比良山/武奈ヶ岳(キノコワールドを満喫)


- GPS
- 06:07
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:07
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響はあるものの概ね問題なく歩けが、上林新道の下りではやや道を逸れやすい。 正面谷左岸道は廃道で、一部不明瞭箇所、倒木、ブッシュあり。 |
写真
感想
天気はイマイチだが、キノコを見たくて比良山に行く。
取り敢えずイン谷口へ。支度をしながらさてどこを歩こうかと考える。ダンダ坊から尾根に取り付きダケ道と合流しようと思い、比良レスキュー事務所先から車道を離れると、そこはいきなりのキノコパラダイス。それも大きなキノコばかり。
ところが立ち止まると蚊の群れがやってくる。きょうは防虫対策をしていない。虫除けパッドも貼ってないし、半パンタイツスタイルなので生足出してるのと同じ。もともと非常に蚊にはさされやすい体質で、ここでもあっという間に足に止まって吸血を始める。
これはかなわない。コンデジで適当に写真を撮ってその場を逃げる。そんなことを数回繰り返していたら、はやくもあちこちが痒くなってきた。今度は養蜂家のようなスタイルでやってこよう。そんなスタイルで山を歩いていたら出くわした人たちはびっくりするだろうな、なんて考えながらもうキノコは無視することにして先に進む。
ダンダ坊遺跡入口看板の分岐から左に道をとる。どこから尾根に取り付こうかと悩んでいるうちにどんどん進んでしまった。まあいいや、あてのない山旅なのでこのまま正面谷左岸道を行くことにする。
ここは以前は遊歩道として整備されていた道だが、今は荒れ果てている。ブッシュもあってクモの巣がいっぱい、さらに先ほどまで雨が降っていた模様で道や草木は濡れている。たちまち顔はクモの巣だらけ、全身濡れてしまった。
倒木をまたぎ、不明瞭となった道を探しながらしばらく行くと小谷をわたって道が3方向に分かれている箇所に着く。初めてなので斜面を登っていく道を行きたかったが、クモの巣と汗でどろどろになった顔を洗いたい。というわけで正面谷沿い方向に。大山口手前で河原に出てさっぱりする。
ここからは正面谷登山道を進む。登山道沿いにはキノコがなくて面白くない。なのでどうしても足が速くなる。少し前から降り始めた雨がすこし強くなってきたのでザックカバーをかけるため青ガレで小休止。その後一気に金糞峠に駆け登る。結構なペースなのに途中トレランの男性に抜かれた。トレランしてる人はやっぱり違うわ。
金糞峠でエネルギー補給、さてどっちに行こう。キノコの多そうなところはどこだろう。コヤマノ岳周辺のブナ林に多いのではないだろうかと考えそちら方面へ。ヨキトウゲ谷分岐で雨具をつけて谷道を登る。ところどころ台風の影響はあるが概ね普通に歩ける。上林新道には行かずに中峠へ。霧が濃くなってきた。
峠の十字路を右折して尾根道を歩き出すとすぐにキノコがあちこちに生えている。時々登山道を逸れてキノコを探しながら、時には霧にむせぶような遠くの木々を見ながら登っていくと知らぬ間にコヤマノ岳直下までやってきた。
再び登山道を逸れて西側に回り込むと、にゅきにょき出てるわ出てるわキノコ達。カバイロツルタケやムラサキアブラシメジ?がメインだが、ところどころ別のキノコも見られる。特に目立ったのはスギタケモドキ。苔むした倒木にオレンジ色のトゲトゲをもつキノコが群生。ナメコやキララタケの群生も美しい。
ふと周囲を見ると霧が濃くなったようで、遠くのブナの木が亡霊のように浮かび上がってとても幻想的な雰囲気を醸し出している。雨は降っているが、こういった風景もまたいい。そういえば久しぶりの雨の山。乙なものです。
この先武奈ヶ岳からは展望があるわけでもないのだが、ここまできたらせっかくなので登っておく。今日は強弱をつけながらの歩きなのでかどうか、ここまで足に疲れは感じず、最後の斜面も一気に登れてうれしい。
案の定山頂付近は濃霧で10mそこそこの視界しかない。雨は上がった。微風でレインウェアを着ていてちょうどいいくらいの気温。
