栂海新道(祖母谷温泉〜白馬岳〜親不知)
- GPS
- 128:00
- 距離
- 55.5km
- 登り
- 4,914m
- 下り
- 5,511m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:37
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:46
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:37
天候 | 10日:晴れ、11日:雨/晴れ、12日:ガス、13日:雷雨/ガス、14日:ガス/晴れ、 15日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
親不知観光ホテル登山口。無料駐車場(30台)に駐車。青海地域コミュニティバスで市振駅へ、市振駅-魚津-新魚津-宇奈月-欅平で入山 青海地域コミュニティバス運行日に注意。 登山届、トイレあり。 【ゴール】 親不知観光ホテル登山口。無料駐車場。30台。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
祖母谷温泉〜不帰岳避難小屋間は残雪等もなく危険箇所はない。 不帰岳避難小屋〜白馬岳間は草露、ハイマツ露等でズボン濡れる場所あり。 清水岳〜白馬岳間はガスの時に方向失わないように。 白馬岳〜朝日小屋間は雪倉岳先のお花畑で稜線からの巨大な落石あり注意。 栂海新道は特に危険個所なし。 栂海新道 水場情報 ただし2018/8/13-14の場合 ・アヤメ平 :沢水(雨の直後だったからもしれない) ・黒岩平 :沢水、何か所も得られる。 ・北俣ノ水場:樋からちょろちょろ流れていた。200CC/30秒位。コップで貯めて 汲むのが良い。 ・黄蓮ノ水場:岩の上をちょろちょろ流れていた。ペットボトルの口を岩の溝に 上手く押し当てて汲む感じ。コップでは難しいかも。 ・白鳥小屋 :未確認 ・シキ割 :樋から流れている |
その他周辺情報 | 下山後入浴:親不知交流センターまるたん坊 (なお親不知観光ホテルは15時までに入浴済ませる制約があるようで注意が必要) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
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備考 | シュラフカバーでよかったかもしれない |
感想
8/10(金):
東京から車で親不知へ、青海地域コミュニティバスを利用し市振駅へ移動、初めてのトロッコ電車に感動しながら欅平到着。祖母谷温泉で汗を流しビールを飲みほろ酔い気分で長い一日が終わった。
8/11(土):
テント撤収と共に雨が降り始め雨具を着込み黙々と歩く。前半急登、後半up/downの多い道(倒木も多く通過に難儀)で予想以上に時間がかかった。下りでも時間かかりそうな道であった。9時半過ぎに雨は上がったがそれまでに全身ずぶ濡れ。小屋で濡れたものを乾かしながらのんびりと過ごす。水場は小屋のすぐそばにあり快適そのもの。19時過ぎに四人組パーティーが到着、朝一のトロッコ電車で入山したとのこと。ガイドブック以上に時間がかかるコースに相当参ったようであった。
8/12(日):
起床時には満天の星空で流れ星をいくつも見ること出来たが、出発時にはガスが出てきた。天気安定していない感じ。単調な登りを経て清水岳に到着、天気は相変わらずガスで展望無し、最高点に行くが標識は見つけられなかった。ガスの中白馬岳を目指し予定通りに到着、まだ時間早いため好きな場所にテントを張る。このテン場はいつ来ても風が強い。夕方にはテント張るところない状態に混雑していた。
8/13(月):
夜半から雨が降る始める。起床時にはガスと小雨、時折強い雨となりシュラフの中で今後の予定を考える。4時半の出発はあきらめ明るくなるのを待つ、雨は強く降ったり小止みになったり、周りのテントは5時過ぎからボチボチ撤収し始めている。2時間遅れまでは挽回可能と判断し6時半出発で準備。雨が小止みになったタイミングでテントを撤収し出発。白馬岳の写真はパスし三国境へ急ぐ、ガスと風で時々太陽が覗き天気回復の兆し見えたが。。。
鉢ケ岳トラバース道で熊?の糞発見、慌てて鈴を出す。この先の雪渓上部で休息。天気が急変し雨が強く降り始める。以降ずっと雨の中を歩くことになる。雪倉岳の山頂も写真はパスし先を急ぐ。下り始めると雷ゴロゴロが始まる。全く遮るものがない稜線上のため走りながら下山、2012年和賀岳の雷の恐怖が蘇る。お花畑の樹林帯まで下りて一安心し休憩していると、稜線からパーンという音とともに子供サイズの落石が近くに飛んできた、ビックリ!この後も開けた尾根を歩く場所では雷に怯えながらハイスピードで歩く。小桜ケ原等の湿原はゆっくり味わう余裕も無し、水平道分岐で休憩。雷が遠ざかり気持ちに余裕が出来た。水平道は相変わらずup/downの道、木道の再整備中で出来上がるともっと楽に歩けるかもしれない。朝日小屋でテント設営時には雨は上がりガスのみでゆっくりテント設営出来た。濡れた服をテント内に干しコンロで乾かす。
8/14(火):
天気が回復することを望み出発、ここまで来たら日本海に抜けるぞ!
