朝日ヶ原。
朝日岳とジャンクションピークの間にある、広く平坦な湿原。
地図には、"高原植物の宝庫"とあるから、その時期に来ればたくさんの植物が見られるのだろう。
朝日岳までは、他にも登山者をちらほら見かけたが、ここから先は人を見かけなくなった。
ジャンクションピークへと向かう木道。
ゆるやかな風が笹を揺らす。
0
朝日ヶ原。
朝日岳とジャンクションピークの間にある、広く平坦な湿原。
地図には、"高原植物の宝庫"とあるから、その時期に来ればたくさんの植物が見られるのだろう。
朝日岳までは、他にも登山者をちらほら見かけたが、ここから先は人を見かけなくなった。
ジャンクションピークへと向かう木道。
ゆるやかな風が笹を揺らす。
湿原だけあって、池塘が点在している。
尾瀬のような盆地状とは真逆で、湿原が台地状になっていて、周りを囲む遮蔽物がない。
遙か遠方の山々を見下ろすような景色が見られるのは、台地ならではか。
このような構図は、他ではそうそう見られない。
まるで宙に浮かぶ島の上にいるかのようだ。
池塘の彼方に見えるのは上州武尊山。
その右側でおぼろげにかすんで見えるのが、赤城山。
夏には様々な植物を見せてくれるというから、その時期に再訪してみたいものだ。
素晴らしい景色が楽しめる事だろう。
しかし、ここまで来るのが容易ではない。
0
湿原だけあって、池塘が点在している。
尾瀬のような盆地状とは真逆で、湿原が台地状になっていて、周りを囲む遮蔽物がない。
遙か遠方の山々を見下ろすような景色が見られるのは、台地ならではか。
このような構図は、他ではそうそう見られない。
まるで宙に浮かぶ島の上にいるかのようだ。
池塘の彼方に見えるのは上州武尊山。
その右側でおぼろげにかすんで見えるのが、赤城山。
夏には様々な植物を見せてくれるというから、その時期に再訪してみたいものだ。
素晴らしい景色が楽しめる事だろう。
しかし、ここまで来るのが容易ではない。
やがて湿原は終わり、清水峠への下りとなる。
ここから清水峠までの下りでは一部、樹林帯を抜ける箇所がある。
谷川は樹林帯が本当に少ないのだ。
実は、谷川連峰の標高はさほど高くない。
2000mを超えているのは、仙ノ倉山(2026m)だけである。
しかし森林限界が異様に低く、1500m程度(本州中部の一般的な山では2500m程度)だそうだ。
0
やがて湿原は終わり、清水峠への下りとなる。
ここから清水峠までの下りでは一部、樹林帯を抜ける箇所がある。
谷川は樹林帯が本当に少ないのだ。
実は、谷川連峰の標高はさほど高くない。
2000mを超えているのは、仙ノ倉山(2026m)だけである。
しかし森林限界が異様に低く、1500m程度(本州中部の一般的な山では2500m程度)だそうだ。
清水峠を目指して下っていく。
峠の向こうに七ツ小屋山、その右に大源太山。
大源太山はその山容から、"上越のマッターホルン"との愛称がある。
とても展望が良い山で、湯沢側から入れば日帰りで周遊できるという。
行きたい山リストに入れておくことにする。
0
清水峠を目指して下っていく。
峠の向こうに七ツ小屋山、その右に大源太山。
大源太山はその山容から、"上越のマッターホルン"との愛称がある。
とても展望が良い山で、湯沢側から入れば日帰りで周遊できるという。
行きたい山リストに入れておくことにする。
来た道を振り返る。
残雪期には、ジャンクションピークからそのまま北へ抜けて巻機山へ抜けていくこともできるらしい。
地図にはそのように記述があり、ネット上にも記録が散在する。
0
来た道を振り返る。
残雪期には、ジャンクションピークからそのまま北へ抜けて巻機山へ抜けていくこともできるらしい。
地図にはそのように記述があり、ネット上にも記録が散在する。
奥に見える三角屋根は避難小屋ではなく、東京電力の監視小屋。
手前に見えるちっこいのが、清水峠避難小屋。(白崩避難小屋)
0
奥に見える三角屋根は避難小屋ではなく、東京電力の監視小屋。
手前に見えるちっこいのが、清水峠避難小屋。(白崩避難小屋)
15:28、清水峠避難小屋。(白崩避難小屋)
おお!すげーキレイじゃーん!!
、とヌカ喜びするほど若くはない。
外壁が綺麗なだけ、というパターンだよな、きっと。
さっきの笠ヶ岳避難小屋もそうだが、谷川の避難小屋は、カマボコ型かその変形の円筒型が一般的である。
この小屋は珍しく、家の形をしている。
今夜の宿。
さっそくお邪魔する。
0
15:28、清水峠避難小屋。(白崩避難小屋)
おお!すげーキレイじゃーん!!
、とヌカ喜びするほど若くはない。
外壁が綺麗なだけ、というパターンだよな、きっと。
さっきの笠ヶ岳避難小屋もそうだが、谷川の避難小屋は、カマボコ型かその変形の円筒型が一般的である。
この小屋は珍しく、家の形をしている。
今夜の宿。
さっそくお邪魔する。
ほーら、やっぱりね。
無人無料の避難小屋だもの、これくらいで普通普通。
普通で10人。詰めればさらに4,5人は入るかな。
この日は我々3人が一番乗り。
そのあと2人来て、日没間際にもう1人来た。
全部で6人。ゆったり使える。
我々3人は、入って右側を3人で占有させてもらった。
0
ほーら、やっぱりね。
無人無料の避難小屋だもの、これくらいで普通普通。
普通で10人。詰めればさらに4,5人は入るかな。
この日は我々3人が一番乗り。
そのあと2人来て、日没間際にもう1人来た。
全部で6人。ゆったり使える。
我々3人は、入って右側を3人で占有させてもらった。
水場の場所がわかりにくい。
看板表示もないし、地図を頼りに探すしか無い。
三角屋根の監視小屋前の三叉路を左(南)に入り、ほぼ平坦に5分ほどあるいたところにあった。
最初、三叉路を右(北)に入り、しばらく登ったのだが見つからず、引き返してきたのだ。
のちほど小屋で同宿した人に聞くと、北にもちゃんと水場があったという。
もうすこし登れば見つかったのかもしれない。
0
水場の場所がわかりにくい。
看板表示もないし、地図を頼りに探すしか無い。
三角屋根の監視小屋前の三叉路を左(南)に入り、ほぼ平坦に5分ほどあるいたところにあった。
最初、三叉路を右(北)に入り、しばらく登ったのだが見つからず、引き返してきたのだ。
のちほど小屋で同宿した人に聞くと、北にもちゃんと水場があったという。
もうすこし登れば見つかったのかもしれない。
見つかってみれば地図通りの場所にあった、と言える。
が、はじめて来た場所というのは何かと不安なものである。
見つかって良かった良かった。
0
見つかってみれば地図通りの場所にあった、と言える。
が、はじめて来た場所というのは何かと不安なものである。
見つかって良かった良かった。
荷が重すぎて1本しか持って来られなかった貴重な発泡酒。
避難小屋までケガ無く着いたし、水も無事に確保できたし、当面の憂いは何も無い。
まずは乾杯!
