記録ID: 1489914
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
鋸岳、さすがの劣悪ルート
2018年06月04日(月) [日帰り]
体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 09:22
- 距離
- 12.4km
- 上り
- 1,940m
- 下り
- 1,588m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して指導標などが非常に少なく、登山道も踏み跡程度か全く無いかで、十分な予習と現場でのRF能力が必要。 以下危険箇所は 1.角兵衛沢(登りに使用) 下部の樹林帯には細いながらもしっかりとした踏み跡や赤テープがある。しかし中間あたりから始まるガレ場には目印になるものはないので、歩きやすい箇所を探りながら登ることになる。概して右寄りのほうが歩きやすいが、それでも落石を起こさずに歩くことは不可能であり、他の登山者がいる場合は細心の注意が必要。岩石は大きいものは角張っていて不安定、小さいものはズルズル滑る。 ここは出合からコルまで標高差約1200mあり、その半分近くはガレ場。 2.第一高点から第二高点 本ルートのメインコース。直線距離は短いが岩場、ガレ、ザレが続き、結構時間がかかる。 第一高点から急な岩場を下ると間もなく小ギャップの下り。鎖がかかっているが最後の数メートルはほぼ垂直に感じた。登りも鎖で、こちらのほうが長いがやや傾斜がゆるい。上部のリッジを右にトラバースするとすぐに鹿窓が現れこれをくぐる。またすぐに長い下りの鎖があり、これを下ると右岸の草付き斜面に踏み跡が見えるのでそちらに逃げる。下りきった所で一瞬ルートを見失うが、左の岸壁にトラバースの跡を見つけ、ガレを横切ってこれをたどる。またすぐにガレとなり下は奈落の底、上を良く眺めると15mほど上でガレを横切って右の斜面に上がる踏み跡を見つける。 この辺りでの滑落は許されず、数年前にも転落死亡事故が起きているところ。慎重に右の斜面に取り付くと意外とはっきりした道があり第二高点まですんなり行けた。 3.第二高点から熊穴沢(下り) まず熊穴沢のコル(中ノ川乗越)までが小角兵衛沢といった感じのガレ場だが、もうガレ場の恐怖感は消えていた。それよりこんな悪環境でも可憐に咲く植物たちに感心。中ノ川乗越から熊穴沢の下りも広大なガレ場から始まる。角兵衛沢に比べると岩石が大きくやや下りやすい印象。それでも目印、踏み跡の類はほとんど確認できず、不安定な岩に時折足をぶつけながら下るしかない。カラマツやコメ栂の樹林帯に入るとほっとするがすぐにガレ場に戻ったりする。それでも下に行くにしたがって樹林帯が増える。しかし戸台川に出るところは完全に沢が崩れていて、最後まで気は抜けない。 |
その他周辺情報 | 仙流荘から北沢峠へのバスは6月15日からのようです。 |
写真
撮影機器:
感想
南アルプス最難のルート鋸岳、岩ルートの好きな自分としては一回は登っておきたい山。皆さんのレコを何度も予習しイメージをしっかり焼き付けて臨んだが、実際の悪ガキぶりは予想以上でした。沢登りで稜線に詰める手前でたまに出てくるガレ場の大規模な奴が延々と続く角兵衛沢。やっと稜線に出てもやせ尾根や急な岩場が続き、ゆっくり休めるところは山頂くらい。
良く穂高の縦走路と比較されますが、自分個人の感想は、高度感は穂高が上、必要とされるRF能力はこちらのほうが上、といった感じでした。
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