常念岳・蝶ヶ岳 三股〜 周回
- GPS
- 11:52
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,098m
- 下り
- 2,096m
コースタイム
- 山行
- 11:38
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 11:53
4:03 三股 森の広場駐車場到着 12℃
4:26 登山指導所出発
4:41 三股登山口駐車場出発
4:53 三股登山口出発
6:40 登山口から3.1mk地点到着
7:03 2207m三角点到着
7:10 2207m三角点出発
7:30 ハシゴ到着
8:25 前常念避難小屋到着
9:16 常念乗越との分岐点到着
9:24 常念岳山頂到着
9:35 常念岳山頂出発
11:29 2592mピーク到着
12:03 2462m地点到着
12:43 蝶槍到着
13:00 横尾分岐到着
13:30 蝶ヶ岳ヒュッテ到着
13:58 蝶ヶ岳山頂到着
14:00 蝶ヶ岳山頂出発
15:03 三股まで3.3km地点到着
15:17 まめうち平到着
15:45 ゴジラみたいな木到着
15:50 力水到着
16:00 三股登山口到着
16:08 三股登山口駐車場到着
16:16 登山指導所到着
自動で表示されるコースタイムは一部間違っている
休憩15分は誤りで、蝶ヶ岳ヒュッテでの30分休憩が含まれていないので多分45分
蝶ヶ岳ヒュッテ北側のベンチに13:28に到着しているが、そこで一旦ログ記録中断したため狂ってしまったようだ
手書きの時刻は写真撮影時刻によるもの
天候 | 晴れ 安曇野、松本方面はガスで視界なし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三股〜前常念岳 完全夏道で問題なし 前常念岳〜常念岳 ほぼ夏道で問題なし ただし2ヶ所に残雪ありだがアイゼン等不要 常念岳〜蝶槍 まとまった雪渓と2ヶ所の雪渓急登あり 雪解け水の流れや泥濘あり 蝶槍〜蝶ヶ岳 完全夏道で問題なし 蝶ヶ岳〜三股 山頂下は雪渓で雪はゆるいのでアイゼン等不要 樹林帯に複数の残雪ありだがアイゼン等不要(心配なら利用がベター) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ライター
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
5年前にたまたま実現出来た蝶ヶ岳と常念岳の周回(三角ルート)に今シーズン中に再度チャレンジしてみようと年始に決めていた。
気があせり残雪の多い時期に行ってしまおうかと考えたりしていたが、それはあまりにも無謀と自重し、残雪の減ったまたは完全に無くなった頃にと決めていた。
6月に入り、針ノ木岳や爺ヶ岳に行きたい気持ちはあるが、まだ自分の力量ではリスクが高い。
夏山シーズンまでは低難易度の燕岳、蝶ヶ岳、常念岳をリピートしているしかないのか。
先日山友の白山山行のレコを拝見して、この時期にしか見ることの出来ない、まるでトルコのパムッカレのような翠ヶ池を見てみたいと思ったが、標高差1500m、12時間半を越える山行時間、安房トンネルを越えても福井県に回り込まなければアプローチ出来ない等、敷居が高過ぎるのであっさりあきらめることにした。
しかし、梅雨入りしたのに晴れ予報が続いているので、どうにも心が晴れない。山行をあきらめたのに快晴なんて日は、人には理解してもらえない何とも変な気持になる。もはやこれは病だよね。
燕岳、蝶ヶ岳、常念岳のリピートなら蝶ヶ岳、常念岳の周回も有りかとテンションが上がって来た。
久しぶりの週末山行となるので、駐車場の問題を考慮して少し早く出発することにした。
ただし、夜からの降雨は朝方まで続いていて、自宅出発後も時々ワイパーの使用が必要だった。
過去の経験から天気予報が良ければ、朝の天気が多少悪くてもすぐに回復するだろうと楽観的に考えて登山口まで向かい、駐車場到着前に晴れた稜線を見ることが出来た。
森の広場駐車場には既に12台程駐車されていたが、まだまだ余裕があり、ここではヘッドランプを点灯させて出発準備をしている方と自分のすぐ後に到着した青年しか見かけない。
駐車場の木々が風で少し揺れているので、山頂は強風かも知れないが問題ないだろう。
今日もさみしい山行となるかも知れないが、いつものことだと思い出発した。
登山届は常念岳から蝶ヶ岳に反時計回りで周回するように計画し提出済だが、本当にそれがベターなのか?周回をあきらめた時にどちらがリスクが低いのか?駐車場から登山口へは約1.5kmの林道歩きがあり、まだ迷いがある。
5年前は蝶ヶ岳山頂の小屋ベンチでたまたま一緒に居た方と「常念岳行ってみますか」となって時計周りの周回をしてしまった。
登山口到着までに、計画通りきつい常念岳から登ることを決めた。
登山口までの林道歩きでは長袖シャツを着ていたが、急登に備えて登山口でTシャツ1枚にした。結局ここから終日この服装だった。
5年ぶりのチャレンジであり実現出来るのか心配で、過去に経験のないプレッシャーと不安がのしかかってくる。行程が長いので日が沈むまでに下山することを考え、ランニングしている時のような息ハァハァで進むが、ペースが速いのか遅いのか、遅いのにただハァハァ苦しいのか判らない。不安が募る。