発泡酒のあとは、梅酒を少々。
梅酒はペットボトルに詰め替えてきた。
トムラウシでワインのパックが漏れて以来、基本的にパックを信用しないことにしたのだ。
今夜の夕食は、みそ鍋。
たっぷりの野菜と、豚肉とタラ。シメは切り餅。
下界の鍋に負けないように頑張った甲斐があり、たいへん美味しく仕上がった。
が、食べるのに夢中で写真を撮るの忘れた。とほほ
0
荷が重すぎて1本しか持って来られなかった貴重な発泡酒。
避難小屋までケガ無く着いたし、水も無事に確保できたし、当面の憂いは何も無い。
まずは乾杯!
発泡酒のあとは、梅酒を少々。
梅酒はペットボトルに詰め替えてきた。
トムラウシでワインのパックが漏れて以来、基本的にパックを信用しないことにしたのだ。
今夜の夕食は、みそ鍋。
たっぷりの野菜と、豚肉とタラ。シメは切り餅。
下界の鍋に負けないように頑張った甲斐があり、たいへん美味しく仕上がった。
が、食べるのに夢中で写真を撮るの忘れた。とほほ
11/4(金)。04:00起床。
室内の温度は13.1度。
この季節の谷川としては、信じられない暖かさではなかろうか。
厳冬期対応のダウンシュラフでは暑くすぎて寝付けなかった。
一枚また一枚と脱ぎ、最終的にはパンツとTシャツの状態でやっと快眠。
夏かよ!
朝食は、昨晩の鍋の残り汁を利用した雑炊。
鍋の残り汁にアルファ米を投入し、玉子を落としてできあがり。
実にカンタンで栄養満点。
玉子は、そのためだけに専用のエッグケースに入れて持ってきた。
雑炊に玉子がないんじゃ、味気ないでしょう?
0
11/4(金)。04:00起床。
室内の温度は13.1度。
この季節の谷川としては、信じられない暖かさではなかろうか。
厳冬期対応のダウンシュラフでは暑くすぎて寝付けなかった。
一枚また一枚と脱ぎ、最終的にはパンツとTシャツの状態でやっと快眠。
夏かよ!
朝食は、昨晩の鍋の残り汁を利用した雑炊。
鍋の残り汁にアルファ米を投入し、玉子を落としてできあがり。
実にカンタンで栄養満点。
玉子は、そのためだけに専用のエッグケースに入れて持ってきた。
雑炊に玉子がないんじゃ、味気ないでしょう?
05:30、ガスの中を出発。
真っ白でなーんにも見えないが、谷川はむしろこっちが普通なのだ。
山と渓谷2011年9月号によると、谷川岳は、1年のうち342日霧が発生するという。
ほとんど毎日じゃないか。確率でいうと93.7%だぞ?
「日が出ればガスは晴れるはず」
そう口に出してつぶやくと、同行の仲間も、
「今日は高気圧につつまれる。晴れるはず」
と嬉しくなることを言う。
ガスが晴れるまで我慢我慢。
0
05:30、ガスの中を出発。
真っ白でなーんにも見えないが、谷川はむしろこっちが普通なのだ。
山と渓谷2011年9月号によると、谷川岳は、1年のうち342日霧が発生するという。
ほとんど毎日じゃないか。確率でいうと93.7%だぞ?
「日が出ればガスは晴れるはず」
そう口に出してつぶやくと、同行の仲間も、
「今日は高気圧につつまれる。晴れるはず」
と嬉しくなることを言う。
ガスが晴れるまで我慢我慢。
06:31、七ツ小屋山。
まだガスが晴れない。
ガスが無ければ北側に、"上越のマッターホルン"大源太山が見えるはずなのだが。
一息ついたら、さっさと山頂をあとにする。
何も見えないのにのんびりしても仕方が無い。
0
06:31、七ツ小屋山。
まだガスが晴れない。
ガスが無ければ北側に、"上越のマッターホルン"大源太山が見えるはずなのだが。
一息ついたら、さっさと山頂をあとにする。
何も見えないのにのんびりしても仕方が無い。
武能岳へ向かう縦走路。
引き潮のようにガスが引いていく。
このままいけば、まもなく視界も晴れるだろう。
期待通りの展開。
0
武能岳へ向かう縦走路。
引き潮のようにガスが引いていく。
このままいけば、まもなく視界も晴れるだろう。
期待通りの展開。
雲間から降り注ぐ太陽の光。
初日に登った尾根のシルエットが浮かび上がる。
神々しき光芒。
通称、レンブラント光線。
0
雲間から降り注ぐ太陽の光。
初日に登った尾根のシルエットが浮かび上がる。
神々しき光芒。
通称、レンブラント光線。
07:25、蓬ヒュッテ。
すでに冬季休業期間に入り、無人化していた。
避難小屋として利用することができる。
(利用した場合にお金を投函する式の避難小屋)
なお、蓬ヒュッテには快適な草場のテント場がある。
しかし、前述の「山と渓谷」によると、今期(2011年)から緊急時以外のテント設営は禁止だそうである。
全国的に、テント場は減っていく傾向にある。
じつに残念なことだ。
0
07:25、蓬ヒュッテ。
すでに冬季休業期間に入り、無人化していた。
避難小屋として利用することができる。
(利用した場合にお金を投函する式の避難小屋)
なお、蓬ヒュッテには快適な草場のテント場がある。
しかし、前述の「山と渓谷」によると、今期(2011年)から緊急時以外のテント設営は禁止だそうである。
全国的に、テント場は減っていく傾向にある。
じつに残念なことだ。
蓬ヒュッテの内部。
玄関はいってすぐにトイレ。
寄付金100円。
0
蓬ヒュッテの内部。
玄関はいってすぐにトイレ。
寄付金100円。
蓬ヒュッテの内部。
備え付けのテーブル。
左側にある寝床は2段になっていて、直立はできないだろう。
ぎゅうぎゅう詰めになると、ちょっと厳しいかもしれない。
0
蓬ヒュッテの内部。
備え付けのテーブル。
左側にある寝床は2段になっていて、直立はできないだろう。
ぎゅうぎゅう詰めになると、ちょっと厳しいかもしれない。
2段寝床の上段。誰もいない。
人が少なければ、快適間違いなし。
見学をひと通り終えて、ヒュッテをあとにする。
0
2段寝床の上段。誰もいない。
人が少なければ、快適間違いなし。
見学をひと通り終えて、ヒュッテをあとにする。
