皆既月食を観に雲取山へ行ったんですが…(奥多摩駅〜雲取山〜三峰神社)


- GPS
- 28:15
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 2,776m
- 下り
- 2,072m
コースタイム
奥多摩駅8:00-10:40六ッ石山分岐(六ッ石山ピストン)10:50-榧ノ木尾根分岐12:10-12:40鷹ノ巣山12:50-14:50七ッ石山15:05-15:45奥多摩小屋
(12月11日)
奥多摩小屋7:30-小雲取山8:05-8:20雲取山8:50-雲取山荘9:00-大ダワ9:10-10:05白岩小屋10:10-お清平10:55-11:10霧藻ヶ峰11:15-地蔵峠11:25-奥宮鳥居11:55-12:15三峰神社
天候 | 12/10 快晴 12/11 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪状況… 石尾根登山口〜七ッ石山… 登山口から尾根に上がって、少し先から雪が見られる。 標高が上がるに従って積雪も多くなるが、深いところでもくるぶしの上ぐらい。 ただ将門馬場から先の巻き道は南斜面なので雪解けが進んでいる。 七ッ石山〜雲取山… 鴨沢からの入山が多いためか、上記のコースに比べてトレースは踏み荒らされ気味。 それでも大ダワの先以外はしっかりと雪はついている。 雲取山山頂はトレース外でくるぶし上ぐらい。 雲取山〜三峰神社… 雲取山、白岩山、前白岩山、白岩の肩、霧藻ヶ峰の下り、その他樹林帯は積雪多い(とはいっても、くるぶしぐらい) 日なたの南面、東面は雪解け進み、地面が露出している箇所もある。 ただ降雪直後だったので、登山口まで殆どの箇所で雪が踏めた。 今回はアイゼン無しで歩いたが、朝方は凍結していたのでアイゼンがあった方が良いかもしれません。 10日夜の避難小屋、テン場の状況(いずれも聞いたところによる)… 鷹ノ巣山避難小屋…宿泊者8名ほど。他にテント10張りほど。 七ッ石小屋…テント2張り。 奥多摩小屋…テント17張りほど。 雲取山避難小屋…ゲキ混みだったそうで、最終的には2名ほど土間で寝たそうです。 雲取山荘のテン場は未確認。 水場… 奥多摩小屋…テン場から往復5分強。水量まずまず。 その他は未確認。 トイレ… 鷹ノ巣山避難小屋、奥多摩小屋、雲取山避難小屋、雲取山荘、白岩小屋にあり。 温泉… 「興雲閣」500円。いつの間にかタオルのサービスがなくなっていた。 |
写真
感想
少し前から話題になっていた皆既月食。調べると土曜の夜にその瞬間を迎えるらしい。
どうせならより近くで観てみたいと思い、奥多摩小屋にテントを張って雲取山行くことにした。
(12月10日)
前日は下界でも雪が舞っていたので、奥多摩駅に降りて見上げた山々は当然白くなっていた。そして空気が刺すように冷たい!
これまで雲取に登る時は鴨沢からしかなかったが、それだと微妙にバスを待たなくてはならないし、鴨沢から奥多摩小屋だとすぐに着いてしまうため、今回は駅から歩くことにした。
数年前に石尾根から駅に下山したことはあるが、当時の記憶などないので地図を頼りに歩き出す。
所々に道標があったが、それにしてもこんなに長かったかと段々不安になってきた頃に単独男性が身支度をしていて、そこが登山口であることが分かった。この男性は日陰名栗峰にテントを張るとのこと。
登山口から尾根に上がり、少し歩くと早くも雪道となった。
この冬初めてのスノーハイクに早くも気分が高揚してくる。雪を踏んだ時のあの感触や音が何とも気持ちが良い!
前回この石尾根を歩いた時は夏だったのでダラダラと続く下りに辟易したが、スノーハイクとなれば話は別。苦手な登りなので足取り軽くとは行かないが、ルンルン気分で先へ進む。
駅から歩く人は少ないのか、途中単独のテン泊女性を抜いただけで誰にも会わない。
六ッ石山も当然のように貸切。その先の将門馬場からは尾根道は踏破済みだったので、今回は巻き道を歩いてみた。ただこちらは日当たりの良いトラバース道で雪解けが進み、尾根道を歩いた方が面白かったかもしれません。
鷹ノ巣山は踏んでおこうと再び尾根に上がり、辿り着いたその山頂はやはりなかなかの賑わいでした。
下の避難小屋から七ッ石山の間は未踏だったので、もちろん尾根道を歩いて行く。
日陰名栗峰の手前でヤケト尾根を上がってきたというオジサン2人や千本ツツジで何人かに会った以外は静かな歩きが楽しめた。しかし尾根道は登り返しが若干キツイ!