さてさてどこを経由で帰ろうかまた悩む。北稜から広谷は前回行ったばかりだし、八雲ヶ原経由はキノコが少なそう。雨は止んだので先ほどのコヤマノ岳近くの美しいキノコ達を今度は一眼レフをザックから取り出して撮影しようと思い、再びコヤマノ岳方面に。
山頂付近のキララタケは再撮できたがナメコとスギタケモドキが見当たらない。上林新道でほかのキノコ達に出会えるだろうと諦めて、霧のブナ林を写真に収めて、往路を外れて南南東に延びる尾根を下ってゆく。後でナメコとスギタケモドキは山頂手前で見たのだったと気がついたが、時既に遅し、その時にはだいぶ尾根を下ってしまっていた。
この道は台風の爪痕が随所で見られ、倒木で道がふさがれていたり、小枝や葉が道に落ちていてルートを見失いやすい。キノコもあまり見つけられないうちに、再び雨が降り出したので一眼レフをザックにしまい淡々と下ってゆく。ただ四辻手前でグロテスクといおうか厳ついといおうか、独特の形状のオニシロタケの大きな幼菌を見つけたのでカメラに収めた。キノコの赤ちゃんなのに堂々たる風格とごつごつしたオヤジっぽさを全身から放出していて、さらにビール腹のような中年太りにも思えるスタイル、何ともギャップがあって面白い。
四辻からは再びヨキトウゲ谷沿いの道に出て金糞峠へ。雨は止んで琵琶湖がかすかに望める。気になっていた痛めた右足親指の爪は気にならないほどに快復していて快適に下れるのがうれしい。
いつも通り途中、金糞滝とカクレ滝にご挨拶してイン谷口まで戻る。
HB1214さん こんにちは。
お疲れさまでした。でも楽しい一日を過ごされたみたいで・・
私も半袖シャツで歩いていて、蚊に群がり襲われました。たまらずカッパの上を着用、頭部はタオルと帽子で防御しました。
半パンでは、それはそれは悲惨だったでしょう。お見舞い申し上げます。
この秋は、比良歩きよりキノコ探しに嵌まりそうです。今日図書館で借りた同じ図鑑(山渓の日本のきのこ、税込8640円)を買っちゃいました。これしか詳しいのは無かったのですが・・だいたい皆さん同じ本を使われてるみたいです。
PS.説明で「ホコリタケ」を「フクロタケ」と誤って打たれてます。
kol-yosiokaさん、こんにちは。
結局足ばかり15箇所ほどさされました。まだ痒いところもあります。
ちょっと対策が甘かったです。7月8月はちゃんとしていたのですが……
わたしも「山渓の日本のきのこ」です。改訂前の古い物ですがこの時定価が4630円でした。改訂版になって急に金額が上がってびっくりしました。
また、同じヤマケイの「山溪フィールドブックス-きのこ」も愛用していて時々山に持って行っていました。ほかに最近お気に入りのキノコ本はやっぱり山溪の「くらべてわかるきのこ原寸大」で掲載種類は少ないですが、非常によく分かります。
これだけもっていても今だに名前が覚えられず同定もまま成りません。
ホコリタケ、そうですね、正しときます。ありがとうございます。
また、ムラサキアブラシメジはムラサキアブラシメジモドキの間違いでした。
それとスギタケモドキですが以前に汁谷から長池に続く巡視路の道ばたでも見つけました。
私も同じキノコを3回見ました。でも図鑑で見るような紫に近い色ではなく
全部青でした。比良では青が主流なのかも知れません。
HB1214さん こんにちは。
帰宅してから数時間粘ってみましたが写真15番目の白キノコは鬼門ですね。
無念のリタイアです。
きのこ知識ゼロから数時間粘った結果、
1.傘の光沢はキノコ固有のもの、もしくは雨で湿潤になってるだけ?
2.傘が白くて割けるヒビワレシロハツ、そもそも古くなればキノコは割れてくる?
3.とりあえずそれっぽいものヒロヒダタケ。
という結論になりました。
同定困難な謎キノコ多いですね。
この続きは本業キノコマニアの方にバトンパスしたいと思います。
Captsubaさん、こんにちは。
茶色なのにたまに白色もある、幼菌と老菌では見た目が全く違う、
などなど同じ種類でも幅があってなかなか素人では同定しにくいです。
それでも図鑑と照らし合わせる作業は面白い。
このキノコもはじめから割れてるのか、老菌なのかよく分かりません。
キノコは奥が深いです。
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