ガスはすっかり引いた。
ここから先は昨日に引き続き、絶景の連続となる。
いや、空が真っ青に晴れている分、爽快感は10割増しか。
0
ガスはすっかり引いた。
ここから先は昨日に引き続き、絶景の連続となる。
いや、空が真っ青に晴れている分、爽快感は10割増しか。
08:25、武能岳。
彼方に見えるのは万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
明日縦走する予定の山々が見える。
茂倉岳への登りに備えて、しばし休憩。
0
08:25、武能岳。
彼方に見えるのは万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
明日縦走する予定の山々が見える。
茂倉岳への登りに備えて、しばし休憩。
今回の旅の行動食。
ドライフルーツ(あんず、プルーン)
ハイチュウ(イチゴ)
アーモンドチョコレート(個別包装)
カロリーメイト(のバッタもん)
チーカマ(ピリ辛味)
ソーセージ(家にあった残りもの)
最近の定番。
足したり引いたりしているうちに、こうなった。
0
今回の旅の行動食。
ドライフルーツ(あんず、プルーン)
ハイチュウ(イチゴ)
アーモンドチョコレート(個別包装)
カロリーメイト(のバッタもん)
チーカマ(ピリ辛味)
ソーセージ(家にあった残りもの)
最近の定番。
足したり引いたりしているうちに、こうなった。
休憩がてら、PROTREKの高度計を合わせておく。
今日のルートは一日中ずっとアップダウンの連続だから、標高グラフも激しく上下するだろう。
去るのが惜しいほどの展望だが、のんびりもしていられない。
茂倉岳へ向かう。
0
休憩がてら、PROTREKの高度計を合わせておく。
今日のルートは一日中ずっとアップダウンの連続だから、標高グラフも激しく上下するだろう。
去るのが惜しいほどの展望だが、のんびりもしていられない。
茂倉岳へ向かう。
笹平付近。
茂倉岳へ向かう急登が始まる。
写真に写っているピークは茂倉山頂ではない。
その向こうに、茂倉岳がある。
0
笹平付近。
茂倉岳へ向かう急登が始まる。
写真に写っているピークは茂倉山頂ではない。
その向こうに、茂倉岳がある。
東に目をやると、昨日歩いてきた山々が見える。
ジャンクションピーク、朝日岳、、、
湯桧曽源流をぐるりと一周するような馬蹄形縦走。
日の長い時期には、一日でやってしまう人もいるそうだが、景色を楽しむ余裕が無いのではなかろうか。
0
東に目をやると、昨日歩いてきた山々が見える。
ジャンクションピーク、朝日岳、、、
湯桧曽源流をぐるりと一周するような馬蹄形縦走。
日の長い時期には、一日でやってしまう人もいるそうだが、景色を楽しむ余裕が無いのではなかろうか。
清澄な空は近く、雲にすら手が届きそう。
実際には2000mにすら満たないのに、まるで3000m級の山脈を縦走しているかのようである。
0
清澄な空は近く、雲にすら手が届きそう。
実際には2000mにすら満たないのに、まるで3000m級の山脈を縦走しているかのようである。
まばゆい陽光に浮かぶ堅炭尾根。
尾根を登りつめたところが、一ノ倉岳。
0
まばゆい陽光に浮かぶ堅炭尾根。
尾根を登りつめたところが、一ノ倉岳。
来た道を振り返る。
武能岳は南側から見ると、このように頭がまあるくてやさしげである。
白毛門のほうから見るといかにも急峻で猛々しいのだが。
0
来た道を振り返る。
武能岳は南側から見ると、このように頭がまあるくてやさしげである。
白毛門のほうから見るといかにも急峻で猛々しいのだが。
10:40、茂倉岳。
谷川方面から来た先客がひとり。
0
10:40、茂倉岳。
谷川方面から来た先客がひとり。
茂倉岳山頂から、茂倉新道方面。
まるで天空の回廊。
明日に挑む予定の、万太郎山、仙ノ倉山、平標山がパノラマとなってずらりと並ぶ。
0
茂倉岳山頂から、茂倉新道方面。
まるで天空の回廊。
明日に挑む予定の、万太郎山、仙ノ倉山、平標山がパノラマとなってずらりと並ぶ。
茂倉岳山頂から、谷川岳方面。
いよいよ馬蹄形縦走の終点も近い。
0
茂倉岳山頂から、谷川岳方面。
いよいよ馬蹄形縦走の終点も近い。
360度の山々をすべて独り占め。
全世界を統べる覇王になった気分である。
興奮が背筋を駆け上がり、発泡する。
この壮絶なまでに美しい景色。
世の99%の人間は、この景色を知らずに人生を終えるのだ。
それはもしかしたら、人生におけるちょっとした損失と言えるのではないか。
感激で言葉も出ない。
0
360度の山々をすべて独り占め。
全世界を統べる覇王になった気分である。
興奮が背筋を駆け上がり、発泡する。
この壮絶なまでに美しい景色。
世の99%の人間は、この景色を知らずに人生を終えるのだ。
それはもしかしたら、人生におけるちょっとした損失と言えるのではないか。
感激で言葉も出ない。
後ろ髪を引かれつつ、茂倉岳をあとにする。
ゆるやかでやわらかい稜線を辿り、一ノ倉岳へ。
険しい主峰縦走を前にして、最後の優しさか。
遠ざかるにつれ原色を失い、単色になっていく山々。
縦走の醍醐味が余すところ無く詰まっている。
0
後ろ髪を引かれつつ、茂倉岳をあとにする。
ゆるやかでやわらかい稜線を辿り、一ノ倉岳へ。
険しい主峰縦走を前にして、最後の優しさか。
遠ざかるにつれ原色を失い、単色になっていく山々。
縦走の醍醐味が余すところ無く詰まっている。
来た道を振り返る。
茂倉岳へ向かう単独行者。
茂倉岳の左側に、苗場山が見える。
平坦な稜線が突然直角に切れ落ちている独特の山容。
西上州の荒船山によく似ている。
0
来た道を振り返る。
茂倉岳へ向かう単独行者。
茂倉岳の左側に、苗場山が見える。
平坦な稜線が突然直角に切れ落ちている独特の山容。
西上州の荒船山によく似ている。
これが本当に、2000mに満たぬ山の世界だろうか?