稜線に出てしばらく平らとなる登山口から3.1kmk地点に到着したところで、第一関門通過的な達成感で不安は消え、これから始まる前常念岳までの岩場の急登に闘志が出て来た。
5月11日の時は新雪が残っていて岩と雪のミックスになり歩きにくかったが、今日は山頂までほぼ残雪は無いとわかっているので気楽だ。
ハシゴを登って視界が開けると、雲の合間から麓が見えていたが、次第に麓は見えなくなった。
木曜日から3日連続で麓は晴れているが、北アルプスの稜線は雲に隠れている状態だ。
前常念から少し進むと後続の登山者が見えた。それまで気付いていなかったので、追いつかれた形だ。
少し離れた所に後続者が見えると、何とか追い抜かれないようにと意識してしまうが、これが良いモチベーションになる。
前常念岳から常念岳へのコース上、残雪のあるのは2ヶ所で長さは7m位と15m位で、つぼ足で踏み抜くとこも滑ることも無く通過可能だった。
山頂に近づいたら岩の上に雷鳥が居た。槍ヶ岳を見ているように見える。
過去に何度か会っているし、鳴き声を聞き、飛ぶ姿も見ているが、こんなに凛々しい姿を観るのは初めて。ただし、今回もつがいでないのが残念。
帰宅して調べたら、この岩の上に立つ姿は警戒の見張りをしているのだそうだ。
縄張りは警戒しても、人に対しては無警戒、いや完全無視だ。近くによっても、うろうろしてもほぼ動かないのでいい写真を撮らせていただいた。
結局本日は4羽の雷鳥に出会い、2羽を撮影出来た。
1羽はコロコロコロと大きな声で鳴いたので、どこにいるのか探していると目の前をバタバタ力強く羽ばたいて飛び去り、もう1羽はメスですぐにハイマツの中に入ってしまった。
常念岳山頂には、前回と異なり数名の先行者がいて、ほどなくして先程の後続者も到着した。
自分と同じく三股登山口から来ているので、一緒に周回しませんかと半分冗談で誘ったが、あっさりと断られた。自分よりはるかに若く、追いつく程ペースも速いので残念。
常念岳から蝶ヶ岳には、まず400m程一気に下る。その後すぐに登り返しが始まり、途中まとまった雪渓があるので、チェーンスパイクを使用した。
その後も2つ小さなピークがあるので、下りと登りを繰り返す。
この間登山道は残雪、雪解け水の流れ、泥濘が時々あり歩きにくい。
そしていよいよ蝶槍への最後の長い登りとなる。この登りは途中から森林限界を越えてハイマツ林となり再び穂高連峰から槍ヶ岳の絶景が現れる。
ここまでには様々な高山植物と花に出会えるが、最盛期はまだ先で、夏に訪れてみたいものだ。
5年前は9月の下旬だったが、ちょうど台風一過の霜で枯れてしまっているものも多かった。
蝶槍を過ぎると気持ちの良い稜線歩きとなり、常時右手には穂高連峰、右後ろには槍ヶ岳が見える。左手は大きく立ち上がったガスのみで稜線から下に何も見えない。
このような北アルプスの東側だけ雲に覆われ、西側が晴れている現象は爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳でよく見られ、自分は毎年行く爺ヶ岳で麓の大町を見たことはたったの一度もない。
計画よりも早く蝶ヶ岳に到着したので、蝶ヶ岳ヒュッテのベンチで本日初めてのんびりと休憩して絶景の見納めをした。
ここで1.5リットルの水分をすべて消費してしまったので、ヒュッテの飲料水を購入したが、ここには水源がないため、消毒臭の強い水であった。
蝶ヶ岳から下山を開始してすぐに蝶の雪形であるはずの雪渓を下るが、ガスがかかっていて胴体に相当する場所を見ることは出来なかった。
山頂下の雪渓は広くトレースも複数あるので、登りの方に迷惑とならない場所を選んでつぼ足のまま踵をしっかり踏み込んで大股走りで下った。
この後にも少し残雪はあるが、踏み抜くことはなく、踵をしっかり踏み込むことでチェーンスパイクを含む軽アイゼンの類を使用することなく下ることが出来た。
夏季の水場にはまだ残雪があり使用出来なかったので、力水で水汲んでペットボトルにつめた。やはり湧き出た100%天然水は旨い。
歩行時間が長く、アップダウンも多かったので膝に問題が起きないか少し心配したが、一昨日美ヶ原のロング山行をした甲斐もあって、過去の最早下山時間と同じ2時間ちょうどで登山口まで戻ることが出来た。
三股登山口から駐車場への林道は無駄にも思えるが、毎回ここで疲労感と達成感にひたり、何とも表現出来ない気分になる。
今回のチャレンジは無謀とも思えるものだったが、一応達成出来て良かった。
しかし、自身にかける言葉としては、「年寄りはあんまり無理しないほうがいいよ」だ。
今後はもう少し自重します。
でも、蝶槍の北にあるポコポコした峰は好きなので、今後は花の季節に蝶ヶ岳からピストンで行くことにしよう。
アニキお疲れ様でした!すごいです!
5年ぶりというと山を始めた頃にも来たんだね。
山を知らない私には気が遠くなる道のり。
アニキの写真で行った気分にさせてもらってます。
凛々しい雷鳥くん 近くでみたいで〜す(*^^*)
ukoさんお疲れさま。
雷鳥に会いたいか...
わかった、白馬の八方尾根に行けば会える可能性あるよ。
美ヶ原の次はリフトを使って八方尾根だね。
やったー、次の目標が出来ましたね。
お〜リフトに乗って八方尾根なら行けるかな(*^^*)
白馬八方は10代にペンションでバイトして20代にスキーに行った以来っす!仲間集めないとね(*^.^*)楽しみ♪
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