剱岳＊テン泊の記＊三大急登 早月尾根＊

2018年08月18日(土) 〜 2018年08月19日(日)

• GPS: 15:17
• 距離: 16.2km
• 登り: 2,408m
• 下り: 2,419m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:33
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:33

8:34 馬場島
9:29 9:29 松尾平
14:07 早月小屋

2日目

• 山行: 9:13
• 休憩: 2:35
• 合計: 11:48

4:16 早月小屋
7:02 7:15 カニのハサミ
7:20 8:18 剱岳
8:26 8:39 カニのハサミ
10:58 12:09 早月小屋
15:24 15:24 松尾平
16:00 16:00 馬場島
16:04 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

関越自動車道 川越IC→上信越道→北陸道 滑川IC

滑川ICから馬場島登山口への道は途中に未舗装のダートな箇所があった。
帰路は立山ICへ。
立山方面は道も良く お風呂や食事処も多い。

その他周辺情報

日帰り入浴
「アルプスの湯」610円
https://kamiichimachi-zaidan.jp/

写真

自宅から馬場島まで 深夜の高速道路で５時間半の予定が 睡魔に勝てず SAで仮眠休憩。結果 一般道を使うのと同じ８時間かけて やっっと着いたちゃ

駐車場から剱岳が よう見えとるがいね

AM 8:40
遠くから眺めては 憧れ続けた剱岳。

標高差日本一の早月尾根を テン泊装備15キロを担ぎ
( *･`ω･) 行こまいけ！

剱岳の諭
「人身とも鍛錬された人々よ来れ」

身が引き締まる思いです。

幹周り10m程ありそうな 立山杉は圧巻！

先週のヤマレコでは 蒸し暑かった様子の樹林帯が 今週は涼しく 秋の訪れを感じます。

花崗岩のザレ場は 真っ白で雪渓のよう:･:*.+ﾟ

小屋までは たった5.4km
‥ が しかし！
標高差1500m(゜ロ゜)

水場の無いルートのため 多めに背負った水分が全身に重圧。小休憩ばかり。

軽装備で今まで何気なく追い越していたテン泊装備の人を これからは心から尊敬します。

PM2:00
早月小屋が見えて 一安心(´- `*)

買ったばかりの マイテント初設営！

フラットなテン場で 風もなく
無事 設営完了♪

ヽ(｡>▽<｡)ﾉ やったー

テントからの景色は剱岳「小窓尾根」

あれっ？
尾根にネコがいます！

わかりますか？

ねっ！

ネコの後ろ姿 (ФωФ)

早月小屋は標高2200mなので 高山病ecoには 有難い場所。

明日の剱岳登頂を目指して
「剱岳Tシャツ」を購入！

陽が傾いてきました。
右奥に剱岳が見えています。

近く見えるけれど 標準で３時間45分かかります。

ネコちゃん岩も茜色に。

（調べたら 「ニードル」という名前の岩のようです）

テントのご近所さんと夕食を一緒に。
ジェットボイル初使用に ドキドキでした。

夕食後は小屋前の広場から 皆で日の入を眺める。

旧「剱 伝蔵小屋」の方が 素敵:･:*.+ﾟ

黄金色に染まる景色｡*.ﾟ☆

言葉を失う 最高に贅沢な時間

富山湾に沈む夕陽に 明日へのエネルギーをいただきます。

夏が過ぎ 風あざみ♪
誰の憧れにさまよう♪
八月は夢花火 私の心は夏模様♪

富山県はecoの父の故郷なので 子供の頃は 富山で夏休みを過ごしました。

上市町にある剱岳。

お爺ちゃんもお婆ちゃんも亡くなっているので 現在 上市町には お墓があります。

富山の海水浴場で食べた お婆ちゃんのお弁当。枝豆もスイカもトマトも塩をかけ過ぎなの(笑)
「黒とろろ昆布」のおにぎりは 大好きでした。
懐かしいな*✲ﾟ*｡

寝不足と疲労で 7時過ぎには就寝
(￣ ￣=) ..zzZZ
0時過ぎに 寒さで目が覚め 眠れない。

湯を沸かし ハイドレーションとペットボトルを湯たんぽに。
ぽかぽか(´- `*)

AM4時15分

静かに夜が明ける。
うっすらと見え始める山影。

憧れの剱岳へ向けて出発。

いきなりの急登に息が切れるけれど

朝の冷気が 心地いい
(´- `*)
東の空が明るくなってきた:･:*.+ﾟ

柔らかな薄ピンク色に染まる空と奥大日岳。

自然界の作り出す色って 素晴らしい。

赤く染まり 力強く輝く薬師岳が カッコいい。

岩場の足元に杭。

浮世離れした光景を目の前にして 立ち尽くす。

刻一刻と変わっていく空の色

この瞬間が たまらなく好き。

涙が出そう(ノω；`)