澄明な大気。
抜けるように青い空。
頬をなでる微風。
降り注ぐ陽光は夏の陽射しのようだ。
暑いくらいである。
0
これが本当に、2000mに満たぬ山の世界だろうか?
澄明な大気。
抜けるように青い空。
頬をなでる微風。
降り注ぐ陽光は夏の陽射しのようだ。
暑いくらいである。
11:26、一ノ倉岳。
正午近いのに影が長い。
それによって、今が11月である事実を思い出す。
暖かく、ほぼ無風。
それでいて空気は澄んでいる。
異常ともいえる好条件。
0
11:26、一ノ倉岳。
正午近いのに影が長い。
それによって、今が11月である事実を思い出す。
暖かく、ほぼ無風。
それでいて空気は澄んでいる。
異常ともいえる好条件。
一ノ倉岳避難小屋。
記録によると、設置から40年以上経過している。
ドアは破れ、荒廃が進んでいるので、使用に耐えないだろう。
0
一ノ倉岳避難小屋。
記録によると、設置から40年以上経過している。
ドアは破れ、荒廃が進んでいるので、使用に耐えないだろう。
一ノ倉岳避難小屋の中。
収容人数は、詰めて5人が限界か。
0
一ノ倉岳避難小屋の中。
収容人数は、詰めて5人が限界か。
猛々しさ、雄々しさ、厳しさ。
ひとつ山を越える度に、表情が一変する。
時にやさしく、時に険しく。
父性と母性を兼ねた山。
0
猛々しさ、雄々しさ、厳しさ。
ひとつ山を越える度に、表情が一変する。
時にやさしく、時に険しく。
父性と母性を兼ねた山。
来た道を振り返る。
右、一ノ倉。
左、茂倉。
谷川岳に上がって一ノ倉、茂倉、茂倉新道を下る、というルートもなかなか人気があるらしい。
機会があればやってみたいルートだ。
特に茂倉新道は、気持がよさそうである。
0
来た道を振り返る。
右、一ノ倉。
左、茂倉。
谷川岳に上がって一ノ倉、茂倉、茂倉新道を下る、というルートもなかなか人気があるらしい。
機会があればやってみたいルートだ。
特に茂倉新道は、気持がよさそうである。
一ノ倉沢を見下ろす。
日本三大岩場の一つ。
数多のクライマーの命を奪った場所でもある。
数え切れない情熱と、息吹と、呻唸を吸い込んできた岩壁。
沢があり、岩があり、縦走がある。
谷川岳には山のすべての要素があるのである。
0
一ノ倉沢を見下ろす。
日本三大岩場の一つ。
数多のクライマーの命を奪った場所でもある。
数え切れない情熱と、息吹と、呻唸を吸い込んできた岩壁。
沢があり、岩があり、縦走がある。
谷川岳には山のすべての要素があるのである。
本日の後半戦となる、主峰縦走のルートを望む。
オジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
まるで綱渡りのように、切り立った尾根を縦走路が走ってゆく。
早く行きたくて、思わずワクワクしてしまう。
はやる気持ちを抑えつつ、歩を進める。
0
本日の後半戦となる、主峰縦走のルートを望む。
オジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
まるで綱渡りのように、切り立った尾根を縦走路が走ってゆく。
早く行きたくて、思わずワクワクしてしまう。
はやる気持ちを抑えつつ、歩を進める。
12:35、オキノ耳。
このあたりまで来ると、登山者というより観光客といった感じの人でごった返している。
100リットル級のザックなんか背負ってるのは我々だけ。
少々浮いている気もするが、景色もよいし、この先はもっと混みそうなのでここで昼食。
ハラ減ったし。
0
12:35、オキノ耳。
このあたりまで来ると、登山者というより観光客といった感じの人でごった返している。
100リットル級のザックなんか背負ってるのは我々だけ。
少々浮いている気もするが、景色もよいし、この先はもっと混みそうなのでここで昼食。
ハラ減ったし。
13:15、トマノ耳。
やはり人が多い。
さっきオキノ耳でしっかり休んだし、ここは写真だけ撮ってスルー。
0
13:15、トマノ耳。
やはり人が多い。
さっきオキノ耳でしっかり休んだし、ここは写真だけ撮ってスルー。
左手に肩の小屋が見える。
1993年から無人小屋になっていたが、2003年に馬場さんという方が小屋番となり復活した。
0
左手に肩の小屋が見える。
1993年から無人小屋になっていたが、2003年に馬場さんという方が小屋番となり復活した。
下山後に調べたところ、肩の小屋の小屋番、馬場さんは、元・谷川山岳警備隊長。
その筋には相当に有名な人だったらしい。
「山と渓谷」2011年9月号は谷川特集で、馬場さんのインタビュー記事が掲載されている。
記事によると、今年いっぱいで別の人に譲るそうだ。
長い間、本当にお疲れ様でした。
0
下山後に調べたところ、肩の小屋の小屋番、馬場さんは、元・谷川山岳警備隊長。
その筋には相当に有名な人だったらしい。
「山と渓谷」2011年9月号は谷川特集で、馬場さんのインタビュー記事が掲載されている。
記事によると、今年いっぱいで別の人に譲るそうだ。
長い間、本当にお疲れ様でした。
肩の小屋を過ぎると、たちまち人間の気配が消えうせ、登山道が静寂を取り戻す。
いよいよ主脈縦走へ。
午後になって少し雲が出てきた。
0
肩の小屋を過ぎると、たちまち人間の気配が消えうせ、登山道が静寂を取り戻す。
いよいよ主脈縦走へ。
午後になって少し雲が出てきた。
14:28、オジカ沢ノ頭。
ガスが出てきて何も見えなくなってしまった。
待ってくれ、もう少し絶景を楽しませてくれ。
、と、普段の不信心を詫びながら神様にお願いする。
0
14:28、オジカ沢ノ頭。
ガスが出てきて何も見えなくなってしまった。
待ってくれ、もう少し絶景を楽しませてくれ。
、と、普段の不信心を詫びながら神様にお願いする。
オジカ沢ノ頭避難小屋。
まだ新しく快適そうだが、水場が無い。
0
オジカ沢ノ頭避難小屋。
まだ新しく快適そうだが、水場が無い。
オジカ沢ノ頭避難小屋の中。
平坦な床の部分が少ないので、複数人で寝るとなると難儀しそうだ。
0
オジカ沢ノ頭避難小屋の中。
平坦な床の部分が少ないので、複数人で寝るとなると難儀しそうだ。
ガスが垂れ込めるなか、本日最後のピーク、小障子ノ頭を目指す。
ゆるやかなアップダウンを繰り返す、比較的のどかな道。
0
ガスが垂れ込めるなか、本日最後のピーク、小障子ノ頭を目指す。
ゆるやかなアップダウンを繰り返す、比較的のどかな道。
15:02、小障子ノ頭。
展望が無いのでスルー。
もうすぐ本日の宿泊予定地、大障子避難小屋。
0
15:02、小障子ノ頭。
展望が無いのでスルー。
もうすぐ本日の宿泊予定地、大障子避難小屋。
願いが通じたか、ガスが晴れ始める。
神様ありがとう!