七ッ石山も時間的なものか、意外なほど静か。ただブナ坂を過ぎると下山途中の人や小屋泊、テン泊の先行者たちですれ違うことも多くなった。
奥多摩小屋には15時45分着。雪上でのテントは初めてだし、翌朝寒い中での撤収は厳しそうだ。時間的には雲取の避難小屋まで行けそうだ。
そこまで行ってしまおうかと弱気な虫が顔を覗かせたが、最終的にはこれも耐寒訓練だとテン泊することに決めた。幸い張った場所はまだ根雪になっていなかったので、足で払いのければ雪上に張らずに済み助かりました。
早くも日が暮れ出したのでさっさと夕飯を食べて、月食の始まる直前の21時40分に携帯のアラームをセットし、18時にシュラフに潜り込んだが…
20時に目が覚める。いつの間にか外では唸りを上げて凄い風が吹いている。こんな中に外に出たらとても身がもたないと、早々に月食観測を断念。アラームをオフにして再び寝る。
23時過ぎに再び目覚める。外は相変わらずの暴風。まだ月食の最中だなぁ〜と分かってはいても、いかんせん寒すぎてシュラフから出ようとも思わない。別に天体マニアでもないし…と自分に言い聞かせ、三たび寝に入った。
(12月11日)
その後も暴風と寒さで何度か目が覚めたが6時に起床。テント内マイナス5℃。前室のジッパーを少し開けると、途端に冷気が入ってきた。風はいつの間にか止んでいたが今朝も寒い〜!
テント撤収時、やはり昨夜の月食のことが気になったので3人の方に聞いてみた。
さすがに外には出なかったらしいですが、皆さんそれぞれ前室やベンチレーターから覗いてみたそうです。
ただ皆さんの感想を総合すると「まあ、一応三日月にはなってましたよ。」「赤くはなってましたね。」「木の枝が邪魔して良く観えなかった。」と案外な言葉が返ってきたので、寒い思いをしてまで観なくても良かったのかな?っと内心ホッとしたような。
身支度を整え、雲取山へ向かう。朝一のヨモギノ頭と小雲取山への登りがキツイ!
途中、避難小屋に泊まった方に話を聞いたら小屋はゲキ混みで土間で寝た人もいたそうで、かなり寒かったがテン泊にしといて正解のようでした。
雲取山に着いて、この後どうするかと思案する。三条の湯を経由して丹波に下山予定でいましたが、この積雪具合なら三峰に下ったほうがスノーハイクが楽しめそうと思い始めた。
暫く悩んだ末、結局三峰に下りることにし、北面を下って行く。
この先いくつかのピークを越えて行くが、北面は予想通りまずまずの積雪量だ。一方で日当たりの良い南面や東面では早くも雪解けが進んでいる。
奥多摩側に比べて秩父側は静かだが、それでもそこそこ歩いている人はいました。
そんな中を延々と歩いて行くが、なかなか雪が消えることがない。
今年の正月に歩いた時は地蔵峠の先辺りで殆ど消えていたが、これだけ残っているのも降雪直後だからで、この先晴天が続けばそのうちどんどんと融けていってしまうのでしょう。
結局今回は登山口まで雪を踏むことができ、十二分にスノーハイクを満喫しての下山となりました。
バスの時間まで間があったので温泉で汗を流して帰宅。
帰宅後、何人かの方の月食に関するレコや日記を拝見したら見事な写真もあってやはり観たかったと少し後悔もしましたが、まぁしょうがないでしょう。
次の機会に期待します!
同じ目的で同じテント場にいた方の山行記録に初遭遇で思わず初コメントをしました。
昼間あれ程無風だったのに、8時過ぎから台風の様な轟音で、皆既月食観測どころでは在りませんでしたね。
私のNEMOも悲鳴をあげていました。
風が弱まったころを見計らい何枚か写真を撮るのがやっとでした。
それにしても、kengamineさんの健脚ぶりは羨ましい。
私が同じコースなら間違えなく鷹ノ巣泊ですわ・・・。
umisuzumeさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
あの日、同じ奥多摩小屋でテン泊していたんですね
NEMOのテントですか、どこら辺に張ってたんでしょう。
ホント皆既月食を楽しみにしていたのに、夜になって突然あの風でしたからね
でもあの風の中、写真を撮ったなんてチャレンジャーですよ
奥多摩小屋まで行けるかはビミョーだったんですが、まあなんとか行けました
ただ遅くに着いたので、ユックリする間もなかったですが…
それでは、また気が向いたら覗いて見てくださいね
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