神さまが降り立ったような光景

一歩一歩 自分の足でたどり着いた者へ
ご褒美の景色:･:*.+ﾟ

雲海に浮かぶ剱御前

振り返って コルと雲海

毛勝三山に滝雲

雲海に映る 影剱

標高2800m

(｣・ｏ･)｣
ライチョウさーん
朝ですよぉーー！

まだ寝てるのかな？

立山室堂がよく見えます

ここが「カニのハサミ」かな

室堂と薬師岳

室堂や立山からいつも眺めていた あの荒々しいギザギザ稜線に 今 立っている(´- `*)

エボシ岩かな

山頂が すぐそこに…
胸が高鳴ります。

憧れ続けた剱岳なのに 叶ってしまうのが もったいない気がしてしまう。

剱岳山頂の奥宮からお天道様

神々しい光景。

憧れの剱岳に ついに…

AM7:20
日本百名山43座目
「剱岳」標高2999m

( ∩´∀`)∩ やったー！

剱沢小屋の広いキャンプ場には テントが色とりどり。

おっちょこちょいな私は
自分のテントを 見失いそう…

左端から 双耳峰の鹿島槍 浅間山 八ヶ岳 富士山 南ア大天井岳 立山三山の奥には槍ヶ岳

剱岳山頂は 沢山の登山者で賑わっていて 写真はお互いに撮り合った後 山頂はスルー

山頂から少し奥の ギザギザの八峰と長次郎谷の雪渓がよく見える場所へ移動すると 静かな時間が過ごせた。

剱岳山頂 貸切の気分

山頂で ゆっくり1時間 景色を堪能。

名残惜しいけれど 下山します。

いつか別山尾根ルートからも 登ってみたいな。

次の目標ができてしまいました。

小さな赤い屋根が早月小屋
マイテントも見える*✲ﾟ*｡

その奥の馬場島までは ここから2200m

無事 下山できますように｡*.ﾟ☆

年季の入った 文字の消えた道標

自分の人生の道しるべのよう。

帰り道の「カニのハサミ」

危険や恐怖感はなかったので 行きは気付かずに通過してしまいました。

テン場に戻り 昼食と撤収作業

食料も水分も減って 2キロ以上軽くなったのにザックが重い(´･ω･|||)

下山開始
「本当の試練」が始まる

剱岳山頂直下の険しい岩場より
馬場島までの長い下山が 早月尾根の核心部だった。

沢が無いので 雪渓の雪を溶かして 手を洗い リフレッシュ

気持ちいい*✲ﾟ*｡

尾根の奥は 白馬かな…

重いザックが辛い。幅のあるマットが木に当たりバランスを崩す。一歩一歩 リズミカルに進めない。

荷物軽減でストック無し。
普段 ストックに頼った歩き方をしているために 心許ない。

小屋からの４時間は長く
肩も足も膝も 限界を感じた。

カラ元気の笑顔で 自分をなんとか前に転がした。

こんな私でも やってのけられた。

制覇というより
感謝と感動を忘れないでいたい

下山後 上市町のお墓の場所を聞くために実家に電話中、林道に子熊が出てきた。

「ク・クマーーッ！ ちょっと写真撮る！」と電話口の両親に心配かけながら 慌ててカメラを探すも 間に合わず。
その数分後 カモシカさんとこんにちは。

帰り道は 動物をひかないように 運転は注意しましょう。

自分へのご褒美
「剱岳の手ぬぐい」を 壁に飾る。

「試練と憧れ」の剱岳 早月尾根の 輝いた瞬間を永遠に留めておきたくて。

山の神様と
富山のお爺ちゃん お婆ちゃんに ありがとう｡*.ﾟ☆

感想

エコ

剱岳 テン泊の記(*´▽｀*)

今回 テントやシュラフを全て購入したけれど テン泊装備用ザックがなかなか決まらなくて‥

立山の雄山にハイキングをするために20年前に購入したドイター48Lのザックで 剱岳に挑んだ。

今の自分は あの頃の自分が想像した人生とは 全く違う人生を歩んでいる。

当時の古いザックを背負いながら 感慨深い気持ちになった。

自分の進む道は 自分で決める。

「自分がしたいこと」をして
結果として 変な目で見られても 批判されたとしても 後悔はしない。

今 歩いているこの道も きっと未来の自分は懐かしく思うのだろう。


未来のecoへ
元気でいますか？




手嶌葵【明日への手紙】
♪人は迷いながら揺れながら歩いてゆく
二度とない時の輝きを見つめていたい♪


拙いレコに 訪問いただき
ありがとうございました*✲ﾟ*｡eco