0
願いが通じたか、ガスが晴れ始める。
神様ありがとう!
ガスが尾根を駆け上がってきて、空に向かって霧散していく。
岩頭で砕ける波濤のようだ。
0
ガスが尾根を駆け上がってきて、空に向かって霧散していく。
岩頭で砕ける波濤のようだ。
15:16、大障子避難小屋。
スノコも破れていず、広い。
さっそく荷を下ろし、水場へ。
暗くならないうちにやることやっとかないと。
0
15:16、大障子避難小屋。
スノコも破れていず、広い。
さっそく荷を下ろし、水場へ。
暗くならないうちにやることやっとかないと。
水場は、小屋から南に10分ほど下ったところにある。
途中からはガレているので、登山靴のまま行った方が良い。
私は小屋に着いたのが嬉しくてさっそくcrocsに履き替えてしまった。
スベるわコケるわで大変。
反省。
0
水場は、小屋から南に10分ほど下ったところにある。
途中からはガレているので、登山靴のまま行った方が良い。
私は小屋に着いたのが嬉しくてさっそくcrocsに履き替えてしまった。
スベるわコケるわで大変。
反省。
谷川連峰は、利根川の源流でもある。
一滴の清流が舌を引き締め、味覚を洗ってくれる。
LAKENのボトルに1L。
プラティパス2に2.5Lの水を確保。
水汲み係の役得で、手ですくって直接飲む。
手の感覚が無くなりそうなほど冷たい。
山で飲む清水は無味でなく、かすかに味がある。
山の滋養が詰まった水。
疲れを忘れる。
0
谷川連峰は、利根川の源流でもある。
一滴の清流が舌を引き締め、味覚を洗ってくれる。
LAKENのボトルに1L。
プラティパス2に2.5Lの水を確保。
水汲み係の役得で、手ですくって直接飲む。
手の感覚が無くなりそうなほど冷たい。
山で飲む清水は無味でなく、かすかに味がある。
山の滋養が詰まった水。
疲れを忘れる。
水を持って小屋に戻り、来た道を振り返る。
ガスはすっかり晴れた。
小障子ノ頭、オジカ沢ノ頭、谷川岳。
0
水を持って小屋に戻り、来た道を振り返る。
ガスはすっかり晴れた。
小障子ノ頭、オジカ沢ノ頭、谷川岳。
夕暮れ迫る山々をつまみに、まずは一服。
ヤカンの口からたゆたう湯気が蜃気楼のようだ。
今夜は我々3人の貸し切り。
気兼ねなくくつろげる。
0
夕暮れ迫る山々をつまみに、まずは一服。
ヤカンの口からたゆたう湯気が蜃気楼のようだ。
今夜は我々3人の貸し切り。
気兼ねなくくつろげる。
今夜の夕食は、仲間が作るカレーライス。
具材をあらかじめ下ごしらえし、バターを使ってペミカンにしてある。
牛肉、にんじん、たまねぎ、、、
一切手抜きが無い。
0
今夜の夕食は、仲間が作るカレーライス。
具材をあらかじめ下ごしらえし、バターを使ってペミカンにしてある。
牛肉、にんじん、たまねぎ、、、
一切手抜きが無い。
ウマイ!
すばらしくウマイ。
はっきり言って、下界でも金が取れるほどのハイクオリティである。
0
ウマイ!