朝日岳でちょこっと写真を撮り、出発。天気は段々よくなりそうな感じ。朝日岳の下りで吹上のコルから栂海新道へ進む先行パーティを確認し俄然やる気が出る。長栂山は登山道から少し離れた場所にピークあり。アヤメ平が見渡せる場所で休憩していると天気急速に回復し青空へ、やっぱり夏はこれでなきゃ。やったー!
黒岩平の沢水で水を補給。黒岩山で栂海山荘からの登山者2名とすれ違う。黒岩山からは正面に犬ケ岳とその右肩に赤い屋根の栂海山荘が見えた。見たところそんなに遠くには感じなかったが実際は。。。。さわがに山までの間でまた熊?の糞発見、やっぱりいるんだ!北又の水場(ちょっと嫌な感じの下り)で今日の水2Lを汲み合計4Lを担ぎ上げる。水は樋からちょろちょろ流れていた。200CC/30秒位。コップで貯めて汲むのが良い。超冷たくておいしい水であった。大休止の後、犬ケ岳に向けて歩き出す重く辛い。地図上では判りにくい小ピークが1つあり(目視でもピークの陰に隠れており見えなかった。)えらくショックだった。犬ケ岳山頂からは白鳥小屋が見えていた、白鳥小屋の方が標高低いのだが同等の高さに見え、up/downの稜線が続いている。明日は大変そう。山頂からは栂海山荘が目と鼻の先に見えており長い一日の終わりが近づいていた。
夕方は雲の流れが目まぐるしく変わり雲が滝のように稜線を流れていた。入道雲の中に稲光が見え綺麗だった。日本海に沈む綺麗な夕日を眺められた。
小屋泊りは、自分含め計4人。テントは下山3組と登り1組。大学山岳部?の学生は16時頃に到着。どこから来たのか聞いたら、昨日の雷雨で雪倉岳の避難小屋に宿泊したとのこと。(山岳部ルールで雷雨中は行動しないことになっているとのこと。正しい判断見習うべきと自己反省)。それにしても、12時間かけて歩ける体力があるのはすごい、さすが若人!!。
8/15(水):
3時に起床、外に出ると星が見え流れ星も2つ見ることが出来た。日の出前4時半に小屋を後に出発、今日も一日晴れそうだ!足元に注意しながら急な下りを下る。1384mピークで一休み。ハチが多く注意が必要(この後もところどころハチが多くいた)。黄連の水場で水を補給。水は岩の上をちょろちょろ流れていた。ペットボトルの口を岩の溝に上手く押し当てて汲む感じ。コップでは難しいかも。菊石山はひと登り、下駒ケ岳は展望あまり良くない。その先の展望が開けた場所で剣岳を望むことが出来た。白鳥山の水場はパス、ここから10分程度で白鳥小屋に到着。ここでも剣岳を見ることが出来た。歩いてきた朝日岳に目を向けると、この稜線に道を切り開いた小野氏(さわがに山岳会の皆さん)の苦労が目に浮かび感動した。シキ割の水場は、樋から普通に流れていた。急坂の金時坂を下り坂田峠へ到着、尻高山まで進む。思っていた以上に遠かった。次の二本松峠までは車道を横切りながら約30分、そこからひと登りで入道山だがまだ小さな登りが2つ3つあり油断大敵。このあたりで標高440m前後であるが、さほど暑さは感じなかった。風があり湿度がそんなに高くなかったのだろう。なかなか高度が下がらず少しイラつく、鉄塔を2つ越え針葉樹の中をひと下りで国道の登山口に到着。ちょっとマイカーの前でひと休みし海へ向かう。靴を脱ぎ海に入る。やったー!やり切った!ゆっくりしていたら雨が振り始め慌てて駐車場に戻るが最後の階段きつかった。ザックが重くほとんど足が上がらない。5日間の垢を落としにまるたん坊へ、ゆっくり入浴を済ませ、糸魚川から白馬経由で坂城ICから高速に乗り家路へ。
最後に、昨年夏は病気でBIGな山に行けず、また秋に計画した栂海新道は台風で断念した分、今回栂海新道を歩き通せて感動大きかった。夏山最盛期でも人は少なく静かな山、栂海山荘でご一緒させてもらった単独行の方々との談話など人とのふれあい含め思い出に残る山行になった。
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