すばらしくウマイ。
はっきり言って、下界でも金が取れるほどのハイクオリティである。
福神漬に、らっきょう。
カレーライスに不可欠の友。
漬物すら省略を許さない徹底ぶり。
山で食べる通常レベルを遥かに凌駕している。
脱帽である。
0
福神漬に、らっきょう。
カレーライスに不可欠の友。
漬物すら省略を許さない徹底ぶり。
山で食べる通常レベルを遥かに凌駕している。
脱帽である。
寝る前に、明日の水、行動食、地図をチェックしておく。
携帯のバッテリも怪しくなってきたので、充電しておく。
ドコモでタダで貰った携帯バッテリ。
このバッテリで、2回分フル充電できる。
0
寝る前に、明日の水、行動食、地図をチェックしておく。
携帯のバッテリも怪しくなってきたので、充電しておく。
ドコモでタダで貰った携帯バッテリ。
このバッテリで、2回分フル充電できる。
11/5(土)。04:00起床。
室内の温度は12.1度。
相変わらず暖かい。
東の空が明けつつある。
蒼暗の深遠に射す光。
0
11/5(土)。04:00起床。
室内の温度は12.1度。
相変わらず暖かい。
東の空が明けつつある。
蒼暗の深遠に射す光。
06:00、世話になった小屋に礼を告げ、出発。
白みつつある有明の月が、我々の出発を見送ってくれる。
0
06:00、世話になった小屋に礼を告げ、出発。
白みつつある有明の月が、我々の出発を見送ってくれる。
朝日を背に、大障子ノ頭を目指す。
すばらしい快晴。
谷川でこれだけの好天気が続くとは。
まさに天与の奇跡。
0
朝日を背に、大障子ノ頭を目指す。
すばらしい快晴。
谷川でこれだけの好天気が続くとは。
まさに天与の奇跡。
来た道を振り返る。
朝焼けを切り取るように、稜線が輪郭を描いている。
縦走路がひと筋、笹を分けて東へ走っていく。
静謐、無邪気、自由の愉しみ。
山が無言のうちに教えてくれる。
0
来た道を振り返る。
朝焼けを切り取るように、稜線が輪郭を描いている。
縦走路がひと筋、笹を分けて東へ走っていく。
静謐、無邪気、自由の愉しみ。
山が無言のうちに教えてくれる。
黎明。
文明も、科学も、社会も、その姿はかけらも見えない。
この心地よい隔絶感。
視界を遮るものの無い、剥き出しの登山道。
吹き抜ける乾いた微風に秋を感じる。
0
黎明。
文明も、科学も、社会も、その姿はかけらも見えない。
この心地よい隔絶感。
視界を遮るものの無い、剥き出しの登山道。
吹き抜ける乾いた微風に秋を感じる。
ふと、周囲の景色が急速に原色を取り戻す。
陽が出たことに気づいて、振り返る。
冷涼な空気を通して眼を刺す陽光。
朝日のあたる道。
今日は最終日。
山を下りるのが惜しいが、進むしかない。
よく出来た小説を読み進めるのが惜しいのに、よく似ている。
0
ふと、周囲の景色が急速に原色を取り戻す。
陽が出たことに気づいて、振り返る。
冷涼な空気を通して眼を刺す陽光。
朝日のあたる道。
今日は最終日。
山を下りるのが惜しいが、進むしかない。
よく出来た小説を読み進めるのが惜しいのに、よく似ている。
大障子ノ頭へ向かって歩を進めつつ、山での生活を思う。
自分で決めた道を行き、
自分で決めた場所で休み、
自分で決めたメシを食い、
自分で決めた場所で寝る。
すべて自分で決めてよい。
良くも悪くも、結果はすべて自分に返る。
意思疎通のための面倒な手続きも、
避けられぬ誤解や恣意的な曲解も、
わずらわしく気が滅入る人間関係も、
ここにはない。
すべての原因と結果が歪曲せず直結している、この素晴らしき世界。
厳しくも愛すべき世界。
0
大障子ノ頭へ向かって歩を進めつつ、山での生活を思う。
自分で決めた道を行き、
自分で決めた場所で休み、
自分で決めたメシを食い、
自分で決めた場所で寝る。
すべて自分で決めてよい。
良くも悪くも、結果はすべて自分に返る。
意思疎通のための面倒な手続きも、
避けられぬ誤解や恣意的な曲解も、
わずらわしく気が滅入る人間関係も、
ここにはない。
すべての原因と結果が歪曲せず直結している、この素晴らしき世界。
厳しくも愛すべき世界。
06:24、大障子ノ頭。
出発して30分にも満たないので、ひと息ついてすぐに出発する。
0
06:24、大障子ノ頭。
出発して30分にも満たないので、ひと息ついてすぐに出発する。
朝日を受ける万太郎山。
山頂が丸みを帯びた優しげな山。
しかしこの山、新潟側から見るとキレイな富士山型をしているそうだ。
そうなれば当然、別名は"越後富士"。
全国にある○○富士のひとつ、というわけか。
0
朝日を受ける万太郎山。
山頂が丸みを帯びた優しげな山。
しかしこの山、新潟側から見るとキレイな富士山型をしているそうだ。
そうなれば当然、別名は"越後富士"。
全国にある○○富士のひとつ、というわけか。
ふと、夏に行った北海道を思い出す。
地元県内にこんなに素晴らしい縦走路があるとは。
これほど魅力的なのに、他の人に全く会わない。
実にもったいないことだ。
0
ふと、夏に行った北海道を思い出す。
地元県内にこんなに素晴らしい縦走路があるとは。
これほど魅力的なのに、他の人に全く会わない。
実にもったいないことだ。
07:16、万太郎山。
その昔越後に、万太郎という名の猟師がいたことに由来する、と言う説がある。
万太郎という名前自体、"体の大きい健康な男"といったような意味であり、かつては多くの男子につけられた名前である。
そう考えると、越後から見た山の偉容から、その名がつけられた、とも考えられる。
0
07:16、万太郎山。
その昔越後に、万太郎という名の猟師がいたことに由来する、と言う説がある。
万太郎という名前自体、"体の大きい健康な男"といったような意味であり、かつては多くの男子につけられた名前である。
そう考えると、越後から見た山の偉容から、その名がつけられた、とも考えられる。
吾策新道。
万太郎山頂から土樽へ下りられるルートである。
「谷川のヒゲの大将」と呼ばれた山岳ガイド、高波吾策氏が開いた登山道。
もともとはエスケープルートとして開拓されたものらしいが、この新道のおかげで、土樽から万太郎を日帰りで往復することも出来る。
土樽の登山広場には、高波吾策氏の銅像もあるそうだ。
0
吾策新道。
万太郎山頂から土樽へ下りられるルートである。
「谷川のヒゲの大将」と呼ばれた山岳ガイド、高波吾策氏が開いた登山道。
もともとはエスケープルートとして開拓されたものらしいが、この新道のおかげで、土樽から万太郎を日帰りで往復することも出来る。
土樽の登山広場には、高波吾策氏の銅像もあるそうだ。
蛇のようにうねる縦走路。
やっぱり山は、縦走が一番面白い。
この道がずっとずっと、ずーっと続けばいいのに。
0
蛇のようにうねる縦走路。
やっぱり山は、縦走が一番面白い。
この道がずっとずっと、ずーっと続けばいいのに。
越路避難小屋。
まだ新しい。ドアもしっかりしている。
0
越路避難小屋。
まだ新しい。ドアもしっかりしている。
越路避難小屋の中。
スノコもしっかりしているし、3,4人なら快適に眠れるだろう。
ただ、水場が無いのが残念。
0
越路避難小屋の中。
スノコもしっかりしているし、3,4人なら快適に眠れるだろう。
ただ、水場が無いのが残念。
08:13、毛渡乗越。
道標が倒れている。
ザックを下ろしてちょっとだけ休憩。
小腹が空いたので行動食をつまむ。
0
08:13、毛渡乗越。
道標が倒れている。
ザックを下ろしてちょっとだけ休憩。
小腹が空いたので行動食をつまむ。
チーカマぴり辛味。
最近のお気に入り行動食。
栄養種とかカロリー量とかでなく、単純に、美味しくて日持ちするので気に入っている。
こういう、「酒のつまみ」系って、意外と行動食にピッタリなのではないだろうか。
日持ちするし、美味いし。
もちろん、そのまま夜の酒肴にもなる。
余っても家の晩酌で肴にするから無駄にならない。
(ま、余ることは無いが)
0
チーカマぴり辛味。
最近のお気に入り行動食。
栄養種とかカロリー量とかでなく、単純に、美味しくて日持ちするので気に入っている。
こういう、「酒のつまみ」系って、意外と行動食にピッタリなのではないだろうか。
日持ちするし、美味いし。
もちろん、そのまま夜の酒肴にもなる。
余っても家の晩酌で肴にするから無駄にならない。
(ま、余ることは無いが)
今回使用した水筒系のギアは、
・LAKEN アルミボトル 1L。
・EVERNEW ウォーターキャリー 1.5L。
・PLATYPUS プラティパス2 2.5L。
の3つ。
プラティパスは幕営&調理用にのみ使用し、行動中はカラにして丸めておいた。
アルミボトルとEVERNEWを満タンにしておき、行動中に補給。
私は1時間あたり350mlが目安なので量は丁度良かったが、余裕があるほどではない。
今回はハイドレーションシステムは使わなかったが、使っても良かったかもしれない。
0
今回使用した水筒系のギアは、
・LAKEN アルミボトル 1L。
・EVERNEW ウォーターキャリー 1.5L。
・PLATYPUS プラティパス2 2.5L。
の3つ。
プラティパスは幕営&調理用にのみ使用し、行動中はカラにして丸めておいた。
アルミボトルとEVERNEWを満タンにしておき、行動中に補給。
私は1時間あたり350mlが目安なので量は丁度良かったが、余裕があるほどではない。
今回はハイドレーションシステムは使わなかったが、使っても良かったかもしれない。
気を引き締めなおして、再出発。
エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山。
本日の最難箇所が早くも目の前に。
しかしここを登ってしまえば、あとはラクちんである。
0
気を引き締めなおして、再出発。
エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山。
本日の最難箇所が早くも目の前に。
しかしここを登ってしまえば、あとはラクちんである。
09:16、エビス大黒ノ頭。
彼方に湯沢の街並みが見える。
0
09:16、エビス大黒ノ頭。
彼方に湯沢の街並みが見える。
いよいよ谷川最高峰、仙ノ倉へ。
一度グッと下ってから、再び登り返す。
このアップダウンの繰り返しがいいのだ。
ピークのひとつひとつに主張がある。
ピークに立つたびに、次の山の全容が迫る。
その度に新鮮な快感がある。
0
いよいよ谷川最高峰、仙ノ倉へ。
一度グッと下ってから、再び登り返す。
このアップダウンの繰り返しがいいのだ。
ピークのひとつひとつに主張がある。
ピークに立つたびに、次の山の全容が迫る。
その度に新鮮な快感がある。
エビス大黒避難小屋。
谷川には、避難小屋がとにかく多い。
小屋の間隔が狭いのは、それだけ遭難が多発したからだろう。
0
エビス大黒避難小屋。
谷川には、避難小屋がとにかく多い。
小屋の間隔が狭いのは、それだけ遭難が多発したからだろう。
エビス大黒避難小屋の中の様子。
ま、大体こんなもんである。
水場は無い。
谷川のエスケープルートは、数は豊富だがそれぞれが比較的長い。
エスケープするのもひと苦労なのである。
特に主峰縦走路のほうはその傾向が強い。
この点も、避難小屋が多い理由のひとつかもしれない。
0
エビス大黒避難小屋の中の様子。
ま、大体こんなもんである。
水場は無い。
谷川のエスケープルートは、数は豊富だがそれぞれが比較的長い。
エスケープするのもひと苦労なのである。
特に主峰縦走路のほうはその傾向が強い。
この点も、避難小屋が多い理由のひとつかもしれない。
来た道を振り返る。
エビス大黒ノ頭、万太郎山。
0
来た道を振り返る。
エビス大黒ノ頭、万太郎山。
10:39、仙ノ倉山。
谷川岳最高峰。
最高峰といっても、2,026m。
繰り返すが、谷川連峰は2000m未満の山々から成っているのだ。
そう見えないのは、谷川の森林限界が低く、気象変化が激しいせい。
逆に、森林限界が異様に高い山域は、南アルプスだそうである。
0
10:39、仙ノ倉山。
谷川岳最高峰。
最高峰といっても、2,026m。
繰り返すが、谷川連峰は2000m未満の山々から成っているのだ。
そう見えないのは、谷川の森林限界が低く、気象変化が激しいせい。
逆に、森林限界が異様に高い山域は、南アルプスだそうである。
残すところ平標のみとなった。
空に雲が出てきたが、1日目と同じような高曇り。
山にガスがかかることは、無い。
神様がくれた奇跡のプレゼント。
1
残すところ平標のみとなった。
空に雲が出てきたが、1日目と同じような高曇り。
山にガスがかかることは、無い。
神様がくれた奇跡のプレゼント。
平標の手前で、無事に仲間との合流を果たす。
予定通り。
無事の合流を祝し、木道の脇のベンチで昼食を取る。
潰れたバターロールと行動食。
日帰り登山の仲間の昼食は、コンビニの寿司弁当。
文化圏のメシがまぶしい。
0
平標の手前で、無事に仲間との合流を果たす。
予定通り。
無事の合流を祝し、木道の脇のベンチで昼食を取る。
潰れたバターロールと行動食。
日帰り登山の仲間の昼食は、コンビニの寿司弁当。
文化圏のメシがまぶしい。
来た道を振り返る。
仙ノ倉へとのびる、整備された木道。
0
来た道を振り返る。
仙ノ倉へとのびる、整備された木道。
12:16、平標山。
平標山の家へ向かう道を見下ろしてみる。
平標山-大源太山-三国山というルートもあるそうだ。
実際、ネット上には記録も豊富にある。
ぜひ、やってみたいものだ。
なお、ここで言う大源太山は、"上越のマッターホルン"とは違う、同名異山。
しかし、本家(?)よりもこちらのほうが200m近く標高が高い。
我々はこちらでなく、松手山コースを辿って下山する。
松手山コースのほうが、展望がよい。
0
12:16、平標山。
平標山の家へ向かう道を見下ろしてみる。
平標山-大源太山-三国山というルートもあるそうだ。
実際、ネット上には記録も豊富にある。
ぜひ、やってみたいものだ。
なお、ここで言う大源太山は、"上越のマッターホルン"とは違う、同名異山。
しかし、本家(?)よりもこちらのほうが200m近く標高が高い。
我々はこちらでなく、松手山コースを辿って下山する。
松手山コースのほうが、展望がよい。
なだらかで、たおやかな笹原を歩く。
登山道の向こう側に、苗場山が見える。
今回の旅で見たたくさんの山々、いずれ行ってみたい。
今度はそっちの山頂から、谷川を見るのだ。
その度に、この縦走のことを思い出すだろう。
0
なだらかで、たおやかな笹原を歩く。
登山道の向こう側に、苗場山が見える。
今回の旅で見たたくさんの山々、いずれ行ってみたい。
今度はそっちの山頂から、谷川を見るのだ。
その度に、この縦走のことを思い出すだろう。
松手山へ向かって下ってゆく。
道は整備され、木の階段が設置されている。
このあたりはすでに、ハイキングコースなのだ。
0
松手山へ向かって下ってゆく。
道は整備され、木の階段が設置されている。
このあたりはすでに、ハイキングコースなのだ。
13:34、松手山。
ここから先の下りは、ほとんど樹林帯。
景色も無くなり、ひたすら足元に気をつけながら下るのみ。
0
13:34、松手山。
ここから先の下りは、ほとんど樹林帯。
景色も無くなり、ひたすら足元に気をつけながら下るのみ。
14:53、平標登山口。
ここまで来ればもう安心。
ストックを縮めながら、舗装路を辿って駐車場へ向かう。
0
14:53、平標登山口。
ここまで来ればもう安心。
ストックを縮めながら、舗装路を辿って駐車場へ向かう。
元橋駐車場にたどり着く。
キレイに舗装された有料駐車場。
普通車\500/台。
トイレや公衆電話、ジュースの自動販売機もある。
先輩隊員からおごってもらい、下山を祝ってコーラで乾杯!
最高の山旅、ケガもトラブルもなく終えられて本当に良かった。
0
元橋駐車場にたどり着く。
キレイに舗装された有料駐車場。
普通車\500/台。
トイレや公衆電話、ジュースの自動販売機もある。
先輩隊員からおごってもらい、下山を祝ってコーラで乾杯!
最高の山旅、ケガもトラブルもなく終えられて本当に良かった。
湯テルメで教えてもらった蕎麦屋には見事、フラれてしまった。
蕎麦屋は店じまいが早いから、半ば予想はしていたが。
仕方ないので、関越道の赤城高原SAで夕食を採ることに。
和風キノコスパゲティのセット。
まずはサラダから。
0
湯テルメで教えてもらった蕎麦屋には見事、フラれてしまった。
蕎麦屋は店じまいが早いから、半ば予想はしていたが。
仕方ないので、関越道の赤城高原SAで夕食を採ることに。
和風キノコスパゲティのセット。
まずはサラダから。
つづいてメインディッシュの和風キノコスパゲティ。
セットで980円。
高速道路SAのディナーとしては、なかなかのお値打ち価格と言っても良いだろう。
ニンニクの風味とキノコの食感がよく合っている。
たいへん美味しゅうございました。
0
つづいてメインディッシュの和風キノコスパゲティ。
セットで980円。
高速道路SAのディナーとしては、なかなかのお値打ち価格と言っても良いだろう。
ニンニクの風味とキノコの食感がよく合っている。
たいへん美味しゅうございました。
おまけ。
今回の山旅では、まったく出番のないギアが多かった。
予想以上に暖かかったせいである。
無用の長物その1。
10本爪アイゼン。収納バッグ込みで約1Kg。
出発前は4本爪か10本爪か迷い、登坂や下りの凍結を想像して10本爪にした。
いわゆる、安心のための「御守り」である。
が、凍結どころか、霜が降りることすらなかった。
昼夜通じて氷点下にならないのだから当たり前だが。
全く出番ナシのお荷物と化してしまった。
これではただの重りである。
「おまもり」が、「おもり」に。
「ま」のひと文字が抜けただけでこの違い。
まったく"マヌケ"な話である。
0
おまけ。
今回の山旅では、まったく出番のないギアが多かった。
予想以上に暖かかったせいである。
無用の長物その1。
10本爪アイゼン。収納バッグ込みで約1Kg。
出発前は4本爪か10本爪か迷い、登坂や下りの凍結を想像して10本爪にした。
いわゆる、安心のための「御守り」である。
が、凍結どころか、霜が降りることすらなかった。
昼夜通じて氷点下にならないのだから当たり前だが。
全く出番ナシのお荷物と化してしまった。
これではただの重りである。
「おまもり」が、「おもり」に。
「ま」のひと文字が抜けただけでこの違い。
まったく"マヌケ"な話である。
無用の長物その2。
スノーバスケット。
やはり雪を警戒してノーマルバスケットから交換してきた。
雪が無いので意味が無いのはもちろん、バスケットの傘がデカいのが災いし、笹だの枝だのにいちいち引っかかる。
そのたび立ち止まってはストックをこじって外してやる。
面倒くさくてしょうが無い。
途中でバスケットを外して裸で使おうかと思ったが、それをやるとバスケットをねじ込むためのミゾがつぶれてしまう恐れがある。
しかたなく、つけっぱなしで通した。
家に帰ると、外しておいたノーマルバスケットが行方不明。
踏んだり蹴ったりである。
0
無用の長物その2。
スノーバスケット。
やはり雪を警戒してノーマルバスケットから交換してきた。
雪が無いので意味が無いのはもちろん、バスケットの傘がデカいのが災いし、笹だの枝だのにいちいち引っかかる。
そのたび立ち止まってはストックをこじって外してやる。
面倒くさくてしょうが無い。
途中でバスケットを外して裸で使おうかと思ったが、それをやるとバスケットをねじ込むためのミゾがつぶれてしまう恐れがある。
しかたなく、つけっぱなしで通した。
家に帰ると、外しておいたノーマルバスケットが行方不明。
踏んだり蹴ったりである。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する